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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / ioctl.2
index 3eb3620..69ce469 100644 (file)
 .\" Modified 1999-06-25 by Rachael Munns <vashti@dream.org.uk>
 .\" Modified 2000-09-21 by Andries Brouwer <aeb@cwi.nl>
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997-1999 HANATAKA Shinya
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Sat Aug 14 10:10:27 JST 1999
-.\"         by HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Modified 2002-09-24 by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2005-02-24, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2011-08-10, TACHIBANA Akira <tati@kc5.so-net.ne.jp>
-.\" Updated 2011-09-15, TACHIBANA Akira <tati@kc5.so-net.ne.jp>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\"WORD:       device                  デバイス
-.\"WORD:       control                 制御する
-.\"WORD:       special                 スペシャル
-.\"WORD:       character               キャラクタ
-.\"WORD:       parameter               パラメータ
-.\"WORD:       operate                 操作
-.\"WORD:       open                    オープン
-.\"WORD:       request                 リクエスト
-.\"WORD:       descriptor              ディスクリプタ
-.\"WORD:       argument                引き数
-.\"WORD:       encode                  エンコード
-.\"WORD:       operating characteristics       動作特性
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH IOCTL 2 2000-09-21 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH IOCTL 2 2000\-09\-21 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 ioctl \- デバイスを制御する
 .SH 書式
-.B #include <sys/ioctl.h>
+\fB#include <sys/ioctl.h>\fP
 .sp
-.BI "int ioctl(int " d ", int " request ", ...);"
+\fBint ioctl(int \fP\fId\fP\fB, int \fP\fIrequest\fP\fB, ...);\fP
 .SH 説明
-.BR ioctl ()
-関数はスペシャル・ファイルを構成するデバイスのパラメータを
-操作する。特に、キャラクタ型のスペシャル・ファイル (例えば端末 (terminal))
-の多くの動作特性を
-.BR ioctl ()
-リクエストによって制御することができる。引き数
-.I d
+\fBioctl\fP()  関数はスペシャル・ファイルを構成するデバイスのパラメータを 操作する。特に、キャラクタ型のスペシャル・ファイル (例えば端末
+(terminal))  の多くの動作特性を \fBioctl\fP()  リクエストによって制御することができる。引き数 \fId\fP
 はオープンされたファイル・ディスクリプタでなければならない。
 .PP
-2 番目の引き数は、デバイス依存のリクエスト・コードである。
-3 番目の引き数は、メモリへの型を指定しないポインタである。
-この引き数は伝統的に (C で
-.B "void *"
-という書き方が有効になる前から)
-.BI "char *" argp
+2 番目の引き数は、デバイス依存のリクエスト・コードである。 3 番目の引き数は、メモリへの型を指定しないポインタである。 この引き数は伝統的に (C
+で \fBvoid *\fP という書き方が有効になる前から)  \fBchar *\fP\fIargp\fP
 と表記されている。したがって、この文章でもそう名付けることとする。
 .PP
-.BR ioctl ()
-の
-.I request
-には、
-その引き数が
-.I 入力
-パラメータと
-.I 出力
-パラメータのどちらであるかの区別や、
-.I argp
-引き数のバイト単位のサイズ、といった情報がエンコードされている。
-.BR ioctl ()
-の
-.I request
-を指定するためのマクロ (macro) と定義は
-.I <sys/ioctl.h>
-ファイルにある。
+\fBioctl\fP()  の \fIrequest\fP には、 その引き数が \fI入力\fP パラメータと \fI出力\fP パラメータのどちらであるかの区別や、
+\fIargp\fP 引き数のバイト単位のサイズ、といった情報がエンコードされている。 \fBioctl\fP()  の \fIrequest\fP
+を指定するためのマクロ (macro) と定義は \fI<sys/ioctl.h>\fP ファイルにある。
 .SH 返り値
-たいていの場合、成功するとゼロが返される。
-ただし、
-.BR ioctl ()
-リクエストの中にはパラメータの出力に返り値を使用しているものが若干あり、
-その場合は、成功したときに非負の値が返される。
-エラーの場合は \-1 が返され、
-.I errno
-が適切に設定される。
+たいていの場合、成功するとゼロが返される。 ただし、 \fBioctl\fP()  リクエストの中にはパラメータの出力に返り値を使用しているものが若干あり、
+その場合は、成功したときに非負の値が返される。 エラーの場合は \-1 が返され、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
 .SH エラー
-.TP 0.7i
-.B EBADF
-.I d
-が有効なディスクリプタではない。
-.TP
-.B EFAULT
-.I argp
-がアクセス不可能なメモリを参照している。
-.TP
-.B EINVAL
-.I request
-または
-.I argp
-が不正である。
-.TP
-.B ENOTTY
-.I d
-がキャラクタ型のスペシャル・デバイスを参照していない。
-.TP
-.B ENOTTY
-指定されたリクエストはディスクリプタ
-.I d
-が参照する種類のオブジェクトには適用することができない。
+.TP  0.7i
+\fBEBADF\fP
+\fId\fP が有効なディスクリプタではない。
+.TP 
+\fBEFAULT\fP
+\fIargp\fP がアクセス不可能なメモリを参照している。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIrequest\fP または \fIargp\fP が不正である。
+.TP 
+\fBENOTTY\fP
+\fId\fP がキャラクタ型のスペシャル・デバイスを参照していない。
+.TP 
+\fBENOTTY\fP
+指定されたリクエストはディスクリプタ \fId\fP が参照する種類のオブジェクトには適用することができない。
 .SH 準拠
-どれか一つの標準に対応しているわけではない。
-.BR ioctl ()
-の引き数、返り値、解釈は、処理対象のデバイス・ドライバごとに
-異なる (この関数は UNIX の ストリーム I/O モデル に
-きちんと適合していない操作のための便利屋として使用される)。
-よく知られている
-.BR ioctl ()
-のリストについては
-.BR ioctl_list (2)
-を参照すること。
-.BR ioctl ()
-関数コールは Version 7 AT&T UNIX で登場した。
+どれか一つの標準に対応しているわけではない。 \fBioctl\fP()  の引き数、返り値、解釈は、処理対象のデバイス・ドライバごとに 異なる (この関数は
+UNIX の ストリーム I/O モデル に きちんと適合していない操作のための便利屋として使用される)。 よく知られている \fBioctl\fP()
+のリストについては \fBioctl_list\fP(2)  を参照すること。 \fBioctl\fP()  関数コールは Version 7 AT&T UNIX
+で登場した。
 .SH 注意
-このシステムコールを使うには、オープンされたファイル・ディスクリプタが
-必要である。
-.BR open (2)
-コールはしばしば望んでいない副作用を伴うことがあるが、Linux では
-.BR open (2)
-に
-.B O_NONBLOCK
+このシステムコールを使うには、オープンされたファイル・ディスクリプタが 必要である。 \fBopen\fP(2)
+コールはしばしば望んでいない副作用を伴うことがあるが、Linux では \fBopen\fP(2)  に \fBO_NONBLOCK\fP
 フラグをつけることでこの副作用を避けることができる。
 .SH 関連項目
-.BR execve (2),
-.BR fcntl (2),
-.BR ioctl_list (2),
-.BR open (2),
 .\" .BR mt (4),
-.BR sd (4),
-.BR tty (4)
+\fBexecve\fP(2), \fBfcntl\fP(2), \fBioctl_list\fP(2), \fBopen\fP(2), \fBsd\fP(4), \fBtty\fP(4)