release/man8/ld.so.8

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   2 .\" This is in the public domain
   3 .\" %%%LICENSE_END
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   7 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
   8 .\"
   9 .\"*******************************************************************
  10 .TH LD.SO 8 2013\-02\-10 GNU "Linux Programmer's Manual"
  11 .SH 名前
  12 ld.so, ld\-linux.so* \- 動的なリンカ/ローダ
  13 .SH 書式
  14 動的リンカは、動的にリンクされたプログラムやライブラリの実行によって 間接的に実行することができる (ELF
  15 の場合、動的リンカにコマンドラインオプションを渡すことはできず、 プログラムの \fB.interp\fP セクションに入っている動的リンカが実行される)。
  16 また以下のように直接実行することもできる
  17 .P
  18 \fI/lib/ld\-linux.so.*\fP [OPTIONS] [PROGRAM [ARGUMENTS]]
  19 .SH 説明
  20 プログラム \fBld.so\fP と \fBld\-linux.so*\fP はプログラムに必要な共有ライブラリを見つけてロードし、
  21 プログラムの実行を準備してから起動させる。
  22 .LP
  23 Linux のバイナリは、コンパイルの時に \fBld\fP(1)  に対して \fB\-static\fP オプションが指定されていない限り、動的リンク
  24 (実行時リンク) が必要となる。
  25 .LP
  26 プログラム \fBld.so\fP は a.out バイナリを扱う。 これはずっと昔に使われていたフォーマットである。 \fBld\-linux.so*\fP
  27 (libc5 では \fI/lib/ld\-linux.so.1\fP, glibc2 では \fI/lib/ld\-linux.so.2\fP)  は ELF
  28 バイナリを扱う。 このフォーマットは多くの人が最近何年も使っている。 それ以外の点では両方とも同じように動作し、 同じサポートファイルとプログラム
  29 \fBldd\fP(1), \fBldconfig\fP(8), \fI/etc/ld.so.conf\fP を使用する。
  30 .LP
  31 When resolving library dependencies, the dynamic linker first inspects each
  32 dependency string to see if it contains a slash (this can occur if a library
  33 pathname containing slashes was specified at link time).  If a slash is
  34 found, then the dependency string is interpreted as a (relative or absolute)
  35 pathname, and the library is loaded using that pathname.
  36 .LP
  37 If a library dependency does not contain a slash, then it is searched for in
  38 the following order:
  39 .IP o 3
  40 (ELF のみ)  バイナリの動的セクション属性 DT_RPATH が存在し、 DT_RUNPATH 属性が存在しない場合は、 DT_RPATH
  41 で指定されたディレクトリを使用する。 DT_RPATH の使用は推奨されない。
  42 .IP o
  43 環境変数 \fBLD_LIBRARY_PATH\fP を用いる。 ただし実行ファイルが set\-user\-ID/set\-group\-ID バイナリの場合、
  44 これは無視される。
  45 .IP o
  46 (ELF のみ)  バイナリの動的セクション属性 DT_RUNPATH が存在すれば、 DT_RUNPATH で指定されたディレクトリを使用する。
  47 .IP o
  48 キャッシュファイル \fI/etc/ld.so.cache\fP を探す。このファイルは、 (ld.so.conf で追加指定されたものも含めた)
  49 ライブラリ検索パスから見つかったライブラリファイルの情報を集めたものである。ただし、バイナリがリンカオプション \fB\-z nodeflib\fP
  50 でリンクされている場合は、デフォルトのライブラリパスにある ライブラリはスキップされる。ハードウェア機能ディレクトリ (下記参照)
  51 にインストールされたライブラリは、他のライブラリよりも優先される。
  52 .IP o
  53 デフォルトパスである \fI/lib\fP、 次いで \fI/usr/lib\fP を用いる。 バイナリがリンカオプション \fB\-z nodeflib\fP
  54 でリンクされている場合、このステップはスキップされる。
  55 .SS "$ORIGIN と rpath"
  56 .PP
  57 .\" ld.so also understands $LIB, with the same meaning as $ORIGIN/lib,
  58 .\" it appears.
  59 .\"
  60 .\" There is also $PLATFORM.  This is a kind of wildcard
  61 .\" of directories related to AT_PLATFORM.  To get an idea of the
  62 .\" places that $PLATFORM would match, look at the output of the
  63 .\" following:
  64 .\"
  65 .\" mkdir /tmp/d
  66 .\" LD_LIBRARY_PATH=/tmp/d strace -e open /bin/date 2>&1 | grep /tmp/d
  67 .\"
  68 .\" ld.so lets names be abbreviated, so $O will work for $ORIGIN;
  69 .\" Don't do this!!
  70 \fBld.so\fP では、rpath 指定 (DT_RPATH や DT_RUNPATH) 中に \fI$ORIGIN\fP という文字列
  71 (\fI${ORIGIN}\fP も等価) を使うことができる。 \fI$ORIGIN\fP はアプリケーションの実行ファイルが入っているディレクトリを表す。
  72 これを使って \fIsomedir/app\fP に置かれたアプリケーションを \fIgcc \-Wl,\-rpath,'$ORIGIN/../lib'\fP
  73 でコンパイルすると、 \fIsomedir\fP がディレクトリ階層のどこにあっても、アプリケーションは \fIsomedir/lib\fP
  74 にある対応する共有ライブラリを見つけることができる。 この機能を使うと、 特別なディレクトリではなく任意のディレクトリにインストールしても
  75 "ややこしい設定なしで" 独自の共有ライブラリを使えるアプリケーションを作成することができる。
  76 .SH オプション
  77 .TP
  78 \fB\-\-list\fP
  79 全ての依存関係とその解決法をリストする。
  80 .TP
  81 \fB\-\-verify\fP
  82 プログラムが動的にリンクされているかと、 動的リンカがそのプログラムを扱えるかを検証する。
  83 .TP
  84 \fB\-\-library\-path PATH\fP
  85 \fBLD_LIBRARY_PATH\fP 環境変数の設定ではなく、
  86 指定した PATH を使用する (下記参照)。
  87 .TP
  88 \fB\-\-inhibit\-rpath LIST\fP
  89 LIST にあるオブジェクト名の RPATH と RUNPATH の情報を無視する。 \fBld.so\fP が set\-user\-ID か
  90 set\-group\-ID されている場合、 このオプションは無視される。
  91 .TP
  92 \fB\-\-audit LIST\fP
  93 LIST で指定された名前のオブジェクトを監査者として使用する。
  94 .SH ハードウェア機能
  95 いくつかのライブラリは、(すべての CPU に存在するわけではない)ハードウェア固有
  96 の命令を使ってコンパイルされている。そのようなライブラリは、
  97 \fI/usr/lib/sse2/\fP のような、必要なハードウェア機能 (hardware capability) を規
  98 定する名前のディレクトリにインストールすべきである。
  99 動的リンカは、マシンのハードウェアに基づいてこれらのディレクトリを確認し、
 100 指定されたライブラリに最も適したバージョンを選択する。
 101 ハードウェア機能ディレクトリはつなげることができ、
 102 複数の CPU 機能を組み合わることができる。
 103 対応しているハードウェア機能名のリストは CPU に依存する。
 104 現在のところ、以下の名前が認識される。
 105 .TP
 106 \fBAlpha\fP
 107 ev4, ev5, ev56, ev6, ev67
 108 .TP
 109 \fBMIPS\fP
 110 loongson2e, loongson2f, octeon, octeon2
 111 .TP
 112 \fBPowerPC\fP
 113 4xxmac, altivec, arch_2_05, arch_2_06, booke, cellbe, dfp, efpdouble,
 114 efpsingle, fpu, ic_snoop, mmu, notb, pa6t, power4, power5, power5+, power6x,
 115 ppc32, ppc601, ppc64, smt, spe, ucache, vsx
 116 .TP
 117 \fBSPARC\fP
 118 flush, muldiv, stbar, swap, ultra3, v9, v9v, v9v2
 119 .TP
 120 \fBs390\fP
 121 dfp, eimm, esan3, etf3enh, g5, highgprs, hpage, ldisp, msa, stfle, z900,
 122 z990, z9\-109, z10, zarch
 123 .TP
 124 \fBx86 (32\-bit のみ)\fP
 125 acpi, apic, clflush, cmov, cx8, dts, fxsr, ht, i386, i486, i586, i686, mca,
 126 mmx, mtrr, pat, pbe, pge, pn, pse36, sep, ss, sse, sse2, tm
 127 .SH 環境変数
 128 4 つの重要な環境変数がある。
 129 .TP
 130 \fBLD_BIND_NOW\fP
 131 (libc5; glibc 2.1.1 以降)  空文字列でない場合、 動的リンカはプログラムの開始時に全てのシンボルを解決する。
 132 空文字列の場合、解決しなければならない関数呼び出しが 最初に参照された時点で解決する。 デバッガを使っているときに役立つ。
 133 .TP
 134 \fBLD_LIBRARY_PATH\fP
 135 コロン区切りのディレクトリのリスト。実行時に ELF ライブラリを検索するディレクトリを指定する。 \fBPATH\fP 環境変数と同じように指定する。
 136 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたプログラムでは無視される。
 137 .TP
 138 \fBLD_PRELOAD\fP
 139 A list of additional, user\-specified, ELF shared libraries to be loaded
 140 before all others.  The items of the list can be separated by spaces or
 141 colons.  This can be used to selectively override functions in other shared
 142 libraries.  The libraries are searched for using the rules given under
 143 DESCRIPTION.  For set\-user\-ID/set\-group\-ID ELF binaries, preload pathnames
 144 containing slashes are ignored, and libraries in the standard search
 145 directories are loaded only if the set\-user\-ID permission bit is enabled on
 146 the library file.
 147 .TP
 148 \fBLD_TRACE_LOADED_OBJECTS\fP
 149 (ELF のみ)  空文字列でない場合、 プログラムを普通に実行するのではなく、 \fBldd\fP(1)
 150 を実行したときのように動的ライブラリの依存関係をリスト表示させる。
 151 .LP
 152 そして、それほど知られていない環境変数もある。 多くは廃れてしまったものか内部でのみ使用される環境変数である。
 153 .TP
 154 \fBLD_AOUT_LIBRARY_PATH\fP
 155 (libc5)  a.out バイナリにのみ使われる環境変数で、 \fBLD_LIBRARY_PATH\fP と同じ役割をする。 ld\-linux.so.1
 156 の古いバージョンでは \fBLD_ELF_LIBRARY_PATH\fP もサポートしていた。
 157 .TP
 158 \fBLD_AOUT_PRELOAD\fP
 159 (libc5)  a.out バイナリにのみ使われる環境変数で、 \fBLD_PRELOAD\fP と同じ役割をする。 ld\-linux.so.1
 160 の古いバージョンでは \fBLD_ELF_PRELOAD\fP もサポートしていた。
 161 .TP
 162 \fBLD_AUDIT\fP
 163 (glibc 2.4 以降)  他のオブジェクトよりも前に、別のリンカ名前空間 (そのプロセスで行われる 通常のシンボル結合 (symbol
 164 bindigns) には関与しない名前空間) で ロードされる、ユーザ指定の ELF 共有オブジェクトのコロン区切りのリスト。
 165 これらのライブラリを使って、動的リンカの動作を監査することができる。 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたバイナリでは、
 166 \fBLD_AUDIT\fP は無視される。
 167
 168 動的リンカは、いわゆる監査チェックポイント (auditing checkpoints)  において、監査 (audit)
 169 ライブラリの適切な関数を呼び出すことで、 監査ライブラリへの通知を行う。監査チェックポイントの例としては、
 170 新たなライブラリのロード、シンボルの解決、別の共有オブジェクト からのシンボルの呼び出し、などがある。 詳細は \fBrtld\-audit\fP(7)
 171 を参照してほしい。 audit インタフェースは、Solaris で提供されているものと 大部分は互換性がある。Solaris の audit
 172 インタフェースについては、 \fILinker and Libraries Guide\fP の \fIRuntime Linker Auditing
 173 Interface\fP の章に説明がある。
 174 .TP
 175 \fBLD_BIND_NOT\fP
 176 (glibc 2.1.95 以降)  シンボルを解決した後、GOT (global offset table) と PLT (procedure
 177 linkage table) を更新しない。
 178 .TP
 179 \fBLD_DEBUG\fP
 180 (glibc 2.1 以降)  動的リンカの詳細なデバッグ情報を出力する。 \fBall\fP に設定した場合、全ての動的リンカが持つデバッグ情報を表示する。
 181 \fBhelp\fP に設定した場合、この環境変数で指定されるカテゴリのヘルプ情報を表示する。 glibc 2.3.4 以降、
 182 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたバイナリでは \fBLD_DEBUG\fP は無視される。
 183 .TP
 184 \fBLD_DEBUG_OUTPUT\fP
 185 (glibc 2.1 以降)  \fBLD_DEBUG\fP の出力を書き込むファイル。 デフォルトは標準出力である。
 186 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたバイナリでは、 \fBLD_DEBUG_OUTPUT\fP は無視される。
 187 .TP
 188 \fBLD_DYNAMIC_WEAK\fP
 189 (glibc 2.1.19 以降)  上書きされる弱いシンボル (昔の glibc の挙動を逆にする)。 セキュリティ上の理由から、glibc
 190 2.3.4 以降、 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたバイナリでは \fBLD_DYNAMIC_WEAK\fP は無視される。
 191 .TP
 192 \fBLD_HWCAP_MASK\fP
 193 (glibc 2.1 以降)  ハードウェア機能のマスク。
 194 .TP
 195 \fBLD_KEEPDIR\fP
 196 (a.out のみ)(libc5)  ロードする a.out ライブラリの名前において、ディレクトリを無視しない。 このオプションは用いるべきではない。
 197 .TP
 198 \fBLD_NOWARN\fP
 199 (a.out のみ)(libc5)  a.out ライブラリにおけるマイナーバージョン番号の非互換に 対する警告メッセージを抑制する。
 200 .TP
 201 \fBLD_ORIGIN_PATH\fP
 202 .\" Only used if $ORIGIN can't be determined by normal means
 203 .\" (from the origin path saved at load time, or from /proc/self/exe)?
 204 (glibc 2.1 以降)  バイナリへのパス (set\-user\-ID されていないプログラムについて)。 セキュリティ上の理由から、glibc
 205 2.3.4 以降、 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたバイナリでは \fBLD_ORIGIN_PATH\fP は無視される。
 206 .TP
 207 \fBLD_POINTER_GUARD\fP
 208 (glibc 2.4 以降)  0 に設定すると、ポインタ保護 (pointer guarding) が無効になる。
 209 それ以外の値の場合はポインタ保護が有効になる。 デフォルトはポインタ保護有効である。
 210 ポインタ保護はセキュリティ機構の一つで、書き込み可能なプログラムメモリ に格納されたコードへのポインタをほぼランダム化することで、
 211 攻撃者がバッファオーバーランやスタック破壊 (stack\-smashing) 攻撃の際に ポインタを乗っ取ることを困難にするものである。
 212 .TP
 213 \fBLD_PROFILE\fP
 214 (glibc 2.1 以降)  プロファイルを行う共有オブジェクト。 パス名か共有オブジェクト名 (soname) で指定される。 プロフィールの出力は
 215 "\fI$LD_PROFILE_OUTPUT\fP/\fI$LD_PROFILE\fP.profile" という名前の ファイルに書き込まれる。
 216 .TP
 217 \fBLD_PROFILE_OUTPUT\fP
 218 (glibc 2.1 以降)  \fBLD_PROFILE\fP の出力が書き込まれるディレクトリ。
 219 この変数が定義されていないか、空の文字列が定義されている場合、 デフォルト値は \fI/var/tmp\fP となる。
 220 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたプログラムでは、 LD_PROFILE_OUTPUT は無視される。 出力ファイルは常に
 221 \fI/var/profile\fP が使用される。
 222 .TP
 223 \fBLD_SHOW_AUXV\fP
 224 .\" FIXME
 225 .\" Document LD_TRACE_PRELINKING (e.g.: LD_TRACE_PRELINKING=libx1.so ./prog)
 226 .\" Since glibc 2.3
 227 .\" Also enables DL_DEBUG_PRELINK
 228 (glibc 2.1 以降)  カーネルから渡される補助的な (パラメータの) 配列を表示する。 セキュリティ上の理由から、glibc 2.3.4
 229 以降、 set\-user\-ID/set\-group\-ID されたバイナリでは \fBLD_SHOW_AUXV\fP は無視される。
 230 .TP
 231 \fBLD_USE_LOAD_BIAS\fP
 232 .\" http://sources.redhat.com/ml/libc-hacker/2003-11/msg00127.html
 233 .\" Subject: [PATCH] Support LD_USE_LOAD_BIAS
 234 .\" Jakub Jelinek
 235 デフォルトでは (つまり、この変数が定義されていない場合)、 実行ファイルと prelink された共有オブジェクトでは、それらが依存する
 236 ライブラリのベースアドレスが尊重される一方、 (prelink されていない) position\-independent executables
 237 (PIEs) と 他の共有オブジェクトでは依存するライブラリのベースアドレスは 尊重されない。 \fBLD_USE_LOAD_BIAS\fP
 238 に値が定義された場合、実行ファイルと PIE のどちらでも ベースアドレスが尊重される。 \fBLD_USE_LOAD_BIAS\fP が値 0
 239 で定義された場合、実行ファイルと PIE のどちらでも ベースアドレスは尊重されない。 set\-user\-ID や set\-group\-ID
 240 されたプログラムでは、 この変数は無視される。
 241 .TP
 242 \fBLD_VERBOSE\fP
 243 (glibc 2.1 以降) 空文字列でない場合に、\fBLD_TRACE_LOADED_OBJECTS\fP
 244 変数が設定されていれば、プログラムのシンボルバージョン情報を出力する。
 245 .TP
 246 \fBLD_WARN\fP
 247 (ELF のみ)(glibc 2.1.3 以降)  空文字列でない場合、解決されていないシンボルがあれば警告を出す。
 248 .TP
 249 \fBLDD_ARGV0\fP
 250 (libc5)  \fBldd\fP(1)  の引き数がない場合に、 \fIargv\fP[0] として使われる値。
 251 .SH ファイル
 252 .PD 0
 253 .TP
 254 \fI/lib/ld.so\fP
 255 a.out の動的リンカ/ローダ
 256 .TP
 257 \fI/lib/ld\-linux.so.\fP{\fI1\fP,\fI2\fP}
 258 ELF の動的リンカ/ローダ
 259 .TP
 260 \fI/etc/ld.so.cache\fP
 261 ライブラリを検索するディレクトリを集めたリストと、 共有ライブラリの候補の整列リストを含むファイル。
 262 .TP
 263 \fI/etc/ld.so.preload\fP
 264 プログラムの前にロードすべき ELF 共有ライブラリを スペースで区切ったリストが書かれているファイル。
 265 .TP
 266 \fBlib*.so*\fP
 267 共有ライブラリ
 268 .PD
 269 .SH 注意
 270 \fBld.so\fP の機能は libc のバージョン 4.4.3 以上を用いてコンパイルされた 実行ファイルで使用可能である。 ELF の機能は
 271 Linux 1.1.52 以降と libc5 以降で使用可能である。
 272 .SH 関連項目
 273 .\" .SH AUTHORS
 274 .\" ld.so: David Engel, Eric Youngdale, Peter MacDonald, Hongjiu Lu, Linus
 275 .\"  Torvalds, Lars Wirzenius and Mitch D'Souza
 276 .\" ld-linux.so: Roland McGrath, Ulrich Drepper and others.
 277 .\"
 278 .\" In the above, (libc5) stands for David Engel's ld.so/ld-linux.so.
 279 \fBldd\fP(1), \fBsln\fP(1), \fBgetauxval\fP(3), \fBrtld\-audit\fP(7), \fBldconfig\fP(8)
 280 .SH この文書について
 281 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.51 の一部
 282 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 283 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。