.\" 2007-05-31, mtk: Rewrite and substantial additional text.
.\" 2008-12-03, mtk: Rewrote some pieces and fixed some errors
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Shouichi Saito all rights reserved.
-.\" Translated 1999-08-28, Shouichi Saito <ss236rx@ymg.urban.ne.jp>
-.\" Proofed 1999-09-25, NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
-.\" Updated 2007-06-11, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.54
-.\" Updated 2008-12-24, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.15
+.\"*******************************************************************
.\"
-.TH BINDRESVPORT 3 2008-12-03 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH BINDRESVPORT 3 2008\-12\-03 "" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
bindresvport \- ソケットを特権 IP ポートにバインドする
.SH 書式
.nf
-.B #include <sys/types.h>
-.B #include <netinet/in.h>
+\fB#include <sys/types.h>\fP
+\fB#include <netinet/in.h>\fP
.LP
-.BI "int bindresvport(int " sockfd ", struct sockaddr_in *" sin );
+\fBint bindresvport(int \fP\fIsockfd\fP\fB, struct sockaddr_in *\fP\fIsin\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
.LP
-.BR bindresvport ()
-は、ソケット・ディスクリプタを特権無名 (privileged anonymous) IP ポートに
-バインドするのに使う。特権無名 IP ポートとは、
-ポート番号が 512 から 1023 の範囲から任意に選択されるポートである。
.\" Glibc actually starts searching with a port # in the range 600 to 1023
+\fBbindresvport\fP() は、ソケット・ディスクリプタを特権無名 (privileged anonymous) IP ポートに
+バインドするのに使う。特権無名 IP ポートとは、 ポート番号が 512 から 1023 の範囲から任意に選択されるポートである。
-.BR bindresvport ()
-によって実行された
-.BR bind (2)
-が成功し、
-.I sin
-が NULL 以外の場合、実際に割り当てられたポート番号が
-.I sin\->sin_port
-に入れて返される。
+\fBbindresvport\fP() によって実行された \fBbind\fP(2) が成功し、 \fIsin\fP が NULL
+以外の場合、実際に割り当てられたポート番号が \fIsin\->sin_port\fP に入れて返される。
-.I sin
-には NULL を指定することもでき、その場合には
-.I sin\->sin_family
-は暗黙のうちに
-.B AF_INET
-とみなされる。
-しかし、この場合には、
-.BR bindresvport ()
-は実際に割り当てられたポート番号を返す手段を持たない
-(割り当てられたポート番号は、後で
-.BR getsockname (2)
-を使って取得できる)。
+\fIsin\fP には NULL を指定することもでき、その場合には \fIsin\->sin_family\fP は暗黙のうちに \fBAF_INET\fP
+とみなされる。 しかし、この場合には、 \fBbindresvport\fP() は実際に割り当てられたポート番号を返す手段を持たない
+(割り当てられたポート番号は、後で \fBgetsockname\fP(2) を使って取得できる)。
.SH 返り値
-.BR bindresvport ()
-は成功すると 0 を返す。それ以外の場合、\-1 を返し、
-.I errno
-にエラーの原因を示す値を設定する。
+\fBbindresvport\fP() は成功すると 0 を返す。それ以外の場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP にエラーの原因を示す値を設定する。
.SH エラー
-.BR bindresvport ()
-は
-.BR bind (2)
-と同じ原因で失敗する可能性がある。
-さらに、以下のエラーが発生することがある:
-.TP
-.BR EACCES
-呼び出し元がスーパーユーザの特権を持っていなかった (より正確に言うと、
-.B CAP_NET_BIND_SERVICE
-ケーパビリティが必要である)。
-.TP
-.B EADDRINUSE
+\fBbindresvport\fP() は \fBbind\fP(2) と同じ原因で失敗する可能性がある。 さらに、以下のエラーが発生することがある:
+.TP
+\fBEACCES\fP
+呼び出し元がスーパーユーザの特権を持っていなかった (より正確に言うと、 \fBCAP_NET_BIND_SERVICE\fP ケーパビリティが必要である)。
+.TP
+\fBEADDRINUSE\fP
全ての特権ポートが使用中である。
-.TP
-.BR EAFNOSUPPORT " (glibc 2.7 以前では " EPFNOSUPPORT ")"
-.I sin
-が NULL 以外で、かつ
-.I sin->sin_family
-が
-.B AF_INET
-でなかった。
+.TP
+\fBEAFNOSUPPORT\fP (glibc 2.7 以前では \fBEPFNOSUPPORT\fP)
+\fIsin\fP が NULL 以外で、かつ \fIsin\->sin_family\fP が \fBAF_INET\fP でなかった。
.SH 準拠
-POSIX.1-2001 にはない。
-BSD, Solaris およびその他の多くのシステムに存在する。
+POSIX.1\-2001 にはない。 BSD, Solaris およびその他の多くのシステムに存在する。
.SH 注意
-.LP
-.BR bindresvport ()
-のいくつかの実装と異なり、glibc の実装では呼び出し元が
-.I sin\->sin_port
+\fBbindresvport\fP() のいくつかの実装と異なり、glibc の実装では呼び出し元が \fIsin\->sin_port\fP
で渡した値はどんな値であっても無視される。
.SH 関連項目
-.BR bind (2),
-.BR getsockname (2)
+\fBbind\fP(2), \fBgetsockname\fP(2)