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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / termios.3
1 .\" Copyright (c) 1993 Michael Haardt
2 .\" (michael@moria.de)
3 .\" Fri Apr  2 11:32:09 MET DST 1993
4 .\"
5 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_FULL)
6 .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
7 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
8 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
9 .\" the License, or (at your option) any later version.
10 .\"
11 .\" The GNU General Public License's references to "object code"
12 .\" and "executables" are to be interpreted as the output of any
13 .\" document formatting or typesetting system, including
14 .\" intermediate and printed output.
15 .\"
16 .\" This manual is distributed in the hope that it will be useful,
17 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
18 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
19 .\" GNU General Public License for more details.
20 .\"
21 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
22 .\" License along with this manual; if not, see
23 .\" <http://www.gnu.org/licenses/>.
24 .\" %%%LICENSE_END
25 .\"
26 .\" Modified 1993-07-24 by Rik Faith <faith@cs.unc.edu>
27 .\" Modified 1995-02-25 by Jim Van Zandt <jrv@vanzandt.mv.com>
28 .\" Modified 1995-09-02 by Jim Van Zandt <jrv@vanzandt.mv.com>
29 .\" moved to man3, aeb, 950919
30 .\" Modified 2001-09-22 by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
31 .\" Modified 2001-12-17, aeb
32 .\" Modified 2004-10-31, aeb
33 .\" 2006-12-28, mtk:
34 .\"     Added .SS headers to give some structure to this page; and a
35 .\"     small amount of reordering.
36 .\"     Added a section on canonical and noncanonical mode.
37 .\"     Enhanced the discussion of "raw" mode for cfmakeraw().
38 .\"     Document CMSPAR.
39 .\"
40 .\"*******************************************************************
41 .\"
42 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
43 .\"
44 .\"*******************************************************************
45 .TH TERMIOS 3 2013\-03\-15 Linux "Linux Programmer's Manual"
46 .SH 名前
47 termios, tcgetattr, tcsetattr, tcsendbreak, tcdrain, tcflush, tcflow,
48 cfmakeraw, cfgetospeed, cfgetispeed, cfsetispeed, cfsetospeed, cfsetspeed \-
49 ターミナル属性の取得・設定、ライン制御、ボーレートの取得・設定
50 .SH 書式
51 .nf
52 \fB#include <termios.h>\fP
53 .br
54 \fB#include <unistd.h>\fP
55 .sp
56 \fBint tcgetattr(int \fP\fIfd\fP\fB, struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB);\fP
57 .sp
58 \fBint tcsetattr(int \fP\fIfd\fP\fB, int \fP\fIoptional_actions\fP\fB,\fP
59 \fB              const struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB);\fP
60 .sp
61 \fBint tcsendbreak(int \fP\fIfd\fP\fB, int \fP\fIduration\fP\fB);\fP
62 .sp
63 \fBint tcdrain(int \fP\fIfd\fP\fB);\fP
64 .sp
65 \fBint tcflush(int \fP\fIfd\fP\fB, int \fP\fIqueue_selector\fP\fB);\fP
66 .sp
67 \fBint tcflow(int \fP\fIfd\fP\fB, int \fP\fIaction\fP\fB);\fP
68 .sp
69 \fBvoid cfmakeraw(struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB);\fP
70 .sp
71 \fBspeed_t cfgetispeed(const struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB);\fP
72 .sp
73 \fBspeed_t cfgetospeed(const struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB);\fP
74 .sp
75 \fBint cfsetispeed(struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB, speed_t \fP\fIspeed\fP\fB);\fP
76 .sp
77 \fBint cfsetospeed(struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB, speed_t \fP\fIspeed\fP\fB);\fP
78 .sp
79 \fBint cfsetspeed(struct termios *\fP\fItermios_p\fP\fB, speed_t \fP\fIspeed\fP\fB);\fP
80 .fi
81 .sp
82 .in -4n
83 glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参照):
84 .in
85 .sp
86 \fBcfsetspeed\fP(), \fBcfmakeraw\fP(): _BSD_SOURCE
87 .SH 説明
88 termios 関数群は、非同期通信ポートを制御するための汎用 ターミナルインタフェースである。
89 .SS "termios 構造体"
90 .LP
91 ここに示されている関数の多くは、引き数に \fItermios_p\fP を用いる。 この引き数は \fItermios\fP 構造体へのポインタである。
92 この構造体には少なくとも以下に示すメンバが含まれる:
93 .sp
94 .in +4n
95 .nf
96 tcflag_t c_iflag;      /* input modes */
97 tcflag_t c_oflag;      /* output modes */
98 tcflag_t c_cflag;      /* control modes */
99 tcflag_t c_lflag;      /* local modes */
100 cc_t     c_cc[NCCS];   /* special characters */
101 .fi
102 .in
103 .PP
104 以下に、これらのフィールドに割り当て可能な値について説明する。 最初の 4 つのビットマスクフィールドでは、
105 関係するフラグの定義のいくつかは、特定の機能検査マクロ (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参照)
106 が定義された場合にのみ公開される。 必要な機能検査マクロは角括弧 ("[]") 内に書かれている。
107 .PP
108 以下の説明で、 "POSIX にはない" は その値が POSIX.1\-2001 で規定されていないことを意味し、 "XSI" はその値が
109 POSIX.1\-2001 の XSI 拡張で 規定されていることを意味する。
110 .PP
111 \fIc_iflag\fP フラグには以下の要素を指定できる:
112 .TP 
113 \fBIGNBRK\fP
114 入力中の BREAK 信号を無視する。
115 .TP 
116 \fBBRKINT\fP
117 \fBIGNBRK\fP が設定されている場合は、BREAK 信号は無視される。 \fBIGNBRK\fP が設定されていないが、\fBBRKINT\fP
118 が設定されている場合は、 BREAK 信号によって入出力キューがフラッシュされ、 さらに、端末がフォアグラウンドプロセスグループの制御端末の場合は、
119 フォアグラウンドプロセスグループに \fBSIGINT\fP が送られる。 \fBIGNBRK\fP も \fBBRKINT\fP も設定されていない場合、 BREAK
120 を NULL バイト (\(aq\e0\(aq) として読み込む。 ただし、\fBPARMRK\fP が設定されている場合は \e377 \e0 \e0
121 のシーケンスとして 読み込む。
122 .TP 
123 \fBIGNPAR\fP
124 フレームエラーおよびパリティエラーを無視する。
125 .TP 
126 \fBPARMRK\fP
127 \fBIGNPAR\fP が設定されていない場合、パリティエラーあるいはフレームエラー の発生した文字の前に \e377 \e0
128 を付加する。\fBIGNPAR\fP も \fBPARMRK\fP も 設定されていない場合、パリティエラーあるいはフレームエラーの発生した文字を \e0
129 として読み込む。
130 .TP 
131 \fBINPCK\fP
132 入力のパリティチェックを有効にする。
133 .TP 
134 \fBISTRIP\fP
135 8 ビット目を落とす。
136 .TP 
137 \fBINLCR\fP
138 入力の NL (New Line: 改行文字) を CR (Carriage Return: 復帰文字) に 置き換える。
139 .TP 
140 \fBIGNCR\fP
141 入力の CR を無視する。
142 .TP 
143 \fBICRNL\fP
144 (\fBIGNCR\fP が設定されていない場合) 入力の CR を NL に置き換える。
145 .TP 
146 \fBIUCLC\fP
147 (POSIX にはない) 入力の大文字を小文字に置き換える。
148 .TP 
149 \fBIXON\fP
150 出力の XON/XOFF フロー制御を有効にする。
151 .TP 
152 \fBIXANY\fP
153 (XSI) 任意の文字を入力すると、停止していた出力を再開する (デフォルトでは、START 文字でのみ出力が再開される)。
154 .TP 
155 \fBIXOFF\fP
156 入力の XON/XOFF フロー制御を有効にする。
157 .TP 
158 \fBIMAXBEL\fP
159 (POSIX にはない) 入力キューが一杯の時にベルを鳴らす。 Linux ではこのビットは実装されておらず、 常にセットされているかのように振舞う。
160 .TP 
161 \fBIUTF8\fP (Linux 2.6.4 以降)
162 (POSIX にはない) 入力が UTF8 である; これにより cooked mode で文字削除 (character\-erase) を
163 正しく機能させることができる。
164 .PP
165 POSIX.1 で定義されている \fIc_oflag\fP フラグを以下に示す:
166 .TP 
167 \fBOPOST\fP
168 実装に依存した出力処理を有効にする。
169 .PP
170 残りの \fIc_oflag\fP フラグは、特記のない限り POSIX.1\-2001 で定義されている。
171 .TP 
172 \fBOLCUC\fP
173 (POSIX にはない) 出力時に小文字を大文字に変換する。
174 .TP 
175 \fBONLCR\fP
176 (XSI) 出力の NL を CR\-NL に置き換える。
177 .TP 
178 \fBOCRNL\fP
179 出力の CR を NL に置き換える。
180 .TP 
181 \fBONOCR\fP
182 0 桁目で CR を出力しない。
183 .TP 
184 \fBONLRET\fP
185 CR を出力しない。
186 .TP 
187 \fBOFILL\fP
188 転送時間を遅らせるのではなく、補填文字 (fill character) を送る。 (訳注:特定の文字に対して、端末側の処理を待つために転送を一定時間
189 遅らせることができる。また、 \fBOFILL\fP を指定すると 転送を遅らせる代わりに補填文字を送る。)
190 .TP 
191 \fBOFDEL\fP
192 (POSIX にはない) 補填文字を ASCII DEL にする。 このフラグが設定されていない場合は ASCII NUL (\(aq\e0\(aq)
193 になる。 (Linux では実装されていない)
194 .TP 
195 \fBNLDLY\fP
196 NL の遅延を設定する。値は \fBNL0\fP (遅延なし) および \fBNL1\fP である。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か
197 \fB_SVID_SOURCE\fP か \fB_XOPEN_SOURCE\fP が必要]
198 .TP 
199 \fBCRDLY\fP
200 CR の遅延を設定する。値は \fBCR0\fP (遅延なし), \fBCR1\fP, \fBCR2\fP,\fBCR3\fP である。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か
201 \fB_SVID_SOURCE\fP か \fB_XOPEN_SOURCE\fP が必要]
202 .TP 
203 \fBTABDLY\fP
204 水平タブ (horizontal tab) の遅延を設定する。 値は \fBTAB0\fP (遅延なし), \fBTAB1\fP, \fBTAB2\fP, \fBTAB3\fP
205 (\fBXTABS\fP) である。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP か \fB_XOPEN_SOURCE\fP が必要]
206 XTAB3 (これは XTABS と同じである) の値はタブをスペース何個に変換するかを示す (タブは 8 桁毎に止まる)。
207 .TP 
208 \fBBSDLY\fP
209 後退 (backspace) の遅延を設定する。 値は \fBBS0\fP (遅延なし) あるいは \fBBS1\fP である。 (実装されたことはない)
210 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP か \fB_XOPEN_SOURCE\fP が必要]
211 .TP 
212 \fBVTDLY\fP
213 垂直タブ (vertical tab) の遅延を設定する。 値は \fBVT0\fP (遅延なし) あるいは \fBVT1\fP である。
214 .TP 
215 \fBFFDLY\fP
216 頁送り (form feed) の遅延を設定する。 値は \fBFF0\fP (遅延なし) あるいは \fBFF1\fP である。 [\fB_BSD_SOURCE\fP
217 か \fB_SVID_SOURCE\fP か \fB_XOPEN_SOURCE\fP が必要]
218 .PP
219 \fIc_cflag\fP フラグは以下の通り:
220 .TP 
221 \fBCBAUD\fP
222 (POSIX にはない) ボーレートマスク (4+1 ビット)。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
223 .TP 
224 \fBCBAUDEX\fP
225 (POSIX にはない) 追加のボーレートマスク (1 ビット)。 \fBCBAUD\fP に含まれている。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か
226 \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
227 .sp
228 (POSIX では、 \fItermios\fP 構造体に格納されたボーレートは正確なものではなく、 ボーレートを操作するために
229 \fBcfgetispeed\fP()  と \fBcfsetispeed\fP()  が提供されている。 \fIc_cflag\fP 内の \fBCBAUD\fP
230 で選択されたビットを使うシステムもあれば、 \fIsg_ispeed\fP や \fIsg_ospeed\fP といった独立したフィールドを使うものもある。)
231 .TP 
232 \fBCSIZE\fP
233 文字サイズを設定する。 値は \fBCS5\fP, \fBCS6\fP, \fBCS7\fP, \fBCS8\fP である。
234 .TP 
235 \fBCSTOPB\fP
236 ストップビットを 1 ではなく 2 にする。
237 .TP 
238 \fBCREAD\fP
239 受信を有効にする。
240 .TP 
241 \fBPARENB\fP
242 出力にパリティを付加し、入力のパリティチェックを行う。
243 .TP 
244 \fBPARODD\fP
245 設定されると、入力および出力に対するパリティが奇数パリティとなる。 設定されない場合、偶数パリティが使用される。
246 .TP 
247 \fBHUPCL\fP
248 最後のプロセスがデバイスをクローズした後、モデムの制御線を low にする (切断する)。
249 .TP 
250 \fBCLOCAL\fP
251 モデムの制御線を無視する。
252 .TP 
253 \fBLOBLK\fP
254 (POSIX にはない) 現在のシェル層以外からの出力を抑制する。
255  \fBshl\fP (シェル層) で用いられる。(Linux では実装されていない)
256 .TP 
257 \fBCIBAUD\fP
258 (POSIX にはない) 入力速度のマスク。 \fBCIBAUD\fP ビットのための値は \fBCBAUD\fP ビットのための値と同じであり、 左に
259 \fBIBSHIFT\fP ビットシフトしたものである。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要] (Linux
260 では実装されていない)
261 .TP 
262 \fBCMSPAR\fP
263 (POSIX にはない)  (一部のシリアルデバイスでサポートされている)  「スティック (stick)」パリティ (マーク/スペース
264 パリティ)を使用する。 \fBPARODD\fP が設定された場合パリティビットは常に 1 となり、 設定されない場合は常に 0 となる。
265 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
266 .TP 
267 \fBCRTSCTS\fP
268 (POSIX にはない) RTS/CTS (ハードウェア) フロー制御を有効にする。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP
269 が必要]
270 .PP
271 \fIc_lflag\fP フラグは以下の通り:
272 .TP 
273 \fBISIG\fP
274 INTR, QUIT, SUSP, DSUSP の文字を受信した時、対応するシグナルを 発生させる。
275 .TP 
276 \fBICANON\fP
277 カノニカルモードを有効にする (下記参照)。
278 .TP 
279 \fBXCASE\fP
280 .\" glibc is probably now wrong to allow
281 .\" Define
282 .\" .B _XOPEN_SOURCE
283 .\" to expose
284 .\" .BR XCASE .
285 (POSIX にはない; Linux では対応していない)  \fBICANON\fP が同時に設定された場合、端末は大文字のみが有効である。
286 入力された文字は \e が付いた文字を除いて小文字に変換される。 出力時は、大文字の前に \e が付き、小文字は大文字に変換される。
287 [\fB_BSD_SOURCE\fP が \fB_SVID_SOURCE\fP か \fB_XOPEN_SOURCE\fP が必要]
288 .TP 
289 \fBECHO\fP
290 入力された文字をエコーする。
291 .TP 
292 \fBECHOE\fP
293 \fBICANON\fP も同時に設定された場合、ERASE 文字は前の文字を削除し、 WERASE 文字は前の単語を削除する。
294 .TP 
295 \fBECHOK\fP
296 \fBICANON\fP も同時に設定された場合、KILL 文字は現在の行を削除する。
297 .TP 
298 \fBECHONL\fP
299 \fBICANON\fP も同時に設定された場合、 ECHO が設定されていなくても NL 文字をエコーする。
300 .TP 
301 \fBECHOCTL\fP
302 (POSIX にはない) \fBECHO\fP も同時に設定された場合、TAB, NL, START, STOP 以外の
303 端末特殊文字が \fB^X\fP としてエコーされる。
304 X は特殊文字に ASCII コードで 0x40 を足した文字である。
305 例えば文字 0x08 (BS) は \fB^H\fP とエコーされる。
306 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
307 .TP 
308 \fBECHOPRT\fP
309 (POSIX にはない) \fBICANON\fP および \fBECHO\fP が同時に設定されている場合、
310 削除された文字も表示される。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
311 .TP 
312 \fBECHOKE\fP
313 (POSIX にはない) \fBICANON\fP も設定された場合、 KILL が行の各文字を消去する代わりにエコーされる。 これは \fBECHOE\fP
314 および \fBECHOPRT\fP を指定することと等しい。 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
315 .TP 
316 \fBDEFECHO\fP
317 (POSIX にはない) プロセスが読み込んだときにだけエコーする。 (Linux では実装されていない)
318 .TP 
319 \fBFLUSHO\fP
320 (POSIX にはない; Linux では対応していない)  出力をフラッシュする。このフラグは DISCARD 文字を入力することで切替えられる。
321 [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
322 .TP 
323 \fBNOFLSH\fP
324 .\" Stevens lets SUSP only flush the input queue
325 INT, QUIT, SUSP 文字に対応するシグナルを発生する際の 入力・出力キューのフラッシュを無効にする。
326 .TP 
327 \fBTOSTOP\fP
328 バックグラウンドプロセスのプロセスグループで制御端末へ 文字を出力しようとしているプロセスに対して \fBSIGTTOU\fP シグナルを送る。
329 .TP 
330 \fBPENDIN\fP
331 (POSIX にはない; Linux では対応していない)  次の文字を読み込んだ時、入力キュー中の全文字を再表示する。 (\fBbash\fP(1)
332 は入力行をこのように処理している。)  [\fB_BSD_SOURCE\fP か \fB_SVID_SOURCE\fP が必要]
333 .TP 
334 \fBIEXTEN\fP
335 実装依存の入力処理を有効にする。 このフラグは、特殊文字である EOL2, LNEXT, REPRINT, WERASE や、 \fBIUCLC\fP
336 フラグを有効にするために必要である。
337 .PP
338 \fIc_cc\fP 配列は端末特殊文字を定義している。
339 シンボルの一覧 (初期値) と意味は以下の通り。
340 .TP 
341 \fBVDISCARD\fP
342 (POSIX にはない; Linux では対応していない; 017, SI, Ctrl\-O)  未送信バッファの内容の破棄/保存を切り替える。
343 \fBIEXTEN\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
344 .TP 
345 \fBVDSUSP\fP
346 (POSIX にはない; Linux では対応していない; 031, EM, Ctrl\-Y)  遅延中断文字 (DSUSP)。
347 ユーザープログラムから文字が読み込まれた時に \fBSIGTSTP\fP シグナルを送る。
348 \fBIEXTEN\fP と \fBISIG\fP がセットされていて、システムがジョブ制御に対応している
349 場合に 認識し、入力には渡されない。
350 .TP 
351 \fBVEOF\fP
352 (004, EOT, Ctrl\-D)  ファイル終端文字 (EOF)。
353 より正確には、tty バッファの内容を行末を待たずにユーザープログラムに送る。
354 これが行の最初の文字だった場合、ユーザープログラムの \fBread\fP(2) は 0 を 返し、
355 ファイル終端であることを知らせる。 \fBICANON\fP がセットされている場合に認識し、
356 入力には渡されない。
357 .TP 
358 \fBVEOL\fP
359 (0, NUL)  追加の行末文字 (EOL)。
360 \fBICANON\fP がセットされている場合に認識する。
361 .TP 
362 \fBVEOL2\fP
363 (POSIX にはない; 0, NUL)  追加の行末文字 (EOL2)。
364 \fBICANON\fP がセットされている場合に認識する。
365 .TP 
366 \fBVERASE\fP
367 (0177, DEL, rubout か 010, BS, Ctrl\-H か #)  消去文字 (ERASE)。
368 これにより、直前の未消去文字を消去する。
369 しかし、EOF や行頭を超えては消去しない。
370 \fBICANON\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
371 .TP 
372 \fBVINTR\fP
373 (003, ETX, Ctrl\-C か 0177, DEL, rubout)  割り込み文字 (INTR)。
374 \fBSIGINT\fP シグナルを送る。
375 \fBISIG\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
376 .TP 
377 \fBVKILL\fP
378 (025, NAK, Ctrl\-U か Ctrl\-X か @)  完全消去文字 (KILL)。
379 直前の EOF か行頭以降の全ての入力を消去する。
380 \fBICANON\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
381 .TP 
382 \fBVLNEXT\fP
383 (POSIX にはない; 026, SYN Ctrl\-V)  リテラル (LNEXT)。
384 次の入力文字をエスケープし、特別な意味があっても解釈しない。
385 \fBIEXTEN\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
386 .TP 
387 \fBVMIN\fP
388 非カノニカル読み込み時の最小文字数 (MIN)。
389 .TP 
390 \fBVQUIT\fP
391 (034, FS, Ctrl\-\e)  終了文字 (QUIT)。
392 \fBSIGQUIT\fP シグナルを送る。
393 \fBISIG\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
394 .TP 
395 \fBVREPRINT\fP
396 (POSIX にはない; 022, DC2, Ctrl\-R) まだ読み込んでいない文字列を再表示する (REPRINT)。
397 \fBICANON\fP と \fBIEXTEN\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
398 .TP 
399 \fBVSTART\fP
400 (021, DC1, Ctrl\-Q)  開始文字 (START)。停止文字で停止した出力を再開する。
401 \fBIXON\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
402 .TP 
403 \fBVSTATUS\fP
404 (POSIX にはない; Linux では対応していない; 状態要求: 024, DC4, Ctrl\-T)
405 状態文字 (STATUS)。端末での状態情報を表示する。
406 表示される情報には、フォアグラウンドプロセスの状態やそのプロセスが消費した
407 CPU 時間の総計が含まれる。
408 また、フォアグラウンドプロセスグループにシグナル \fBSIGINFO\fP を送信する
409 (Linux ではサポートされていない)。
410 .TP 
411 \fBVSTOP\fP
412 (023, DC3, Ctrl\-S)  停止文字 (STOP)。
413 開始文字が入力されるまで出力を停止する。
414 \fBIXON\fP が設定されている場合に認識し、入力には渡されない。
415 .TP 
416 \fBVSUSP\fP
417 (032, SUB, Ctrl\-Z)  中断文字 (SUSP)。
418 \fBSIGTSTP\fP シグナルを送る。
419 \fBISIG\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
420 .TP 
421 \fBVSWTCH\fP
422 (POSIX にはない; Linux では対応していない; 0, NUL)  スイッチ文字 (SWTCH)。
423 System V で (シェルのジョブ制御の前にあった) \fIshell layers\fP での
424 シェルの切り替えに用いられる。
425 .TP 
426 \fBVTIME\fP
427 非カノニカル読み込み時のタイムアウト時間 (1/10 秒単位) (TIME)。
428 .TP 
429 \fBVWERASE\fP
430 (POSIX にはない; 027, ETB, Ctrl\-W)  単語消去 (WERASE)。
431 \fBICANON\fP と \fBIEXTEN\fP がセットされている場合に認識し、入力には渡されない。
432 .LP
433 対応する \fIc_cc\fP 要素の値を \fB_POSIX_VDISABLE\fP に設定することで、
434 それぞれの端末制御文字を無効にすることができる。
435 .LP
436 上記のシンボルの示す値は全て異なる。ただし、 \fBVTIME\fP, \fBVMIN\fP はそれぞれ
437 \fBVEOL\fP, \fBVEOF\fP と同じ値である。 非カノニカルモードでは、特殊文字の意味は
438 タイムアウトの意味に変わる。 \fBVMIN\fP と \fBVTIME\fP の説明については、
439 下記の非カノニカルモードの説明を参照のこと。
440 .SS 端末の設定の取得と変更
441 .PP
442 \fBtcgetattr\fP()  は \fIfd\fP に関するパラメータを取得し、\fItermios_p\fP が参照する構 造体 \fItermios\fP
443 に設定する。この関数はバックグラウンドプロセスから 呼ばれることもあるが、この場合、端末の属性はフォアグラウンドプロセス によって変化することもある。
444 .LP
445 \fBtcsetattr\fP()  は端末に関連したパラメータを設定する (ハードウェアの設定に必要で、ここで 設定できないものを除く)。設定には
446 \fItermios_p\fP が参照する \fItermios\fP 構造体を用いる。 \fIoptional_actions\fP
447 には変更が有効となるタイミングを設定する:
448 .IP \fBTCSANOW\fP
449 ただちに変更が有効となる。
450 .IP \fBTCSADRAIN\fP
451 \fIfd\fP への出力がすべて転送された後に変更が有効になる。この機能は 出力に影響するパラメータを変更する時に使用するべきである。
452 .IP \fBTCSAFLUSH\fP
453 パラメータを変更する前に、 \fIfd\fP への出力がすべて転送され、受信したがまだ読み込んでいないすべての 入力が破棄される。
454 .SS カノニカルモードと非カノニカルモード
455 \fIc_lflag\fP の \fBICANON\fP フラグの設定により、端末がカノニカルモードで動作するかが決定される。 \fBICANON\fP
456 がセットされた場合、カノニカルモード (canonical mode) となり、 セットされない場合、非カノニカルモード (noncanonical
457 mode) となる。 デフォルトでは、 \fBICANON\fP はセットされる。
458
459 カノニカルモードでは、以下のような動作となる。
460 .IP * 2
461 入力は行単位に行われる。 行区切り文字が打ち込まれた時点で、入力行が利用可能となる。 行区切り文字は NL, EOL, EOL2 および行頭での EOF
462 である。 EOF 以外の場合、 \fBread\fP(2)  が返すバッファに行区切り文字も含められる。
463 .IP * 2
464 行編集が有効となる (ERASE, KILL が効果を持つ。 \fBIEXTEN\fP フラグが設定された場合は、 WERASE, REPRINT,
465 LNEXT も効果を持つ)。 \fBread\fP(2)  は最大でも 1行の入力しか返さない。 \fBread\fP(2)
466 が要求したバイト数が現在の入力行のバイト数よりも少ない場合、 要求したのと同じバイト数だけが読み込まれ、 残りの文字は次回の \fBread\fP(2)
467 で読み込まれる。
468 .PP
469 非カノニカルモードでは、入力は即座に利用可能となり (ユーザは行区切り文字を打ち込む必要はない)、入力処理は実行されず、行編集は無効となる。 MIN
470 (\fIc_cc[VMIN]\fP) と TIME (\fIc_cc[VTIME]\fP) の設定により、 \fBread\fP(2)
471 が完了する条件が決定される。4種類の場合がある:
472 .IP * 2
473 MIN == 0; TIME == 0: データが利用可能であれば、 \fBread\fP(2)
474 はすぐに返る。このときの返り値は、そのとき利用可能なバイト数か \fBread\fP(2)  の要求バイト数のうち小さい方となる。 利用可能なデータがない場合
475 \fBread\fP(2)  は 0 を返す。
476 .IP * 2
477 MIN > 0; TIME == 0: \fBread\fP(2)  は、利用可能なデータが MIN バイトか要求バイト数のいずれかに達するまで
478 停止する。返り値は、MIN か要求バイト数の小さい方となる。
479 .IP * 2
480 MIN == 0; TIME > 0: TIME はタイマの上限を規定し、単位は 1/10 秒である。 タイマは \fBread\fP(2)
481 が呼ばれた時点で開始される。 \fBread\fP(2)  が返るのは、少なくとも 1バイトのデータが利用可能となった時点、
482 またはタイマが時間切れとなった時点である。 入力が全くなくタイマが時間切れとなった場合、 \fBread\fP(2)  は 0 を返す。
483 .IP * 2
484 MIN > 0; TIME > 0: TIME はタイマの上限を規定し、単位は 1/10 秒である。
485 入力の最初のバイトが利用可能になった後は、 新たに 1バイト受信する度にタイマがリセットされる。 \fBread\fP(2)  が返るのは、MIN
486 バイトか要求バイト数のうち少ない方まで読み出された時点か、 バイト間タイマが時間切れとなった時点である。
487 は最初のバイトが利用可能にならないとタイマは開始されないので、 少なくとも 1バイトは読み込まれる。
488 .SS "Raw mode"
489 .LP
490 \fBcfmakeraw\fP()  は、端末を昔の Version 7 端末ドライバの "raw" モードのように設定する。
491 入力は文字単位に可能であり、エコーが無効となり、 端末の入出力文字に対する特殊処理はすべて無効となる。 端末の属性は以下のように設定される:
492 .nf
493
494     termios_p\->c_iflag &= ~(IGNBRK | BRKINT | PARMRK | ISTRIP
495                     | INLCR | IGNCR | ICRNL | IXON);
496     termios_p\->c_oflag &= ~OPOST;
497     termios_p\->c_lflag &= ~(ECHO | ECHONL | ICANON | ISIG | IEXTEN);
498     termios_p\->c_cflag &= ~(CSIZE | PARENB);
499     termios_p\->c_cflag |= CS8;
500 .fi
501 .SS ライン制御
502 .LP
503 \fBtcsendbreak\fP()  は端末が非同期のシリアルデータ転送を用いている場合に、 連続した0のビット列を一定間隔で転送する。
504 \fIduration\fP が 0 の場合は、0 のビットを 0.25 秒以上、 0.5 秒以下の間隔で転送する。 \fIduration\fP が 0
505 でない場合は、 0 のビットを実装依存の時間間隔で送る。
506 .LP
507 端末が非同期のシリアルデータ転送モードでない場合、 \fBtcsendbreak\fP()  は何も行わずに戻る。
508 .LP
509 \fBtcdrain\fP()  は \fIfd\fP が行っている出力の転送が完了するまで待つ。
510 .LP
511 \fBtcflush\fP()  は \fIfd\fP が行っているデータの出力でまだ転送されていないもの、あるいは受信し
512 たがまだ入力していないものを破棄する。いずれを行うかは \fIqueue_selector\fP の値で定める:
513 .IP \fBTCIFLUSH\fP
514 受信したが読んでいないデータをフラッシュする。
515 .IP \fBTCOFLUSH\fP
516 書いたが送信していないデータをフラッシュする。
517 .IP \fBTCIOFLUSH\fP
518 受信したが読んでいないデータ・書いたが送信していないデータ両方 をフラッシュする。
519 .LP
520 \fBtcflow\fP()  は \fIfd\fP で指定されたオブジェクトにおけるデータの送信あるいは受信を一時的に中断する。 送信と受信のどちらかは、
521 \fIaction\fPで決まる:
522 .IP \fBTCOOFF\fP
523 出力の中断。
524 .IP \fBTCOON\fP
525 中断した出力の再開。
526 .IP \fBTCIOFF\fP
527 STOP 文字の送信。 STOP 文字は端末デバイスからシステムへのデータ送信を停止する。
528 .IP \fBTCION\fP
529 START 文字の送信。 START 文字は端末デバイスからシステムへのデータ送信を開始する。
530 .LP
531 端末ファイルがオープンされたときのデフォルトでは、 入力も出力も中断されていない。
532 .SS ライン速度
533 ボーレート関数は \fItermios\fP 構造体中の入出力ボーレートを 取得、設定するために提供される。 設定された値は \fBtcsetattr\fP()
534 の呼び出しが成功するまでは有効ではない。
535
536 速度を \fBB0\fP に設定した場合、モデムは停止 (hang up) する。 \fBB38400\fP に該当する実際のビットレートは
537 \fBsetserial\fP(8)  で 変更できる。
538 .LP
539 入力および出力ボーレートは \fItermios\fP 構造体に格納される。
540 .LP
541 \fBcfgetospeed\fP()  は \fItermios_p\fP が示している \fItermios\fP 構造体に格納されている 出力ボーレートを返す。
542 .LP
543 \fBcfsetospeed\fP()  は \fItermios_p\fP で示されている \fItermios\fP 構造体中の出力ボーレートを \fIspeed\fP
544 に設定する。値は以下のいずれかでなければならない:
545 .nf
546
547 \fB     B0
548         B50
549         B75
550         B110
551         B134
552         B150
553         B200
554         B300
555         B600
556         B1200
557         B1800
558         B2400
559         B4800
560         B9600
561         B19200
562         B38400
563         B57600
564         B115200
565         B230400\fP
566
567 .fi
568 0ボー (\fBB0\fP) は接続の中断に用いられる。 B0が指定された場合、モデムの制御線は使用されない状態になり、一般にはこれで 接続が切断される。
569 \fBCBAUDEX\fP はPOSIX.1で定義されている速度の範囲外 (57600 およびそれ以上)  を設定する。すなわち例えば \fBB57600\fP &
570 \fBCBAUDEX\fP は 0 でない。
571 .LP
572 \fBcfgetispeed\fP()  は \fItermios\fP 構造体中の入力ボーレートを返す。
573 .LP
574 \fBcfsetispeed\fP()  は \fItermios\fP 構造体中の入力ボーレートを \fIspeed\fP に設定する。 \fIspeed\fP には、上述の
575 \fBcfsetospeed\fP()  のボーレート定数 \fBBnnn\fP のいずれか一つを指定しなければならない。 入力ボーレートが 0
576 に設定された場合、入力ボーレートは出力ボーレート と同じ値となる。
577 .LP
578 \fBcfsetspeed\fP()  は 4.4BSD による拡張である。この関数は \fBcfsetispeed\fP()
579 と同じ引き数をとり、入出力両方の速度を設定する。
580 .SH 返り値
581 .LP
582 \fBcfgetispeed\fP()  は \fItermios\fP 構造体中の入力ボーレートを返す。
583 .LP
584 \fBcfgetospeed\fP()  は \fItermios\fP 構造体中の出力ボーレートを返す。
585 .LP
586 他のすべての関数の戻り値:
587 .IP 0
588 実行成功。
589 .IP \-1
590 実行失敗。 \fIerrno\fP がエラーの種類を示す。
591 .LP
592 \fBtcsetattr\fP()  は \fIなんらかの\fP 変更要求が成功した場合に成功を返すことに注意。 従って、複数の変更を行った場合には、引き続いて
593 \fBtcgetattr\fP()  を呼び出して全ての変更が実行されているかを確認する必要があるかもしれない。
594 .SH 準拠
595 \fBtcgetattr\fP(), \fBtcsetattr\fP(), \fBtcsendbreak\fP(), \fBtcdrain\fP(),
596 \fBtcflush\fP(), \fBtcflow\fP(), \fBcfgetispeed\fP(), \fBcfgetospeed\fP(),
597 \fBcfsetispeed\fP(), \fBcfsetospeed\fP()  は POSIX.1\-2001 で規定されている。
598
599 \fBcfmakeraw\fP()  と \fBcfsetspeed\fP()  は非標準だが、BSD では利用可能である。
600 .SH 注意
601 UNIX V7 とその後のいくつかのシステムでは、ボーレートの 14 個のリストである B0, ..., B9600 の後ろに EXTA, EXTB
602 ("External A" と "External B") の 2 つを 追加している。
603 多くのシステムではさらに高速なボーレートのためにリストを拡張している。
604 .LP
605 .\" libc4 until 4.7.5, glibc for sysv: EINVAL for duration > 0.
606 .\" libc4.7.6, libc5, glibc for unix: duration in ms.
607 .\" glibc for bsd: duration in us
608 .\" glibc for sunos4: ignore duration
609 \fBtcsendbreak\fP()  で \fIduration\fP に 0 以外を指定した場合の効果は様々である。 SunOS は
610 \fIduration\fP\fB*\fP\fIN\fP 秒のブレークを規定している。ここで \fIN\fP は 0.25 以上 0.5 未満である。 Linux, AIX,
611 DU, Tru64 は \fIduration\fP ミリ秒のブレークを送信する。 FreeBSD, NetBSD, HP\-UX, MacOS は
612 \fIduration\fP の値を無視する。 Solaris と UnixWare では、非ゼロの \fIduration\fP を指定した
613 \fBtcsendbreak\fP()  の振る舞いは \fBtcdrain\fP()  と同様である。
614 .SH 関連項目
615 \fBstty\fP(1), \fBconsole_ioctl\fP(4), \fBtty_ioctl\fP(4), \fBsetserial\fP(8)
616 .SH この文書について
617 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
618 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
619 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。