.\" 2006-02-09 Kurt Wall, mtk
.\" Added non-POSIX errors
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HIROFUMI Nishizuka
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated 1997-12-24, HIROFUMI Nishizuka <nishi@rpts.cl.nec.co.jp>
-.\" Updated 1999-03-01, NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
-.\" Updated 1999-08-21, NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
-.\" Updated 2003-07-03, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2005-03-15, Akihiro MOTOKI
-.\" Updated 2006-02-15, Akihiro MOTOKI, Catch up to LDP v2.23
-.\" Updated 2006-07-14, Akihiro MOTOKI, Catch up to LDP v2.34
-.\" Updated 2008-08-07, Akihiro MOTOKI, Catch up to LDP v3.05
+.\"*******************************************************************
.\"
-.TH ERRNO 3 2008-07-09 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH ERRNO 3 2008\-07\-09 "" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
errno \- 直近に発生したエラーの番号
.SH 書式
-.B #include <errno.h>
.\".sp
.\".BI "extern int " errno ;
+\fB#include <errno.h>\fP
.SH 説明
-ヘッダファイル
-.I <errno.h>
-で整数型の変数
-.I errno
-が定義されており、
-システムコールやいくつかのライブラリ関数は、エラーが発生した際に
-この変数にその原因を示す値を設定する。
-この値は呼び出しの返り値がエラー (ほとんどのシステムコールでは
-\-1 で、ほとんどのライブラリ関数では \-1 か NULL) を示したときに
-のみ意味を持つが、ライブラリ関数は成功した場合も
-.I errno
-を変更することが許されている。
+ヘッダファイル \fI<errno.h>\fP で整数型の変数 \fIerrno\fP が定義されており、
+システムコールやいくつかのライブラリ関数は、エラーが発生した際に この変数にその原因を示す値を設定する。 この値は呼び出しの返り値がエラー
+(ほとんどのシステムコールでは \-1 で、ほとんどのライブラリ関数では \-1 か NULL) を示したときに
+のみ意味を持つが、ライブラリ関数は成功した場合も \fIerrno\fP を変更することが許されている。
-有効なエラー番号はいずれも 0 以外の値を持つ。
-どのシステムコールもライブラリ関数も
-\fIerrno\fP を 0 に設定することはない。
+有効なエラー番号はいずれも 0 以外の値を持つ。 どのシステムコールもライブラリ関数も \fIerrno\fP を 0 に設定することはない。
-いくつかのシステムコールやライブラリ関数 (例えば
-.BR getpriority (2))
-では、成功した場合の有効な返り値として \-1 が返されることがある。
-このような場合、成功なのかエラーなのかを区別するためには、
-呼び出しの前に
-.I errno
-を 0 に設定しておけばよい。呼び出しの返り値がエラー発生の可能性を
-示すものだった場合には、
-.I errno
-が 0 以外の値かを見て確認すればよい。
+いくつかのシステムコールやライブラリ関数 (例えば \fBgetpriority\fP(2)) では、成功した場合の有効な返り値として \-1
+が返されることがある。 このような場合、成功なのかエラーなのかを区別するためには、 呼び出しの前に \fIerrno\fP を 0
+に設定しておけばよい。呼び出しの返り値がエラー発生の可能性を 示すものだった場合には、 \fIerrno\fP が 0 以外の値かを見て確認すればよい。
-\fIerrno\fP は、ISO C standard で \fIint\fP 型の変更可能な左辺値
-として定義されており、明示的に宣言を行ってはならない;
-\fIerrno\fP はマクロの場合もありえる。
-\fIerrno\fP はスレッド毎に値を持つ。
-つまりあるスレッドで \fIerrno\fP が設定されても、
+\fIerrno\fP は、ISO C standard で \fIint\fP 型の変更可能な左辺値 として定義されており、明示的に宣言を行ってはならない;
+\fIerrno\fP はマクロの場合もありえる。 \fIerrno\fP はスレッド毎に値を持つ。 つまりあるスレッドで \fIerrno\fP が設定されても、
他のスレッドの \fIerrno\fP には影響しない。
-POSIX.1 で定義されているすべてのエラー名には、
-それぞれ異なる値が対応していなければならない。
-但し、
-.B EAGAIN
-と
-.B EWOULDBLOCK
-は例外で、これらは同じ値を持ってもよい。
+POSIX.1 で定義されているすべてのエラー名には、 それぞれ異なる値が対応していなければならない。 但し、 \fBEAGAIN\fP と
+\fBEWOULDBLOCK\fP は例外で、これらは同じ値を持ってもよい。
.\" The following is now
-.\" POSIX.1 (2001 年版) でのエラー名シンボルのリストを以下に示す。
-.\" これらのうち、 \fBEDOM\fP と \fBERANGE\fP は ISO C standard にある。
-.\" さらに、ISO C Amendment 1 では、エラー番号 \fBEILSEQ\fP が
-.\" マルチバイト文字やワイド文字での符号化エラーを表すために
-.\" 定義されている。
+.\" POSIX.1 (2001 edition) lists the following symbolic error names. Of
+.\" these, \fBEDOM\fP and \fBERANGE\fP are in the ISO C standard. ISO C
+.\" Amendment 1 defines the additional error number \fBEILSEQ\fP for
+.\" coding errors in multibyte or wide characters.
.\"
-.TP 16
-.B E2BIG
+Below is a list of the symbolic error names that are defined on Linux. Some
+of these are marked \fIPOSIX.1\fP, indicating that the name is defined by
+POSIX.1\-2001, or \fIC99\fP, indicating that the name is defined by C99.
+.TP 16
+\fBE2BIG\fP
引き数リストが長過ぎる (POSIX.1)
-.TP
-.B EACCES
+.TP
+\fBEACCES\fP
許可がない (POSIX.1)
-.TP
-.B EADDRINUSE
+.TP
+\fBEADDRINUSE\fP
アドレスがすでに使用されている (POSIX.1)
-.TP
-.B EADDRNOTAVAIL
+.TP
+\fBEADDRNOTAVAIL\fP
+.\" EADV is only an error on HURD(?)
アドレスが使用できない (POSIX.1)
-.\" EADV は HURD においてだけのエラー(?)
-.TP
-.B EAFNOSUPPORT
+.TP
+\fBEAFNOSUPPORT\fP
アドレス・ファミリーがサポートされていない (POSIX.1)
-.TP
-.B EAGAIN
-リソースが一時的に利用不可
-.RB ( EWOULDBLOCK
-と同じ値でもよい) (POSIX.1)
-.TP
-.B EALREADY
+.TP
+\fBEAGAIN\fP
+リソースが一時的に利用不可 (\fBEWOULDBLOCK\fP と同じ値でもよい) (POSIX.1)
+.TP
+\fBEALREADY\fP
接続が既に処理中である (POSIX.1)
-.TP
-.B EBADE
+.TP
+\fBEBADE\fP
不正なやり取り (exchange) である
-.TP
-.B EBADF
+.TP
+\fBEBADF\fP
ファイルディスクリプタが不正である (POSIX.1)
-.TP
-.B EBADFD
+.TP
+\fBEBADFD\fP
ファイルディスクリプタが不正な状態である
-.TP
-.B EBADMSG
+.TP
+\fBEBADMSG\fP
メッセージが不正である (POSIX.1)
-.TP
-.B EBADR
+.TP
+\fBEBADR\fP
不正なリクエストディスクリプタ
-.TP
-.B EBADRQC
+.TP
+\fBEBADRQC\fP
不正なリクエストコード
-.TP
-.B EBADSLT
-不正なスロット
+.TP
+\fBEBADSLT\fP
.\" EBFONT is defined but appears not to be used by kernel or glibc.
-.TP
-.B EBUSY
+不正なスロット
+.TP
+\fBEBUSY\fP
リソースが使用中である (POSIX.1)
-.TP
-.B ECANCELED
+.TP
+\fBECANCELED\fP
操作がキャンセルされた (POSIX.1)
-.TP
-.B ECHILD
+.TP
+\fBECHILD\fP
子プロセスが無い (POSIX.1)
-.TP
-.B ECHRNG
+.TP
+\fBECHRNG\fP
チャンネル番号が範囲外である
-.TP
-.B ECOMM
+.TP
+\fBECOMM\fP
送信時に通信エラーが発生した
-.TP
-.B ECONNABORTED
+.TP
+\fBECONNABORTED\fP
接続が中止された (POSIX.1)
-.TP
-.B ECONNREFUSED
+.TP
+\fBECONNREFUSED\fP
接続が拒否された (POSIX.1)
-.TP
-.B ECONNRESET
+.TP
+\fBECONNRESET\fP
接続がリセットされた (POSIX.1)
-.TP
-.B EDEADLK
+.TP
+\fBEDEADLK\fP
リソースのデッドロックを回避した (POSIX.1)
-.TP
-.B EDEADLOCK
-.B EDEADLK
-の同義語
-.TP
-.B EDESTADDRREQ
+.TP
+\fBEDEADLOCK\fP
+\fBEDEADLK\fP の同義語
+.TP
+\fBEDESTADDRREQ\fP
宛先アドレスが必要である (POSIX.1)
-.TP
-.B EDOM
-数学関数で引き数が領域外である (out of domain)
+.TP
+\fBEDOM\fP
.\" EDOTDOT is defined but appears to be unused
-.TP
-.B EDQUOT
+数学関数で引き数が領域外である (out of domain)
+.TP
+\fBEDQUOT\fP
.\" POSIX just says "Reserved"
ディスク・クォータ (quota) を超過した (POSIX.1)
-.TP
-.B EEXIST
+.TP
+\fBEEXIST\fP
ファイルが存在する (POSIX.1)
-.TP
-.B EFAULT
+.TP
+\fBEFAULT\fP
アドレスが不正である (POSIX.1)
-.TP
-.B EFBIG
+.TP
+\fBEFBIG\fP
ファイルが大き過ぎる (POSIX.1)
-.TP
-.B EHOSTDOWN
+.TP
+\fBEHOSTDOWN\fP
ホストがダウンしている
-.TP
-.B EHOSTUNREACH
+.TP
+\fBEHOSTUNREACH\fP
ホストに到達不能である (POSIX.1)
-.TP
-.B EIDRM
+.TP
+\fBEIDRM\fP
識別子が削除された (POSIX.1)
-.TP
-.B EILSEQ
+.TP
+\fBEILSEQ\fP
不正なバイト列 (POSIX.1, C99)
-.TP
-.B EINPROGRESS
+.TP
+\fBEINPROGRESS\fP
操作が実行中である (POSIX.1)
-.TP
-.B EINTR
-関数呼び出しが割り込まれた (POSIX.1);
-.BR signal (7)
-参照。
-.TP
-.B EINVAL
+.TP
+\fBEINTR\fP
+関数呼び出しが割り込まれた (POSIX.1); \fBsignal\fP(7) 参照。
+.TP
+\fBEINVAL\fP
引数が無効である (POSIX.1)
-.TP
-.B EIO
+.TP
+\fBEIO\fP
入出力エラー (POSIX.1)
-.TP
-.B EISCONN
+.TP
+\fBEISCONN\fP
ソケットが接続されている (POSIX.1)
-.TP
-.B EISDIR
+.TP
+\fBEISDIR\fP
ディレクトリである (POSIX.1)
-.TP
-.B EISNAM
+.TP
+\fBEISNAM\fP
名前付きのファイルである
-.TP
-.B EKEYEXPIRED
+.TP
+\fBEKEYEXPIRED\fP
鍵が期限切れとなった
-.TP
-.B EKEYREJECTED
+.TP
+\fBEKEYREJECTED\fP
鍵がサーバにより拒否された
-.TP
-.B EKEYREVOKED
+.TP
+\fBEKEYREVOKED\fP
鍵が無効となった
-.TP
-.B EL2HLT
+.TP
+\fBEL2HLT\fP
停止 (レベル 2)
-.TP
-.B EL2NSYNC
+.TP
+\fBEL2NSYNC\fP
同期できていない (レベル 2)
-.TP
-.B EL3HLT
+.TP
+\fBEL3HLT\fP
停止 (レベル 3)
-.TP
-.B EL3RST
-リセット (レベル 3)
-.TP
-.B ELIBACC
+.TP
+\fBEL3RST\fP
+停止 (レベル 3)
+.TP
+\fBELIBACC\fP
必要な共有ライブラリにアクセスできなかった
-.TP
-.B ELIBBAD
+.TP
+\fBELIBBAD\fP
壊れた共有ライブラリにアクセスしようとした
-.TP
-.B ELIBMAX
+.TP
+\fBELIBMAX\fP
リンクしようとした共有ライブラリが多過ぎる
-.TP
-.B ELIBSCN
+.TP
+\fBELIBSCN\fP
a.out のライブラリセクションが壊れている (corrupted)
-.TP
-.B ELIBEXEC
+.TP
+\fBELIBEXEC\fP
共有ライブラリを直接実行できなかった
-.TP
-.B ELOOP
-シンボリック・リンクの回数が多過ぎる (POSIX.1)
+.TP
+\fBELOOP\fP
.\" ELNRNG is defined but appears to be unused
-.TP
-.B EMEDIUMTYPE
+シンボリック・リンクの回数が多過ぎる (POSIX.1)
+.TP
+\fBEMEDIUMTYPE\fP
間違ったメディア種別である
-.TP
-.B EMFILE
+.TP
+\fBEMFILE\fP
オープンされているファイルが多過ぎる (POSIX.1)
-.TP
-.B EMLINK
+.TP
+\fBEMLINK\fP
リンクが多過ぎる (POSIX.1)
-.TP
-.B EMSGSIZE
+.TP
+\fBEMSGSIZE\fP
メッセージが長過ぎる (POSIX.1)
-.TP
-.B EMULTIHOP
+.TP
+\fBEMULTIHOP\fP
.\" POSIX says "Reserved"
マルチホップ (multihop) を試みた (POSIX.1)
-.TP
-.B ENAMETOOLONG
-ファイル名が長過ぎる (POSIX.1)
+.TP
+\fBENAMETOOLONG\fP
.\" ENAVAIL is defined, but appears not to be used
-.TP
-.B ENETDOWN
+ファイル名が長過ぎる (POSIX.1)
+.TP
+\fBENETDOWN\fP
ネットワークが不通である (POSIX.1)
-.TP
-.B ENETRESET
+.TP
+\fBENETRESET\fP
接続がネットワーク側から中止された (POSIX.1)
-.TP
-.B ENETUNREACH
+.TP
+\fBENETUNREACH\fP
ネットワークが到達不能である (POSIX.1)
-.TP
-.B ENFILE
-システム全体でオープンされているファイルが多過ぎる (POSIX.1)
+.TP
+\fBENFILE\fP
.\" ENOANO is defined but appears to be unused.
-.TP
-.B ENOBUFS
-使用可能なバッファ空間がない (POSIX.1 (XSI STREAMS option))
+システム全体でオープンされているファイルが多過ぎる (POSIX.1)
+.TP
+\fBENOBUFS\fP
.\" ENOCSI is defined but appears to be unused.
-.TP
-.B ENODATA
-ストリームの読み出しキューの先頭に読み出し可能なメッセージがない
-(POSIX.1)
-.TP
-.B ENODEV
+使用可能なバッファ空間がない (POSIX.1 (XSI STREAMS option))
+.TP
+\fBENODATA\fP
+ストリームの読み出しキューの先頭に読み出し可能なメッセージがない (POSIX.1)
+.TP
+\fBENODEV\fP
そのようなデバイスは無い (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOENT
+.TP
+\fBENOENT\fP
そのようなファイルやディレクトリは無い (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOEXEC
+.TP
+\fBENOEXEC\fP
実行ファイル形式のエラー (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOKEY
+.TP
+\fBENOKEY\fP
要求された鍵が利用できない
-.TP
-.B ENOLCK
+.TP
+\fBENOLCK\fP
利用できるロックが無い (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOLINK
+.TP
+\fBENOLINK\fP
.\" POSIX says "Reserved"
リンクが切れている (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOMEDIUM
+.TP
+\fBENOMEDIUM\fP
メディアが見つからない
-.TP
-.B ENOMEM
+.TP
+\fBENOMEM\fP
十分な空きメモリ領域が無い (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOMSG
+.TP
+\fBENOMSG\fP
要求された型のメッセージが存在しない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENONET
+.TP
+\fBENONET\fP
マシンがネットワーク上にない
-.TP
-.B ENOPKG
+.TP
+\fBENOPKG\fP
パッケージがインストールされていない
-.TP
-.B ENOPROTOOPT
+.TP
+\fBENOPROTOOPT\fP
指定されたプロトコルが利用できない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOSPC
+.TP
+\fBENOSPC\fP
デバイスに空き領域が無い (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOSR
+.TP
+\fBENOSR\fP
指定されたストリーム・リソースが存在しない (POSIX.1 (XSI STREAMS option))
-.TP
-.B ENOSTR
+.TP
+\fBENOSTR\fP
ストリームではない (POSIX.1 (XSI STREAMS option))
-.TP
-.B ENOSYS
+.TP
+\fBENOSYS\fP
関数が実装されていない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOTBLK
+.TP
+\fBENOTBLK\fP
ブロックデバイスが必要である
-.TP
-.B ENOTCONN
+.TP
+\fBENOTCONN\fP
ソケットが接続されていない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOTDIR
+.TP
+\fBENOTDIR\fP
ディレクトリではない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOTEMPTY
-ディレクトリが空ではない (POSIX.1)
+.TP
+\fBENOTEMPTY\fP
.\" ENOTNAM is defined but appears to be unused.
-.TP
-.B ENOTSOCK
+ディレクトリが空ではない (POSIX.1)
+.TP
+\fBENOTSOCK\fP
ソケットではない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOTSUP
+.TP
+\fBENOTSUP\fP
操作がサポートされていない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOTTY
+.TP
+\fBENOTTY\fP
I/O 制御操作が適切でない (POSIX.1)
-.TP
-.B ENOTUNIQ
+.TP
+\fBENOTUNIQ\fP
名前がネットワークで一意ではない
-.TP
-.B ENXIO
+.TP
+\fBENXIO\fP
そのようなデバイスやアドレスはない (POSIX.1)
-.TP
-.B EOPNOTSUPP
+.TP
+\fBEOPNOTSUPP\fP
ソケットでサポートしていない操作である (POSIX.1)
.sp
-(Linux では
-.B ENOTSUP
-と
-.B EOPNOTSUPP
-は同じ値を持つが、
-POSIX.1 に従えば両者のエラー値は区別されるべきである。)
-.TP
-.B EOVERFLOW
+(Linux では \fBENOTSUP\fP と \fBEOPNOTSUPP\fP は同じ値を持つが、 POSIX.1
+に従えば両者のエラー値は区別されるべきである。)
+.TP
+\fBEOVERFLOW\fP
指定されたデータ型に格納するには値が大き過ぎる (POSIX.1)
-.TP
-.B EPERM
+.TP
+\fBEPERM\fP
操作が許可されていない (POSIX.1)
-.TP
-.B EPFNOSUPPORT
+.TP
+\fBEPFNOSUPPORT\fP
サポートされていないプロトコルファミリーである
-.TP
-.B EPIPE
+.TP
+\fBEPIPE\fP
パイプが壊れている (POSIX.1)
-.TP
-.B EPROTO
+.TP
+\fBEPROTO\fP
プロトコル・エラー (POSIX.1)
-.TP
-.B EPROTONOSUPPORT
+.TP
+\fBEPROTONOSUPPORT\fP
プロトコルがサポートされていない (POSIX.1)
-.TP
-.B EPROTOTYPE
+.TP
+\fBEPROTOTYPE\fP
ソケットに指定できないプロトコル・タイプである (POSIX.1)
-.TP
-.B ERANGE
+.TP
+\fBERANGE\fP
結果が大き過ぎる (POSIX.1, C99)
-.TP
-.B EREMCHG
+.TP
+\fBEREMCHG\fP
リモートアドレスが変わった
-.TP
-.B EREMOTE
+.TP
+\fBEREMOTE\fP
オブジェクトがリモートにある
-.TP
-.B EREMOTEIO
+.TP
+\fBEREMOTEIO\fP
リモート I/O エラー
-.TP
-.B ERESTART
+.TP
+\fBERESTART\fP
システムコールが中断され再スタートが必要である
-.TP
-.B EROFS
+.TP
+\fBEROFS\fP
読み出し専用のファイルシステムである (POSIX.1)
-.TP
-.B ESHUTDOWN
+.TP
+\fBESHUTDOWN\fP
通信相手がシャットダウンされて送信できない
-.TP
-.B ESPIPE
+.TP
+\fBESPIPE\fP
無効なシーク (POSIX.1)
-.TP
-.B ESOCKTNOSUPPORT
+.TP
+\fBESOCKTNOSUPPORT\fP
サポートされていないソケット種別である
-.TP
-.B ESRCH
-そのようなプロセスは無い (POSIX.1)
+.TP
+\fBESRCH\fP
.\" ESRMNT is defined but appears not to be used
-.TP
-.B ESTALE
+そのようなプロセスは無い (POSIX.1)
+.TP
+\fBESTALE\fP
ファイルハンドルが古い状態になっている (POSIX.1)
.sp
NFS や他のファイルシステムで起こりうる。
-.TP
-.B ESTRPIPE
+.TP
+\fBESTRPIPE\fP
ストリーム・パイプ・エラー
-.TP
-.B ETIME
-時間が経過した
-(POSIX.1 (XSI STREAMS option))
+.TP
+\fBETIME\fP
+時間が経過した (POSIX.1 (XSI STREAMS option))
.sp
-(POSIX.1 では "STREAM
-.BR ioctl (2)
-timeout" と書かれている)
-.TP
-.B ETIMEDOUT
-操作がタイムアウトした (POSIX.1)
+(POSIX.1 では "STREAM \fBioctl\fP(2) timeout" と書かれている)
+.TP
+\fBETIMEDOUT\fP
.\" ETOOMANYREFS is defined, but appears not to be used.
-.TP
-.B ETXTBSY
+操作がタイムアウトした (POSIX.1)
+.TP
+\fBETXTBSY\fP
テキストファイルが使用中である (POSIX.1)
-.TP
-.B EUCLEAN
+.TP
+\fBEUCLEAN\fP
Structure needs cleaning
-.TP
-.B EUNATCH
+.TP
+\fBEUNATCH\fP
プロトコルのドライバが付与 (attach) されていない
-.TP
-.B EUSERS
+.TP
+\fBEUSERS\fP
ユーザ数が多過ぎる
-.TP
-.B EWOULDBLOCK
-操作がブロックされる見込みである
-.RB ( EAGAIN
-と同じ値でもよい) (POSIX.1)
-.TP
-.B EXDEV
+.TP
+\fBEWOULDBLOCK\fP
+操作がブロックされる見込みである (\fBEAGAIN\fP と同じ値でもよい) (POSIX.1)
+.TP
+\fBEXDEV\fP
不適切なリンク (POSIX.1)
-.TP
-.B EXFULL
+.TP
+\fBEXFULL\fP
変換テーブルが一杯である
.SH 注意
以下はよくやる間違いである。
.fi
.in
-このようにすると、参照している時点では
-.I errno
-はもはや
-.IR somecall ()
-から返された値を保持しているとは限らない
-.RB ( printf (3)
-により変更されているかもしれない)。
-ライブラリコールをまたいで
-.I errno
+このようにすると、参照している時点では \fIerrno\fP はもはや \fIsomecall\fP() から返された値を保持しているとは限らない
+(\fBprintf\fP(3) により変更されているかもしれない)。 ライブラリコールをまたいで \fIerrno\fP
の値を保存したい場合は、以下のように保存しなければならない:
.in +4n
.nf
.fi
.in
.PP
-昔の C では、
-.I <errno.h>
-をインクルードするのではなく
-.I errno
-を手動で
-.RI ( "extern int errno"
-のように) 定義するのが一般的であった。
-.BR "このようなことはしないこと" "。"
-こうすると、最近のバージョンの C ライブラリでは正しく動作しないだろう。
-しかし、(非常に) 古い UNIX システムでは、
-.I <errno.h>
+昔の C では、 \fI<errno.h>\fP をインクルードするのではなく \fIerrno\fP を手動で (\fIextern int
+errno\fP のように) 定義するのが一般的であった。 \fBこのようなことはしないこと\fP。 こうすると、最近のバージョンの C
+ライブラリでは正しく動作しないだろう。 しかし、(非常に) 古い UNIX システムでは、 \fI<errno.h>\fP
がなく、宣言が必要なことがあるかもしれない。
-.BR err (3),
-.BR error (3),
-.BR perror (3),
-.BR strerror (3)
+.SH 関連項目
+\fBerr\fP(3), \fBerror\fP(3), \fBperror\fP(3), \fBstrerror\fP(3)