1 .\" Copyright (c) Bruno Haible <haible@clisp.cons.org>
3 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_ONEPARA)
4 .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
5 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
6 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
7 .\" the License, or (at your option) any later version.
10 .\" References consulted:
11 .\" GNU glibc-2 source code and manual
12 .\" OpenGroup's Single UNIX specification
13 .\" http://www.UNIX-systems.org/online.html
15 .\" 2007-03-31 Bruno Haible, Describe the glibc/libiconv //TRANSLIT
16 .\" and //IGNORE extensions for 'tocode'.
18 .\"*******************************************************************
20 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
22 .\"*******************************************************************
23 .TH ICONV_OPEN 3 2008\-08\-11 GNU "Linux Programmer's Manual"
25 iconv_open \- 文字セット変換のためのディスクリプタを割り当てる
28 \fB#include <iconv.h>\fP
30 \fBiconv_t iconv_open(const char *\fP\fItocode\fP\fB, const char *\fP\fIfromcode\fP\fB);\fP
33 \fBiconv_open\fP() 関数は、文字エンコーディング \fIfromcode\fP から 文字エンコーディング \fItocode\fP
34 へのバイト文字列変換に適した 変換ディスクリプタを割り当てる。
36 \fIfromcode\fP と \fItocode\fP に使うことのできる値と、 サポートされる組み合わせは、システムに依存する。 GNU C
37 ライブラリでは、使うことのできる値は \fBiconv \-\-list\fP コマンドでリストされ、 リストされたすべての値の組み合わせがサポートされる。
38 さらに、 GNU C ライブラリと GNU libiconv ライブラリでは、 以下の接尾辞がサポートされている。
41 \fItocode\fP の後ろに文字列 "//TRANSLIT" が付いている場合、 翻訳 (transliteration) が有効になる。この場合、
42 変換先の文字セットで表現できない文字を、その文字と同じように見える 文字 (複数文字の場合もある) で表現することができる。
45 \fItocode\fP の後ろに文字列 "//IGNORE" が付いている場合、 変換先の文字セットで表現できない文字は黙って無視される。
47 この関数を読んで得られた変換ディスクリプタは、 \fBiconv\fP(3) で 何度でも使うことができる。 これは \fBiconv_close\fP(3)
50 変換ディスクリプタは変換状態を持つ。 \fBiconv_open\fP() を用いて生成された後、変換状態は初期状態である。 \fBiconv\fP(3)
51 を使うことにより、ディスクリプタの変換状態が変更される。 (変換ディスクリプタはマルチスレッドで 同時に使うことができないことを意味している。)
52 変換状態を初期状態に戻すには、 \fIinbuf\fP 引き数を NULL として \fBiconv\fP(3) を用いること。
54 \fBiconv_open\fP() 関数は、新たに割り当てられた変換ディスクリプタを返す。 エラーの場合、この関数は \fIerrno\fP を設定し、
55 \fI(iconv_t)\ \-1\fP を返す。
57 他のいろいろなエラーのうち、以下のエラーが起こりうる。
60 \fIfromcode\fP から \fItocode\fP への変換は、この実装ではサポートされていない。
62 この関数はバージョン 2.1 以降の glibc で利用可能である。
64 UNIX98, POSIX.1\-2001.
66 \fBiconv\fP(1), \fBiconv\fP(3), \fBiconv_close\fP(3)
68 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
69 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
70 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。