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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man5 / nscd.conf.5
1 .\" Copyright (c) 1999, 2000 SuSE GmbH Nuernberg, Germany
2 .\" Author: Thorsten Kukuk <kukuk@suse.de>
3 .\"
4 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_SW_3_PARA)
5 .\" This program is free software; you can redistribute it and/or
6 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
7 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of the
8 .\" License, or (at your option) any later version.
9 .\"
10 .\" This program is distributed in the hope that it will be useful,
11 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
12 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the GNU
13 .\" General Public License for more details.
14 .\"
15 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
16 .\" License along with this manual; if not, see
17 .\" <http://www.gnu.org/licenses/>.
18 .\" %%%LICENSE_END
19 .\"
20 .\"*******************************************************************
21 .\"
22 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
23 .\"
24 .\"*******************************************************************
25 .TH NSCD.CONF 5 2013\-02\-12 GNU "Linux Programmer's Manual"
26 .SH 名前
27 /etc/nscd.conf \- ネームサービスキャッシュデーモンの設定ファイル
28 .SH 説明
29 \fBnscd\fP(8)  は起動時にファイル \fI/etc/nscd.conf\fP を読み込む。
30 各行には「属性・値」または「属性・サービス・値」を指定する。 フィールドはスペース文字またはタブ文字で区切られる。 \(aq#\(aq (ナンバー記号)
31 はコメントの始まりを表す。 この記号から行末までは nscd によって解釈されない。
32
33 指定可能なサービスは \fIpasswd\fP, \fIgroup\fP, \fIhosts\fP, \fIservices\fP, \fInetgroup\fP である。
34
35 \fBlogfile\fP \fIdebug\-file\-name\fP
36 .RS
37 デバッグ情報が書き込まれるファイルの名前を指定する。
38 .RE
39
40 \fBdebug\-level\fP \fIvalue\fP
41 .RS
42 希望するデバッグレベルを設定する。デフォルトは 0。
43 .RE
44
45 \fBthreads\fP \fInumber\fP
46 .RS
47 スレッドをいくつ起動してリクエストを待つのかを指定する。 少なくとも 5 つのスレッドが常に作成される。
48 .RE
49
50 \fBmax\-threads\fP \fInumber\fP
51 .RS
52 スレッドの最大数を指定する。デフォルトは 32。
53 .RE
54
55 \fBserver\-user\fP \fIuser\fP
56 .RS
57 このオプションが設定されると、 nscd は root ではなく、この user として実行される。 (\-S パラメータにより)
58 各ユーザー毎に別々のキャッシュが使われる場合、 このオプションは無視される。
59 .RE
60
61 \fBstat\-user\fP \fIuser\fP
62 .RS
63 統計情報の参照を許可するユーザを指定する。
64 .RE
65
66 \fBreload\-count\fP unlimited | \fInumber\fP
67 .RS
68 キャッシュされたエントリが使用されなかったときに、 削除される前に何回リロードされるかを設定する。デフォルトは 5。
69 .RE
70
71 \fBparanoia\fP \fI<yes|no>\fP
72 .RS
73 パラノイアモードを有効にする。 パラノイアモードでは nscd を定期的に再起動する。デフォルトは無効。
74 .RE
75
76 \fBrestart\-interval\fP \fItime\fP
77 .RS
78 パラノイアモードが有効で定期的に再起動する場合の、 再起動間隔を \fItime\fP 秒に設定する。デフォルトは 3600。
79 .RE
80
81 \fBenable\-cache\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
82 .RS
83 指定した \fIservice\fP のキャッシュを有効または無効にする。デフォルトは無効。
84 .RE
85
86 \fBpositive\-time\-to\-live\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP
87 .RS
88 指定した \fIservice\fP のキャッシュにあるポジティブエントリ (成功した問い合わせ) の TTL (time\-to\-live) を設定する。
89 \fIvalue\fP の単位は秒である。 値を大きくすると、ヒット率が高くなり平均応答時間を短くできるが、 キャッシュのコヒーレンス (coherence,
90 キャッシュが実際のデータと一致していること) に問題が生じる。
91 .RE
92
93 \fBnegative\-time\-to\-live\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP
94 .RS
95 指定した \fIservice\fP のキャッシュにあるネガティブエントリ (失敗した問い合わせ) の TTL (time\-to\-live) を設定する。
96 \fIvalue\fP の単位は秒である。 システムデータベースにない UID (ユーザーID) で所有されるファイル (たとえば root で tar
97 を展開した Linux カーネルのソース) が少ないと、 顕著な性能の向上が見られる。
98 キャッシュのコヒーレンス問題を少なくするために小さな値にすべきである。
99 .RE
100
101 \fBsuggested\-size\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP
102 .RS
103 内部ハッシュテーブルの大きさを指定する。 効率を最適にするために \fIvalue\fP は素数にしておくべきである。デフォルトは 211 である。
104 .RE
105
106 \fBcheck\-files\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
107 .RS
108 指定した \fIservice\fP に関連するファイルの変更のチェックを有効または無効にする。 ファイルは \fI/etc/passwd\fP,
109 \fI/etc/group\fP, \fI/etc/hosts\fP である。デフォルトは有効。
110 .RE
111
112 \fBpersistent\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
113 .RS
114 サーバの再起動の前後で \fIservice\fP のキャッシュ内容を保持する。 \fBparanoia\fP
115 モードが有効の場合に便利である。デフォルトは保持しない。
116 .RE
117
118 \fBshared\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
119 .RS
120 \fIservice\fP の nscd データベースのメモリ・マッピングをクライアント間で共有する。
121 これにより、検索を実行する度にソケット経由でデーモンに問い合わせを 行わずに、直接データベースを検索できるようになる。デフォルトは共有しない。
122 .RE
123
124 \fBmax\-db\-size\fP \fIservice\fP \fIbytes\fP
125 .RS
126 \fIservice\fP のデータベースファイルの最大許容サイズ (バイト単位)。 デフォルト値は 33554432 である。
127 .RE
128
129 \fBauto\-propagate\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
130 .RS
131 サービス \fIpasswd\fP か \fIgroup\fP で \fIno\fP に設定すると、 \fI.byname\fP 要求は \fIpasswd.byuid\fP や
132 \fIgroup.bygid\fP のキャッシュに追加されない。 このオプションは、 同じ ID を持つレコードが複数あるテーブルの場合に役に立つ。
133 デフォルトは yes である。 このオプションはサービス \fIpasswd\fP と \fIgroup\fP でのみ有効である。
134 .RE
135 .SH 関連項目
136 .\" .SH AUTHOR
137 .\" .B nscd
138 .\" was written by Thorsten Kukuk and Ulrich Drepper.
139 \fBnscd\fP(8)
140 .SH この文書について
141 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
142 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
143 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。