release/man2/unlink.2

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   2 .\"             and Copyright (C) 1993 Ian Jackson.
   3 .\"
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   6 .\" manual provided the copyright notice and this permission notice are
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   8 .\"
   9 .\" Permission is granted to copy and distribute modified versions of this
  10 .\" manual under the conditions for verbatim copying, provided that the
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  23 .\" the source, must acknowledge the copyright and authors of this work.
  24 .\" %%%LICENSE_END
  25 .\"
  26 .\" Modified 1993-07-24 by Rik Faith <faith@cs.unc.edu>
  27 .\" Modified 1996-09-08 by Arnt Gulbrandsen <agulbra@troll.no>
  28 .\" Modified 1997-01-31 by Eric S. Raymond <esr@thyrsus.com>
  29 .\" Modified 2001-05-17 by aeb
  30 .\" Modified 2004-06-23 by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
  31 .\"
  32 .\"*******************************************************************
  33 .\"
  34 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
  35 .\"
  36 .\"*******************************************************************
  37 .TH UNLINK 2 2011\-09\-15 Linux "Linux Programmer's Manual"
  38 .SH 名前
  39 unlink \- 名前を削除し、場合によってはそれが参照しているファイルも削除する
  40 .SH 書式
  41 \fB#include <unistd.h>\fP
  42 .sp
  43 \fBint unlink(const char *\fP\fIpathname\fP\fB);\fP
  44 .SH 説明
  45 \fBunlink\fP()  はファイルシステム上の名前を削除する。 もしその名前がファイルへの最後のリンク (link) であり、
  46 どのプロセスもそのファイルをオープン (open) していなければ、 ファイルは削除される。
  47 ファイルが使用していたディスク上の領域は再利用が可能になる。
  48
  49 もし削除する名前がファイルへの最後のリンクだが、どれかのプロセスが そのファイルをまだオープンしている場合は、
  50 そのファイルを参照している最後のファイルディスクリプタ (file descriptor)  がクローズ (close)
  51 されるまでファイルは存在し続ける。
  52
  53 もしその名前がシンボリックリンク (symbolic link) を参照していれば、 リンクは削除される。
  54
  55 もし名前がソケット (socket) や fifo やデバイス (device) を参照していれば
  56 名前は削除されるがそのオブジェクトをオープンしていたプロセスは それを使い続けることができる。
  57 .SH 返り値
  58 成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は \-1 が返され、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
  59 .SH エラー
  60 .TP
  61 \fBEACCES\fP
  62 \fIpathname\fP を含んでいるディレクトリの書き込み許可がプロセスの実効 (effective)  ユーザー ID に与えられていないか、
  63 \fIpathname\fP の中のディレクトリのどれかに検索許可が与えられていない (\fBpath_resolution\fP(7)  も参照すること)。
  64 .TP
  65 \fBEBUSY\fP
  66 システムか別のプロセスがそのファイルを使用中のため、
  67 ファイル \fIpathname\fP を unlink できない。
  68 例えば、そのファイルがマウントポイントの場合や、
  69 NFS クライアントソフトウェアがそのファイルがアクティブであるが
  70 名前なし inode (nameless inode) であることを示すために作成した
  71 場合 ("NFS silly renamed") などがある。
  72 .TP
  73 \fBEFAULT\fP
  74 \fIpathname\fP がアクセス可能なアドレス空間の外を指している。
  75 .TP
  76 \fBEIO\fP
  77 I/O エラーが発生した。
  78 .TP
  79 \fBEISDIR\fP
  80 \fIpathname\fP がディレクトリを参照している。 (これは POSIX で規定されていない値で、Linux 2.1.132 以降で返される。)
  81 .TP
  82 \fBELOOP\fP
  83 \fIpathname\fP を解決する際に遭遇したシンボリックリンクが多過ぎる。
  84 .TP
  85 \fBENAMETOOLONG\fP
  86 \fIpathname\fP が長過ぎる。
  87 .TP
  88 \fBENOENT\fP
  89 \fIpathname\fP に対応するものが存在しないか、壊れたシンボリックリンクであるか、 \fIpathname\fP が空である。
  90 .TP
  91 \fBENOMEM\fP
  92 十分なカーネルメモリーがない。
  93 .TP
  94 \fBENOTDIR\fP
  95 \fIpathname\fP のディレクトリ部分が、実際には、ディレクトリでない。
  96 .TP
  97 \fBEPERM\fP
  98 システムがディレクトリに対する unlink 操作を許可していない。 またはディレクトリに対する unlink 操作のために必要な特権を
  99 呼び出し元のプロセスが持っていない。 (これは POSIX で規定されているエラーの返し方である。 上述の通り、この場合には Linux は
 100 \fBEISDIR\fP を返す。)
 101 .TP
 102 \fBEPERM\fP (Linux のみ)
 103 ファイルシステムがファイルに対する unlink 操作を許していない。
 104 .TP
 105 \fBEPERM\fP または \fBEACCES\fP
 106 \fIpathname\fP を含んでいるディレクトリにスティッキービット (sticky\-bit)  (\fBS_ISVTX\fP)
 107 が設定されていて、プロセスの実効ユーザー ID が削除しようとするファイルの UID でもそれを含んでいるディレクトリのものでもなく、
 108 かつプロセスに特権がない (Linux では \fBCAP_FOWNER\fP ケーパビリティ (capability) がない)。
 109 .TP
 110 \fBEROFS\fP
 111 \fIpathname\fP が読み込み専用のファイルシステムのファイルを参照している。
 112 .SH 準拠
 113 .\" SVr4 documents additional error
 114 .\" conditions EINTR, EMULTIHOP, ETXTBSY, ENOLINK.
 115 SVr4, 4.3BSD, POSIX.1\-2001.
 116 .SH バグ
 117 NFS プロトコルに内在する問題により、まだ使用中のファイルが想定外に消えてしまうことがありえる。
 118 .SH 関連項目
 119 \fBrm\fP(1), \fBchmod\fP(2), \fBlink\fP(2), \fBmknod\fP(2), \fBopen\fP(2), \fBrename\fP(2),
 120 \fBrmdir\fP(2), \fBunlinkat\fP(2), \fBmkfifo\fP(3), \fBremove\fP(3),
 121 \fBpath_resolution\fP(7), \fBsymlink\fP(7)
 122 .SH この文書について
 123 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
 124 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 125 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。