.\" Modified 1997-01-31 by Eric S. Raymond <esr@thyrsus.com>
.\" Modified 2002-03-09 by aeb
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HANATAKA Shinya
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated Sat Mar 1 16:31:56 JST 1997
-.\" by HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Updated Fri Feb 7 JST 2003 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\"*******************************************************************
.\"
-.\"WORD: identity 識別
-.\"WORD: effective group ID 実効グループID
-.\"WORD: real group ID 実グループID
-.\"WORD: saved set-group-ID 保存セットグループID
-.\"WORD: implement 実装
-.\"WORD: superuser スーパー・ユーザー
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
-.TH SETGID 2 2009-10-17 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH SETGID 2 2010\-11\-22 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
setgid \- グループ識別(identity)を設定する
.SH 書式
-.B #include <sys/types.h>
+\fB#include <sys/types.h>\fP
.br
-.B #include <unistd.h>
+\fB#include <unistd.h>\fP
.sp
-.BI "int setgid(gid_t " gid );
+\fBint setgid(gid_t \fP\fIgid\fP\fB);\fP
.SH 説明
-.BR setgid ()
-は呼び出し元のプロセスの実効 (effective) グループID を設定する。
-もしスーパー・ユーザーによって呼び出された場合は、
-実 (real) グループID と保存 (saved) set-group-ID も設定される。
+\fBsetgid\fP() は呼び出し元のプロセスの実効 (effective) グループID を設定する。
+もしスーパーユーザーによって呼び出された場合は、 実 (real) グループID と保存 (saved) set\-group\-ID も設定される。
-Linux において、
-.BR setgid ()
-は
-.B _POSIX_SAVED_IDS
-をもった POSIX 版のように実装されている。
-これは set-user-ID-root でない set-group-ID プログラムにそのグループの
-特権の全て落とし、特権の必要ない仕事をし、本来の実効グループID に
-安全な方法で再び戻すことを許す。
+Linux において、 \fBsetgid\fP() は \fB_POSIX_SAVED_IDS\fP をもった POSIX 版のように実装されている。 これは
+set\-user\-ID\-root でない set\-group\-ID プログラムにそのグループの
+特権の全て落とし、特権の必要ない仕事をし、本来の実効グループID に 安全な方法で再び戻すことを許す。
.SH 返り値
-成功した場合はゼロが返される。エラーの場合は \-1 が返され、
-.I errno
-が適切に設定される。
+成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は \-1 が返され、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
.SH エラー
-.TP
-.B EPERM
-呼び出し元のプロセスに権限がなく (\fBCAP_SETGID\fP ケーパビリティがなく)、かつ
-.I gid
-が呼び出し元のプロセスの実グループID と保存セットグループID
-のどちらとも一致しない。
+.TP
+\fBEPERM\fP
+呼び出し元のプロセスに権限がなく (\fBCAP_SETGID\fP ケーパビリティがなく)、かつ \fIgid\fP が呼び出し元のプロセスの実グループID
+と保存セットグループID のどちらとも一致しない。
+.SH 注意
+元々の Linux の \fBsetgid\fP() システムコールは
+16 ビットのグループ ID だけに対応していた。
+その後、Linux 2.4 で、32 ビットの ID に対応した
+\fBsetgid32\fP() が追加された。
+glibc の \fBsetgid\fP() のラッパー関数は
+カーネルバージョンによるこの違いを吸収している。
.SH 準拠
-SVr4, POSIX.1-2001.
+SVr4, POSIX.1\-2001.
.SH 関連項目
-.BR getgid (2),
-.BR setegid (2),
-.BR setregid (2),
-.BR capabilities (7),
-.BR credentials (7)
+\fBgetgid\fP(2), \fBsetegid\fP(2), \fBsetregid\fP(2), \fBcapabilities\fP(7),
+\fBcredentials\fP(7)