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Update release for LDP 3.67
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man1 / getent.1
1 .\" Copyright (c) 2011, Mark R. Bannister <cambridge@users.sourceforge.net>
2 .\"
3 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_FULL)
4 .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
5 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
6 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
7 .\" the License, or (at your option) any later version.
8 .\"
9 .\" The GNU General Public License's references to "object code"
10 .\" and "executables" are to be interpreted as the output of any
11 .\" document formatting or typesetting system, including
12 .\" intermediate and printed output.
13 .\"
14 .\" This manual is distributed in the hope that it will be useful,
15 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
16 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
17 .\" GNU General Public License for more details.
18 .\"
19 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
20 .\" License along with this manual; if not, see
21 .\" <http://www.gnu.org/licenses/>.
22 .\" %%%LICENSE_END
23 .\"
24 .\"*******************************************************************
25 .\"
26 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
27 .\"
28 .\"*******************************************************************
29 .TH GETENT 1 2013\-03\-15 Linux "User Commands"
30 .SH 名前
31 getent \- 名前サービス切り替えライブラリからエントリーを取得する
32 .SH 書式
33 \fBgetent\fP \fIdatabase\fP [\fIkey\fP ...]
34 .SH 説明
35 \fBgetent\fP コマンドは、 名前サービス切り替えライブラリでサポートされているデータベースのエントリーを表示する。
36 名前サービス切り替えライブラリの設定は \fI/etc/nsswitch.conf\fP で行う。 一つ以上の \fIkey\fP 引き数が指定されると、
37 指定されたキーにマッチするエントリーだけが表示される。 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 すべてのエントリーが表示される (データベースで列挙
38 (enumeration) がサポートされていない場合を除く)。
39 .LP
40 \fIdatabase\fP には GNU C ライブラリでサポートされているデータベースのいずれかを指定できる。 以下にそのリストを示す。
41 .RS 3
42 .TP  10
43 \fBahosts\fP
44 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsethostent\fP(3), \fBgethostent\fP(3), \fBendhostent\fP(3)
45 を使用して hosts データベースを列挙する。 これは \fBhosts\fP を使うのと全く同じである。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、
46 それぞれの \fIkey\fP についてアドレスファミリー \fBAF_UNSPEC\fP で \fBgetaddrinfo\fP(3) を呼び出し、
47 返された各々のソケットアドレス構造体を列挙する。
48 .TP 
49 \fBahostsv4\fP
50 \fBahosts\fP を同じだが、 アドレスファミリーとして \fBAF_INET\fP を使用する。
51 .TP 
52 \fBahostsv6\fP
53 \fBahosts\fP を同じだが、 アドレスファミリーとして \fBAF_INET6\fP を使用する。 この場合の \fBgetaddrinfo\fP(3)
54 の呼び出しでは \fBAI_V4MAPPED\fP も指定される。
55 .TP 
56 \fBaliases\fP
57 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetaliasent\fP(3), \fBgetaliasent\fP(3), \fBendaliasent\fP(3)
58 を使用して aliases データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP
59 について\fBgetaliasbyname\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
60 .TP 
61 \fBethers\fP
62 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合、 結果が得られるまで、 それぞれの \fIkey\fP について \fBether_aton\fP(3) と
63 \fBether_hostton\fP(3) を順に呼び出し、 結果を表示する。 \fBethers\fP では列挙はサポートされていない。 したがって、
64 \fIkey\fP は指定しなければならない。
65 .TP 
66 \fBgroup\fP
67 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetgrent\fP(3), \fBgetgrent\fP(3), \fBendgrent\fP(3) を使用して
68 group データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について、 数値であれば
69 \fBgetgrgid\fP(3) を、 数値以外であれば \fBgetgrnam\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
70 .TP 
71 \fBgshadow\fP
72 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetsgent\fP(3), \fBgetsgent\fP(3), \fBendsgent\fP(3) を使用して
73 gshadow データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について
74 \fBgetsgnam\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
75 .TP 
76 \fBhosts\fP
77 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsethostent\fP(3), \fBgethostent\fP(3), \fBendhostent\fP(3)
78 を使用して hosts データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について
79 \fBgethostbyaddr\fP(3) か \fBgethostbyname2\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
80 \fBgethostbyaddr\fP(3) か \fBgethostbyname2\fP(3) のどちらを呼び出すかは、\fBinet_pton\fP(3)
81 の呼び出しで、 \fIkey\fP が IPv6 や IPv4 アドレスか、 そうでないか、 判定され、その結果によって決まる。
82 .TP 
83 \fBinitgroups\fP
84 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合、 結果が得られるまで、 それぞれの \fIkey\fP について \fBgetgrouplist\fP(3)
85 を呼び出し、 結果を表示する。 \fBinitgroups\fP では列挙はサポートされていない。 したがって、 \fIkey\fP は指定しなければならない。
86 .TP 
87 \fBnetgroup\fP
88 1 個の \fIkey\fP を指定すると、 その \fIkey\fP を \fBsetnetgrent\fP(3) に渡し、 \fBgetnetgrent\fP(3)
89 を使って結果の 3 つ組の文字列 (\fIhostname\fP, \fIusername\fP, \fIdomainname\fP) を表示する。 代わりに、 3 個の
90 \fIkey\fP を指定することもできる。 3 個の \fIkey\fP は \fIhostname\fP, \fIusername\fP, \fIdomainname\fP
91 と解釈され、 \fBinnetgr\fP(3) を使って対応する netgroup があるか照合される。 \fBnetgroup\fP
92 では列挙はサポートされていない。 したがって、 1 個か 3 個のいずれかの \fIkey\fP を指定しなければならない。
93 .TP 
94 \fBnetworks\fP
95 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetnetent\fP(3), \fBgetnetent\fP(3), \fBendnetent\fP(3) を使用して
96 networks データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について、 数値であれば
97 \fBgetnetbyaddr\fP(3) を、 数値以外であれば \fBgetnetbyname\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
98 .TP 
99 \fBpasswd\fP
100 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetpwent\fP(3), \fBgetpwent\fP(3), \fBendpwent\fP(3) を使用して
101 passwd データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について、 数値であれば
102 \fBgetpwgid\fP(3) を、 数値以外であれば \fBgetpwnam\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
103 .TP 
104 \fBprotocols\fP
105 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetprotoent\fP(3), \fBgetprotoent\fP(3), \fBendprotoent\fP(3)
106 を使用して protocols データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について、
107 数値であれば \fBgetprotobynumber\fP(3) を、 数値以外であれば \fBgetprotobyname\fP(3) を呼び出し、
108 結果を表示する。
109 .TP 
110 \fBrpc\fP
111 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetrpcent\fP(3), \fBgetrpcent\fP(3), \fBendrpcent\fP(3) を使用して
112 rpc データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について、 数値であれば
113 \fBgetrpcbynumber\fP(3) を、 数値以外であれば \fBgetrpcbyname\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
114 .TP 
115 \fBservices\fP
116 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetservent\fP(3), \fBgetservent\fP(3), \fBendservent\fP(3)
117 を使用して services データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について、
118 数値であれば \fBgetservbynumber\fP(3) を、 数値以外であれば \fBgetservbyname\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
119 .TP 
120 \fBshadow\fP
121 \fIkey\fP が指定されなかった場合、 \fBsetspent\fP(3), \fBgetspent\fP(3), \fBendspent\fP(3) を使用して
122 shadow データベースを列挙する。 \fIkey\fP 引き数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの \fIkey\fP について
123 \fBgetspnam\fP(3) を呼び出し、 結果を表示する。
124 .RE
125 .SH 終了ステータス
126 \fBgetent\fP は以下のいずれかの終了ステータスを返す。
127 .RS 3
128 .TP  10
129 \fB0\fP
130 コマンドが正常に完了した。
131 .TP 
132 \fB1\fP
133 引き数が不足しているか、 知らない \fIdatabase\fP が指定された。
134 .TP 
135 \fB2\fP
136 指定された \fIkey\fP が \fIdatabase\fP で見つからなかった。
137 .TP 
138 \fB3\fP
139 この \fIdatabase\fP では列挙はサポートされていない。
140 .RE
141 .SH 関連項目
142 \fBnsswitch.conf\fP(5)
143 .SH この文書について
144 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
145 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
146 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。