.\" This file is distributed according to the GNU General Public License.
.\" See the file COPYING in the top level source directory for details.
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2003 Akihiro MOTOKI, all rights reserved.
-.\" Translated Mon Mar 8 2003 by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\"
.\" .de Sh \" Subsection
.\" .br
.\" .if t .Sp
.\" .ne 5
.\" .PP
-.\" \fB\\$1\fP
+.\" \fB\$1\fP
.\" .PP
.\" ..
.\" .de Sp \" Vertical space (when we can't use .PP)
.\" ..
.\" .de Ip \" List item
.\" .br
-.\" .ie \\n(.$>=3 .ne \\$3
+.\" .ie \n(.$>=3 .ne \$3
.\" .el .ne 3
-.\" .IP "\\$1" \\$2
+.\" .IP "\$1" \$2
.\" ..
-.TH IO_SUBMIT 2 2008-06-18 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH IO_SUBMIT 2 2008\-06\-18 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
io_submit \- 非同期 I/O ブロックを処理待ちキューに登録する
.SH 書式
.nf
.\" .ad l
.\" .hy 0
-.B #include <libaio.h>
.\" #include <linux/aio.h>
+\fB#include <libaio.h>\fP
.sp
.\" .HP 16
-.BI "int io_submit(aio_context_t " ctx_id ", long " nr \
-", struct iocb **" iocbpp );
.\" .ad
.\" .hy
+\fBint io_submit(aio_context_t \fP\fIctx_id\fP\fB, long \fP\fInr\fP\fB, struct iocb **\fP\fIiocbpp\fP\fB);\fP
.sp
\fI\-laio\fP とリンクする。
.fi
.SH 説明
.PP
-.BR io_submit ()
-は、AIO コンテキスト \fIctx_id\fP に \fInr\fP 個の I/O
-リクエストを処理待ちとしてキューに追加する。
-\fIiocbpp\fP は、AIO コンテキスト \fIctx_id\fP に登録される \fInr\fP 個の
-AIO 制御ブロックの配列になっていなければならない。
+\fBio_submit\fP() は、AIO コンテキスト \fIctx_id\fP に \fInr\fP 個の I/O リクエストを処理待ちとしてキューに追加する。
+\fIiocbpp\fP は、AIO コンテキスト \fIctx_id\fP に登録される \fInr\fP 個の AIO 制御ブロックの配列になっていなければならない。
.SH 返り値
-成功すると、
-.BR io_submit ()
-は登録した \fIiocb\fP の個数を返す
-(\fInr\fP が 0 の場合は 0 を返す)。
+成功すると、 \fBio_submit\fP() は登録した \fIiocb\fP の個数を返す (\fInr\fP が 0 の場合は 0 を返す)。
失敗時の返り値については、「注意」の節を参照すること。
.SH エラー
-.TP
-.B EAGAIN
+.TP
+\fBEAGAIN\fP
何個かの \fIiocb\fP をキューに入れるのに必要なリソースが得られない。
-.TP
-.B EBADF
+.TP
+\fBEBADF\fP
先頭の \fIiocb\fP に指定されたファイル・ディスクリプタが無効である。
-.TP
-.B EFAULT
+.TP
+\fBEFAULT\fP
データ構造の中に無効なデータを指しているものがある。
-.TP
-.B EINVAL
-\fIctx_id\fP で指定された \fIaio_context\fP が無効である。
-\fInr\fP が 0 未満である。
-*iocbpp[0] の \fIiocb\fP が適切に初期化されていないか、
-指定された操作がその \fIiocb\fP 中のファイル・ディスクリプタに対して
-無効である。
-.TP
-.B ENOSYS
-.BR io_submit ()
-はこのアーキテクチャでは実装されていない。
+.TP
+\fBEINVAL\fP
+\fIctx_id\fP で指定された \fIaio_context\fP が無効である。 \fInr\fP が 0 未満である。 *iocbpp[0] の
+\fIiocb\fP が適切に初期化されていないか、 指定された操作がその \fIiocb\fP 中のファイル・ディスクリプタに対して 無効である。
+.TP
+\fBENOSYS\fP
+\fBio_submit\fP() はこのアーキテクチャでは実装されていない。
.SH バージョン
.PP
非同期 I/O システム・コールは 2002年8月に Linux 2.5 で初めて登場した。
.SH 準拠
.PP
-.BR io_submit ()
-は Linux 固有であり、移植を想定したプログラムで
-使用すべきではない。
+\fBio_submit\fP() は Linux 固有であり、移植を想定したプログラムで 使用すべきではない。
.SH 注意
glibc はこのシステムコール用のラッパー関数を提供していない。
-.I libaio
-で
-.BR io_submit ()
-用に提供されているラッパー関数は、エラーの通知が通常の C ライブラリの
-慣習にしたがっておらず、エラーの場合には負のエラー番号
-(エラーの節に列挙されている値の一つを負にしたもの) が返り値となる。
-.BR syscall (2)
-経由でシステムコールを起動すると、返り値は通常のエラー通知の慣習に
-したがってものとなり、エラーの場合には \-1 が返り、
-.I errno
-にエラーを示す (正の) 値が設定される。
+\fIlibaio\fP で \fBio_submit\fP() 用に提供されているラッパー関数は、エラーの通知が通常の C ライブラリの
+慣習にしたがっておらず、エラーの場合には負のエラー番号 (エラーの節に列挙されている値の一つを負にしたもの) が返り値となる。
+\fBsyscall\fP(2) 経由でシステムコールを起動すると、返り値は通常のエラー通知の慣習に したがってものとなり、エラーの場合には \-1 が返り、
+\fIerrno\fP にエラーを示す (正の) 値が設定される。
.SH 関連項目
-.BR io_cancel (2),
-.BR io_destroy (2),
-.BR io_getevents (2),
-.BR io_setup (2),
-.BR aio (7)
-.\" .SH 注
+\fBio_cancel\fP(2), \fBio_destroy\fP(2), \fBio_getevents\fP(2), \fBio_setup\fP(2),
+\fBaio\fP(7)
+.\" .SH "NOTES"
.\" .PP
-.\" 非同期 I/O システム・コールは Benjamin LaHaise が書いた。
-.\" .SH 著者
+.\" The asynchronous I/O system calls were written by Benjamin LaHaise.
+.\" .SH AUTHOR
.\" Kent Yoder.