.\" Modified Tue Oct 22 22:28:41 1996 by Eric S. Raymond <esr@thyrsus.com>
.\" Modified Mon Jan 5 20:31:04 1998 by aeb.
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997-1998 HANATAKA Shinya
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated 1997-12-12, HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Modified 1998-05-11, HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Updated 2007-10-11, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.66
+.\"*******************************************************************
.\"
-.\"WORD: parameter パラメーター
-.\"WORD: kernel カーネル
-.\"WORD: hostname ホストネーム
-.\"WORD: open オープン
-.\"WORD: directory ディレクトリ
-.\"WORD: tree ツリー
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
-.TH SYSCTL 2 2008-11-20 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH SYSCTL 2 2008\-11\-20 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
sysctl \- システム・パラメーターを読み書きする
.SH 書式
.nf
-.B #include <unistd.h>
+\fB#include <unistd.h>\fP
.br
-.B #include <linux/sysctl.h>
+\fB#include <linux/sysctl.h>\fP
.sp
-.BI "int _sysctl(struct __sysctl_args *" args );
+\fBint _sysctl(struct __sysctl_args *\fP\fIargs\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
-.B このシステムコールを使用しないこと!
-「注意」の節を参照。
+\fBこのシステムコールを使用しないこと!\fP 「注意」の節を参照。
-.BR _sysctl ()
-コールはカーネルパラメーターを読み書きする。例えば、
-ホストネームや同時にオープンできるファイルの最大数など。
+\fB_sysctl\fP() コールはカーネルパラメーターを読み書きする。例えば、 ホストネームや同時にオープンできるファイルの最大数など。
引き数は以下の形式である。
.PP
.in +4n
.fi
.in
.PP
-このコールは
-.I /proc/sys
-の下のディレクトリ・ツリーに似た木構造(tree structure)を検索する。
-そして、要求された項目が見つかった場合は適切なルーチンを呼び出して
-値を読んだり修正したりする。
+このコールは \fI/proc/sys\fP の下のディレクトリ・ツリーに似た木構造(tree structure)を検索する。
+そして、要求された項目が見つかった場合は適切なルーチンを呼び出して 値を読んだり修正したりする。
.SH 返り値
-成功した場合は
-.BR _sysctl ()
-は 0 を返す。失敗した場合、\-1 が返され、
-.I errno
-がそのエラーを示す値に設定される。
+成功した場合は \fB_sysctl\fP() は 0 を返す。失敗した場合、\-1 が返され、 \fIerrno\fP がそのエラーを示す値に設定される。
.SH エラー
-.TP
-.B EFAULT
-.I oldval
-に NULL でない値を設定して、以前の値を要求しているのに、
-.I oldlenp
-に空きがない。
-.TP
-.B ENOTDIR
-.I name
-が見つからなかった。
-.TP
-.B EPERM
-「ディレクトリ」のどれかに検索許可がなかったか、
-.I oldval
-が 0 でないのに読み込み許可がなかったか、
-.I newval
-が 0 でないのに書き込み許可がなかった。
+.TP
+\fBEFAULT\fP
+\fIoldval\fP に NULL でない値を設定して、以前の値を要求しているのに、 \fIoldlenp\fP に空きがない。
+.TP
+\fBENOTDIR\fP
+\fIname\fP が見つからなかった。
+.TP
+\fBEPERM\fP
+「ディレクトリ」のどれかに検索許可がなかったか、 \fIoldval\fP が 0 でないのに読み込み許可がなかったか、 \fInewval\fP が 0
+でないのに書き込み許可がなかった。
.SH 準拠
-このコールは Linux 特有であり、移植を意図したプログラムで使用しては
-いけない。
-.SH 歴史
-.BR sysctl ()
-コールは
-Linux のバージョン 1.3.57 から存在している。
-これは 4.4BSD に由来している。Linux は
-.I /proc/sys
-に写し(mirror)をもっており、項目の名前の付け方が Linux と 4.4BSD では
-異っている。しかし
-.BR sysctl ()
+このコールは Linux 特有であり、移植を意図したプログラムで使用しては いけない。 \fBsysctl\fP() コールは Linux のバージョン
+1.3.57 から存在している。 これは 4.4BSD に由来している。Linux は \fI/proc/sys\fP
+に写し(mirror)をもっており、項目の名前の付け方が Linux と 4.4BSD では 異っている。しかし \fBsysctl\fP()
関数の宣言は両方で同じである。
.SH 注意
-glibc はこのシステムコールに対するラッパー関数を提供していない。
-.BR syscall (2)
-を使って呼び出すこと。
+glibc はこのシステムコールに対するラッパー関数を提供していない。 このシステムコールは呼び出すには \fBsyscall\fP(2) を使うこと。
-というよりは・・・このシステムコールを呼び出さないこと。
-長い間このシステムコールの使用は非推奨とされており、
-「将来のバージョンのカーネルで削除されるようだ」と言われるほどである。
-.\" http://lwn.net/Articles/247243/ 参照
-あなたのプログラムにこのシステムコールがあれば、すぐにでも削除すること。
-代わりに
-.I /proc/sys
-インターフェースを使用すること。
+.\" See http://lwn.net/Articles/247243/
+というよりは・・・このシステムコールを呼び出さないこと。 長い間このシステムコールの使用は非推奨とされており、
+「将来のバージョンのカーネルで削除されるようだ」と言われるほどである。 あなたのプログラムにこのシステムコールがあれば、すぐにでも削除すること。
+代わりに \fI/proc/sys\fP インターフェースを使用すること。
.SH バグ
-オブジェクトの名前は、カーネルのバージョンごとに異なっている。
-このため、このシステム・コールはアプリケーションにとって
-無価値なものとなっている。
+オブジェクトの名前は、カーネルのバージョンごとに異なっている。 このため、このシステム・コールはアプリケーションにとって 無価値なものとなっている。
.PP
全ての可能な項目が正確に記述されているわけではない。
.PP
-今のところ
-.I /proc/sys/kernel/ostype
-に書き込むことでオペーレーティング・システムを変えることはできない。
+今のところ \fI/proc/sys/kernel/ostype\fP に書き込むことでオペーレーティング・システムを変えることはできない。
.SH 例
.nf
#define _GNU_SOURCE
perror("_sysctl");
exit(EXIT_FAILURE);
}
- printf("This machine is running %*s\\n", osnamelth, osname);
+ printf("This machine is running %*s\en", osnamelth, osname);
exit(EXIT_SUCCESS);
}
.fi
.SH 関連項目
-.BR proc (5)
+\fBproc\fP(5)