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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / nice.2
index d41c27f..2b7d5f5 100644 (file)
 .\" Modified 2001-06-04 by aeb
 .\" Modified 2004-05-27 by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 SUTO, Mitsuaki
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated 1997-06-26, SUTO, Mitsuaki <suto@av.crl.sony.co.jp>
-.\" Updated 2001-06-25, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
-.\" Updated 2005-09-03, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2005-10-07, Akihiro MOTOKI
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH NICE 2 2007-07-26 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH NICE 2 2007\-07\-26 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 nice \- プロセスの優先度を変更する
 .SH 書式
-.B #include <unistd.h>
+\fB#include <unistd.h>\fP
 .sp
-.BI "int nice(int " inc );
+\fBint nice(int \fP\fIinc\fP\fB);\fP
 .sp
 .in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参照):
 .in
 .sp
-.BR nice ():
-_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE
+\fBnice\fP(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE
 .SH 説明
-.BR nice ()
-は
-.I inc
-の値を
-.B nice
-を呼んだプロセスの nice 値に加える
-(nice 値が大きい数値ほど低い優先度を表す)。
-負の数を指定する、つまり、以前よりも優先度を上げるという指定ができるのは
-スーパーユーザーだけである。
-nice 値の範囲については
-.BR getpriority (2)
-で説明されている。
+\fBnice\fP()  は \fIinc\fP の値を \fBnice\fP を呼んだプロセスの nice 値に加える (nice
+値が大きい数値ほど低い優先度を表す)。 負の数を指定する、つまり、以前よりも優先度を上げるという指定ができるのは スーパーユーザーだけである。 nice
+値の範囲については \fBgetpriority\fP(2)  で説明されている。
 .SH 返り値
-成功した場合、新しい nice 値が返る (但し、下記の「注意」を参照)。
-失敗した場合 \-1 が返り、
-.I errno
+成功した場合、新しい nice 値が返る (但し、下記の「注意」を参照)。 失敗した場合 \-1 が返り、 \fIerrno\fP
 がエラーの内容に従って設定される。
 .SH エラー
-.TP
-.B EPERM
-スーパーユーザー以外が
-.I inc
-に負の数値を指定して優先度を上げようとした。
-呼び出し元のプロセスが
-.I inc
-に負の数値を指定して優先度を上げようとしたが、
-十分な権限を持っていなかった。
-Linux では
-.B CAP_SYS_NICE
-ケーパビリティが必要である。
-.RB ( setrlimit (2)
-のリソース上限
-.B RLIMIT_NICE
-に関する議論も参照のこと)。
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+スーパーユーザー以外が \fIinc\fP に負の数値を指定して優先度を上げようとした。 呼び出し元のプロセスが \fIinc\fP
+に負の数値を指定して優先度を上げようとしたが、 十分な権限を持っていなかった。 Linux では \fBCAP_SYS_NICE\fP
+ケーパビリティが必要である。 (\fBsetrlimit\fP(2)  のリソース上限 \fBRLIMIT_NICE\fP に関する議論も参照のこと)。
 .SH 準拠
-SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.
-しかし、Linux と (2.2.4より古い) (g)libc では返り値は標準と異なる。
-詳細は以下を参照のこと。
-SVr4 には他に
-.B EINVAL
-エラーコードについての記述がある。
+SVr4, 4.3BSD, POSIX.1\-2001.  しかし、Linux と (2.2.4より古い) (g)libc では返り値は標準と異なる。
+詳細は以下を参照のこと。 SVr4 には他に \fBEINVAL\fP エラーコードについての記述がある。
 .SH 注意
-SUSv2 と POSIX 1003.1-2003 では、
-.BR nice ()
-は新しい nice 値を返すと規定されている。
-一方、Linux システムコールと (2.2.4 より古い) (g)libc ライブラリ関数は
-成功時に 0 を返す。新しい nice 値は
-.BR getpriority (2)
-を使って取得できる。
+SUSv2 と POSIX 1003.1\-2003 では、 \fBnice\fP()  は新しい nice 値を返すと規定されている。 一方、Linux
+システムコールと (2.2.4 より古い) (g)libc ライブラリ関数は 成功時に 0 を返す。新しい nice 値は
+\fBgetpriority\fP(2)  を使って取得できる。
 
-glibc 2.2.4 以降では、
-.BR nice ()
-は
-.BR getpriority (2)
-を呼び出すライブラリ関数として実装されており、
-呼び出し元に返す新しい nice 値を
-.BR getpriority (2)
-を呼び出して取得するようになっている。
-この実装では、正常な動作でも \-1 が返される可能性がある。
-確実にエラーを検出するためには、
-呼び出しの前に
-.I errno
-に 0 を設定し、
-.BR nice ()
-が \-1 を返したときに errno をチェックすると良い。
+glibc 2.2.4 以降では、 \fBnice\fP()  は \fBgetpriority\fP(2)  を呼び出すライブラリ関数として実装されており、
+呼び出し元に返す新しい nice 値を \fBgetpriority\fP(2)  を呼び出して取得するようになっている。 この実装では、正常な動作でも \-1
+が返される可能性がある。 確実にエラーを検出するためには、 呼び出しの前に \fIerrno\fP に 0 を設定し、 \fBnice\fP()  が \-1
+を返したときに errno をチェックすると良い。
 .SH 関連項目
-.BR nice (1),
-.BR renice (1),
-.BR fork (2),
-.BR getpriority (2),
-.BR setpriority (2),
-.BR capabilities (7)
+\fBnice\fP(1), \fBrenice\fP(1), \fBfork\fP(2), \fBgetpriority\fP(2), \fBsetpriority\fP(2),
+\fBcapabilities\fP(7)