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33 .TH FD 4 2010\-08\-29 Linux "Linux Programmer's Manual"
35 fd \- フロッピーディスク(floppy disk)デバイス
37 フロッピードライブはメジャーナンバー 2 を持つブロックデバイスである。 一般的には、このデバイスのオーナーは \fIroot.floppy\fP (オーナー
38 root、グループ floppy) で、 モード 0660 (グループの構成員であることによってアクセスチェックが行われる)、 または、モード 0666
39 (誰でもアクセスできる) である。 マイナーナンバーはデバイスのタイプ、ドライブの番号、
40 コントローラーの番号を符号化したものである。それぞれのデバイスタイプ (これは、密度 (density) とトラックカウント (track count)
41 の組合せである) は、ベースとなるマイナーナンバーを持っている。このベースナンバーにその
42 コントローラー上のドライブナンバーを加える。もし、そのドライブが 2 番目の コントローラーに接続されているなら、さらに 128 を加える。次のデバイス
43 テーブルでは、 \fIn\fP はドライブ番号を表す。 [訳注] 以下のテーブルに用いられる用語は表の整形の関係から原文のままとなっている。 Name
44 (名前)、Capac. (容量)、Cyl. (シリンダ数)、Sect. (セクター数)、 Heads. (ヘッダ数)、Base minor #
47 \fB警告: ドライブがサポートしているよりも多くのトラックを持つように フォーマットした場合、ドライブに機械的なダメージを与えることになる
48 かもしれない。\fP 通常の 40/80 よりも多くのトラックがサポートされているかどうかを 一度試すだけではドライブにダメージを与えることはないはずだが、
49 ダメージを与えないという保証はない。 確信がない場合は、そのような使い方が行われないように、 そうしたフォーマットのドライブ・エントリを作成しないこと。
51 メディアのフォーマットと容量を自動的に検出する ドライブ非依存のデバイスファイル:
59 5.25 インチ倍密度(double density)デバイスファイル:
62 Name Capac. Cyl. Sect. Heads Base minor #
64 \fBfd\fP\fIn\fP\fBd360\fP 360K 40 9 2 4
67 5.25 インチ高密度(high density)デバイスファイル:
70 Name Capac. Cyl. Sect. Heads Base minor #
72 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh360\fP 360K 40 9 2 20
73 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh410\fP 410K 41 10 2 48
74 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh420\fP 420K 42 10 2 64
75 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh720\fP 720K 80 9 2 24
76 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh880\fP 880K 80 11 2 80
77 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh1200\fP 1200K 80 15 2 8
78 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh1440\fP 1440K 80 18 2 40
79 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh1476\fP 1476K 82 18 2 56
80 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh1494\fP 1494K 83 18 2 72
81 \fBfd\fP\fIn\fP\fBh1600\fP 1600K 80 20 2 92
83 3.5 インチ倍密度(double density)デバイスファイル:
86 Name Capac. Cyl. Sect. Heads Base minor #
88 \fBfd\fP\fIn\fP\fBD360\fP 360K 80 9 1 12
89 \fBfd\fP\fIn\fP\fBD720\fP 720K 80 9 2 16
90 \fBfd\fP\fIn\fP\fBD800\fP 800K 80 10 2 120
91 \fBfd\fP\fIn\fP\fBD1040\fP 1040K 80 13 2 84
92 \fBfd\fP\fIn\fP\fBD1120\fP 1120K 80 14 2 88
95 3.5 インチ高密度(high density)デバイスファイル:
98 Name Capac. Cyl. Sect. Heads Base minor #
100 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH360\fP 360K 40 9 2 12
101 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH720\fP 720K 80 9 2 16
102 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH820\fP 820K 82 10 2 52
103 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH830\fP 830K 83 10 2 68
104 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1440\fP 1440K 80 18 2 28
105 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1600\fP 1600K 80 20 2 124
106 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1680\fP 1680K 80 21 2 44
107 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1722\fP 1722K 82 21 2 60
108 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1743\fP 1743K 83 21 2 76
109 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1760\fP 1760K 80 22 2 96
110 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1840\fP 1840K 80 23 2 116
111 \fBfd\fP\fIn\fP\fBH1920\fP 1920K 80 24 2 100
114 3.5 インチ拡張密度(extra density)デバイスファイル:
117 Name Capac. Cyl. Sect. Heads Base minor #
119 \fBfd\fP\fIn\fP\fBE2880\fP 2880K 80 36 2 32
120 \fBfd\fP\fIn\fP\fBCompaQ\fP 2880K 80 36 2 36
121 \fBfd\fP\fIn\fP\fBE3200\fP 3200K 80 40 2 104
122 \fBfd\fP\fIn\fP\fBE3520\fP 3520K 80 44 2 108
123 \fBfd\fP\fIn\fP\fBE3840\fP 3840K 80 48 2 112
126 \fBfd\fP スペシャルファイルはフロッピーディスクドライブにローモード (raw mode)で アクセスする。\fBfd\fP では、次の
127 \fBioctl\fP(2) コールがサポートされている。
129 ドライブのメディア情報(ドライブ内のディスクのジオメトリ情報)をクリアす る。
131 ドライブのメディア情報をセットする。メディア情報はメディアが交換された 時、失われる。
133 ドライブのメディア情報(ドライブ内のディスクのジオメトリ情報)をセットす る。メディア情報はメディアが交換された時でも失われない。これは(メディ
134 ア情報の)自動検出を無効にする。自動検出を再び有効にするために、 \fBFDCLRPRM\fP を発行しなければならない。
135 .IP \fBFDGETDRVTYP\fP
136 ドライブのタイプ(名前引数)を返す。それぞれのドライブタイプに適合するよ うにフォーマットを行うため、\fBFDGETDRVTYP\fP
137 はフォーマットをサポート する最も古いドライブタイプのために適切な名前を返す。
139 与えられたドライブのバッファキャッシュを無効にする。
140 .IP \fBFDSETMAXERRS\fP
141 エラーの報告、操作の中止、再試行、リセット、セクター毎の読み込みのため のエラー閾値をセットする。
142 .IP \fBFDSETMAXERRS\fP
144 .IP \fBFDGETDRVTYP\fP
146 .IP \fBFDWERRORCLR\fP
148 .IP \fBFDWERRORGET\fP
149 書き込みエラーの統計を読む。統計は、書き込みエラーの合計、最初の書き込 みエラーはどのディスクのどこで起こったか、そして、最後の書き込みエラー
150 がどのディスクのどこで起こったかという情報を含んでいる。ディスクはディ スクの交換ごとに増えるジェネレーション番号によって識別される。
152 数ミリ秒の間ドライブのモーターのスイッチを切る。これはディスクのセクター 同士が接近しすぎているディスクのアクセスのために必要であろう。
153 .IP \fBFDSETDRVPRM\fP
155 .IP \fBFDGETDRVPRM\fP
156 (\fBFDSETDRVPRM\fP を使ってセットした)パラメータを読みだす。
157 .IP \fBFDGETDRVSTAT\fP
158 キャッシュされているドライブの状態(ディスクの交換、ライトプロテクトな ど)を得る。
159 .IP \fBFDPOLLDRVSTAT\fP
160 ドライブをポーリングして、その状態を返す。
161 .IP \fBFDGETFDCSTAT\fP
164 フロッピーコントローラーを信頼できる状態にリセットする。
166 フロッピーコントローラーに低レベルのコマンド(raw command)を送る。
168 より正確な情報のためには、マニュアルページ \fBfloppycontrol\fP(1) だけでなく、インクルードファイル
169 \fI<linux/fd.h>\fP と \fI<linux/fdarg.h>\fP も参照のこと。
173 様々なディスクのタイプで様々な種類のフォーマットの読み書きが許されている。 しかし、小さすぎるセクター間ギャップでフォーマットされたフロッピーでは、
174 トラック全体のアクセスに数秒必要になるため、性能が低下することだろう。 これを防ぐためには、インターリーブド・フォーマット (interleaved
177 Apple II や Macintosh コンピュータで使用されている、 GCR (group code recording)
178 を使ってフォーマットされたフロッピー (800k ディスク) を読むことはできない。
181 .\" Alain Knaff (Alain.Knaff@imag.fr), David Niemi
182 .\" (niemidc@clark.net), Bill Broadhurst (bbroad@netcom.com).
183 ハードセクター型のフロッピーの読み込みはサポートされていない (ハードセクター型のフロッピーでは、セクター毎にホール (hole) が一つあり、
184 少しずれた位置にインデックスホールが存在する)。 これは、昔の 8 インチフロッピーで一般的に使われていた方式である。
186 \fBchown\fP(1), \fBfloppycontrol\fP(1), \fBgetfdprm\fP(1), \fBmknod\fP(1),
187 \fBsuperformat\fP(1), \fBmount\fP(8), \fBsetfdprm\fP(8)
189 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.51 の一部
190 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
191 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。