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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man7 / hier.7
1 .\" Copyright (c) 1993 by Thomas Koenig (ig25@rz.uni-karlsruhe.de)
2 .\"
3 .\" %%%LICENSE_START(VERBATIM)
4 .\" Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this
5 .\" manual provided the copyright notice and this permission notice are
6 .\" preserved on all copies.
7 .\"
8 .\" Permission is granted to copy and distribute modified versions of this
9 .\" manual under the conditions for verbatim copying, provided that the
10 .\" entire resulting derived work is distributed under the terms of a
11 .\" permission notice identical to this one.
12 .\"
13 .\" Since the Linux kernel and libraries are constantly changing, this
14 .\" manual page may be incorrect or out-of-date.  The author(s) assume no
15 .\" responsibility for errors or omissions, or for damages resulting from
16 .\" the use of the information contained herein.  The author(s) may not
17 .\" have taken the same level of care in the production of this manual,
18 .\" which is licensed free of charge, as they might when working
19 .\" professionally.
20 .\"
21 .\" Formatted or processed versions of this manual, if unaccompanied by
22 .\" the source, must acknowledge the copyright and authors of this work.
23 .\" %%%LICENSE_END
24 .\"
25 .\" Modified Sun Jul 25 11:05:58 1993 by Rik Faith (faith@cs.unc.edu)
26 .\" Modified Sat Feb 10 16:18:03 1996 by Urs Thuermann (urs@isnogud.escape.de)
27 .\" Modified Mon Jun 16 20:02:00 1997 by Nicolás Lichtmaier <nick@debian.org>
28 .\" Modified Mon Feb  6 16:41:00 1999 by Nicolás Lichtmaier <nick@debian.org>
29 .\" Modified Tue Feb  8 16:46:45 2000 by Chris Pepper <pepper@tgg.com>
30 .\" Modified Fri Sep  7 20:32:45 2001 by Tammy Fox <tfox@redhat.com>
31 .\"*******************************************************************
32 .\"
33 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
34 .\"
35 .\"*******************************************************************
36 .TH HIER 7 2012\-08\-05 Linux "Linux Programmer's Manual"
37 .SH 名前
38 hier \- ファイルシステム階層の説明
39 .SH 説明
40 典型的な Linux system には以下のようなディレクトリがある (他にもたくさんのディレクトリがあるが):
41 .TP 
42 \fI/\fP
43 ルートディレクトリ。ここが階層の起点となる。
44 .TP 
45 \fI/bin\fP
46 このディレクトリには、シングルユーザーモードで システムの起動や修理を行う際に必要な実行形式ファイルが含まれる。
47 .TP 
48 \fI/boot\fP
49 ブートローダが用いる静的なファイルが含まれている。 このディレクトリにはブートプロセスの間に必要なファイルだけが置かれる。
50 マップインストーラや設定ファイルは \fI/sbin\fP や \fI/etc\fP に置くべきである。
51 .TP 
52 \fI/dev\fP
53 物理デバイスを参照している スペシャルファイルやデバイスファイルの置き場所。 \fBmknod\fP(1)  を参照のこと。
54 .TP 
55 \fI/etc\fP
56 マシン固有の設定ファイルが置かれる場所。X11 のような 大規模なソフトウェアパッケージでは、 \fI/etc\fP
57 以下に更にパッケージ単位でサブディレクトリが作られることもある。 サイト全体に有効な設定ファイルは、ここではなく \fI/usr/etc\fP
58 に置かれることもある。 しかし、プログラムからのこれらのファイルの参照先は、常に \fI/etc\fP にすべきである。 \fI/usr/etc\fP
59 以下のファイルに対しては、それらへのリンクを \fI/etc\fP に置けばよい。
60 .TP 
61 \fI/etc/opt\fP
62 \fI/opt\fP にインストールされたアドオンアプリケーションが使う、 ホスト固有の設定ファイルの置き場所。
63 .TP 
64 \fI/etc/sgml\fP
65 SGML や XML の設定ファイルの置き場所 (なくてもよい)。
66 .TP 
67 \fI/etc/skel\fP
68 新たにユーザーアカウントを作る際、 通常このディレクトリにあるファイルが ユーザーのホームディレクトリにコピーされる。
69 .TP 
70 \fI/etc/X11\fP
71 X11 window system の設定ファイルの置き場所 (なくてもよい)。
72 .TP 
73 \fI/home\fP
74 通常、ユーザーのホームディレクトリが、 このディレクトリ直下ないしサブディレクトリの下に作成される。 このディレクトリの構成をどうするかは、
75 ローカルマシンの管理者が決めることである。
76 .TP 
77 \fI/lib\fP
78 このディレクトリには、システムの起動時に必要な共有ライブラリや、 ルートファイルシステムでコマンドを実行するのに必要な共有ライブラリを置く。
79 .TP 
80 \fI/media\fP
81 このディレクトリには、 CD/DVD ディスクや USB スティックなどの取り外し可能メディア (removable media)
82 用のマウントポイントが置かれる。
83 .TP 
84 \fI/mnt\fP
85 このディレクトリは、一時的にマウントするファイルシステム用の マウントポイントである。
86 ディストリビューションによっては、一時的にマウントするファイルシステム用の マウントポイントとして、 \fI/mnt\fP
87 内にサブディレクトリが用意されている場合がある。
88 .TP 
89 \fI/opt\fP
90 このディレクトリにはアドオンパッケージの静的なファイルが置かれる。
91 .TP 
92 \fI/proc\fP
93 このディレクトリは \fIproc\fP ファイルシステムのマウントポイントである。 \fIproc\fP
94 ファイルシステムは、実行中プロセスやカーネルの情報を提供する。 この疑似ファイルシステムの詳細は、 \fBproc\fP(5)  で説明されている。
95 .TP 
96 \fI/root\fP
97 通常ここが root ユーザのホームディレクトリになる (なくてもよい)。
98 .TP 
99 \fI/sbin\fP
100 \fI/bin\fP と同様に、 このディレクトリにはシステムの起動に必要なコマンドが含まれる。
101 ただしここには、一般ユーザーは通常実行しないコマンドが置かれる。
102 .TP 
103 \fI/srv\fP
104 このディレクトリには、このシステムで提供される サイト固有のデータが置かれる。
105 .TP 
106 \fI/tmp\fP
107 このディレクトリには、 定期的なジョブによって、またはシステム起動時に、 無条件に削除して構わない一時的なファイルが置かれる。
108 .TP 
109 \fI/usr\fP
110 通常このディレクトリは、独立したパーティションがマウントされる。 ここには、共有可能で読み込み専用のものだけが含まれ、 よっていろいろな Linux
111 マシンからマウントできる。
112 .TP 
113 \fI/usr/X11R6\fP
114 X Window System, Version 11 release 6 (なくてもよい)。
115 .TP 
116 \fI/usr/X11R6/bin\fP
117 X Window System のバイナリの置き場所。 古いディレクトリである \fI/usr/bin/X11\fP
118 からここにシンボリックリンクが張られていることが多い。
119 .TP 
120 \fI/usr/X11R6/lib\fP
121 X Window System に関連するデータファイルの置き場所。
122 .TP 
123 \fI/usr/X11R6/lib/X11\fP
124 ここには X の動作に必要な種々のファイルが含まれている。 \fI/usr/lib/X11\fP からここにシンボリックリンクが張られていることが多い。
125 .TP 
126 \fI/usr/X11R6/include/X11\fP
127 ここには X11 Window System を使ったプログラムをコンパイルするために 必要なインクルードファイルが含まれている。
128 \fI/usr/include/X11\fP からここにシンボリックリンクが張られていることが多い。
129 .TP 
130 \fI/usr/bin\fP
131 このディレクトリは、実行形式ファイルの主な置き場所である。 システムのブートやシステム復旧には必要とされない、 一般ユーザーが利用するコマンドの多くは、
132 ローカルにインストールされるのでない限り、 このディレクトリに置くべきである。
133 .TP 
134 \fI/usr/bin/X11\fP
135 X11 コマンドの伝統的な置き場所。Linux では、通常 \fI/usr/X11R6/bin\fP にシンボリックリンクが張られている。
136 .TP 
137 \fI/usr/dict\fP
138 \fI/usr/share/dict\fP に置き換えられた。
139 .TP 
140 \fI/usr/doc\fP
141 \fI/usr/share/doc\fP に置き換えられた。
142 .TP 
143 \fI/usr/etc\fP
144 サイト内部の複数のマシンが共有するような設定ファイルが置かれる。 しかしながら、コマンドはそれらのファイルの参照先を、常に \fI/etc\fP
145 にすべきだろう。 \fI/etc\fP のファイルからリンクを張って、 \fI/usr/etc\fP の適切なファイルを指すようにすべきである。
146 .TP 
147 \fI/usr/games\fP
148 ゲームプログラムや教育用プログラムのバイナリが含まれている (なくてもよい)。
149 .TP 
150 \fI/usr/include\fP
151 C コンパイラ用のインクルードファイルが含まれている。
152 .TP 
153 \fI/usr/include/X11\fP
154 C コンパイラと X Window System 用のインクルードファイルが含まれている。 通常これは \fI/usr/inlcude/X11\fP
155 へのシンボリックリンクになっている。
156 .TP 
157 \fI/usr/include/asm\fP
158 アセンブラ関数の宣言を行うインクルードファイルが含まれている。 このディレクトリは、以前は \fI/usr/src/linux/include/asm\fP
159 へのシンボリックリンクだった。
160 .TP 
161 \fI/usr/include/linux\fP
162 ここには、システムのリリースのたびごとに変更されうる情報が含まれる。 ここは以前は \fI/usr/src/linux/include/linux\fP
163 にシンボリックリンクされており、 オペレーティングシステム固有の情報が得られるようになっていた。
164
165 (ここに置くインクルードファイルは、 現在の libc およびユーザ空間で正しく動作するものでなければならない。 しかし Linux のカーネルソースは
166 ユーザプログラムといっしょに使うようには設計されていないし、 あなたが使っている libc も関知しない。 \fI/usr/include/asm\fP と
167 \fI/usr/include/linux\fP を適当なカーネルツリーへのリンクにしたりすると、破綻するのは目に見えている。 Debian
168 ではこうせずに、libc*\-dev package が提供する、 安定したカーネルバージョンのヘッダファイルを置いている。)
169 .TP 
170 \fI/usr/include/g++\fP
171 GNU C++ コンパイラ用のインクルードファイルが含まれている。
172 .TP 
173 \fI/usr/lib\fP
174 オブジェクトライブラリ (ダイナミックライブラリも含む) と、 直接には起動されないような実行形式ファイル少々とが置かれる。
175 複雑なプログラムでは、更にサブディレクトリがあるかもしれない。
176 .TP 
177 \fI/usr/lib/X11\fP
178 X のプログラムに関連するデータファイルと、 X Window System の設定ファイルの置き場所。 Linux では通常
179 \fI/usr/X11R6/lib/X11\fP にシンボリックリンクが張られている。
180 .TP 
181 \fI/usr/lib/gcc\-lib\fP
182 GNU C コンパイラ \fBgcc\fP(1)  用の実行形式ファイルとインクルードファイルが含まれている。
183 .TP 
184 \fI/usr/lib/groff\fP
185 GNU groff 文書整形システムのためのファイルが含まれている。
186 .TP 
187 \fI/usr/lib/uucp\fP
188 \fBuucp\fP(1)  のためのファイルが含まれている。
189 .TP 
190 \fI/usr/local\fP
191 このディレクトリは、 サイトローカルなプログラムがインストールされる典型的な場所である。
192 .TP 
193 \fI/usr/local/bin\fP
194 サイトローカルなプログラムが含まれている。
195 .TP 
196 \fI/usr/local/doc\fP
197 サイトローカルなドキュメントが含まれている。
198 .TP 
199 \fI/usr/local/etc\fP
200 サイトローカルにインストールされたプログラムの設定ファイルの置き場所。
201 .TP 
202 \fI/usr/local/games\fP
203 サイトローカルにインストールされたゲームのバイナリの置き場所。
204 .TP 
205 \fI/usr/local/lib\fP
206 サイトローカルにインストールされたプログラムの関連ファイルの置き場所。
207 .TP 
208 \fI/usr/local/include\fP
209 ローカルな C コンパイラのヘッダファイルの置き場所。
210 .TP 
211 \fI/usr/local/info\fP
212 サイトローカルにインストールされたプログラムの info ページの置き場所。
213 .TP 
214 \fI/usr/local/man\fP
215 サイトローカルにインストールされたプログラムのマニュアルページの置き場所。
216 .TP 
217 \fI/usr/local/sbin\fP
218 サイトローカルにインストールされたシステム管理コマンドの置き場所。
219 .TP 
220 \fI/usr/local/share\fP
221 同じ OS ならアーキテクチャが異なっても共有できる、 ローカルなアプリケーションデータの置き場所。
222 .TP 
223 \fI/usr/local/src\fP
224 サイトローカルにインストールされたソフトウェアのソースコードの置き場所。
225 .TP 
226 \fI/usr/man\fP
227 \fI/usr/share/man\fP に置き換えられた。
228 .TP 
229 \fI/usr/sbin\fP
230 このディレクトリには、システム管理コマンドが含まれる。 ここに置かれるコマンドは、ブートプロセスや \fI/usr\fP
231 のマウント、システムの修理などに必要なものであってはならない。
232 .TP 
233 \fI/usr/share\fP
234 このディレクトリには、アプリケーションごとに固有なデータ (同じ OS ならアーキテクチャが違っていても共有できるもの)
235 がサブディレクトリ単位で置かれる。 以前には \fI/usr/doc\fP, \fI/usr/lib\fP, \fI/usr/man\fP
236 などにあった内容が、多くここに置かれている。
237 .TP 
238 \fI/usr/share/dict\fP
239 スペルチェッカ用の単語リストが含まれる。
240 .TP 
241 \fI/usr/share/doc\fP
242 インストールされたプログラムのドキュメントの置き場所。
243 .TP 
244 \fI/usr/share/games\fP
245 \fI/usr/games\fP に置かれたゲーム用の静的なデータファイルの置き場所。
246 .TP 
247 \fI/usr/share/info\fP
248 info ページが置かれる。
249 .TP 
250 \fI/usr/share/locale\fP
251 ロケール (locale) 情報が置かれる。
252 .TP 
253 \fI/usr/share/man\fP
254 マニュアルページ。各ページはセクションに応じたサブディレクトリに置かれる。
255 .TP 
256 \fI/usr/share/man/<locale>/man[1\-9]\fP
257 これらのディレクトリには、 各ロケールのマニュアルページのソースが置かれている。
258 すべてのマニュアルページで同じ言語とコードセットを使用するシステムでは、 \fI<locale>\fP は省略されることがある。
259 .TP 
260 \fI/usr/share/misc\fP
261 同じ OS ならアーキテクチャが違っていても共有できる、雑多なデータの置き場所。
262 .TP 
263 \fI/usr/share/nls\fP
264 母国語サポート (native language support) 用のメッセージカタログの置き場所。
265 .TP 
266 \fI/usr/share/sgml\fP
267 SGML や XML のファイルの置き場所。
268 .TP 
269 \fI/usr/share/terminfo\fP
270 terminfo のデータベースが置かれる。
271 .TP 
272 \fI/usr/share/tmac\fP
273 groff と一緒には配布されていない troff マクロの置き場所。
274 .TP 
275 \fI/usr/share/zoneinfo\fP
276 タイムゾーン情報のファイルが置かれる。
277 .TP 
278 \fI/usr/src\fP
279 システム上の色々なコンポーネントのソースファイル (参照用のパッケージも含む) の置き場所。 この場所で自分のプロジェクトの作業をしてはいけない。
280 /usr 以下のファイルはソフトウェアのインストールの時以外は 読み込み専用になっているべきだからである。
281 .TP 
282 \fI/usr/src/linux\fP
283 かつてはカーネルソースの伝統的な置き場所だった。 ディストリビューションによっては、 出荷時のデフォルトのカーネルのソースをここに置いている。
284 自分でカーネルをビルドするときは別の場所を使うほうがいいだろう。
285 .TP 
286 \fI/usr/tmp\fP
287 今では用いられなくなった。このディレクトリは \fI/var/tmp\fP へのリンクにすべきである。
288 このリンクは互換性のためだけにあり、もはや使うべきでない。
289 .TP 
290 \fI/var\fP
291 このディレクトリには、スプールファイルやログファイルのような、 サイズが変化するファイルが置かれる。
292 .TP 
293 \fI/var/adm\fP
294 このディレクトリは \fI/var/log\fP に置き換えられた。 ここは \fI/var/log\fP へのシンボリックリンクにすべきである。
295 .TP 
296 \fI/var/backups\fP
297 歴史的な理由からまだ残っている。
298 .TP 
299 \fI/var/cache\fP
300 プログラムのためにキャッシュされたデータの置き場所。
301 .TP 
302 \fI/var/catman/cat[1\-9]\fP or \fI/var/cache/man/cat[1\-9]\fP
303 これらのディレクトリには、整形済みのマニュアルページが、 ページのセクションに従って置かれている。
304 (整形済みマニュアルページの利用は推奨されていない。)
305 .TP 
306 \fI/var/cron\fP
307 歴史的な理由からまだ残っている。
308 .TP 
309 \fI/var/lib\fP
310 プログラムの状態に関する情報のうち、可変なものの置き場所。
311 .TP 
312 \fI/var/local\fP
313 \fI/usr/local\fP 用の可変データの置き場所。
314 .TP 
315 \fI/var/lock\fP
316 ロックファイルの置き場所。 デバイスのロックファイルの命名は、慣習として \fILCK..<device>\fP とされている。ここで
317 \fI<device>\fP はファイルシステム上でのデバイス名である。 利用されているフォーマットは HDU UUCP
318 のロックファイルのものである。 すなわち各ロックファイルには アスキー 10 進数値文字で表記した PID 10 バイトと、
319 それに続いて改行文字とが含まれている。
320 .TP 
321 \fI/var/log\fP
322 種々のログファイルの置き場所。
323 .TP 
324 \fI/var/opt\fP
325 \fI/opt\fP 用の可変データの置き場所。
326 .TP 
327 \fI/var/mail\fP
328 ユーザのメールボックスの置き場所。 \fI/var/spool/mail\fP を置き換えた。
329 .TP 
330 \fI/var/msgs\fP
331 歴史的な理由からまだ残っている。
332 .TP 
333 \fI/var/preserve\fP
334 歴史的な理由からまだ残っている。
335 .TP 
336 \fI/var/run\fP
337 実行時の可変ファイルが置かれる。 例えばプロセス識別子 (PID) を保持するファイルや、 ユーザのログイン情報ファイル \fI(utmp)\fP
338 などである。 ここのファイルは、通常システム起動時に削除される。
339 .TP 
340 \fI/var/spool\fP
341 色々なプログラムのスプールファイル (あるいはキューファイル) の置き場所。
342 .TP 
343 \fI/var/spool/at\fP
344 \fBat\fP(1)  のジョブスプール。
345 .TP 
346 \fI/var/spool/cron\fP
347 \fBcron\fP(8)  のジョブスプール。
348 .TP 
349 \fI/var/spool/lpd\fP
350 印刷用のスプールファイルが置かれる。
351 .TP 
352 \fI/var/spool/mail\fP
353 \fI/var/mail\fP に置き換えられた。
354 .TP 
355 \fI/var/spool/mqueue\fP
356 キューイングされた送信メールの置き場所。
357 .TP 
358 \fI/var/spool/news\fP
359 ニュースのスプールディレクトリ。
360 .TP 
361 \fI/var/spool/rwho\fP
362 \fBrwhod\fP(8)  のスプールファイルの置き場所。
363 .TP 
364 \fI/var/spool/smail\fP
365 メール配送プログラム \fBsmail\fP(1)  のスプールファイルの置き場所。
366 .TP 
367 \fI/var/spool/uucp\fP
368 \fBuucp\fP(1)  のスプールファイルの置き場所。
369 .TP 
370 \fI/var/tmp\fP
371 \fI/tmp\fP と似ているが、 このディレクトリに置かれる一時的なファイルは保存期間の制限がない。
372 .TP 
373 \fI/var/yp\fP
374 NIS のデータベースファイルの置き場所。
375 .SH 準拠
376 The Filesystem Hierarchy Standard, Version 2.2
377 .UR http://www.pathname.com\:/fhs/
378 .UE .
379 .SH バグ
380 このリストは網羅的なものではない。 個々のシステムでは異なる部分があるかもしれない。
381 .SH 関連項目
382 \fBfind\fP(1), \fBln\fP(1), \fBproc\fP(5), \fBmount\fP(8)
383
384 The Filesystem Hierarchy Standard
385 .SH この文書について
386 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
387 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
388 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。