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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / remap_file_pages.2
index 6415469..9e6aa10 100644 (file)
 .\" 2003-12-10 Initial creation, Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
 .\" 2004-10-28 aeb, corrected prototype, prot must be 0
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2004-2005 Yuichi SATO
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Thu Jun 24 06:00:37 JST 2004
-.\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
-.\" Updated & Modified Mon Jan  3 02:50:11 JST 2005 by Yuichi SATO
-.\" Updated & Modified Mon Oct 10 01:15:38 JST 2005
-.\"         by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH REMAP_FILE_PAGES 2 2008-04-22 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH REMAP_FILE_PAGES 2 2008\-04\-22 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 remap_file_pages \- 非線形ファイルマッピングを作成する。
 .SH 書式
 .nf
-.BR "#define _GNU_SOURCE" "         /* feature_test_macros(7) 参照 */"
-.B #include <sys/mman.h>
+\fB#define _GNU_SOURCE\fP         /* feature_test_macros(7) 参照 */
+\fB#include <sys/mman.h>\fP
 .sp
-.BI "int remap_file_pages(void *" addr ", size_t " size ", int " prot ,
-.BI "                     ssize_t " pgoff ", int " flags );
+\fBint remap_file_pages(void *\fP\fIaddr\fP\fB, size_t \fP\fIsize\fP\fB, int \fP\fIprot\fP\fB,\fP
+\fB                     ssize_t \fP\fIpgoff\fP\fB, int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-.BR remap_file_pages ()
-システムコールは非線形なマッピング、
-つまりファイルのページがメモリ上で連続しない順番でマップされる
-マッピングを作成するために使われる。
-.BR remap_file_pages ()
-を使う方が
-.BR mmap (2)
-を繰り返して使うより優れている点は、
-前者の方法ではカーネルが VMA (Virtual Memory Area, 仮想メモリ領域)
+\fBremap_file_pages\fP()  システムコールは非線形なマッピング、 つまりファイルのページがメモリ上で連続しない順番でマップされる
+マッピングを作成するために使われる。 \fBremap_file_pages\fP()  を使う方が \fBmmap\fP(2)
+を繰り返して使うより優れている点は、 前者の方法ではカーネルが VMA (Virtual Memory Area, 仮想メモリ領域)
 データ構造体を追加で作成する必要がないことである。
 
-非線形マッピングを作成するためには、
-以下のようなステップを実行する:
-.TP 3
+非線形マッピングを作成するためには、 以下のようなステップを実行する:
+.TP  3
 1.
-.BR mmap (2)
-を使い、マッピングを作成する (このマッピングは最初は線形である)。
-このマッピングは
-.B MAP_SHARED
+\fBmmap\fP(2)  を使い、マッピングを作成する (このマッピングは最初は線形である)。 このマッピングは \fBMAP_SHARED\fP
 フラグを指定して作成されなければならない。
-.TP
+.TP 
 2.
-.BR remap_file_pages ()
-を 1 回以上呼び出して、
-マッピングのページとファイルのページの対応関係を再構成する。
-ファイルの同じページをマッピング領域の複数の場所に
-マップすることが可能である。
+\fBremap_file_pages\fP()  を 1 回以上呼び出して、 マッピングのページとファイルのページの対応関係を再構成する。
+ファイルの同じページをマッピング領域の複数の場所に マップすることが可能である。
 .LP
-.I pgoff
-と
-.I size
-引き数は、マッピング内で再配置されるファイルの領域を指定する。
-.I pgoff
-はファイルオフセットであり、単位はシステムのページサイズである。
-.I size
-は領域の長さであり、単位はバイトである。
+\fIpgoff\fP と \fIsize\fP 引き数は、マッピング内で再配置されるファイルの領域を指定する。 \fIpgoff\fP
+はファイルオフセットであり、単位はシステムのページサイズである。 \fIsize\fP は領域の長さであり、単位はバイトである。
 
-.I addr
-引き数は 2 つの目的で使われる。
-第 1 の目的は、この引き数によって再編成したいページの
-マッピングを識別することである。
-よって
-.I addr
-は
-.BR mmap (2)
-の呼び出しで過去にマップされた領域内のアドレスでなければならない。
-第 2 の目的は、
-.I pgoff
-と
-.I size
-で識別されるファイルページが置かれる予定のアドレスを、
-.I addr
-によって指定することである。
+\fIaddr\fP 引き数は 2 つの目的で使われる。 第 1 の目的は、この引き数によって再編成したいページの マッピングを識別することである。 よって
+\fIaddr\fP は \fBmmap\fP(2)  の呼び出しで過去にマップされた領域内のアドレスでなければならない。 第 2 の目的は、 \fIpgoff\fP と
+\fIsize\fP で識別されるファイルページが置かれる予定のアドレスを、 \fIaddr\fP によって指定することである。
 
-.I addr
-と
-.I size
-に指定する値は、システムのページサイズの倍数とすべきである。
-それ以外の場合、カーネルは「両方」の値を
-最も近いページサイズの倍数へ「切り下げる」。
-.\" この丸め処理は風変わりで、munmap()/mprotect() や mlock() の
-.\" 同様の引き数の処理方法とも矛盾する。
+.\" This rounding is weird, and not consistent with the treatment of
+.\" the analogous arguments for munmap()/mprotect() and for mlock().
 .\" MTK, 14 Sep 2005
+\fIaddr\fP と \fIsize\fP に指定する値は、システムのページサイズの倍数とすべきである。 それ以外の場合、カーネルは「両方」の値を
+最も近いページサイズの倍数へ「切り下げる」。
 
-.I prot
-引き数は 0 に指定されなければならない。
+\fIprot\fP 引き数は 0 に指定されなければならない。
 
-.I flags
-引き数は
-.BR mmap (2)
-のものと同じ意味であるが、
-.B MAP_NONBLOCK
-以外の全てのフラグは無視される。
+\fIflags\fP 引き数は \fBmmap\fP(2)  のものと同じ意味であるが、 \fBMAP_NONBLOCK\fP 以外の全てのフラグは無視される。
 .SH 返り値
-成功した場合、
-.BR remap_file_pages ()
-は 0 を返す。
-エラーの場合、\-1 が返され、
-.I errno
-が適切に設定される。
+成功した場合、 \fBremap_file_pages\fP()  は 0 を返す。 エラーの場合、\-1 が返され、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
 .SH エラー
-.TP
-.B EINVAL
-.I addr
-が
-.B MAP_SHARED
-フラグを指定して作成された有効なマッピングを参照していない。
-.TP
-.B EINVAL
-.IR addr ,
-.IR size ,
-.IR prot ,
-.I pgoff
-のいずれかが不正である。
-.\" または vma->vm_ops->populate() からの他のエラーかもしれない。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIaddr\fP が \fBMAP_SHARED\fP フラグを指定して作成された有効なマッピングを参照していない。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+.\" And possibly others from vma->vm_ops->populate()
+\fIaddr\fP, \fIsize\fP, \fIprot\fP, \fIpgoff\fP のいずれかが不正である。
 .SH バージョン
-.BR remap_file_pages ()
-システムコールは Linux 2.5.46 で登場した。
-glibc でのサポートは glibc バージョン 2.3.3 で追加された。
+\fBremap_file_pages\fP()  システムコールは Linux 2.5.46 で登場した。 glibc でのサポートは glibc
+バージョン 2.3.3 で追加された。
 .SH 準拠
-.BR remap_file_pages ()
-システムコールは Linux 固有のものである。
+\fBremap_file_pages\fP()  システムコールは Linux 固有のものである。
 .SH 関連項目
-.BR getpagesize (2),
-.BR mmap (2),
-.BR mmap2 (2),
-.BR mprotect (2),
-.BR mremap (2),
-.BR msync (2)
+\fBgetpagesize\fP(2), \fBmmap\fP(2), \fBmmap2\fP(2), \fBmprotect\fP(2), \fBmremap\fP(2),
+\fBmsync\fP(2)