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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / getgrnam.3
index 47e75a8..763e8e2 100644 (file)
@@ -1,4 +1,3 @@
-.\" Hey Emacs! This file is -*- nroff -*- source.
 .\" Copyright 1993 David Metcalfe (david@prism.demon.co.uk)
 .\"
 .\" Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this
 .\" Modified 1993-07-24 by Rik Faith (faith@cs.unc.edu)
 .\" Modified 2003-11-15 by aeb
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HIROFUMI Nishizuka
-.\"    all rights reserved.
-.\" Translated 1997-12-19, HIROFUMI Nishizuka <nishi@rpts.cl.nec.co.jp>
-.\" Updated & Modefied 1999-02-26, Shouichi Saito
-.\" Updated & Modified 2004-06-05, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
-.\" Updated & Modified 2005-09-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2008-12-24, Akihiro MOTOKI, LDP v3.14
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH GETGRNAM 3 2009-03-30 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH GETGRNAM 3 2010\-10\-21 "" "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 getgrnam, getgrnam_r, getgrgid, getgrgid_r \- グループファイルエントリの取り出し
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <sys/types.h>
-.B #include <grp.h>
+\fB#include <sys/types.h>\fP
+\fB#include <grp.h>\fP
 .sp
-.BI "struct group *getgrnam(const char *" name );
+\fBstruct group *getgrnam(const char *\fP\fIname\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "struct group *getgrgid(gid_t " gid );
+\fBstruct group *getgrgid(gid_t \fP\fIgid\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "int getgrnam_r(const char *" name ", struct group *" grp ,
+\fBint getgrnam_r(const char *\fP\fIname\fP\fB, struct group *\fP\fIgrp\fP\fB,\fP
 .br
-.BI "          char *" buf ", size_t " buflen ", struct group **" result );
+\fB          char *\fP\fIbuf\fP\fB, size_t \fP\fIbuflen\fP\fB, struct group **\fP\fIresult\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "int getgrgid_r(gid_t " gid ", struct group *" grp ,
+\fBint getgrgid_r(gid_t \fP\fIgid\fP\fB, struct group *\fP\fIgrp\fP\fB,\fP
 .br
-.BI "          char *" buf ", size_t " buflen ", struct group **" result );
+\fB          char *\fP\fIbuf\fP\fB, size_t \fP\fIbuflen\fP\fB, struct group **\fP\fIresult\fP\fB);\fP
 .fi
 .sp
 .in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参照):
 .ad l
 .in
 .sp
-.BR getgrnam_r (),
-.BR getgrgid_r ():
+\fBgetgrnam_r\fP(), \fBgetgrgid_r\fP():
 .RS 4
-_POSIX_C_SOURCE\ >=\ 1 || _XOPEN_SOURCE || _BSD_SOURCE ||
-_SVID_SOURCE || _POSIX_SOURCE
+_POSIX_C_SOURCE\ >=\ 1 || _XOPEN_SOURCE || _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
+|| _POSIX_SOURCE
 .RE
 .ad b
 .SH 説明
-.BR getgrnam ()
-関数は、グループ名
-.I name
-にマッチするグループ・データベースのエントリを
-要素毎に分解し、各要素を格納した構造体へのポインタを返す
-(パスワード・データベースの例:
-ローカルのグループファイル
-.IR /etc/group ,
+\fBgetgrnam\fP()  関数は、グループ名 \fIname\fP にマッチするグループ・データベースのエントリを
+要素毎に分解し、各要素を格納した構造体へのポインタを返す (パスワード・データベースの例: ローカルのグループファイル \fI/etc/group\fP,
 NIS, LDAP)。
 .PP
-.BR getgrgid ()
-関数は、グループ ID
-.I uid
-にマッチするグループ・データベースのエントリを
+\fBgetgrgid\fP()  関数は、グループ ID \fIuid\fP にマッチするグループ・データベースのエントリを
 要素毎に分解し、各要素を格納した構造体へのポインタを返す。
 .PP
-.BR getgrnam_r ()
-と
-.BR getgrgid_r ()
-関数は (上記の関数と) 同じ情報を取得するが、
-取得した
-.I group
-構造体を
-.I grp
-が指す領域に格納する。
-この
-.I group
-構造体には文字列へのポインタが含まれ、
-これらの文字列はサイズ
-.I buflen
-のバッファ
-.I buf
-に格納される。
-成功した場合
-.I *gbufp
-には結果へのポインタが格納される。
-エントリが見つからなかった場合やエラーが発生した場合には
-.I *result
-には NULL が入る。
-.PP
-\fIgroup\fP 構造体は、\fI<grp.h>\fP で以下のように定義されている:
+\fIgroup\fP 構造体は \fI<grp.h>\fP で以下のように定義されている:
 .sp
 .in +4n
 .nf
 struct group {
     char   *gr_name;       /* グループ名 */
-    char   *gr_passwd;     /* ã\82°ã\83«ã\83¼ã\83\97ã\81®ã\83\90スワード */
+    char   *gr_passwd;     /* ã\82°ã\83«ã\83¼ã\83\97ã\81®ã\83\91スワード */
     gid_t   gr_gid;        /* グループ ID */
     char  **gr_mem;        /* グループのメンバ */
 };
 .fi
 .in
 .PP
-.I buf
-に最大必要なサイズは、
-.BR sysconf (3)
-に引き数
-.B _SC_GETGR_R_SIZE_MAX
+この構造体のフィールドの詳細は \fBgroup\fP(5)  を参照のこと。
+.PP
+\fBgetgrnam_r\fP() と \fBgetgrgid_r\fP() 関数は、それぞれ \fBgetgrnam\fP() と
+\fBgetgrgid\fP() と同じ情報を取得するが、取得した \fIgroup\fP 構造体を
+\fIgrp\fP が指す領域に格納する。\fIgroup\fP 構造体のメンバーが指す文字列は、
+サイズ \fIbuflen\fP のバッファ \fIbuf\fP に格納される。成功した場合
+\fI*gbufp\fP には結果へのポインタが格納される。エントリが見つからなかった
+場合やエラーが発生した場合には \fI*result\fP には NULL が入る。
+.PP
+\fIbuf\fP に最大必要なサイズは、 \fBsysconf\fP(3)  に引き数 \fB_SC_GETGR_R_SIZE_MAX\fP
 を指定して実行することで分かる。
 .SH 返り値
-.BR getgrnam ()
-と
-.BR getgrgid ()
-関数は、
-.I group
-構造体へのポインタを返す。
-マッチするエントリが見つからなかった場合や、
-エラーが発生した場合は NULL を返す。
-エラーが起こった場合、
-.I errno
-が適切に設定される。
-呼び出しの後で
-.I errno
-をチェックしたい場合は、
-呼び出しの前に (この値を) 0 に設定しておくべきである。
+\fBgetgrnam\fP()  と \fBgetgrgid\fP()  関数は、 \fIgroup\fP 構造体へのポインタを返す。
+マッチするエントリが見つからなかった場合や、 エラーが発生した場合は NULL を返す。 エラーが起こった場合、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
+呼び出しの後で \fIerrno\fP をチェックしたい場合は、 呼び出しの前に (この値を) 0 に設定しておくべきである。
 .LP
-返り値は静的な領域を指しており、その後の
-.BR getgrent (3),
-.BR getgrgid (),
-.BR getgrnam ()
-の呼び出しで上書きされるかもしれない。
-(返されたポインタを
-.BR free (3)
-に渡さないこと。)
+返り値は静的な領域を指しており、その後の \fBgetgrent\fP(3), \fBgetgrgid\fP(), \fBgetgrnam\fP()
+の呼び出しで上書きされるかもしれない。 (返されたポインタを \fBfree\fP(3)  に渡さないこと。)
 .LP
-成功すると、
-.BR getgrnam_r ()
-と
-.BR getgrgid_r ()
-は 0 を返し、
-.I *result
-に
-.I grp
-を設定する。
-マッチするグループ・エントリが見つからなかった場合には、
-0 を返し、
-.I *result
-に NULL を設定する。
-エラーの場合、エラー番号を返し、
-.I *result
-に NULL を設定する。
+成功すると、 \fBgetgrnam_r\fP()  と \fBgetgrgid_r\fP()  は 0 を返し、 \fI*result\fP に \fIgrp\fP
+を設定する。 マッチするグループ・エントリが見つからなかった場合には、 0 を返し、 \fI*result\fP に NULL を設定する。
+エラーの場合、エラー番号を返し、 \fI*result\fP に NULL を設定する。
 .SH エラー
-.TP
-.BR 0 " または " ENOENT " または " ESRCH " または " EBADF " または " EPERM " または ... "
-指定された
-.I name
-または
-.I gid
-が見つからなかった。
-.TP
-.B EINTR
-シグナルがキャッチされた。
-.TP
-.B EIO
+.TP 
+\fB0\fP または \fBENOENT\fP または \fBESRCH\fP または \fBEBADF\fP または \fBEPERM\fP または ... 
+指定された \fIname\fP または \fIgid\fP が見つからなかった。
+.TP 
+\fBEINTR\fP
+シグナルが捕捉された。
+.TP 
+\fBEIO\fP
 I/O エラー。
-.TP
-.B EMFILE
-呼び出したプロセスにおいて、
-既に最大数
-.RB ( OPEN_MAX )
-のファイルがオープンされている。
-.TP
-.B ENFILE
-システム上で既に最大数のファイルがオープンされている。
-.TP
-.B ENOMEM
-.\" POSIX にはない
-.I group
-構造体を割り当てるためのメモリが不十分。
-.\" グループ情報構造体を割り当てるため、またはバッファを割り当てるための
-.TP
-.B ERANGE
+.TP 
+\fBEMFILE\fP
+呼び出し元プロセスがオープンしているファイル数が すでに上限 (\fBOPEN_MAX\fP)  であった。
+.TP 
+\fBENFILE\fP
+システムでオープンされているファイル数がすでに上限であった。
+.TP 
+\fBENOMEM\fP
+.\" not in POSIX
+.\" to allocate the group structure, or to allocate buffers
+\fIgroup\fP 構造体を割り当てるためのメモリが不十分。
+.TP 
+\fBERANGE\fP
 与えられたバッファ空間が不十分である。
 .SH ファイル
-.TP
-.I /etc/group
+.TP 
+\fI/etc/group\fP
 ローカルのグループ・データベースファイル
 .SH 準拠
-SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.
+SVr4, 4.3BSD, POSIX.1\-2001.
 .SH 注意
-上記の「返り値」以下の記述は POSIX.1-2001 に拠る。
-この標準は「(エントリが) 見つからないこと」をエラーとしていないので、
-そのような場合に
-.I errno
-がどのような値になるかを定めていない。
-そのため、エラーを認識することは不可能である。
-POSIX に準拠して、エントリが見つからない場合は
-.I errno
-を変更しないようにすべきである、と主張する人もいるかもしれない。
-様々な UNIX 系のシステムで試してみると、そのような場合には
-0, ENOENT, EBADF, ESRCH, EWOULDBLOCK, EPERM といった様々な値が返される。
-他の値が返されるかもしれない。
-.\" より正確には:
-.\" AIX 5.1 は ESRCH を返す。
-.\" OSF1 4.0g は EWOULDBLOCK を返す。
-.\" libc, glibc (バージョン 2.6 まで), Irix 6.5 は ENOENT を返す。
-.\" glibc (バージョン 2.7 以降) は 0 を返す。
-.\" FreeBSD 4.8, OpenBSD 3.2, NetBSD 1.6 は EPERM を返す。
-.\" SunOS 5.8 は EBADF を返す。
-.\" Tru64 5.1b, HP-UX-11i, SunOS 5.7 は 0 を返す。
+.\" more precisely:
+.\" AIX 5.1 - gives ESRCH
+.\" OSF1 4.0g - gives EWOULDBLOCK
+.\" libc, glibc up to version 2.6, Irix 6.5 - give ENOENT
+.\" glibc since version 2.7 - give 0
+.\" FreeBSD 4.8, OpenBSD 3.2, NetBSD 1.6 - give EPERM
+.\" SunOS 5.8 - gives EBADF
+.\" Tru64 5.1b, HP-UX-11i, SunOS 5.7 - give 0
+上記の「返り値」以下の記述は POSIX.1\-2001 に拠る。 この標準は「(エントリが) 見つからないこと」をエラーとしていないので、
+そのような場合に \fIerrno\fP がどのような値になるかを定めていない。 そのため、エラーを認識することは不可能である。 POSIX
+に準拠して、エントリが見つからない場合は \fIerrno\fP を変更しないようにすべきである、と主張する人もいるかもしれない。 様々な UNIX
+系のシステムで試してみると、そのような場合には 0, ENOENT, EBADF, ESRCH, EWOULDBLOCK, EPERM
+といった様々な値が返される。 他の値が返されるかもしれない。
 .SH 関連項目
-.BR endgrent (3),
-.BR fgetgrent (3),
-.BR getgrent (3),
-.BR getpwnam (3),
-.BR setgrent (3),
-.BR group (5)
+\fBendgrent\fP(3), \fBfgetgrent\fP(3), \fBgetgrent\fP(3), \fBgetpwnam\fP(3),
+\fBsetgrent\fP(3), \fBgroup\fP(5)