-.\" Copyright 2000 Nicolas Lichtmaier <nick@debian.org>
+.\" Copyright 2000 Nicolás Lichtmaier <nick@debian.org>
.\" Created 2000-07-22 00:52-0300
.\"
.\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
.\"
.\" Modified 2003-04-04, aeb
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2000-2004 Yuichi SATO
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-.\" by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
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+.\"*******************************************************************
.\"
-.\"WORD: encrypt 暗号化
-.\"WORD: decrypt 復号化
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
-.TH ENCRYPT 3 2003-04-04 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH ENCRYPT 3 2003\-04\-04 "" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
encrypt, setkey, encrypt_r, setkey_r \- 64 ビットのメッセージを暗号化する
.SH 書式
-.BR "#define _XOPEN_SOURCE" " /* feature_test_macros(7) 参照 */"
+\fB#define _XOPEN_SOURCE\fP /* feature_test_macros(7) 参照 */
.br
-.B #include <unistd.h>
+\fB#include <unistd.h>\fP
.sp
-.BI "void encrypt(char " block "[64], int " edflag );
+\fBvoid encrypt(char \fP\fIblock\fP\fB[64], int \fP\fIedflag\fP\fB);\fP
.sp
-.BR "#define _XOPEN_SOURCE" " /* feature_test_macros(7) 参照 */"
+\fB#define _XOPEN_SOURCE\fP /* feature_test_macros(7) 参照 */
.br
-.B #include <stdlib.h>
+\fB#include <stdlib.h>\fP
.sp
-.BI "void setkey(const char *" key );
+\fBvoid setkey(const char *\fP\fIkey\fP\fB);\fP
.sp
-.BR "#define _GNU_SOURCE" " /* feature_test_macros(7) 参照 */"
+\fB#define _GNU_SOURCE\fP /* feature_test_macros(7) 参照 */
.br
-.B #include <crypt.h>
+\fB#include <crypt.h>\fP
.sp
-.BI "void setkey_r(const char *" key ", struct crypt_data *" data );
+\fBvoid setkey_r(const char *\fP\fIkey\fP\fB, struct crypt_data *\fP\fIdata\fP\fB);\fP
.br
-.BI "void encrypt_r(char *" block ", int " edflag \
-", struct crypt_data *" data );
+\fBvoid encrypt_r(char *\fP\fIblock\fP\fB, int \fP\fIedflag\fP\fB, struct crypt_data
+*\fP\fIdata\fP\fB);\fP
.sp
これらの関数は \fI\-lcrypt\fP でリンクする必要がある。
.SH 説明
-これらの関数は、64 ビットのメッセージの暗号化と復号化を行う。
-.BR setkey ()
-関数は
-.BR encrypt ()
-によって使われる暗号鍵を設定する。
-ここで使われる引き数
-.I key
-は 64 バイトの配列であり、各バイトは数値 1 または 0 である。
-n=8*i-1 に対するバイト key[n] は無視されるので、
-有効な暗号鍵の長さは 56 ビットになる。
+これらの関数は、64 ビットのメッセージの暗号化と復号化を行う。 \fBsetkey\fP() 関数は \fBencrypt\fP()
+によって使われる暗号鍵を設定する。 ここで使われる引き数 \fIkey\fP は 64 バイトの配列であり、各バイトは数値 1 または 0 である。
+n=8*i\-1 に対するバイト key[n] は無視されるので、 有効な暗号鍵の長さは 56 ビットになる。
.PP
-.BR encrypt ()
-関数は、
-.I edflag
-が 0 の場合は暗号化し、1 が渡された場合は復号化するというように、
-渡されたバッファを変更する。
-引き数
-.I key
-と同様に、
-.I block
-はエンコードされた実際の値を表現するビットの配列である。
+\fBencrypt\fP() 関数は、 \fIedflag\fP が 0 の場合は暗号化し、1 が渡された場合は復号化するというように、
+渡されたバッファを変更する。 引き数 \fIkey\fP と同様に、 \fIblock\fP はエンコードされた実際の値を表現するビットの配列である。
結果はこの同じ配列を使って返される。
.PP
-これら 2 つの関数はリエントラント (reentrant) ではない。
-つまり暗号鍵データは静的な領域に保存される。
-関数
-.BR setkey_r ()
-と
-.BR encrypt_r ()
-はリエントラントなバージョンである。
-これらの関数は暗号鍵データを保持するために以下のような構造体を使う。
+これら 2 つの関数はリエントラント (reentrant) ではない。 つまり暗号鍵データは静的な領域に保存される。 関数 \fBsetkey_r\fP()
+と \fBencrypt_r\fP() はリエントラントなバージョンである。 これらの関数は暗号鍵データを保持するために以下のような構造体を使う。
.in +4n
.nf
.fi
.in
.PP
-.BR setkey_r ()
-を呼び出す前には、
-.I data\->initialized
-を 0 に設定すること。
+\fBsetkey_r\fP() を呼び出す前には、 \fIdata\->initialized\fP を 0 に設定すること。
.SH 返り値
これらの関数は、なにも値を返さない。
.SH エラー
-上記の関数を呼び出す前に
-.I errno
-を 0 に設定すること。
-成功した場合、この値は変更されない。
-.TP
-.B ENOSYS
-(例えば以前のアメリカ合衆国輸出規制などにより)
-この関数が提供されていない。
+上記の関数を呼び出す前に \fIerrno\fP を 0 に設定すること。 成功した場合、この値は変更されない。
+.TP
+\fBENOSYS\fP
+(例えば以前のアメリカ合衆国輸出規制などにより) この関数が提供されていない。
.SH 準拠
-関数
-.BR encrypt ()
-と
-.BR setkey ()
-は SVr4, SUSv2, and POSIX.1-2001 に準拠する。
-関数
-.BR encrypt_r ()
-と
-.BR setkey_r ()
-は GNU 拡張である。
+関数 \fBencrypt\fP() と \fBsetkey\fP() は SVr4, SUSv2, and POSIX.1\-2001 に準拠する。 関数
+\fBencrypt_r\fP() と \fBsetkey_r\fP() は GNU 拡張である。
.SH 注意
glibc 2.2 では、これらの関数は DES アルゴリズムを使う。
.SH 例
-この例を glibc でコンパイルするには libcrypt とリンクする必要がある。
-実際に動作させるためには、配列
-.I key[]
-と
-.I txt[]
-に有効なビットパターンを指定しなければならない。
+この例を glibc でコンパイルするには libcrypt とリンクする必要がある。 実際に動作させるためには、配列 \fIkey[]\fP と
+\fItxt[]\fP に有効なビットパターンを指定しなければならない。
.sp
.nf
#define _XOPEN_SOURCE
}
.fi
.SH 関連項目
-.BR cbc_crypt (3),
-.BR crypt (3),
-.BR ecb_crypt (3)
+\fBcbc_crypt\fP(3), \fBcrypt\fP(3), \fBecb_crypt\fP(3)
.\" .BR fcrypt (3)