.\" Modified 2004-06-17 by Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
.\" 2008-10-11, mtk: Add description of SOCK_NONBLOCK and SOCK_CLOEXEC
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HANATAKA Shinya
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated 1997-03-03, HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Updated 2002-09-24, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2005-02-24, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2008-11-09, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.13
+.\"*******************************************************************
.\"
-.\"WORD: socket ソケット
-.\"WORD: pair ペア
-.\"WORD: domain ドメイン
-.\"WORD: descriptor ディスクリプタ
-.\"WORD: family ファミリ
-.\"WORD: implement 実装
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
-.TH SOCKETPAIR 2 2008-10-11 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH SOCKETPAIR 2 2008\-10\-11 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
socketpair \- 接続されたソケットのペアを作成する
.SH 書式
-.BR "#include <sys/types.h>" " /* 「注意」参照 */"
+\fB#include <sys/types.h>\fP /* 「注意」参照 */
.br
-.B #include <sys/socket.h>
+\fB#include <sys/socket.h>\fP
.sp
-.BI "int socketpair(int " domain ", int " type ", int " protocol \
-", int " sv [2]);
+\fBint socketpair(int \fP\fIdomain\fP\fB, int \fP\fItype\fP\fB, int \fP\fIprotocol\fP\fB, int
+\fP\fIsv\fP\fB[2]);\fP
.SH 説明
-.BR socketpair ()
-は、指定されたドメイン
-.I domain
-に指定された種類
-.I type
-で名前のないソケットの接続されたペアを作成する。
-.I protocol
-が指定されると、このプロトコルを用いる。
-これらの引き数の詳細は
-.BR socket (2)
-を参照のこと。
+\fBsocketpair\fP() は、指定されたドメイン \fIdomain\fP に指定された種類 \fItype\fP
+で名前のないソケットの接続されたペアを作成する。 \fIprotocol\fP が指定されると、このプロトコルを用いる。 これらの引き数の詳細は
+\fBsocket\fP(2) を参照のこと。
-新しいソケットの参照に使用するディスクリプタ (descriptor) が
-.IR sv [0]
-と
-.IR sv [1]
-に返される。
+新しいソケットの参照に使用するディスクリプタ (descriptor) が \fIsv\fP[0] と \fIsv\fP[1] に返される。
二つのソケットは全く同じである。
.SH 返り値
-成功した場合はゼロを返す、エラーの場合は \-1 を返し、
-.I errno
-が適切に設定される。
+成功した場合にはゼロが返される。エラー時には \-1 が返され、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
.SH エラー
-.TP
-.B EAFNOSUPPORT
+.TP
+\fBEAFNOSUPPORT\fP
このマシンでは指定されたアドレス・ファミリがサポートされていない。
-.TP
-.B EFAULT
-アドレス
-.I sv
-がこのプロセスで使えるアドレス空間を指定していない。
-.TP
-.B EMFILE
+.TP
+\fBEFAULT\fP
+アドレス \fIsv\fP がこのプロセスで使えるアドレス空間を指定していない。
+.TP
+\fBEMFILE\fP
このプロセスが使用しているディスクリプタの数が多すぎる。
-.TP
-.B ENFILE
-オープンされたファイルの総数がシステム全体の上限に達した。
-.TP
-.B EOPNOTSUPP
+.TP
+\fBENFILE\fP
+ã\82ªã\83¼ã\83\97ã\83³ã\81\95ã\82\8cã\81\9fã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81®ç·\8fæ\95°ã\81\8cã\82·ã\82¹ã\83\86ã\83 å\85¨ä½\93ã\81®ä¸\8aé\99\90ã\81«é\81\94ã\81\97ã\81¦ã\81\84ã\81\9fã\80\82
+.TP
+\fBEOPNOTSUPP\fP
指定されたプロトコルではソケットのペアの作成がサポートされていない。
-.TP
-.B EPROTONOSUPPORT
+.TP
+\fBEPROTONOSUPPORT\fP
このマシンでは指定されたプロトコルがサポートされていない。
.SH 準拠
-4.4BSD, POSIX.1-2001.
-.BR socketpair ()
-関数コールは 4.2BSD で現われた。一般に (System V の変種を含めて)
-BSD のソケット層のクローンをサポートしている、BSD 以外のシステムと、
-互いに移植性がある。
+4.4BSD, POSIX.1\-2001. \fBsocketpair\fP() 関数コールは 4.2BSD で現われた。一般に (System V
+の変種を含めて) BSD のソケット層のクローンをサポートしている、BSD 以外のシステムと、 互いに移植性がある。
.SH 注意
-Linux では、この関数でサポートされているドメインは
-.B AF_UNIX
-(または同義語である
-.BR AF_LOCAL )
-だけである。
+Linux では、この関数でサポートされているドメインは \fBAF_UNIX\fP (または同義語である \fBAF_LOCAL\fP) だけである。
(ほとんどの実装で同じ制限がある)
-Linux 2.6.27 以降では、
-.BR socketpair ()
-は、フラグ
-.B SOCK_NONBLOCK
-と
-.B SOCK_CLOEXEC
-に対応している。フラグの説明は
-.BR socket (2)
-を参照のこと。
+Linux 2.6.27 以降では、 \fBsocketpair\fP() は、フラグ \fBSOCK_NONBLOCK\fP と \fBSOCK_CLOEXEC\fP
+に対応している。フラグの説明は \fBsocket\fP(2) を参照のこと。
-POSIX.1-2001 では
-.I <sys/types.h>
-のインクルードは必須とされておらず、
-Linux ではこのヘッダファイルは必要ではない。
-しかし、歴史的には、いくつかの実装 (BSD 系) でこのヘッダファイルが
-必要であり、移植性が必要なアプリケーションではこのファイルを
-インクルードするのが賢明であろう。
+POSIX.1\-2001 では \fI<sys/types.h>\fP のインクルードは必須とされておらず、 Linux
+ではこのヘッダファイルは必要ではない。 しかし、歴史的には、いくつかの実装 (BSD 系) でこのヘッダファイルが
+必要であり、移植性が必要なアプリケーションではこのファイルを インクルードするのが賢明であろう。
.SH 関連項目
-.BR pipe (2),
-.BR read (2),
-.BR socket (2),
-.BR write (2),
-.BR socket (7),
-.BR unix (7)
+\fBpipe\fP(2), \fBread\fP(2), \fBsocket\fP(2), \fBwrite\fP(2), \fBsocket\fP(7), \fBunix\fP(7)