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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / wcstok.3
1 .\" Copyright (c) Bruno Haible <haible@clisp.cons.org>
2 .\"
3 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_ONEPARA)
4 .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
5 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
6 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
7 .\" the License, or (at your option) any later version.
8 .\" %%%LICENSE_END
9 .\"
10 .\" References consulted:
11 .\"   GNU glibc-2 source code and manual
12 .\"   Dinkumware C library reference http://www.dinkumware.com/
13 .\"   OpenGroup's Single UNIX specification http://www.UNIX-systems.org/online.html
14 .\"   ISO/IEC 9899:1999
15 .\"
16 .\"*******************************************************************
17 .\"
18 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
19 .\"
20 .\"*******************************************************************
21 .\"
22 .\" Translated Sat Oct 23 17:53:50 JST 1999
23 .\"           by FUJIWARA Teruyoshi <fujiwara@linux.or.jp>
24 .\"
25 .TH WCSTOK 3 2011\-09\-28 GNU "Linux Programmer's Manual"
26 .SH 名前
27 wcstok \- ワイド文字文字列をトークンに分割する
28 .SH 書式
29 .nf
30 \fB#include <wchar.h>\fP
31 .sp
32 \fBwchar_t *wcstok(wchar_t *\fP\fIwcs\fP\fB, const wchar_t *\fP\fIdelim\fP\fB, wchar_t **\fP\fIptr\fP\fB);\fP
33 .fi
34 .SH 説明
35 \fBwcstok\fP()  関数は、 \fBstrtok\fP(3)  関数に対応するワイド文字関数に、
36 マルチスレッドセーフの動作をさせるための引き数を追加したものである。 この関数を用いて、ワイド文字文字列 \fIwcs\fP をトークンに分解すること
37 ができる。ここで、トークンは \fIdelim\fP に列挙されている文字を含まな い部分文字列として定義される。
38 .PP
39 検索は \fIwcs\fP が NULL でなければ \fIwcs\fP から開始され、\fIwcs\fP が NULL ならば \fI*ptr\fP
40 から開始される。まず、全ての区切りワイド文字 がスキップされる。つまり、\fIdelim\fP に含まれるワイド文字を超えるよう にポインタが前に進められる。
41 ワイド文字文字列の終わりに達したら、 \fBwcstok\fP()  は NULL を返して トークンが全く見つからなかったことを示し、この後に
42 \fBwcstok\fP()  を呼び 出しても NULL が返されるように \fI*ptr\fP に適切な値を設定する。それ 以外の場合には、
43 \fBwcstok\fP()  関数はトークンの先頭を識別し、これを指す ポインタを返す。ただしこれを行う前に、トークンの後にある、\fIdelim\fP
44 に含まれている文字を NULL ワイド文字 (L\(aq\e0\(aq) に置き換えること によってトークンを 0 で終端させる。さらに \fI*ptr\fP
45 を更新し、後で \fBwcstok\fP()  を呼び出した 際に、識別されたトークンの続きから検索できるようにする。
46 .SH 返り値
47 \fBwcstok\fP()  関数は次のトークンへのポインタを返す。トークンが見つから なければ NULL を返す。
48 .SH 準拠
49 C99.
50 .SH 注意
51 関数に与えたワイド文字列 \fIwcs\fP は、関数の動作によって完全に書き換 えられる。
52 .SH 例
53 以下のコードは、ワイド文字文字列に含まれるトークンを取り出しながら ループする。
54 .sp
55 .nf
56 wchar_t *wcs = ...;
57 wchar_t *token;
58 wchar_t *state;
59 for (token = wcstok(wcs, " \et\en", &state);
60     token != NULL;
61     token = wcstok(NULL, " \et\en", &state)) {
62     ...
63 }
64 .fi
65 .SH 関連項目
66 \fBstrtok\fP(3), \fBwcschr\fP(3)
67 .SH この文書について
68 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
69 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
70 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。