OSDN Git Service

(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / set_tid_address.2
index 7d09c37..cfb034d 100644 (file)
 .\" Formatted or processed versions of this manual, if unaccompanied by
 .\" the source, must acknowledge the copyright and authors of this work.
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2005 Yuichi SATO
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Wed Jan 26 07:21:01 JST 2005
-.\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH SET_TID_ADDRESS 2 2004-09-10 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH SET_TID_ADDRESS 2 2004\-09\-10 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 set_tid_address \- スレッド ID へのポインタを設定する
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <linux/unistd.h>
+\fB#include <linux/unistd.h>\fP
 .sp
-.BI "long set_tid_address(int *" tidptr );
+\fBlong set_tid_address(int *\fP\fItidptr\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-カーネルは各プロセスについて
-.I set_child_tid
-と
-.I clear_child_tid
-という 2 つの値を保持する。
+カーネルは各プロセスについて \fIset_child_tid\fP と \fIclear_child_tid\fP という 2 つの値を保持する。
 これらはデフォルトでは NULL である。
 .SS set_child_tid
-プロセスが
-.B CLONE_CHILD_SETTID
-フラグを指定した
-.BR clone (2)
-によって開始された場合、
-.I set_child_tid
-は
-.I child_tidptr
-に設定される。
-これは
-.BR clone (2)
-のシステムコールの 5 番目の引き数である。
+プロセスが \fBCLONE_CHILD_SETTID\fP フラグを指定した \fBclone\fP(2)  によって開始された場合、
+\fIset_child_tid\fP は \fIchild_tidptr\fP に設定される。 これは \fBclone\fP(2)  のシステムコールの 5
+番目の引き数である。
 .LP
-.I set_child_tid
-が設定された場合、一番最初に新しいプロセスが行うことは、
-このアドレスに自身の PID を書き込むことである。
+\fIset_child_tid\fP が設定された場合、一番最初に新しいプロセスが行うことは、 このアドレスに自身の PID を書き込むことである。
 .SS clear_child_tid
-プロセスが
-.B CLONE_CHILD_CLEARTID
-フラグを指定した
-.BR clone (2)
-によって開始された場合、
-.I clear_child_tid
-は
-.I child_tidptr
-に設定される。
-これは
-.BR clone (2)
-のシステムコールの 5 番目の引き数である。
+プロセスが \fBCLONE_CHILD_CLEARTID\fP フラグを指定した \fBclone\fP(2)  によって開始された場合、
+\fIclear_child_tid\fP は \fIchild_tidptr\fP に設定される。 これは \fBclone\fP(2)  のシステムコールの 5
+番目の引き数である。
 .LP
-システムコール
-.BR set_tid_address ()
-は呼び出し元プロセスの
-.I clear_child_tid
-の値を
-.I tidptr
+システムコール \fBset_tid_address\fP()  は呼び出し元プロセスの \fIclear_child_tid\fP の値を \fItidptr\fP
 に設定する。
 .LP
-.I clear_child_tid
-が設定されているときにプロセスが終了すると、
-そのプロセスは他のプロセスまたはスレッドとメモリを共有しているので、
-このアドレスに 0 が書き込まれ、
-.I futex(child_tidptr, FUTEX_WAKE, 1, NULL, NULL, 0);
-の呼び出しが実行される
-(つまり、この futex で待っている 1 つのプロセスを起こす (wake))。
-エラーは無視される。
+\fIclear_child_tid\fP が設定されているときにプロセスが終了すると、 そのプロセスは他のプロセスまたはスレッドとメモリを共有しているので、
+このアドレスに 0 が書き込まれ、 \fIfutex(child_tidptr, FUTEX_WAKE, 1, NULL, NULL, 0);\fP
+の呼び出しが実行される (つまり、この futex で待っている 1 つのプロセスを起こす (wake))。 エラーは無視される。
 .SH 返り値
-.BR set_tid_address ()
-は常に現在のプロセスの PID を返す。
+\fBset_tid_address\fP()  は常に現在のプロセスの PID を返す。
 .SH エラー
-.BR set_tid_address ()
-は常に成功する。
+\fBset_tid_address\fP()  は常に成功する。
 .SH バージョン
-この呼び出しは Linux 2.5.48 以降で存在する。
-ここで書かれた詳細は Linux 2.5.49 以降で有効である。
+この呼び出しは Linux 2.5.48 以降で存在する。 ここで書かれた詳細は Linux 2.5.49 以降で有効である。
 .SH 準拠
-このシステムコールは Linux 独自である。
+このシステムコールは Linux 固有である。
 .SH 関連項目
-.BR clone (2),
-.BR futex (2)
+\fBclone\fP(2), \fBfutex\fP(2)