release/man3/mpool.3

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  22 .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE
  23 .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE
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  25 .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL
  26 .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS
  27 .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION)
  28 .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT
  29 .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY
  30 .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF
  31 .\" SUCH DAMAGE.
  32 .\" %%%LICENSE_END
  33 .\"
  34 .\"     @(#)mpool.3     8.1 (Berkeley) 6/4/93
  35 .\"
  36 .\"*******************************************************************
  37 .\"
  38 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
  39 .\"
  40 .\"*******************************************************************
  41 .TH MPOOL 3 2012\-04\-26 "" "Linux Programmer's Manual"
  42 .UC 7
  43 .SH 名前
  44 mpool \- 共有メモリバッファプール
  45 .SH 書式
  46 .nf
  47 \fB#include <db.h>\fP
  48 \fB#include <mpool.h>\fP
  49 .sp
  50 \fBMPOOL *mpool_open(DBT *\fP\fIkey\fP\fB, int \fP\fIfd\fP\fB, pgno_t \fP\fIpagesize\fP\fB, pgno_t \fP\fImaxcache\fP\fB);\fP
  51 .sp
  52 \fBvoid mpool_filter(MPOOL *\fP\fImp\fP\fB, void (*pgin)(void *, pgno_t, void *),\fP
  53 \fB                  void (*\fP\fIpgout\fP\fB)(void *, pgno_t, void *),\fP
  54 \fB                  void *\fP\fIpgcookie\fP\fB);\fP
  55 .sp
  56 \fBvoid *mpool_new(MPOOL *\fP\fImp\fP\fB, pgno_t *\fP\fIpgnoaddr\fP\fB);\fP
  57 .sp
  58 \fBvoid *mpool_get(MPOOL *\fP\fImp\fP\fB, pgno_t \fP\fIpgno\fP\fB, unsigned int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
  59 .sp
  60 \fBint mpool_put(MPOOL *\fP\fImp\fP\fB, void *\fP\fIpgaddr\fP\fB, unsigned int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
  61 .sp
  62 \fBint mpool_sync(MPOOL *\fP\fImp\fP\fB);\fP
  63 .sp
  64 \fBint mpool_close(MPOOL *\fP\fImp\fP\fB);\fP
  65 .fi
  66 .SH 説明
  67 \fI大事な注意\fP:
  68 このページは、バージョン 2.1 までの glibc が提供するインターフェースに
  69 ついて説明している。バージョン 2.2 以降の glibc では、もはやこれらの
  70 インターフェースは提供されていない。おそらく、このページではなく、
  71 \fIlibdb\fP ライブラリが提供する API をお探しなのだろう。
  72
  73 \fImpool\fP は、ファイルに対するページ指向のバッファ管理を実装した ライブラリインターフェイスである。
  74 .PP
  75 関数 \fBmpool_open\fP()  はメモリプールを初期化する。 \fIkey\fP 引数はバイト文字列であり、バッファを共有したい複数プロセス間
  76 でのネゴシエーションに使われる。 ファイルバッファが共有メモリにマップされると、 同じキーを使うプロセスは全てバッファを共有する。 \fIkey\fP が
  77 NULL だと、バッファはプライベートなメモリに割り付けられる。 \fIfd\fP 引数はもとになるファイルのファイルデスクリプタである。
  78 このファイルデスクリプタはシーク可能でなくてはならない。 \fIkey\fP が NULL でなく、かつ既にマップされているファイルにマッチした場合、
  79 \fIfd\fP 引数は無視される。
  80 .PP
  81 \fIpagesize\fP 引数はバイト単位でのページサイズであり、ファイルはこのサイズに分割される。 \fImaxcache\fP
  82 引数は基ファイルをキャッシュするときに用いる最大ページ数である。 この値はファイルバッファを共有しているプロセスの数には関係ないが、
  83 ファイルを共有するプロセスが指定したうちの最大値が実際に用いられる。
  84 .PP
  85 関数 \fBmpool_filter\fP()  は透過的なページ入出力処理を可能にする。 関数 \fIpgin\fP が指定されていると、
  86 ファイルからメモリプールに読み込まれる度にこの関数が呼び出される。 関数 \fIpgout\fP が指定されていと、
  87 バッファからファイルに書き出される度にこの関数が呼び出される。 どちらの関数も、 \fIpgcookie\fP
  88 ポインタ、ページ数、読み書きされるページへのポインタを引数にとる。
  89 .PP
  90 関数 \fBmpool_new\fP()  は \fIMPOOL\fP ポインタとアドレスを引数にとる。
  91 新しいページが割り当て可能な場合、ページへのポインタが返され、 ページ数が \fIpgnoaddr\fP アドレスに納められる。 割り当てが不可能な場合は
  92 NULL が返され、 \fIerrno\fP がセットされる。
  93 .PP
  94 関数 \fBmpool_get\fP()  は \fIMPOOL\fP ポインタとページ数を引数にとる。ページが存在していると、 ページへのポインタが返される。
  95 存在していないと NULL が返され、 \fIerrno\fP がセットされる。 \fIflags\fP 引き数は現在使用されていない。
  96 .PP
  97 関数 \fBmpool_put\fP()  は \fIpgaddr\fP が参照するページを解放する。 \fIpgaddr\fP は以前に \fBmpool_get\fP()
  98 か \fBmpool_new\fP()  が返したアドレスでなければならない。 flag の値は以下の値の論理和で指定する。
  99 .TP
 100 \fBMPOOL_DIRTY\fP
 101 ページは変更されており、ファイルに書き出す必要がある。
 102 .PP
 103 \fBmpool_put\fP()  は成功すると 0 を、エラーがあると \-1 を返す。
 104 .PP
 105 関数 \fBmpool_sync\fP()  は \fIMPOOL\fP ポインタの示すページのうち、 変更されたものを全てファイルに書き出す。
 106 \fBmpool_sync\fP()  は成功すると 0 を、エラーがあると \-1 を返す。
 107 .PP
 108 関数 \fBmpool_close\fP()  はメモリプールクッキーの示す割り当て済みのメモリを解放する。
 109 変更されたページはファイルに\fB書き出されない\fP。 \fImpool_close ()\fP は成功すると 0 を、エラーがあると \-1 を返す。
 110 .SH エラー
 111 関数 \fBmpool_open\fP()  は失敗するとライブラリルーチン \fBmalloc\fP(3)  で指定されているエラーに応じた \fIerrno\fP
 112 をセットする。
 113 .PP
 114 関数 \fBmpool_get\fP()  は失敗すると次のような \fIerrno\fP をセットする。
 115 .TP  15
 116 \fBEINVAL\fP
 117 要求のあったレコードは存在しない。
 118 .PP
 119 関数 \fBmpool_new\fP()  と \fBmpool_get\fP()  は失敗するとライブラリルーチン \fBread\fP(2),
 120 \fBwrite\fP(2), \fBmalloc\fP(3)  で指定されているエラーに応じた \fIerrno\fP をセットする。
 121 .PP
 122 関数 \fBmpool_sync\fP()  は失敗するとライブラリルーチン \fBwrite\fP(2)  で指定されているエラーに応じた \fIerrno\fP
 123 をセットする。
 124 .PP
 125 関数 \fBmpool_close\fP()  は失敗するとライブラリルーチン \fBfree\fP(3)  で指定されているエラーに応じた \fIerrno\fP
 126 をセットする。
 127 .SH 準拠
 128 POSIX.1\-2001 にはない。 BSD 系に存在する。
 129 .SH 関連項目
 130 \fBbtree\fP(3), \fBdbopen\fP(3), \fBhash\fP(3), \fBrecno\fP(3)
 131 .SH この文書について
 132 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
 133 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 134 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。