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.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2006 Yuichi SATO
-.\" all rights reserved.
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.\"
-.TH FCHMODAT 2 2009-12-13 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.\"
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+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH FCHMODAT 2 2012\-04\-17 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
fchmodat \- ディレクトリファイルディスクリプタから相対的な位置にあるファイルのアクセス権を変更する
.SH 書式
.nf
-.B #include <fcntl.h> /* AT_* 定数の定義 */
-.B #include <sys/stat.h>
+\fB#include\fP<fcntl.h>\fB /* AT_* 定数の定義 */\fP
+\fB#include <sys/stat.h>\fP
.sp
-.BI "int fchmodat(int " dirfd ", const char *" pathname ", mode_t " \
-mode ", int " flags );
+\fBint fchmodat(int \fP\fIdirfd\fP\fB, const char *\fP\fIpathname\fP\fB, mode_t \fP\fImode\fP\fB, int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
.fi
.sp
.in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照):
.in
.sp
-.BR fchmodat ():
+\fBfchmodat\fP():
.PD 0
.ad l
.RS 4
-.TP 4
+.TP 4
glibc 2.10 以降:
_XOPEN_SOURCE\ >=\ 700 || _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200809L
-.TP
+.TP
glibc 2.10 より前:
_ATFILE_SOURCE
.RE
.ad
.PD
.SH 説明
-.BR fchmodat ()
-システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、
-.BR chmod (2)
+\fBfchmodat\fP() システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、 \fBchmod\fP(2)
と全く同じように動作する。
-.I pathname
-で指定されるパス名が相対パスである場合、
-ファイルディスクリプタ
-.I dirfd
-で参照されるディレクトリからの相対パス名として解釈される
-.RB ( chmod (2)
-では、相対パスは呼び出し元プロセスのカレントワーキングディレクトリからの
-相対パスとなる)。
+\fIpathname\fP で指定されるパス名が相対パスである場合、 ファイルディスクリプタ \fIdirfd\fP
+で参照されるディレクトリからの相対パス名として解釈される (\fBchmod\fP(2)
+では、相対パスは呼び出し元プロセスのカレントワーキングディレクトリからの 相対パスとなる)。
-.I pathname
-が相対パスであり、かつ
-.I dirfd
-が特別な値
-.B AT_FDCWD
-である場合、
-.I pathname
-は
-.RB ( chmod (2)
-と同じように) 呼び出し元プロセスの
-カレントワーキングディレクトリからの相対パス名として解釈される。
+\fIpathname\fP が相対パスであり、かつ \fIdirfd\fP が特別な値 \fBAT_FDCWD\fP である場合、 \fIpathname\fP は
+(\fBchmod\fP(2) と同じように) 呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パス名として解釈される。
-.I pathname
-が絶対パスである場合、
-.I dirfd
-は無視される。
+\fIpathname\fP が絶対パスである場合、 \fIdirfd\fP は無視される。
-.I flags
-は 0 または以下のフラグである。
-.TP
-.B AT_SYMLINK_NOFOLLOW
-.I pathname
-がシンボリックリンクの場合は、それを辿るのではなく、
-リンク自身に対して (アクセス権の変更の) 操作を行う。
+\fIflags\fP は 0 または以下のフラグである。
+.TP
+\fBAT_SYMLINK_NOFOLLOW\fP
+\fIpathname\fP がシンボリックリンクの場合は、それを辿るのではなく、 リンク自身に対して (アクセス権の変更の) 操作を行う。
このフラグは現在のところ実装されていない。
.SH 返り値
-成功した場合、
-.BR fchmodat ()
-は 0 を返す。
-エラーの場合、\-1 が返されて、
-.I errno
-にはエラーを示す値が設定される。
+成功した場合、 \fBfchmodat\fP() は 0 を返す。 エラーの場合、\-1 が返されて、 \fIerrno\fP にはエラーを示す値が設定される。
.SH エラー
-.BR chmod (2)
-と同じエラーが
-.BR fchmodat ()
-でも起こる。
-.BR fchmodat ()
-では、その他に以下のエラーが起こる:
-.TP
-.B EBADF
-.I dirfd
-が有効なファイルディスクリプタでない。
-.TP
-.B EINVAL
-.I flags
-に不正なフラグ値が指定された。
-.TP
-.B ENOTDIR
-.I pathname
-が相対パスで、かつ
-.I dirfd
-がディレクトリ以外のファイルを参照するファイルディスクリプタである。
-.TP
-.B ENOTSUP
-.I flags
-にサポートされていない値
-.B AT_SYMLINK_NOFOLLOW
-が
-指定された。
+\fBchmod\fP(2) と同じエラーが \fBfchmodat\fP() でも起こる。 \fBfchmodat\fP() では、その他に以下のエラーが起こる:
+.TP
+\fBEBADF\fP
+\fIdirfd\fP が有効なファイルディスクリプタでない。
+.TP
+\fBEINVAL\fP
+\fIflags\fP に不正なフラグ値が指定された。
+.TP
+\fBENOTDIR\fP
+\fIpathname\fP が相対パスで、かつ \fIdirfd\fP がディレクトリ以外のファイルを参照するファイルディスクリプタである。
+.TP
+\fBENOTSUP\fP
+\fIflags\fP にサポートされていない値 \fBAT_SYMLINK_NOFOLLOW\fP が 指定された。
.SH バージョン
-.BR fchmodat ()
-は Linux カーネル 2.6.16 で追加された。
+\fBfchmodat\fP() は Linux カーネル 2.6.16 で追加された。
.SH 準拠
-POSIX.1-2008.
+POSIX.1\-2008.
.SH 注意
-.BR fchmodat ()
-が必要な理由については、
-.BR openat (2)
-を参照すること。
+\fBfchmodat\fP() が必要な理由については、 \fBopenat\fP(2) を参照すること。
+
+このマニュアルページは \fBfchmodat\fP() システムコールに対する glibc の
+ラッパー関数が提供するインタフェースについて説明している。
+システムコールの方は \fIflags\fP 引き数は\fI持たない\fP。
.SH 関連項目
-.BR chmod (2),
-.BR openat (2),
-.BR path_resolution (7),
-.BR symlink (7)
+\fBchmod\fP(2), \fBopenat\fP(2), \fBpath_resolution\fP(7), \fBsymlink\fP(7)