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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / inotify_add_watch.2
index c29c7b1..1638e71 100644 (file)
 .\" 2005-07-19 Robert Love <rlove@rlove.org> - initial version
 .\" 2006-02-07 mtk, various changes
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2006 Akihiro MOTOKI
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated 2006-08-15, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.39
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH INOTIFY_ADD_WATCH 2 2006-02-07 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH INOTIFY_ADD_WATCH 2 2010\-10\-20 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 inotify_add_watch \- 初期化済み inotify インスタンスに監視対象を追加する
 .SH 書式
-.B #include <sys/inotify.h>
+\fB#include <sys/inotify.h>\fP
 .sp
-.BI "int inotify_add_watch(int " fd ", const char *" pathname ", uint32_t " mask );
+\fBint inotify_add_watch(int \fP\fIfd\fP\fB, const char *\fP\fIpathname\fP\fB, uint32_t
+\fP\fImask\fP\fB);\fP
 .SH 説明
-.BR inotify_add_watch ()
-は、
-.I pathname
-で指定された位置にあるファイルを監視する監視アイテム (watch) の新規追加、
-または既存の監視アイテムの変更を行う。
-呼び出し元は、監視対象のファイルに対する読み出し許可を
-持っていなければならない。
-.I fd
-引き数は、変更を行う監視対象リスト (watch list) を持つ inotify
-インスタンスを参照するファイルディスクリプタである。
-.I pathname
-のどのイベントを監視するかは、引き数のビットマスク
-.I mask
-で指定する。
-.I mask
-に設定できるビットの説明については
-.BR inotify (7)
-を参照のこと。
+\fBinotify_add_watch\fP()  は、 \fIpathname\fP で指定された位置にあるファイルを監視する監視アイテム (watch)
+の新規追加、 または既存の監視アイテムの変更を行う。 呼び出し元は、監視対象のファイルに対する読み出し許可を 持っていなければならない。 \fIfd\fP
+引き数は、変更を行う監視対象リスト (watch list) を持つ inotify インスタンスを参照するファイルディスクリプタである。
+\fIpathname\fP のどのイベントを監視するかは、引き数のビットマスク \fImask\fP で指定する。 \fImask\fP
+に設定できるビットの説明については \fBinotify\fP(7)  を参照のこと。
 
-.BR inotify_add_watch ()
-の呼び出しが成功すると、変更対象の inotify インスタンスで
-.I pathname
-に対応付けられる一意な監視対象ディスクリプタ (watch descriptor) を返す。
-.I pathname
-がその inotify インスタンスに追加されていなければ、
-監視対象ディスクリプタが新規に割り当てられる。
-.I pathname
-がすでに監視対象になっていれば、既存の監視アイテムに対する
-ディスクリプタが返される。
+\fBinotify_add_watch\fP()  の呼び出しが成功すると、変更対象の inotify インスタンスで \fIpathname\fP
+に対応付けられる一意な監視対象ディスクリプタ (watch descriptor) を返す。 \fIpathname\fP がその inotify
+インスタンスに追加されていなければ、 監視対象ディスクリプタが新規に割り当てられる。 \fIpathname\fP
+がすでに監視対象になっていれば、既存の監視アイテムに対する ディスクリプタが返される。
 
-これ以降に inotify ファイルディスクリプタから
-.BR read (2)
-を行うと、監視対象ディスクリプタが返される。
-これらの
-.BR read ()
-を行うと、ファイルシステムイベントを示す
-.I inotify_event
-構造体が読み出される
-.RB ( inotify (7)
-参照)。この構造体内の監視対象ディスクリプタにより、
-どのオブジェクトでそのイベントが発生したかを特定できる。
+これ以降に inotify ファイルディスクリプタから \fBread\fP(2)  を行うと、監視対象ディスクリプタが返される。 これらの
+\fBread\fP()  を行うと、ファイルシステムイベントを示す \fIinotify_event\fP 構造体が読み出される (\fBinotify\fP(7)
+参照)。この構造体内の監視対象ディスクリプタにより、 どのオブジェクトでそのイベントが発生したかを特定できる。
 .SH 返り値
-成功すると、
-.BR inotify_add_watch ()
-は非負の監視対象ディスクリプタを返す。
-エラーの場合、\-1 を返し、
-.I errno
+成功すると、 \fBinotify_add_watch\fP()  は非負の監視対象ディスクリプタを返す。 エラーの場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP
 を適切に設定する。
 .SH エラー
-.TP
-.B EACCES
+.TP 
+\fBEACCES\fP
 指定されたファイルに対する読み出しアクセスが許可されていない。
-.TP
-.B EBADF
+.TP 
+\fBEBADF\fP
 指定されたファイルディスクリプタが有効ではない。
-.TP
-.B EFAULT
-.I pathname
-が指すアドレスがプロセスがアクセスできるアドレス空間外である。
-.TP
-.B EINVAL
-指定されたイベントマスクに有効なイベントが含まれていない。
-もしくは
-.I fd
\81\8c inotify ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\83\87ã\82£ã\82¹ã\82¯ã\83ªã\83\97ã\82¿ã\81§ã\81¯ã\81ªã\81\84
-.TP
-.B ENOMEM
+.TP 
+\fBEFAULT\fP
+\fIpathname\fP が指すアドレスがプロセスがアクセスできるアドレス空間外である。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+指定されたイベントマスクに有効なイベントが含まれていない。 もしくは \fIfd\fP が inotify ファイルディスクリプタではない。
+.TP 
+\fBENOENT\fP
+\fIpathname\fP のディレクトリ部分の構成要素が、存在しないか、
\83ªã\83³ã\82¯å\88\87ã\82\8cã\81®ã\82·ã\83³ã\83\9cã\83ªã\83\83ã\82¯ã\83ªã\83³ã\82¯ã\81§ã\81\82ã\82\8b
+.TP 
+\fBENOMEM\fP
 カーネルメモリが十分になかった。
-.TP
-.B ENOSPC
-inotify 監視対象の総数がユーザが追加できる上限に達していた。
-もしくは、必要な資源の割り当てにカーネルが失敗した。
+.TP 
+\fBENOSPC\fP
+inotify 監視対象の総数がユーザが追加できる上限に達していた。 もしくは、必要な資源の割り当てにカーネルが失敗した。
 .SH バージョン
 inotify は Linux カーネル 2.6.13 に組み込まれた。
 .SH 準拠
 このシステムコールは Linux 独自である。
 .SH 関連項目
-.BR inotify_init (2),
-.BR inotify_rm_watch (2),
-.BR inotify (7)
+\fBinotify_init\fP(2), \fBinotify_rm_watch\fP(2), \fBinotify\fP(7)