.\" Modified 1997-08-21 by Joseph S. Myers <jsm28@cam.ac.uk>
.\" Modified 2004-06-23 by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1996 Yosiaki Yanagihara
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated 1996-06-24, Yosiaki Yanagihara <yosiaki@bsd2.kbnes.nec.co.jp>
-.\" Modified 1997-12-13, HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Updated & Modified 2005-02-05, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
-.\" Updated 2006-08-12, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.39
-.\" Updated 2007-09-04, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.64
+.\"*******************************************************************
.\"
-.TH CHDIR 2 2010-09-26 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH CHDIR 2 2010\-11\-25 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
chdir, fchdir \- 作業ディレクトリの変更
.SH 書式
-.B #include <unistd.h>
+\fB#include <unistd.h>\fP
.sp
-.BI "int chdir(const char *" path );
+\fBint chdir(const char *\fP\fIpath\fP\fB);\fP
.br
-.BI "int fchdir(int " fd );
+\fBint fchdir(int \fP\fIfd\fP\fB);\fP
.sp
.in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照):
.in
.sp
-.BR fchdir ():
+\fBfchdir\fP():
.PD 0
.ad l
.RS 4
-_BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 500 ||
-_XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
+_BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 500 || _XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
.br
|| /* glibc 2.12 以降: */ _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200809L
.RE
.ad
.PD
.SH 説明
-.BR chdir ()
-は、呼び出し元プロセスの現在の作業ディレクトリ (current working directory) を、
-.I path
+\fBchdir\fP() は、呼び出し元プロセスの現在の作業ディレクトリ (current working directory) を、 \fIpath\fP
に指定されたディレクトリに変更する。
.PP
-.BR fchdir ()
-は、ディレクトリがオープンされたファイル・ディスクリプターとして
-指定される以外は、
-.BR chdir ()
-と同じである。
+\fBfchdir\fP() は、ディレクトリがオープンされたファイル・ディスクリプターとして 指定される以外は、 \fBchdir\fP() と同じである。
.SH 返り値
-成功すると、0 を返す。失敗すると、\-1 を返し、
-.I errno
-に適切な値をセットする。
+成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は \-1 が返され、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
.SH エラー
-ファイルシステムによっては他のエラーが返される事がある。
-.BR chdir ()
-で一般的なエラーを以下に挙げる:
-.TP
-.B EACCES
-.I path
-の構成要素のいずれかに検索許可 (search permission) がない
-.RB ( path_resolution (7)
+ファイルシステムによっては他のエラーが返される事がある。 \fBchdir\fP() で一般的なエラーを以下に挙げる:
+.TP
+\fBEACCES\fP
+\fIpath\fP の構成要素のいずれかに検索許可 (search permission) がない (\fBpath_resolution\fP(7)
も参照すること)。
-.TP
-.B EFAULT
-割り当てられたアドレス空間外を
-.I path
-が指している。
-.TP
-.B EIO
+.TP
+\fBEFAULT\fP
+\fIpath\fP がアクセスできるアドレス空間外を指している。
+.TP
+\fBEIO\fP
I/O エラーが発生した。
-.TP
-.B ELOOP
-.I path
-を解決する際に遭遇したシンボリック・リンクが多過ぎる。
-.TP
-.B ENAMETOOLONG
-.I path
-が長過ぎる。
-.TP
-.B ENOENT
-そのディレクトリは存在しない。
-.TP
-.B ENOMEM
+.TP
+\fBELOOP\fP
+\fIpath\fP を解決する際に遭遇したシンボリック・リンクが多過ぎる。
+.TP
+\fBENAMETOOLONG\fP
+\fIpath\fP が長過ぎる。
+.TP
+\fBENOENT\fP
+ファイルが存在しない。
+.TP
+\fBENOMEM\fP
カーネルに十分なメモリがない。
-.TP
-.B ENOTDIR
-.I path
-の構成要素がディレクトリではない。
+.TP
+\fBENOTDIR\fP
+\fIpath\fP の構成要素がディレクトリではない。
.PP
-.BR fchdir ()
-で一般的なエラーを以下に挙げる:
-.TP
-.B EACCES
-.I fd
-をディレクトリとしてオープンするための検索許可がない。
-.TP
-.B EBADF
-.I fd
-が適切なファイル・ディスクリプターでない。
+\fBfchdir\fP() で一般的なエラーを以下に挙げる:
+.TP
+\fBEACCES\fP
+\fIfd\fP をディレクトリとしてオープンするための検索許可がない。
+.TP
+\fBEBADF\fP
+\fIfd\fP が適切なファイル・ディスクリプターでない。
.SH 準拠
-SVr4, 4.4BSD, POSIX.1-2001.
+SVr4, 4.4BSD, POSIX.1\-2001.
.SH 注意
-現在の作業ディレクトリは、相対パス名 (\(aq/\(aq) で始まっていないパス名) を
-解釈する際の開始点である。
+現在の作業ディレクトリは、相対パス名 (\(aq/\(aq) で始まっていないパス名) を 解釈する際の開始点である。
-.BR fork (2)
-で作成された子プロセスは、親プロセスの現在の作業ディレクトリを
-継承する。
-.BR execve (2)
+\fBfork\fP(2) で作成された子プロセスは、親プロセスの現在の作業ディレクトリを 継承する。 \fBexecve\fP(2)
の前後で、現在の作業ディレクトリは変更されない。
-
-.BR fchdir ()
-のプロトタイプが有効になるのは、
-.B _BSD_SOURCE
-を定義した場合か、
-.B _XOPEN_SOURCE
-を値 500 で定義した場合のみである。
.SH 関連項目
-.BR chroot (2),
-.BR getcwd (3),
-.BR path_resolution (7)
+\fBchroot\fP(2), \fBgetcwd\fP(3), \fBpath_resolution\fP(7)