.\" Modified Sat Jul 24 19:40:39 1993 by Rik Faith (faith@cs.unc.edu)
.\" Modified Fri Jun 25 12:10:47 1999 by Andries Brouwer (aeb@cwi.nl)
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Hiroaki Nagoya
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated Mon Feb 10 1997 by Hiroaki Nagoya <nagoya@is.titech.ac.jp>
-.\" Updated 2000-01-08 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
-.\" Updated 2009-04-22 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\"*******************************************************************
.\"
-.TH ECVT 3 2010-09-20 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH ECVT 3 2010\-09\-20 "" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
ecvt, fcvt \- 浮動小数点数の文字列への変換
.SH 書式
-.B #include <stdlib.h>
+\fB#include <stdlib.h>\fP
.sp
-.BI "char *ecvt(double " number ", int " ndigits ", int *" decpt ,
-.BI "int *" sign );
+\fBchar *ecvt(double \fP\fInumber\fP\fB, int \fP\fIndigits\fP\fB, int *\fP\fIdecpt\fP\fB,\fP
+\fBint *\fP\fIsign\fP\fB);\fP
.sp
-.BI "char *fcvt(double " number ", int " ndigits ", int *" decpt ,
-.BI "int *" sign );
+\fBchar *fcvt(double \fP\fInumber\fP\fB, int \fP\fIndigits\fP\fB, int *\fP\fIdecpt\fP\fB,\fP
+\fBint *\fP\fIsign\fP\fB);\fP
.sp
.in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照):
.in
.sp
-.BR ecvt (),
-.BR fcvt ():
+\fBecvt\fP(), \fBfcvt\fP():
.ad l
.RS 4
.PD 0
-.TP 4
+.TP 4
glibc 2.12 以降:
.nf
_SVID_SOURCE ||
_XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED) &&
!(_POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 600)
.fi
-.TP 4
+.TP 4
glibc 2.12 より前:
-_SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 500 ||
-_XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
+_SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 500 || _XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
.PD
.RE
.ad b
.SH 説明
-関数
-.BR ecvt ()
-は \fInumber\fP を NUL 文字で終端された
-\fIndigits\fP 文字の文字列へ変換し、その文字列へのポインタを返す
-(\fIndigits\fP が
-.I double
-の精度によって決定されるシステム依存の上限値より大きい場合は、
-その条件値が \fIndigits\fP の値となる)。
-.I number
-が 0 でなければ、最上位の桁は 0 以外である。
-最下位の桁は丸められる。
-文字列には小数点は含まれない。そのかわりに、文字列の先頭からの小数点の
-位置が \fI*decpt\fP に保持される。
-\fI*decpt\fP が負の値の場合、小数点が文字列の先頭の左側にあることを意味する。
-もし(\fInumber\fPの)符号が負ならば \fI*sign\fP は 0 以外の値に、
-そうでなければ 0 に設定される。
-.I number
-が 0 なら、\fI*decpt\fP が 0 か 1 かは未規定である。
+関数 \fBecvt\fP() は \fInumber\fP を NUL 文字で終端された \fIndigits\fP
+文字の文字列へ変換し、その文字列へのポインタを返す (\fIndigits\fP が \fIdouble\fP
+の精度によって決定されるシステム依存の上限値より大きい場合は、 その条件値が \fIndigits\fP の値となる)。 \fInumber\fP が 0
+でなければ、最上位の桁は 0 以外である。 最下位の桁は丸められる。 文字列には小数点は含まれない。そのかわりに、文字列の先頭からの小数点の 位置が
+\fI*decpt\fP に保持される。 \fI*decpt\fP が負の値の場合、小数点が文字列の先頭の左側にあることを意味する。
+もし(\fInumber\fPの)符号が負ならば \fI*sign\fP は 0 以外の値に、 そうでなければ 0 に設定される。 \fInumber\fP が 0
+なら、\fI*decpt\fP が 0 か 1 かは未規定である。
.PP
-関数
-.BR fcvt ()
-は
-.BR ecvt ()
-と同じ機能を持つが、\fIndigits\fP は小数点以下の文字数を指定する。
+関数 \fBfcvt\fP() は \fBecvt\fP() と同じ機能を持つが、\fIndigits\fP は小数点以下の文字数を指定する。
.SH 返り値
-関数
-.BR ecvt ()
-と
-.BR fcvt ()
-は \fInumber\fP の ASCII 表現を含む
-静的な領域内の文字列へのポインタを返す。
-この文字列は
-.BR ecvt ()
-や
-.BR fcvt ()
-の呼び出しのたびに上書きされる。
+関数 \fBecvt\fP() と \fBfcvt\fP() は \fInumber\fP の ASCII 表現を含む 静的な領域内の文字列へのポインタを返す。
+この文字列は \fBecvt\fP() や \fBfcvt\fP() の呼び出しのたびに上書きされる。
.SH 準拠
-SVr2。
-POSIX.1-2001 では「過去の名残 (LEGACY)」と位置付けられている。
-POSIX.1-2008 では
-.BR ecvt ()
-と
-.BR fcvt ()
-の仕様が削除され、代わりに
-.BR sprintf (3)
-の使用が推奨されている(しかし
-.BR snprintf (3)
+SVr2。 POSIX.1\-2001 では「過去の名残 (LEGACY)」と位置付けられている。 POSIX.1\-2008 では \fBecvt\fP()
+と \fBfcvt\fP() の仕様が削除され、代わりに \fBsprintf\fP(3) の使用が推奨されている(しかし \fBsnprintf\fP(3)
がより適切かもしれない)。
.SH 注意
-Linux libc4 と libc5 では
-.I ndigits
-の型は
-.I size_t
-となっていた。
+Linux libc4 と libc5 では \fIndigits\fP の型は \fIsize_t\fP となっていた。
小数点にピリオドを使わないロケールもある。
.SH 関連項目
-.BR ecvt_r (3),
-.BR gcvt (3),
-.BR qecvt (3),
-.BR setlocale (3),
-.BR sprintf (3)
+\fBecvt_r\fP(3), \fBgcvt\fP(3), \fBqecvt\fP(3), \fBsetlocale\fP(3), \fBsprintf\fP(3)