1 .\" Copyright (c) 1999, 2000 SuSE GmbH Nuernberg, Germany
2 .\" Author: Thorsten Kukuk <kukuk@suse.de>
4 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_SW_3_PARA)
5 .\" This program is free software; you can redistribute it and/or
6 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
7 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of the
8 .\" License, or (at your option) any later version.
10 .\" This program is distributed in the hope that it will be useful,
11 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
12 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU
13 .\" General Public License for more details.
15 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
16 .\" License along with this manual; if not, see
17 .\" <http://www.gnu.org/licenses/>.
20 .\"*******************************************************************
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24 .\"*******************************************************************
26 .\" Japanese Version Copyright (c) 2001 Yuichi SATO
27 .\" all rights reserved.
28 .\" Translated 2001-06-09, Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
29 .\" Updated 2006-07-19, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.36
30 .\" Updated 2013-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
32 .TH NSCD.CONF 5 2014\-02\-07 GNU "Linux Programmer's Manual"
34 /etc/nscd.conf \- ネームサービスキャッシュデーモンの設定ファイル
36 \fBnscd\fP(8) は起動時にファイル \fI/etc/nscd.conf\fP を読み込む。
37 各行には「属性・値」または「属性・サービス・値」を指定する。 フィールドはスペース文字またはタブ文字で区切られる。 \(aq#\(aq (ナンバー記号)
38 はコメントの始まりを表す。 この記号から行末までは nscd によって解釈されない。
40 指定可能なサービスは \fIpasswd\fP, \fIgroup\fP, \fIhosts\fP, \fIservices\fP, \fInetgroup\fP である。
42 \fBlogfile\fP \fIdebug\-file\-name\fP
44 デバッグ情報が書き込まれるファイルの名前を指定する。
47 \fBdebug\-level\fP \fIvalue\fP
49 希望するデバッグレベルを設定する。デフォルトは 0。
52 \fBthreads\fP \fInumber\fP
54 スレッドをいくつ起動してリクエストを待つのかを指定する。 少なくとも 5 つのスレッドが常に作成される。
57 \fBmax\-threads\fP \fInumber\fP
59 スレッドの最大数を指定する。デフォルトは 32。
62 \fBserver\-user\fP \fIuser\fP
64 このオプションが設定されると、 nscd は root ではなく、この user として実行される。 (\-S パラメータにより)
65 各ユーザー毎に別々のキャッシュが使われる場合、 このオプションは無視される。
68 \fBstat\-user\fP \fIuser\fP
73 \fBreload\-count\fP unlimited | \fInumber\fP
75 キャッシュされたエントリが使用されなかったときに、 削除される前に何回リロードされるかを設定する。デフォルトは 5。
78 \fBparanoia\fP \fI<yes|no>\fP
80 パラノイアモードを有効にする。 パラノイアモードでは nscd を定期的に再起動する。デフォルトは無効。
83 \fBrestart\-interval\fP \fItime\fP
85 パラノイアモードが有効で定期的に再起動する場合の、 再起動間隔を \fItime\fP 秒に設定する。デフォルトは 3600。
88 \fBenable\-cache\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
90 指定した \fIservice\fP のキャッシュを有効または無効にする。デフォルトは無効。
93 \fBpositive\-time\-to\-live\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP
95 指定した \fIservice\fP のキャッシュにあるポジティブエントリ (成功した問い合わせ) の TTL (time\-to\-live) を設定する。
96 \fIvalue\fP の単位は秒である。 値を大きくすると、ヒット率が高くなり平均応答時間を短くできるが、 キャッシュのコヒーレンス (coherence,
97 キャッシュが実際のデータと一致していること) に問題が生じる。
100 \fBnegative\-time\-to\-live\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP
102 指定した \fIservice\fP のキャッシュにあるネガティブエントリ (失敗した問い合わせ) の TTL (time\-to\-live) を設定する。
103 \fIvalue\fP の単位は秒である。 システムデータベースにない UID (ユーザーID) で所有されるファイル (たとえば root で tar
104 を展開した Linux カーネルのソース) が少ないと、 顕著な性能の向上が見られる。
105 キャッシュのコヒーレンス問題を少なくするために小さな値にすべきである。
108 \fBsuggested\-size\fP \fIservice\fP \fIvalue\fP
110 内部ハッシュテーブルの大きさを指定する。 効率を最適にするために \fIvalue\fP は素数にしておくべきである。デフォルトは 211 である。
113 \fBcheck\-files\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
115 指定した \fIservice\fP に関連するファイルの変更のチェックを有効または無効にする。 ファイルは \fI/etc/passwd\fP,
116 \fI/etc/group\fP, \fI/etc/hosts\fP である。デフォルトは有効。
119 \fBpersistent\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
121 サーバの再起動の前後で \fIservice\fP のキャッシュ内容を保持する。 \fBparanoia\fP
122 モードが有効の場合に便利である。デフォルトは保持しない。
125 \fBshared\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
127 \fIservice\fP の nscd データベースのメモリ・マッピングをクライアント間で共有する。
128 これにより、検索を実行する度にソケット経由でデーモンに問い合わせを 行わずに、直接データベースを検索できるようになる。デフォルトは共有しない。
131 \fBmax\-db\-size\fP \fIservice\fP \fIbytes\fP
133 \fIservice\fP のデータベースファイルの最大許容サイズ (バイト単位)。 デフォルト値は 33554432 である。
136 \fBauto\-propagate\fP \fIservice\fP \fI<yes|no>\fP
138 サービス \fIpasswd\fP か \fIgroup\fP で \fIno\fP に設定すると、 \fI.byname\fP 要求は \fIpasswd.byuid\fP や
139 \fIgroup.bygid\fP のキャッシュに追加されない。 このオプションは、 同じ ID を持つレコードが複数あるテーブルの場合に役に立つ。
140 デフォルトは yes である。 このオプションはサービス \fIpasswd\fP と \fIgroup\fP でのみ有効である。
143 このマニュアルページに書かれているデフォルト値は \fBnscd\fP(8) のソースコードに書かれている値で、
144 設定ファイルで上書きされなかった場合に使用される。 あなたが利用しているディストリビューションの設定ファイルのデフォルト値は違っているかもしれない。
148 .\" was written by Thorsten Kukuk and Ulrich Drepper.
151 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.68 の一部
152 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
153 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。