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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / reboot.2
index 11ee01b..7a27bb2 100644 (file)
 .\" Modified, 27 May 2004, Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
 .\"     Added notes on capability requirements
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Ueyama Rui
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Mon Sep 29 23:21:04 JST 1997
-.\"         by Ueyama Rui <rui@campus.ne.jp>
-.\" Updated & Modified Mon Mar 1 1999
-.\"         by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
-.\" Updated Sat Oct 11 JST 2003 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\"WORD                halt            停止
-.\"WORD                stop            停止
-.\"WORD                reboot          再起動
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH REBOOT 2 2008-02-11 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH REBOOT 2 2010\-10\-31 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
-reboot \- 再起動する。または Ctrl-Alt-Delを有効・無効にする
+reboot \- 再起動する。または Ctrl\-Alt\-Delを有効・無効にする
 .SH 書式
 /* libc4 と libc5 でのライブラリコールとシステムコールは同じである。
    またカーネル 2.1.30 以降では、定数としてシンボリックな名前
    LINUX_REBOOT_* が定義されており、呼び出しの第 4 引数として
    指定することができる。*/
 .sp
-.B #include <unistd.h>
+\fB#include <unistd.h>\fP
 .br
-.B #include <linux/reboot.h>
+\fB#include <linux/reboot.h>\fP
 .sp
-.BI "int reboot(int " magic ", int " magic2 ", int " cmd ", void *" arg );
+\fBint reboot(int \fP\fImagic\fP\fB, int \fP\fImagic2\fP\fB, int \fP\fIcmd\fP\fB, void
+*\fP\fIarg\fP\fB);\fP
 .sp
 /* glibc では、関連する定数に RB_* というシンボリックな名前が付け
    られている。ライブラリ関数の引数は 1 つで、3 引数のシステムコールの
    ラッパ (wrapper) となっている。 */
 .sp
-.B #include <unistd.h>
+\fB#include <unistd.h>\fP
 .br
-.B #include <sys/reboot.h>
+\fB#include <sys/reboot.h>\fP
 .sp
-.BI "int reboot(int " cmd );
+\fBint reboot(int \fP\fIcmd\fP\fB);\fP
 .SH 説明
-.BR reboot ()
-はシステムを再起動する。または再起動のキーストロークである
-Ctrl-Alt-Delete (CAD) を有効/無効にする。
-このキーストロークは
-.BR loadkeys (1)
-によって変更できる。
+\fBreboot\fP()  はシステムを再起動する。または再起動のキーストロークである Ctrl\-Alt\-Delete (CAD) を有効/無効にする。
+このキーストロークは \fBloadkeys\fP(1)  によって変更できる。
 .PP
-.I magic
-が
-.B LINUX_REBOOT_MAGIC1
-(値は 0xfee1dead) であり、かつ
-.I magic2
-が
-.B LINUX_REBOOT_MAGIC2
-(672274793) でなければこのシステムコールは失敗し、
-.B EINVAL
-が返される。
-しかし 2.1.17 からは
-.B LINUX_REBOOT_MAGIC2A
-(85072278) が、
-また 2.1.97 からは
-.B LINUX_REBOOT_MAGIC2B
-(369367448) が、
-2.5.71 からは
-.B LINUX_REBOOT_MAGIC2C
-(537993216) が
-.I magic2
-の値として指定できるようになった (これらの定数の 16 進での
-表記にはちょっとした意味がある)。
-.I cmd
-引数には以下の値を指定できる。
-.TP
-.B LINUX_REBOOT_CMD_RESTART
-(RB_AUTOBOOT, 0x1234567)
-"Restarting system." というメッセージが表示され、
-デフォルトの再起動処理がただちに実行される。
-先に
-.BR sync (2)
-を行なわないと、データが失われる。
-.TP
-.B LINUX_REBOOT_CMD_HALT
-(RB_HALT_SYSTEM, 0xcdef0123; 1.1.76 以降)
-"System halted." というメッセージが表示され、システムは停止 (halt) する。
-制御は ROM モニタに移る (ROM モニタがある場合)。
-先に
-.BR sync (2)
-を行なわないと、データが失われる。
-.TP
-.B LINUX_REBOOT_CMD_POWER_OFF
-(0x4321fedc; 2.1.30 以降)
-"Power down" というメッセージが表示され、システムは停止 (stop) する。
-可能な場合はシステムの電源が落とされる。
-先に
-.BR sync (2)
-を行なわないと、データが失われる。
-.TP
-.B LINUX_REBOOT_CMD_RESTART2
-(0xa1b2c3d4; 2.1.30 以降)
-"Restarting system with command \(aq%s\(aq" というメッセージが表示され、
-ただちに (
-.I arg
-に指定されたコマンドを用いて) 再起動 (restart) が行われる。
-先に
-.BR sync (2)
-を行なわないと、データが失われる。
-.TP
-.B LINUX_REBOOT_CMD_CAD_ON
-(RB_ENABLE_CAD, 0x89abcdef)
-CAD を有効にする。
-これ以降に CAD キーストロークが入力されると、
-ただちに
-.B LINUX_REBOOT_CMD_RESTART
-に関連付けられた動作が行われるようになる。
-.TP
-.B LINUX_REBOOT_CMD_CAD_OFF
-(RB_DISABLE_CAD, 0)
-CAD を無効にする。
-これ以降に CAD キーストロークが入力されると、
-.B SIGINT
-シグナルが init (プロセス 1) に送られる。
-このシグナルを受けると、おそらく init プロセスは
-前もって定められた動作を行うことになる (多分すべてのプロセスの kill,
-sync, 再起動)。
+\fImagic\fP が \fBLINUX_REBOOT_MAGIC1\fP (値は 0xfee1dead) であり、かつ \fImagic2\fP が
+\fBLINUX_REBOOT_MAGIC2\fP (672274793) でなければこのシステムコールは失敗し、 \fBEINVAL\fP が返される。 しかし
+2.1.17 からは \fBLINUX_REBOOT_MAGIC2A\fP (85072278) が、 また 2.1.97 からは
+\fBLINUX_REBOOT_MAGIC2B\fP (369367448) が、 2.5.71 からは \fBLINUX_REBOOT_MAGIC2C\fP
+(537993216) が \fImagic2\fP の値として指定できるようになった (これらの定数の 16 進での 表記にはちょっとした意味がある)。
+\fIcmd\fP 引数には以下の値を指定できる。
+.TP 
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_CAD_OFF\fP
+(RB_DISABLE_CAD, 0)  CAD を無効にする。 これ以降に CAD キーストロークが入力されると、 \fBSIGINT\fP シグナルが
+init (プロセス 1) に送られる。 このシグナルを受けると、おそらく init プロセスは 前もって定められた動作を行うことになる
+(多分すべてのプロセスの kill, sync, 再起動)。
+.TP 
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_CAD_ON\fP
+(RB_ENABLE_CAD, 0x89abcdef)  CAD を有効にする。 これ以降に CAD キーストロークが入力されると、 ただちに
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_RESTART\fP に関連付けられた動作が行われるようになる。
+.TP 
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_HALT\fP
+(RB_HALT_SYSTEM, 0xcdef0123; 1.1.76 以降)  "System halted."
+というメッセージが表示され、システムは停止 (halt) する。 制御は ROM モニタに移る (ROM モニタがある場合)。 先に
+\fBsync\fP(2)  を行なわないと、データが失われる。
+.TP 
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_KEXEC\fP (Linux 2.6.13 以降)
+\fBkexec_load\fP(2) を使って事前にロードされたカーネルを実行する。
+このオプションが利用できるのは、カーネルのコンフィグで \fBCONFIG_KEXEC\fP が
+有効になっている場合にのみである。
+.TP 
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_POWER_OFF\fP
+(0x4321fedc; 2.1.30 以降)  "Power down" というメッセージが表示され、システムは停止 (stop) する。
+可能な場合はシステムの電源が落とされる。 先に \fBsync\fP(2)  を行なわないと、データが失われる。
+.TP 
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_RESTART\fP
+(RB_AUTOBOOT, 0x1234567)  "Restarting system." というメッセージが表示され、
+デフォルトの再起動処理がただちに実行される。 先に \fBsync\fP(2)  を行なわないと、データが失われる。
+.TP 
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_RESTART2\fP
+(0xa1b2c3d4; 2.1.30 以降)  "Restarting system with command \(aq%s\(aq"
+というメッセージが表示され、 ただちに ( \fIarg\fP に指定されたコマンドを用いて) 再起動 (restart) が行われる。 先に
+\fBsync\fP(2)  を行なわないと、データが失われる。
 .LP
-スーパーユーザーだけが
-.BR reboot ()
-を呼び出すことができる。
+スーパーユーザーだけが \fBreboot\fP()  を呼び出すことができる。
 .LP
-上述のアクションの実際の効果はアーキテクチャに依存する。
-i386 アーキテクチャでは、現在のところ (2.1.122) 付加引数は
-何も行わないが、再起動のタイプをカーネルのコマンドライン引数
-("reboot=...") によって定めることができる。
-これには warm または cold と、 hard または BIOS 経由の再起動を
-設定できる。
+上述のアクションの実際の効果はアーキテクチャに依存する。 i386 アーキテクチャでは、現在のところ (2.1.122) 付加引数は
+何も行わないが、再起動のタイプをカーネルのコマンドライン引数 ("reboot=...") によって定めることができる。 これには warm または
+cold と、 hard または BIOS 経由の再起動を 設定できる。
 .SH 返り値
-.I cmd
-がシステムの停止や再起動を表す値の場合、呼び出しが成功すると
-.BR reboot ()
-は返らない。
-.I cmd
-が他の値の場合には、成功すると 0 が返る。
-.I cmd
-の値に関わらず、失敗の場合には \-1 が返り、
-.I errno
-が適切に設定される。
+\fIcmd\fP がシステムの停止や再起動を表す値の場合、呼び出しが成功すると \fBreboot\fP()  は返らない。 \fIcmd\fP
+が他の値の場合には、成功すると 0 が返る。 \fIcmd\fP の値に関わらず、失敗の場合には \-1 が返り、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
 .SH エラー
-.TP
-.B EFAULT
-.B LINUX_REBOOT_CMD_RESTART2
-の時にユーザースペースのデータの取得に問題があった。
-.TP
-.B EINVAL
+.TP 
+\fBEFAULT\fP
+\fBLINUX_REBOOT_CMD_RESTART2\fP の時にユーザースペースのデータの取得に問題があった。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
 magic の数字か \fIcmd\fP が間違っている。
-.TP
-.B EPERM
-呼び出し元プロセスに
-.BR reboot ()
-を呼び出すのに十分な権限がなかった。
-.B CAP_SYS_BOOT
-ケーパビリティが必要である。
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+呼び出し元プロセスに \fBreboot\fP()  を呼び出すのに十分な権限がなかった。 \fBCAP_SYS_BOOT\fP ケーパビリティが必要である。
 .SH 準拠
-.BR reboot ()
-は Linux に特有であり、移植を考慮したプログラムでは用いるべきではない。
+\fBreboot\fP()  は Linux に特有であり、移植を考慮したプログラムでは用いるべきではない。
 .SH 関連項目
-.BR sync (2),
-.BR bootparam (7),
-.BR ctrlaltdel (8),
-.BR halt (8),
-.BR reboot (8),
-.BR capabilities (7)
+\fBsync\fP(2), \fBbootparam\fP(7), \fBctrlaltdel\fP(8), \fBhalt\fP(8), \fBreboot\fP(8),
+\fBcapabilities\fP(7)