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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / aio_suspend.3
index 44df030..90f6f9b 100644 (file)
@@ -1,4 +1,5 @@
 .\" Copyright (c) 2003 Andries Brouwer (aeb@cwi.nl)
+.\" and Copyright (C) 2010 Michael kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
 .\"
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 .\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
 .\" USA.
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2004 Yuichi SATO
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Sat Jul 10 03:18:23 JST 2004
-.\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH AIO_SUSPEND 3 2003-11-14  "" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH AIO_SUSPEND 3 2010\-10\-02 "" "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 aio_suspend \- 非同期 I/O 操作またはタイムアウトを待つ
 .SH 書式
 .nf
 .sp
-.B "#include <aio.h>"
+\fB#include <aio.h>\fP
 .sp
-.BI "int aio_suspend(const struct aiocb * const " cblist [],
+\fBint aio_suspend(const struct aiocb * const \fP\fIaiocb_list\fP\fB[],\fP
 .br
-.BI "                int " n ", const struct timespec *" timeout );
+\fB                int \fP\fInitems\fP\fB, const struct timespec *\fP\fItimeout\fP\fB);\fP
 .sp
 \fI\-lrt\fP でリンクする。
 .fi
 .SH 説明
-.BR aio_suspend ()
-関数は、長さ
-.I n
-のリスト
-.I cblist
-に含まれる非同期 I/O リクエストのうち少なくとも 1 つが完了するか、
-シグナルが配送されるか、
-.I timeout
-が NULL でなく、かつその時間が過ぎるまで、
-呼び出したプロセスを停止 (suspend) する。
+\fBaio_suspend\fP() 関数は、以下のいずれかが発生するまで
+呼び出したスレッドの実行を停止 (suspend) する。
+.IP * 3
+\fIaiocb_list\fP リスト内の非同期 I/O リクエストのうち、少なくとも一つが完了した。
+.IP *
+シグナルが配送された。
+.IP *
+\fItimeout\fP が NULL でない場合に、指定した時間が経過した
+(\fItimespec\fP 構造体の詳細は \fBnanosleep\fP(2) を参照)。
 .LP
-リストの各アイテムは、NULL (これは無視される) か、
-.BR aio_read (3),
-.BR aio_write (3),
-.BR lio_listio (3)
-を使って I/O が開始された制御ブロックへのポインタでなければならない。
+\fInitems\fP 引き数は \fIaiocb_list\fP の要素数を指定する。
+\fIaiocb_list\fP が指すリストの各要素は、NULL (これは無視される) か、
+\fBaio_read\fP(3), \fBaio_write\fP(3), \fBlio_listio\fP(3) を使って I/O が開始された
+制御ブロックへのポインタでなければならない。
+(\fIaiocb\fP 構造体の説明は \fBaio\fP(7) を参照)
 .LP
-.B CLOCK_MONOTONIC
-がサポートされる場合、
-このクロックを使ってタイムアウトの間隔が計測される。
+\fBCLOCK_MONOTONIC\fP がサポートされる場合、 このクロックを使ってタイムアウトの
+間隔が計測される (\fBclock_gettime\fP(3) を参照)。
 .SH 返り値
-指示されたリクエストの 1 つが完了した後にこの関数が返る場合は、0 を返す。
-それ以外の場合は \-1 を返して、
-.I errno
-を適切に設定する。
+\fIaiocb_list\fP で指定された I/O リクエストの 1 つが完了した後に
+この関数が返った場合は、0 が返される。
+それ以外の場合は、 \-1 が返り、 \fIerrno\fP にエラーを示す値に設定される。
 .SH エラー
-.TP
-.B EAGAIN
-指示された操作のどれも完了しないうちに、
-この呼び出しがタイムアウトによって終了させられた。
-.TP
-.B EINTR
-この呼び出しがシグナルによって終了させられた。
-.BR signal (7)
-参照。
-(このシグナルは、完了を待っていた操作のいずれかの完了シグナルの可能性もある。)
+.TP 
+\fBEAGAIN\fP
+指示された操作のどれも完了しないうちに、呼び出しがタイムアウトした。
+.TP 
+\fBEINTR\fP
+この呼び出しがシグナルによって終了させられた (このシグナルは、完了を待っていた
+操作のいずれかの完了シグナルの可能性もある)。\fBsignal\fP(7) 参照。
+.SH バージョン
+The \fBaio_suspend\fP() 関数は glibc 2.1 以降で利用できる。
 .SH 準拠
-POSIX.1-2001.
+POSIX.1\-2001, POSIX.1\-2008.
 .SH 注意
-時間間隔が 0 であることを指定する NULL ではない
-.I timeout
-を使って、ポーリングを行うこともできる。
+時間間隔が 0 であることを指定する NULL ではない \fItimeout\fP を使って、ポーリングを行うこともできる。
+
+\fIaiocb_list\fP リストで指定した非同期 I/O 操作のうち、
+\fBaio_suspend\fP() を呼び出した時点ですでに完了したものがある場合、
+\fBaio_suspend\fP() はすぐに返る。
+
+\fBaio_suspend\fP() が成功で返った後でどの I/O 操作が完了したかを特定するには、
+\fBaio_error\fP(3) を使って \fIaiocb_list\fP が指す \fIaiocb\fP 構造体のリストを
+スキャンする。
 .SH 関連項目
-.BR aio_cancel (3),
-.BR aio_error (3),
-.BR aio_fsync (3),
-.BR aio_read (3),
-.BR aio_return (3),
-.BR aio_write (3),
-.BR time (7)
+\fBaio_cancel\fP(3), \fBaio_error\fP(3), \fBaio_fsync\fP(3), \fBaio_read\fP(3),
+\fBaio_return\fP(3), \fBaio_write\fP(3), \fBlio_listio\fP(3), \fBaio\fP(7), \fBtime\fP(7)