1 .\" @(#)lilo.conf.5 1.0 950728 aeb
2 .\" This page is based on the lilo docs, which carry the following
5 .\" LILO program code, documentation and auxiliary programs are
6 .\" Copyright 1992-1994 Werner Almesberger.
7 .\" All rights reserved.
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16 .\" Japanese Version Copyright (c) 1996 UEYAMA Rui,TACHIBANA Akira
17 .\" all rights reserved.
18 .\" Translated Sat Jul 27 22:54:48 JST 1996
19 .\" by UEYAMA Rui <ueyama@campusnet.or.jp>
20 .\" TACHIBANA Akira <tati@tky.threewebnet.or.jp>
21 .\" Modified Sat May 3 12:31:22 JST 1997
22 .\" by SUGIURA Yoshiki <yox@in.aix.or.jp>
23 .\" Modified Thu May 6 01:57:32 JST 1999
24 .\" by TACHIBANA Akira <tati@tky.3web.ne.jp>
25 .\" Proofed and Modified Fri Aug 20 1999
26 .\" by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
28 .\"WORD: boot loader ブートローダ
29 .\"WORD: boot sector ブートセクター
32 .TH LILO.CONF 5 "28 July 1995"
34 lilo.conf \- lilo の設定ファイル
39 は、ブートローダのインストーラである lilo が読み込む
52 image = /zImage-2.5.99
66 lilo が /dev/hda の Master Boot Record を
68 (色々な lilo の使い方や、他のオペレーティングシステムとの関係
69 に関する詳細は、 lilo のドキュメントにある user.tex を
72 ブート時、ブートローダは 4 秒 (40 x 1/10秒) の間
74 キーが押されなければ、最初に記述してあるカーネルイメージ
75 (/zImage-1.5.99: あなたがつい5分前にインストールしたであろうカーネル)
77 もしキーを押すと、ブートローダはどのイメージでブートするか聞いてくる。
78 どんな選択肢があるか忘れた時は、[TAB] (あるいは US キーボードなら [?])
80 ここで希望の選択肢を選べばよい。上記の場合なら、出来たてのカーネル、
83 (通常のルートファイルシステムでなにかヘマをやった場合の保険)、
84 あるいは他のオペレーティングシステムから選ぶことができる。
85 lilo.conf にはimageを16個まで記述できる。
87 上記のように、設定ファイルはいくつかのグローバルオプション
88 (例では最初の6行) で始まり、種々の image セクションがそれに続く。
89 image セクションに書かれているオプションは、
93 多くのキーワードがある。以下の説明はほとんど
94 user.tex と同じである (ちょっとだけ短い)。
96 .BI "backup=" backup-file
104 などのデバイスファイルを指定することも可能である)。
106 .BI "boot=" boot-device
107 ブートセクターを含むデバイス(例えばハードディスクのパーティション)の
108 デバイスファイル名を設定する。このキーワードが省略された場合、
109 ブートセクターは現在ルートとしてマウントされているデバイスから
110 読み込み(およびおそらく書き出し)を行う。
113 パーティションのタイプ番号のブート時変更 (パーティションを隠すかどうか)
115 詳細は user.tex の中の "Partition type change rules" セクションを参照すること。
118 ブートセクター付近への readリクエストを、一回にまとめられるか試行する。
119 マップを小さく保ったままで、ロード時間を非常に短縮できる。
120 特にフロッピィディスクからのブートを行う場合は `compact' を使うことを
124 指定されたカーネルイメージをデフォルトのブートイメージとする。
125 `default' が省略された場合、設定ファイルの最初に
126 記述が現れたカーネルイメージがデフォルトとなる。
129 ブートローダが最初のカーネルイメージでブートするまでの待ち時間を
130 0.1秒単位で指定する。このオプションは、キーボードが利用可能に
131 なってからハードディスクのブートまでの時間が短いようなシステムに便利である。
132 `delay' が省略されているか、または 0 が設定されていた場合、ブートローダ
135 .BI "disk=" device-name
136 指定されたディスク対する非標準的なパラメータを定義する。
137 詳細は user.tex の中の "Disk geometry" セクションを参照すること。
138 特に `bios=' パラメータは便利である。
139 BIOS はディスクを 0x80,0x81 という風に番号づけするため、Linux カーネルでの
140 ディスクの認識と BIOS でのディスクの認識の間で不整合が生ずる場合がある。
141 (これは BIOS の種類と設定に依存する)
142 よって、もし Linux カーネルと BIOS でのディスクの認識を通常と
143 異なる設定にしたい場合は、このパラメータによって対応を記述する必要がある。
153 上の記述では、SCSI ディスクを BIOS が認識する一番目のディスクとし、
154 (プライマリマスタにつながっている) IDE のディスクを BIOS が認識する
157 .BI "disktab=" disktab-file
158 ディスクのパラメータテーブル名を指定する。
159 `disktab' が省略されていた場合、マップインストーラは
162 `disktab' を使用することはあまりお薦めできない。
165 lilo にパーティションテーブルの3D (sector/head/cylinder) アドレスの
166 調節を許可する。それぞれのパーティションエントリには、
167 最初と最後のセクタのリニアアドレスと3D アドレスが入っている。
168 同じディスクを他のOS (例えば、MS/PC-DOS や OS/2) が使っている場合や
169 パーティションがトラックに切られていない場合には、 3D アドレスが
170 変わるかもしれない。lilo は両者のアドレスタイプが一致した
171 パーティションにだけブートセクタを保存できる。
172 `fix-table' をセットすると、lilo は間違った
175 警告: 他のOS が後でアドレスを上書きする可能性がある。
176 また、これは思わぬ副作用を引き起こすかもしれない。
177 正しい修正であっても、パーティションをトラックに合わせようと
178 するようなプログラムでは、これによって再パーティションが
180 またある種のディスク(例えばアドレス変換の可能ないくつかのLarge EIDE)
181 では、パーティションテーブルの内容がコンフリクトし、修正できなくなる
184 .BI "force-backup=" backup-file
185 `backup' と同様だが、バックアップが存在しても上書きする。
188 おかしくなったパーティションテーブルを無視するよう lilo に指示する。
190 .BI "install=" boot-sector
191 指定されたファイルを新しいブートセクタとしてインストールする。
197 sector/head/cylinder のアドレスを指定する代わりに、セクタのリニアアドレス
198 を使用する。リニアアドレスは実行時に決定され、ディスクのジオメトリに
199 依存しない。このオプションを使うと、ブートディスクの可搬性が
201 BIOS が返してくれるとは限らないからである。
203 はディスクのアクセスできない領域への参照をつくるかもしれない。
204 なぜならば、3D セクタアドレスはブートするまでわからないからである。
207 このオプション以降のブートコマンドラインを以後のデフォルトとして
209 lilo はこの記録を、手動で解除されるまで "lock" する。
212 マップファイルの場所を指定する。`map' が省略された場合、
216 .BI "message=" message-file
217 ブートプロンプトを出す前に出力したいメッセージを含むファイルを指定する。
218 "LILO"と出力された後、Shiftキーが押されるまでは、
220 メッセージに制御文字 FF([Ctrl L]) があると、コンソール画面をクリアする。
221 メッセージファイルの大きさは最大 65535 バイトに制限されている。
222 メッセージファイルを修正・移動した場合は、マップファイルを再作成しなければ
226 将来起こりうる不具合に関する警告メッセージを出力しないようにする。
229 カーネルイメージごとのオプションである `optional' (詳細は後述)を、
232 .BI "password=" password
233 カーネルイメージごとのオプションである `password=...' (詳細は後述)を、
237 キーが押されなくてもブートプロンプトを出すようにする。
238 `prompt' が指定されていて、`timeout' が設定されていないと、
242 カーネルイメージごとのオプションである `restricted' (詳細は後述)を、
245 .BI "serial=" parameters
247 指定したシリアルポートを初期化して、そこからの入力も受付ける。
248 通常通りキーボードからの入力も可能である。
249 コンソールでシフトキーを押す動作は、シリアルポートでは
250 break を送ることに対応する。これによってブートローダの
252 モデムがつながっているなど、コンソールよりセキュリティが低い場合、
253 すべてのブートイメージをパスワードで保護した方が良い。
257 <port>[,<bps>[<parity>[<bits>]]]
260 <port>: シリアルポートの番号を指定する。0 から始まる。
261 例えば 0 は COM1 (別名 /dev/ttyS0) に対応する。
262 シリアルポートは 0 から 4 まですべて使用できる (存在していれば)。
264 <bps>: シリアルポートの速度を指定する。110, 150, 300, 600, 1200,
265 2400, 4800, 9600 bps が指定可能である。デフォルトは2400 bps 。
267 <parity>: シリアルラインで用いられるパリティ。
268 ブートローダは入力パリティを無視して8ビット目を strip する。
269 次のどれかの文字 (大文字小文字どちらでも良い) を
272 e: 偶数 (odd) パリティを使用する
273 o: 奇数 (even) パリティを使用する
275 <bits>: 文字のビット数を指定する。7と8が指定できる。
276 パリティを使わない場合のデフォルトは 8 で、
279 `serial' をセットすると、`display' は自動的に20になる。
281 例: "serial=0,2400n8" はCOM1 をデフォルトのパラメータで
285 キーボード入力待ちのタイムアウト時間(0.1秒単位)を指定する。
286 この時間内に入力がない場合は、自動的に最初のカーネルイメージでブートする。
287 パスワード入力待ちで入力がない場合も同様である。デフォルトのタイムアウト
291 進行状況報告の饒舌 (verbose) レベルを変更する。
292 大きな数を指定すると、より詳細な報告を出力する。
293 lilo のコマンドラインで更に \-v が指定されていた場合、饒舌レベルは
294 それに応じて上がる。最大の饒舌レベルは5。
297 以上に加え、カーネルに対する設定パラメータとして
298 .BR append ", " ramdisk ", " read-only ", " read-write ", " root ", " vga
300 各々のカーネルイメージごとの設定として指定されなければ、
304 カーネルイメージごとのセクションの始まりは、
305 Linux カーネルのブートイメージを含むデバイス/ファイルを指定する
308 \fBimage=\fP\fIpathname\fP
311 の行か、ブートしたい任意のシステムを指定する
314 \fBother=\fP\fIpathname\fP
320 前者の書式で、\fBimage\fP 行がデバイスからのブートが指定している場合は、
322 .BI "range=" start-end
324 によりマップされるセクタの範囲を示さなければならない。
326 後者の書式のように、他のシステムをブートする場合には、
329 .BI "loader=" chain-loader
330 使用する chain loader を指定する。
333 を使用する。一番目のハードディスク以外、またはフロッピィディスク以外の
334 デバイスからブートする場合は、chain loader を必ず指定しなければならない。
337 パーティションテーブルを持っているデバイスを指定する。
338 これを省略した場合、ブートローダはブートする OS に
339 パーティションの情報を渡さない。(OS によっては、
340 自分がどのパーティションからブートされたかを決める方法を別に持っている。
341 例えば MS-DOS は通常ブートディスク/パーティションのジオメトリ情報を
343 \&'table' で参照されているパーティションテーブルが変更された場合は、
348 マップの作成時にブートセクタにアクセスしない。
349 これにより、パーティションテーブルチェックなどの正当性の検査は
351 ブートセクタが固定フォーマットのフロッピー上にある場合に
352 UNSAFE を用いると、マップインストーラの実行時に
353 ドライブに読み取り可能なディスクを挿入しなくてすむ。
354 `unsafe' と `table' は同時に指定できない。
356 いずれの場合でも以下のオプションは指定できる。
359 ブートローダは指定するブートイメージの識別に、(パス名を除いた)
361 違った識別名を使うこともでき、変数`label' に設定すればよい。
364 同じブートイメージの二番目の識別名として、
371 マップ作成時に利用でなければ、このブートイメージを省略する。
372 常に存在するとは限らないテスト用カーネルを
375 .BI "password=" password
376 ブートイメージを password で保護する。
379 ブートする際のパスワード入力を、コマンドラインパラメータ (例えば single)
380 が指定されたときだけ要求されるようにする。
384 ブートイメージが Linux カーネルならば、カーネルに対し
385 コマンドラインパラメータを与えることができる。
388 カーネルに渡すパラメータラインに指定するパラメータを追加する。
389 典型的な利用法としては、自動的には検出されなかったり、
390 自動検知が危険なハードウェアに対するパラメータを指定する場合などがある。
394 append = "hd=64,32,202"
398 .BI "literal=" string
399 `append' と似ているが、ここに与えた以外のオプション (ルートデバイスの
401 重要なオプションが `literal' により意図せず無効にされる可能性があるため、
402 これはグローバルオプションには指定できない。
405 RAM ディスクのサイズを指定する。0だと作成しない。
406 これを省略した場合、 RAM ディスクのサイズは
407 ブートイメージに設定されている大きさになる。
410 ルートファイルシステムをリードオンリーでマウントする。
411 通常システムのブートアッププロシージャは、後で
412 ルートファイルシステムを読み書きモードで再マウントする
416 ルートファイルシステムを読み書きモードでマウントする。
418 .BI "root=" root\-device
419 ルートとしてマウントするデバイスを指定する。
420 現在ルートとなっているデバイスを指定するには
423 \-r オプションによりルートが変更されている場合、
424 その変更後のデバイスが用いられる。このオプションが
425 省略されると、ルートデバイスには現在のカーネルイメージが
426 入っているデバイスが使用される。(また、これはカーネルの
427 Makefile の ROOT_DEV に指定してコンパイルすれば変更される。
428 rdev(8) により後で変更することも可能である。)
431 ブート時に選択された VGA の text モードを指定する。
432 以下の値が指定できる (大文字、小文字を区別しない):
435 通常の 80x25 テキストモードを指定する。
437 .BR extended " (または " ext ):
443 <number>: 対応するテキストモードを使用する。
444 仕様できるモードのリストは、vga=ask と指定してブート時に
447 このオプションが省略されると、VGA モードは現在使用している
448 カーネルイメージの設定になる。(また、カーネルの
449 Makefile のSVGA_MODE に指定してコンパイルすれば変更可能。
450 rdev(8) により後で変更することも可能。
455 lilo のディストリビューションには、ここで要約した内容の