OSDN Git Service

adfb1c8bbcf5e16755a2c9a23f3bca0cb56c28b3
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man4 / console_ioctl.4
1 .\" Copyright (c) 1995 Jim Van Zandt <jrv@vanzandt.mv.com> and aeb
2 .\" Sun Feb 26 11:46:23 MET 1995
3 .\"
4 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_FULL)
5 .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
6 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
7 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
8 .\" the License, or (at your option) any later version.
9 .\"
10 .\" The GNU General Public License's references to "object code"
11 .\" and "executables" are to be interpreted as the output of any
12 .\" document formatting or typesetting system, including
13 .\" intermediate and printed output.
14 .\"
15 .\" This manual is distributed in the hope that it will be useful,
16 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
17 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
18 .\" GNU General Public License for more details.
19 .\"
20 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
21 .\" License along with this manual; if not, see
22 .\" <http://www.gnu.org/licenses/>.
23 .\" %%%LICENSE_END
24 .\"
25 .\" Modified, Sun Feb 26 15:04:20 1995, faith@cs.unc.edu
26 .\" Modified, Thu Apr 20 22:08:17 1995, jrv@vanzandt.mv.com
27 .\" Modified, Mon Sep 18 22:32:47 1995, hpa@storm.net (H. Peter Anvin)
28 .\" FIXME The following are not documented:
29 .\"     KDFONTOP (since 2.1.111)
30 .\"     KDGKBDIACRUC (since 2.6.24)
31 .\"     KDSKBDIACR
32 .\"     KDSKBDIACRUC (since 2.6.24)
33 .\"     KDKBDREP (since 2.1.113)
34 .\"     KDMAPDISP (not implemented as at 2.6.27)
35 .\"     KDUNMAPDISP (not implemented as at 2.6.27)
36 .\"     VT_LOCKSWITCH (since 1.3.47, needs CAP_SYS_TTY_CONFIG)
37 .\"     VT_UNLOCKSWITCH (since 1.3.47, needs CAP_SYS_TTY_CONFIG)
38 .\"     VT_GETHIFONTMASK (since 2.6.18)
39 .\"
40 .\"*******************************************************************
41 .\"
42 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
43 .\"
44 .\"*******************************************************************
45 .TH CONSOLE_IOCTL 4 2009\-02\-28 Linux "Linux Programmer's Manual"
46 .SH 名前
47 console_ioctl \- コンソール端末と仮想コンソールの ioctl
48 .SH 説明
49 次のような Linux 固有の \fBioctl\fP(2)  がサポートされている。 それぞれ3番目の引数が必要である、ここでは \fIargp\fP とする。
50 .IP \fBKDGETLED\fP
51 LED の状態を取得する。 \fIargp\fP は \fIchar\fP のポインターである。 \fI*argp\fP の下位 3 ビットに以下のように LED
52 の状態がセットされる。
53
54     LED_CAP       0x04   キャピタルロックが点灯
55     LEC_NUM       0x02   ナンバーロックが点灯
56     LED_SCR       0x01   スクロールロックが点灯
57 .IP \fBKDSETLED\fP
58 LEDを点灯させる。LEDは \fIargp\fP の下位 3 ビットに従い点灯される。 しかし、より高位のビットがセットされている時には、キャピタルロック、
59 ナンバーロック、スクロールロックのキーボード機能の状態を表示する LED は 通常状態に戻る。
60 .LP
61 カーネル 1.1.54 以前は、LED はそれぞれのキーボードフラグの状態を反映する だけで、KDGETLED/KDSETLED
62 もキーボードフラグを変更するだけであった。 カーネルl 1.1.54 からは LED に任意の表示をする事ができるようになったが、
63 デフォルトではキーボードフラグを表示する。 次に示す 2 つの ioctl はキーボードフラグにアクセスするのに用いられる。
64 .IP \fBKDGKBLED\fP
65 キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED の表示では なく)キーボードフラグを得る。 \fIargp\fP
66 はフラグの状態がセットされる文字変数を指す。 (0x7)でマスクして得られる下位 3 ビットが現在のフラグの状態を示し、
67 (0x70)でマスクして得られる次の 3 ビットがデフォルトのフラグの状態を 示す。(カーネル 1.1.54以降)
68 .IP \fBKDSKBLED\fP
69 キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED の表示ではなく)  キーボードフラグをセットする。 \fIargp\fP
70 がセットしたいフラグである。 (0x7)でマスクして得られる下位 3 ビットがフラグの状態で、(0x70)でマスクして 得られる次の 3
71 ビットがデフォルトのフラグの状態である。(カーネル 1.1.54以降)
72 .IP \fBKDGKBTYPE\fP
73 キーボードの種類を得る。これは値 0x02 と定義されている KB_101を返す。
74 .IP \fBKDADDIO\fP
75 I/Oポートを有効な物として加える。これは \fIioperm(arg,1,1)\fP と等価である。
76 .IP \fBKDDELIO\fP
77 I/Oポートを有効な物から外す。これは \fIioperm(arg,1,0)\fP と等価である。
78 .IP \fBKDENABIO\fP
79 ビデオボードへの I/O を可能にする。 これは \fIioperm(0x3b4, 0x3df\-0x3b4+1, 1)\fP と等価である。
80 .IP \fBKDDISABIO\fP
81 ビデオボードへの I/O を不可能にする。 これは \fIioperm(0x3b4, 0x3df\-0x3b4+1, 0)\fP と等価である。
82 .IP \fBKDSETMODE\fP
83 テキスト/グラフィクスモードを設定する。 \fIargp\fP は次のうちのどれか:
84
85     KD_TEXT       0x00
86     KD_GRAPHICS   0x01
87 .IP \fBKDGETMODE\fP
88 テキスト/グラフィクスモードを取得する。 \fIargp\fP が指す \fIlong\fP 型変数に 上述の値のどちらかがセットされる。
89 .IP \fBKDMKTONE\fP
90 指定された長さのトーンを発生する。 \fIargp\fP の下位 16 ビットはクロックサイクルを単位にして周期を指定し、 上位 16 ビットが msec
91 の単位で表した、(トーンを発生させる)時間を指定する。 トーンを発生させる時間がゼロのときは、サウンドはオフになる。 制御は直ちに戻る。
92 例えば、\fIargp\fP = (125<<16) + 0x637 とすれば、通常 ctrl\-G を押した時に 発生する音になる。
93 (カーネル 0.99pl1 以降;この機能は カーネル 2.1.49 から 2.1.50 ではバグのため動作しない)
94 .IP \fBKIOCSOUND\fP
95 音の発生の開始や停止を行う。 \fIargp\fP の下位 16 ビットはクロックサイクルを単位として周期を示す。 (つまり \fIargp\fP =
96 1193180/周波数)。 \fIargp\fP = 0 の場合、サウンドはオフになる。 どちらの場合でも、ただちに制御は戻る。
97 .IP \fBGIO_CMAP\fP
98 現在のデフォルトのカラーマップをカーネルより取得する。
99 .IP \fBPIO_CMAP\fP
100 デフォルトのテキストモードのカラーマップを変更する。 \fIargp\fP が指す 48 バイトの配列中には、16 の可能なスクリーンの色を、
101 赤、緑、青の順に 0 をオフ、255を最大強度とした値として納める。 デフォルトの色は順に、黒、濃い赤、濃い緑、茶、濃い青、濃い紫、濃いシアン、
102 明るい灰色、濃い灰色、明るい赤、明るい緑、黄、明るい青、明るい紫、 明るいシアン、白である。(カーネル 1.3.3以降)
103 .IP \fBGIO_FONT\fP
104 拡張された形式で 256 文字のスクリーンフォントを得る。 \fIargp\fP は 8192 バイトの配列を指す。 現在ロードされているフォントが 512
105 文字のフォントであるか、コンソールが テキストモードでない時には失敗し \fBEINVAL\fP のエラーコードを返す。
106 .IP \fBGIO_FONTX\fP
107 スクリーンフォントとそれに関連した情報を取得する。 \fIargp\fP は構造体 consolefontdesc (\fBPIO_FONTX\fP
108 を参照のこと)を指す。 関数呼び出しのときには、\fIcharcount\fP には、\fIchardata\fP が指す
109 バッファにおさまる最大の文字数をセットしなければならない。 関数呼び出しから戻った時には \fIcharcount\fP と \fIcharheight\fP
110 には、 現在ロードされているフォントの該当するデータが収められている。 配列 \fIchardata\fP には、最初に \fIcharcount\fP
111 にいれた値によって フォントを収めるのに十分なスペースがあるとわかればフォントデータが収められる。 そうでない時には、バッファは変更されず、
112 \fIerrno\fP に \fBENOMEM\fP が セットされる(カーネル 1.3.1 以降)。
113 .IP \fBPIO_FONT\fP
114 256 文字のフォントをセットする。EGA/VGA キャラクタージェネレーター (character generator) にフォントをロードする。
115 \fIargp\fP は、8192 バイト(一文字 32 バイト)のマップを指す。 マップのうち、最初の \fIN\fP のみが 8x\fIN\fP のフォントのために
116 用いられる(0 < \fIN\fP <= 32)。 この呼び出しをすると Unicode のマッピングが無効になる。
117 .IP \fBPIO_FONTX\fP
118 スクリーンフォントと、それに関連するレンダリング情報をセットする。 \fIargp\fP は、以下の構造体を指す。
119
120 .in +4n
121 .nf
122 struct consolefontdesc {
123     unsigned short charcount;  /* フォントの文字数
124                                   (256 または 512) */
125     unsigned short charheight; /* 一文字の走査線の数
126                                   (1\-32) */
127     char          *chardata;   /* 展開されたフォントデータ */
128 };
129 .fi
130 .in
131
132 必要ならスクリーンは適当にサイズ変更され、\fBSIGWINCH\fP が適切な プロセスに送られる。 このコールにより Unicode
133 のマッピングが無効になる。
134 .IP \fBPIO_FONTRESET\fP
135 スクリーンフォント、サイズ、 Unicode マッピングをブート時のデフォルト値に リセットする。\fIargp\fP は用いられないが、将来のバージョンの
136 Linux との互換性を保つために NULL にセットすべきである。
137 .IP \fBGIO_SCRNMAP\fP
138 スクリーンマッピングをカーネルより取得する。\fIargp\fP はサイズ E_TABSZ の
139 領域を指す。その領域には各キャラクターを表示するのに用いられるフォントの 位置がロードされている。 この呼び出しは現在ロードされているフォントが 256
140 文字よりも多い時には 無意味な情報を返す事が多い。
141 .IP \fBGIO_UNISCRNMAP\fP
142 フル Unicode スクリーンマッピングをカーネルより取得する。 \fIargp\fP はサイズ E_TABSZ*sizeof(unsigned
143 short) の領域を指す。 その領域には各キャラクターを示す Unicode がロードされている。 U+F000 に始まる Unicode
144 の特別な集合は、「フォント直接な(direct to font)」 マッピングを示すのに用いられる(カーネル 1.3.1 以降)。
145 .IP \fBPIO_SCRNMAP\fP
146 「ユーザー定義可能な(user definable)」(4番目の)テーブルをカーネルに
147 ロードする。そのテーブルは各バイトをスクリーンシンボルにマッピングする。 \fIargp\fP はサイズE_TABSZの領域を指す。
148 .IP \fBPIO_UNISCRNMAP\fP
149 「ユーザー定義可能な」(4番目の)テーブルをカーネルにロードする。 そのテーブルは各バイトをユニコードにマッピングし、その後、
150 現在ロードされているユニコードからフォントへのマップに従い スクリーンシンボルに変換される。 U+F000
151 に始まるユニコードは直接フォントシンボルにマッピングするのに 使える(カーネル 1.3.1 以降)
152 .IP \fBGIO_UNIMAP\fP
153 Unicode からフォントへのマッピングをカーネルから取得する。 \fIargp\fP は、
154
155 .in +4n
156 .nf
157 struct unimapdesc {
158     unsigned short  entry_ct;
159     struct unipair *entries;
160 };
161 .fi
162 .in
163
164 という構造体を指す。 ここで \fIentries\fP は以下の構造体の配列へのポインターである。
165
166 .in +4n
167 .nf
168 struct unipair {
169     unsigned short unicode;
170     unsigned short fontpos;
171 };
172 .fi
173 .in
174
175 (カーネル 1.1.92 以降)
176 .IP \fBPIO_UNIMAP\fP
177 Unicode からフォントへのマッピングをカーネルにセットする。
178 \fIargp\fP は構造体 \fIstruct unimapdesc\fP へのポインターである。
179 (カーネル 1.1.92 以降)
180 .IP \fBPIO_UNIMAPCLR\fP
181 テーブルをクリアし、その事をハシュアルゴリズムに伝える。 \fIargp\fPは
182
183 .in +4n
184 .nf
185 struct unimapinit {
186     unsigned short advised_hashsize;  /* 0 if no opinion */
187     unsigned short advised_hashstep;  /* 0 if no opinion */
188     unsigned short advised_hashlevel; /* 0 if no opinion */
189 };
190 .fi
191 .in
192
193 (カーネル 1.1.92 以降)
194 .IP \fBKDGKBMODE\fP
195 現在のキーボードモードを取得する。\fIargp\fP の指す \fIlong\fP 型変数が、 次のうちのどれかに設定される。
196
197     K_RAW         0x00
198     K_XLATE       0x01
199     K_MEDIUMRAW   0x02
200     K_UNICODE     0x03
201 .IP \fBKDSKBMODE\fP
202 現在のキーボードモードを設定する。 \fIargp\fP は上記の値のうちのどれかに等しい \fIlong\fP にする。
203 .IP \fBKDGKBMETA\fP
204 メタキーハンドリングモード(meta key handling mode)を取得する。 \fIargp\fP が指す \fIlong\fP
205 型変数は、次のうちのどれかに設定される。
206
207     K_METABIT     0x03   set high order bit
208     K_ESCPREFIX   0x04   escape prefix
209 .IP \fBKDSKBMETA\fP
210 メタキーハンドリングモードを設定する。 \fIargp\fP は上記の値のどれかに等しい \fIlong\fP にする。
211 .IP \fBKDGKBENT\fP
212 キーコードをアクションコードに変換するキー変換表のエントリーの一つを 取得する。 \fIargp\fP は、
213
214 .in +4n
215 .nf
216 struct kbentry {
217     unsigned char  kb_table;
218     unsigned char  kb_index;
219     unsigned short kb_value;
220 };
221 .fi
222 .in
223
224 へのポインターである。 最初の2つの要素、\fIkb_table\fP には選択するキーテーブル (0 <= \fIkb_table\fP <
225 MAX_NR_KEYMAPS)、\fIkb_index\fP にはキーコード(0 <= \fIkb_index\fP <
226 NR_KEYS)を設定する。 \fIkb_value\fP は対応するアクションコード、または、そのようなキーが ないときには
227 K_HOLE、\fIkb_table\fP が無効な時には K_NOSUCHMAP に設定される。
228 .IP \fBKDSKBENT\fP
229 変換テーブルのエントリーの一つを設定する。\fIargp\fP は 構造体 \fIstruct kbentry\fP へのポインターである。
230 .IP \fBKDGKBSENT\fP
231 ファンクションキーの文字列を取得する。\fIargp\fP は 以下の構造体へのポインターである。
232
233 .in +4n
234 .nf
235 struct kbsentry {
236     unsigned char kb_func;
237     unsigned char kb_string[512];
238 };
239 .fi
240 .in
241
242 \fIkb_func\fP 番目のファンクションキーのアクションコードに対応する (NULL で終端された) 文字列が \fIkb_string\fP
243 に設定される。
244 .IP \fBKDSKBSENT\fP
245 ファンクションキーの文字列のエントリーを設定する。\fIargp\fP は、 構造体 \fIstruct kbsentry\fP へのポインターである。
246 .IP \fBKDGKBDIACR\fP
247 カーネルのアクセントテーブル(accent table)を読み込む。\fIargp\fPは、 次の構造体へのポインターである。
248
249 .in +4n
250 .nf
251 struct kbdiacrs {
252     unsigned int   kb_cnt;
253     struct kbdiacr kbdiacr[256];
254 };
255 .fi
256 .in
257
258 ここで、\fIkb_cnt\fP は配列中のエントリーの個数で、個々のエントリーは 以下の構造体である。
259
260 .in +4n
261 .nf
262 struct kbdiacr {
263     unsigned char diacr;
264     unsigned char base;
265     unsigned char result;
266 };
267 .fi
268 .in
269 .IP \fBKDGETKEYCODE\fP
270 カーネルの(スキャンコードからキーコードへ 変換する)キーコードテーブルエントリーを読み込む。 \fIargp\fP は、
271
272 .in +4n
273 .nf
274 struct kbkeycode {
275     unsigned int scancode;
276     unsigned int keycode;
277 };
278 .fi
279 .in
280
281 へのポインターである。 \fIkeycode\fP は、\fIscancode\fP に対応した値に設定される。(ただし、89 <= \fIscancode\fP
282 <= 255 のみについて。1 <= \fIscancode\fP <= 88 では \fIkeycode\fP ==
283 \fIscancode\fP である。)  (カーネル 1.1.63 以降)
284 .IP \fBKDSETKEYCODE\fP
285 カーネルのキーコードテーブルエントリーを書き込む。\fIargp\fP は構造体 \fIstruct kbkeycode\fP へのポインターである。 (カーネル
286 1.1.63 以降)
287 .IP \fBKDSIGACCEPT\fP
288 この関数呼び出しは、特別な組合せでキーを押した時に発生するシグナル \fIargp\fP (1 <= \fIargp\fP <= NSIG)
289 を進んで受け付けるかどうかを示す。 (linux/drivers/char/keyboard.c の Spawn_console() を見よ。)
290 .IP \fBVT_OPENQRY\fP
291 最初の空いている(まだオープンされていない)コンソールを返す。 \fIargp\fP の指す \fIint\fP 型の整数には、vt の番号がセットされる (1
292 <= \fI*argp\fP <= MAX_NR_CONSOLES)。
293 .IP \fBVT_GETMODE\fP
294 アクティブな vt のモードを取得する。\fIargp\fPは、
295
296 .in +4n
297 .nf
298 struct vt_mode {
299    char mode;     /* vt mode */
300    char waitv;    /* if set, hang on writes if not active */
301    short relsig;  /* signal to raise on release req */
302    short acqsig;  /* signal to raise on acquisition */
303    short frsig;   /* unused (set to 0) */
304 };
305 .fi
306 .in
307
308 という構造体を指すポインタであり、アクティブな vt のモードが セットされる。 \fImode\fP は次のどれかに設定される:
309
310    VT_AUTO       自動vt切替え
311    VT_PROCESS    プロセスコントロール切替え
312    VT_ACKACQ     アクノリッジ切替え
313 .IP \fBVT_SETMODE\fP
314 アクティブな vt のモードを設定する。\fIargp\fP は構造体 \fIstruct vt_mode\fP への ポインターである。
315 .IP \fBVT_GETSTATE\fP
316 グローバルな vt の状態の情報を取得する。\fIargp\fPは、
317
318 .in +4n
319 .nf
320 struct vt_stat {
321    unsigned short v_active;  /* active vt */
322    unsigned short v_signal;  /* signal to send */
323    unsigned short v_state;   /* vt bit mask */
324 };
325 .fi
326 .in
327
328 へのポインターである。 使用されているそれぞれの vt につき \fIv_state\fP の対応するビットが セットされる。 (カーネルl 1.0 から
329 1.1.92 まで)
330 .IP \fBVT_RELDISP\fP
331 ディスプレーを解放する。
332 .IP \fBVT_ACTIVATE\fP
333 \fIargp\fP (1 <= \fIargp\fP <= MAX_NR_CONSOLES)の vt に切替える。
334 .IP \fBVT_WAITACTIVE\fP
335 \fIargp\fPの vt がアクティブになるまで待つ。
336 .IP \fBVT_DISALLOCATE\fP
337 \fIargp\fP の vt に結びつけられたメモリーを解放する。 (カーネル 1.1.54 以降)
338 .IP \fBVT_RESIZE\fP
339 カーネルが認識するスクリーンサイズを設定する。\fIargp\fP は、
340
341 .in +4n
342 .nf
343 struct vt_sizes {
344    unsigned short v_rows;       /* # rows */
345    unsigned short v_cols;       /* # columns */
346    unsigned short v_scrollsize; /* no longer used */
347 };
348 .fi
349 .in
350
351 へのポインターである。 これはビデオモードを変更しない事に注意。 \fBresizecons\fP(8)  を見よ(カーネル 1.1.54 以降)。
352 .IP \fBVT_RESIZEX\fP
353 カーネルが認識する各種のスクリーンパラメータを設定する。\fIargp\fP は、 以下の構造体へのポインターである。
354
355 .in +4n
356 .nf
357 struct vt_consize {
358     unsigned short v_rows;  /* number of rows */
359     unsigned short v_cols;  /* number of columns */
360     unsigned short v_vlin;  /* number of pixel rows
361                                on screen */
362     unsigned short v_clin;  /* number of pixel rows
363                                per character */
364     unsigned short v_vcol;  /* number of pixel columns
365                                on screen */
366     unsigned short v_ccol;  /* number of pixel columns
367                                per character */
368 };
369 .fi
370 .in
371
372 パラメータはゼロであってもよい。そのときは「変更しないこと」を 意味するが、複数のパラメータが設定された時にはそれらの間で矛盾が
373 ないようにしなければならない。 この関数呼び出しによってもビデオモードは変更されない事に注意。 \fBresizecons\fP(8)  を参照の事(カーネル
374 1.3.3 以降)。
375 .PP
376 以下の ioctl がどのように動作をするかは、\fIargp\fP が指す構造体の 最初のバイト(ここでは \fIsubcode\fP と呼ぶ)に依存する。
377 これらの呼出しは、スーパーユーザーか現在の端末のオーナにのみ許される。
378 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=0\fP"
379 スクリーンをダンプ(dump)する カーネル 1.1.92 以降でなくなった(1.1.92 以降では、代わりに /dev/vcsN または
380 /dev/vcsaN より読み込む)。
381 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=1\fP"
382 タスク情報を取得する。カーネル 1.1.92 でなくなった。
383 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=2\fP"
384 選択を設定する。 \fIargp\fP が指すのは、
385 .in +4n
386 .nf
387
388 struct {
389    char subcode;
390    short xs, ys, xe, ye;
391    short sel_mode;
392 }
393
394 .fi
395 .in
396 であり、ここで \fIxs\fP と \fIys\fP は始めの桁と行で、\fIxe\fP と \fIye\fP は終りの桁と 行である。 (左上の隅が 桁=行=1 )
397 \fIsel_mode\fP は 0 が文字毎の選択で、1は語毎の選択、2は行毎の選択を 意味する。 示されたスクリーン上の文字はハイライト表示され
398 devices/char/console.c の 静的配列 sel_buffer に保存される。
399 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=3\fP"
400 選択したものをペーストする。 選択バッファ中の文字 が \fIfd\fP に書き出される。
401 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=4\fP"
402 スクリーンをアンブランク(unblank)する。
403 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=5\fP"
404 語毎の選択のための「語」中の文字を規定している 256 ビットのルックアップ テーブルの内容を設定する(カーネル 1.1.32 以降)。
405 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=6\fP"
406 \fIargp\fP は文字変数を指すポインタで、その内容がカーネル変数 \fIshift_state\fPの値に設定される(カーネル 1.1.32 以降)。
407 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=7\fP"
408 \fIargp\fP は文字変数を指すポインタで、その内容がカーネル変数 \fIreport_mouse\fP の値に設定される(カーネル 1.1.33 以降)。
409 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=8\fP"
410 スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組をダンプする (カーネル 1.1.67 から 1.1.91までのみ。 カーネル
411 1.1.92 以降では /dev/vcsa*より読み込む)。
412 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=9\fP"
413 スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組を復元する (カーネル 1.1.67 から 1.1.91 までのみ。 カーネル
414 1.1.92 以降では /dev/vcsa* に書き込む)。
415 .IP "\fBTIOCLINUX, subcode=10\fP"
416 新世代モニターのパワーセーブ機能を制御する。 VESA スクリーンブランキングモードが \fIargp\fP[1]に設定される。
417 その値はスクリーンブランキングがどのように行われるかを示す。以下がその 値である。
418
419     \fI0\fP: スクリーンブランキングなし。
420
421     \fI1\fP:現在のビデオアダプターレジスタが保存されたあと、
422 コントローラは垂直同期パルスをオフにするようプログラムされる。
423 これにより モニターは「スタンバイ」モードにはいる。
424 モニターに Off_Mode タイマが備わっておれば、
425 最終的にはモニターが自分で電源を落す。
426
427     \fI2\fP:現在の設定を保存した後、垂直、水平同期パルスがオフになる。
428 これによりモニターは「オフ」モードになる。
429 モニターに Off_Mode タイマーがない時、または、blank_timer がタイムアウトしたら
430 すぐにモニターの電源を落したいときにこの選択肢を選ぶ。
431 (注意:頻繁にモニターの電源を切るとモニターを痛める。)
432
433 (カーネル 1.1.76 以降)
434 .SH 返り値
435 成功時には 0 が返される。エラーに対しては \-1 が返され、 \fIerrno\fP が設定される。
436 .SH エラー
437 \fIerrno\fP は次のような値をとる:
438 .TP 
439 \fBEBADF\fP
440 ファイルディスクリプタが無効。
441 .TP 
442 \fBENOTTY\fP
443 ファイルディスクリプタがキャラクタ・スペシャルデバイスと関連付けられて いない。または、要求されたものがそれに当てはまらない。
444 .TP 
445 \fBEINVAL\fP
446 ファイルディスクリプタまたは \fIargp\fP が無効。
447 .TP 
448 \fBEPERM\fP
449 権限が不十分。
450 .SH 注意
451 \fB警告\fP: このマニュアルページを Linux のコンソール ioctl を文書化したものと思わない事。
452 これは、興味がある人がソースを読むことの代わりになるように用意した物である。 ioctl は文書化されない Linux の内部機能であって、警告なしに
453 変更されることがある。 (そして、このページはカーネル 1.1.94 のときの状況を記述した物で、それは 以前のバージョンと比べれば、多くの違いがある)
454
455 ioctl はカーネルと、ある特定のよく知られたプログラムとの情報交換のために 導入される事が非常に多い(fdisk, hdparm,
456 setserial,tunelp, loadkeys, selection, setfont など)。そのため ioctl
457 の動作は、その特定のプログラムが 必要とした時には変更になる。
458
459 これらの ioctl を使ったプログラムは他のバージョンの UNIX との互換性が ないし、古いバージョンの Linux
460 では、走らない。さらに将来のバージョンの Linux では走らなくなるかも知れない。
461
462 POSIX 機能を使いなさい。
463 .SH 関連項目
464 \fBdumpkeys\fP(1), \fBkbd_mode\fP(1), \fBloadkeys\fP(1), \fBmknod\fP(1), \fBsetleds\fP(1),
465 \fBsetmetamode\fP(1), \fBexecve\fP(2), \fBfcntl\fP(2), \fBioperm\fP(2), \fBtermios\fP(3),
466 \fBconsole\fP(4), \fBconsole_codes\fP(4), \fBmt\fP(4), \fBsd\fP(4), \fBtty\fP(4),
467 \fBtty_ioctl\fP(4), \fBttyS\fP(4), \fBvcs\fP(4), \fBvcsa\fP(4), \fBcharsets\fP(7),
468 \fBmapscrn\fP(8), \fBresizecons\fP(8), \fBsetfont\fP(8)
469
470 \fI/usr/include/linux/kd.h\fP, \fI/usr/include/linux/vt.h\fP
471 .SH この文書について
472 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.51 の一部
473 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
474 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。