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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / arch_prctl.2
index c0e4e7e..33b1606 100644 (file)
 .\"
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-.\" Japanese Version Copyright (c) 2004 Yuichi SATO
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-.\" Translated 2004-06-08, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
-.\" Updated 2005-11-19, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2008-02-10, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.77
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-.TH ARCH_PRCTL 2 2007-12-26 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH ARCH_PRCTL 2 2007\-12\-26 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 arch_prctl \- アーキテクチャ固有のスレッド状態を設定する
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <asm/prctl.h>
+\fB#include <asm/prctl.h>\fP
 .br
-.B #include <sys/prctl.h>
+\fB#include <sys/prctl.h>\fP
 .sp
-.BI "int arch_prctl(int " code ", unsigned long *" addr );
+\fBint arch_prctl(int \fP\fIcode\fP\fB, unsigned long *\fP\fIaddr\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-.BR arch_prctl ()
-関数はアーキテクチャ固有のプロセス状態またはスレッド状態を設定する。
-.I code
-は副機能を選択し、引き数
-.I addr
-を副機能に渡す。
-.I addr
-は、"set" 操作では
-.I "unsigned long"
-として、"get" 操作では
-.I "unsigned long *"
-として解釈される。
+\fBarch_prctl\fP()  関数はアーキテクチャ固有のプロセス状態またはスレッド状態を設定する。 \fIcode\fP は副機能を選択し、引き数
+\fIaddr\fP を副機能に渡す。 \fIaddr\fP は、"set" 操作では \fIunsigned long\fP として、"get" 操作では
+\fIunsigned long *\fP として解釈される。
 .LP
-x86-64 の副機能は以下の通り:
-.TP
-.B ARCH_SET_FS
-.I FS
-レジスタの 64 ビットベースを
-.I addr
-に設定する。
-.TP
-.B ARCH_GET_FS
-現在のスレッドの
-.I FS
-レジスタの 64 ビットベース値を、
-.I addr
-が指す
-.I unsigned long
-の領域に格納する。
-.TP
-.B ARCH_SET_GS
-.I GS
-レジスタの 64 ビットベースを
-.I addr
-に設定する。
-.TP
-.B ARCH_GET_GS
-現在のスレッドの
-.I GS
-レジスタの 64 ビットベース値を、
-.I addr
-が指す
-.I unsigned long
-の領域に格納する。
+x86\-64 の副機能は以下の通り:
+.TP 
+\fBARCH_SET_FS\fP
+\fIFS\fP レジスタの 64 ビットベースを \fIaddr\fP に設定する。
+.TP 
+\fBARCH_GET_FS\fP
+現在のスレッドの \fIFS\fP レジスタの 64 ビットベース値を、 \fIaddr\fP が指す \fIunsigned long\fP の領域に格納する。
+.TP 
+\fBARCH_SET_GS\fP
+\fIGS\fP レジスタの 64 ビットベースを \fIaddr\fP に設定する。
+.TP 
+\fBARCH_GET_GS\fP
+現在のスレッドの \fIGS\fP レジスタの 64 ビットベース値を、 \fIaddr\fP が指す \fIunsigned long\fP の領域に格納する。
 .SH 返り値
-成功すると、
-.BR arch_prctl ()
-は 0 を返す。エラーの場合、\-1 を返し、
-.I errno
-をエラーを示す値に設定する。
+成功すると、 \fBarch_prctl\fP()  は 0 を返す。エラーの場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP をエラーを示す値に設定する。
 .SH エラー
-.TP
-.B EFAULT
-.I addr
-がアンマップされたアドレスを指しているか、プロセスのアドレス空間の外にある。
-.TP
-.B EINVAL
-.I code
-が有効なサブコマンドでない。
-.TP
-.B EPERM
-.I addr
-がプロセスのアドレス空間の外にある。
-.\" .SH 著者
-.\" この man ページは Andi Kleen によって書かれた。
+.TP 
+\fBEFAULT\fP
+\fIaddr\fP がアンマップされたアドレスを指しているか、プロセスのアドレス空間の外にある。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIcode\fP が有効なサブコマンドでない。
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+.\" .SH AUTHOR
+.\" Man page written by Andi Kleen.
+\fIaddr\fP がプロセスのアドレス空間の外にある。
 .SH 準拠
-.BR arch_prctl ()
-は Linux/x86-64 拡張であり、移植性を意図したプログラムでは使うべきでない。
+\fBarch_prctl\fP()  は Linux/x86\-64 拡張であり、移植性を意図したプログラムでは使うべきでない。
 .SH 注意
-.BR arch_prctl ()
-は現在のところ Linux/x86-64 上の 64 ビットプログラムでのみサポートされている。
+\fBarch_prctl\fP()  は現在のところ Linux/x86\-64 上の 64 ビットプログラムでのみサポートされている。
 
-新しい 32 ビットセグメントセレクタがロードされた場合、
-64 ビットベースは変更される。
+新しい 32 ビットセグメントセレクタがロードされた場合、 64 ビットベースは変更される。
 
-.B ARCH_SET_GS
-が無効にされているカーネルもある。
+\fBARCH_SET_GS\fP が無効にされているカーネルもある。
 
-64 ビットセグメントベースのコンテキストスイッチは、やや高価である。
-LDT を
-.BR modify_ldt (2)
-で設定してセグメントセレクタを使うか、
-(カーネル 2.5 以降の)
-.BR set_thread_area (2)
-システムコールを使うことにより、
-32 ビットベースを設定するという高速な代替手段もある。
-4GB より大きなベースを設定したい場合にのみ、
-.BR arch_prctl ()
-が必要である。
-アドレス空間の最初の 2GB にあるメモリは、
-.BR mmap (2)
-に
-.B MAP_32BIT
+64 ビットセグメントベースのコンテキストスイッチは、やや高価である。 LDT を \fBmodify_ldt\fP(2)
+で設定してセグメントセレクタを使うか、 (カーネル 2.5 以降の)  \fBset_thread_area\fP(2)  システムコールを使うことにより、
+32 ビットベースを設定するという高速な代替手段もある。 4GB より大きなベースを設定したい場合にのみ、 \fBarch_prctl\fP()
+が必要である。 アドレス空間の最初の 2GB にあるメモリは、 \fBmmap\fP(2)  に \fBMAP_32BIT\fP
 フラグを指定して割り当てることができる。
 
-バージョン 2.7 時点では、glibc には
-.BR arch_prctl ()
-のプロトタイプがない。
-今のところユーザは自分自身で宣言する必要がある。
-これは将来の glibc のバージョンで修正されるかもしれない。
+バージョン 2.7 時点では、glibc には \fBarch_prctl\fP()  のプロトタイプがない。
+今のところユーザは自分自身で宣言する必要がある。 これは将来の glibc のバージョンで修正されるかもしれない。
 
-.I FS
-はスレッドライブラリで既に使われているかもしれない。
+\fIFS\fP はスレッドライブラリで既に使われているかもしれない。
 .SH 関連項目
-.BR mmap (2),
-.BR modify_ldt (2),
-.BR prctl (2),
-.BR set_thread_area (2)
+\fBmmap\fP(2), \fBmodify_ldt\fP(2), \fBprctl\fP(2), \fBset_thread_area\fP(2)
 .sp
-AMD X86-64 Programmer's manual
+AMD X86\-64 Programmer's manual