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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / getipnodebyname.3
index 0da5250..e028159 100644 (file)
 .\" the source, must acknowledge the copyright and authors of this work.
 .\"
 .\" References: RFC 2553
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2001 NAKANO Takeo all rights reserved.
-.\" Translated Sun Jan 14 2001 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
-.\" Updated Tue Nov 26 2002 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.\"WORD:       null pointer    ヌル・ポインター
-.\"
-.TH GETIPNODEBYNAME 3 2010-09-04 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH GETIPNODEBYNAME 3 2010\-09\-04 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 getipnodebyname, getipnodebyaddr, freehostent \- ネットワークホストの名前とアドレスの取得
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <sys/types.h>
-.B #include <sys/socket.h>
-.B #include <netdb.h>
+\fB#include <sys/types.h>\fP
+\fB#include <sys/socket.h>\fP
+\fB#include <netdb.h>\fP
 .sp
-.BI "struct hostent *getipnodebyname(const char *" name ", int " af ,
-.BI "                                int " flags ", int *" error_num );
+\fBstruct hostent *getipnodebyname(const char *\fP\fIname\fP\fB, int \fP\fIaf\fP\fB,\fP
+\fB                                int \fP\fIflags\fP\fB, int *\fP\fIerror_num\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "struct hostent *getipnodebyaddr(const void *" addr ", size_t " len ,
-.BI "                                int " af ", int *" "error_num" );
+\fBstruct hostent *getipnodebyaddr(const void *\fP\fIaddr\fP\fB, size_t \fP\fIlen\fP\fB,\fP
+\fB                                int \fP\fIaf\fP\fB, int *\fP\fIerror_num\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "void freehostent(struct hostent *" "ip" );
+\fBvoid freehostent(struct hostent *\fP\fIip\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-これらの関数は非推奨である (glibc では利用できない)。
-代わりに
-.BR getaddrinfo (3)
-と
-.BR getnameinfo (3)
+これらの関数は非推奨である (glibc では利用できない)。 代わりに \fBgetaddrinfo\fP(3)  と \fBgetnameinfo\fP(3)
 を使うこと。
 .LP
-.BR getipnodebyname ()
-と
-.BR getipnodebyaddr ()
-は、ネットワークホストの名前とアドレスを返す。
+\fBgetipnodebyname\fP()  と \fBgetipnodebyaddr\fP()  は、ネットワークホストの名前とアドレスを返す。
 これらの関数は、以下の構造体へのポインタを返す。
 .sp
 .in +4n
@@ -68,196 +59,95 @@ struct hostent {
     int    h_length;
     char **h_addr_list;
 };
-.fi
 .in
+.fi
 .PP
-これらの関数は、 IPv4 ネットワークアドレスファミリにしかアクセスできない
-.BR gethostbyname (3)
-や
-.BR gethostbyaddr (3)
-を置き換えるものである。
-.BR getipnodebyname ()
-関数と
-.BR getipnodebyaddr ()
-関数は複数のネットワークアドレスファミリーにアクセス可能になっている。
+これらの関数は、 IPv4 ネットワークアドレスファミリにしかアクセスできない \fBgethostbyname\fP(3)  や
+\fBgethostbyaddr\fP(3)  を置き換えるものである。 \fBgetipnodebyname\fP()  関数と
+\fBgetipnodebyaddr\fP()  関数は複数のネットワークアドレスファミリーにアクセス可能になっている。
 .PP
-これらの関数は、
-.B gethostby
-の関数群と異なり、動的に割り当てられたメモリへのポインタを返す。
-呼び出し元がこれらの
-.I hostent
-構造体を必要としなくなった後は、
-.BR freehostent ()
-関数を用いれば動的な割り当てメモリを解放できる。
-.SS getipnodebyname() の引き数
-.BR getipnodebyname ()
-関数は
-.I name
-引き数で指定されたホストのネットワークアドレスを引く。
-.I af
+これらの関数は、 \fBgethostby\fP の関数群と異なり、動的に割り当てられたメモリへのポインタを返す。 呼び出し元がこれらの \fIhostent\fP
+構造体を必要としなくなった後は、 \fBfreehostent\fP()  関数を用いれば動的な割り当てメモリを解放できる。
+.SS "getipnodebyname() の引き数"
+\fBgetipnodebyname\fP()  関数は \fIname\fP 引き数で指定されたホストのネットワークアドレスを引く。 \fIaf\fP
 引き数には以下の値のいずれかを指定する。
-.TP
-.B AF_INET
-.I name
-引き数は、ドットで 4 つに区切られた IPv4 アドレスか、
-IPv4 ネットワークホストの名前へのポインタである。
-.TP
-.B AF_INET6
-.I name
-引き数は、16 進の IPv6 アドレスか、
-IPv6 ネットワークホストの名前へのポインタである。
+.TP 
+\fBAF_INET\fP
+\fIname\fP 引き数は、ドットで 4 つに区切られた IPv4 アドレスか、 IPv4 ネットワークホストの名前へのポインタである。
+.TP 
+\fBAF_INET6\fP
+\fIname\fP 引き数は、16 進の IPv6 アドレスか、 IPv6 ネットワークホストの名前へのポインタである。
 .PP
-.I flags
-パラメータには追加のオプションを指定する。
-複数のフラグを指定するには、それらのビット単位の OR をとって指定すればよい。
-オプションをひとつも指定したくないときには、
-.I flags
-に 0 を設定する必要がある。
-.TP
-.B AI_V4MAPPED
-このフラグは
-.B AF_INET6
-と共に用いられ、IPv6 アドレスの代わりに IPv4 アドレスを問い合わせる。
-問い合わせる IPv4 アドレスは IPv6 アドレスにマップされる。
-.TP
-.B AI_ALL
-このフラグは
-.B AI_V4MAPPED
-と共に用いられ、IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方を問い合わせる。
-見つかった IPv4 アドレスは、すべて IPv6 アドレスにマップされる。
-.TP
-.B AI_ADDRCONFIG
-このフラグは
-.B AF_INET6
-と共に用いられ、
-IPv6 が割り当てられたネットワークインターフェースが
-システムにひとつもなければ IPv6 アドレスの問い合わせを行わず、
-IPv4 が割り当てられたネットワークインターフェースが
-システムにひとつもなければ IPv4 アドレスの問い合わせを行わないように要求する。
-このフラグは単独でも、あるいは
-.B AI_V4MAPPED
-フラグと共にでも用いることができる。
-.TP
-.B AI_DEFAULT
-このフラグは
-.BR (AI_ADDRCONFIG | AI_V4MAPPED)
-と等価である。
+\fIflags\fP パラメータには追加のオプションを指定する。 複数のフラグを指定するには、それらのビット単位の OR をとって指定すればよい。
+オプションをひとつも指定したくないときには、 \fIflags\fP に 0 を設定する必要がある。
+.TP 
+\fBAI_V4MAPPED\fP
+このフラグは \fBAF_INET6\fP と共に用いられ、IPv6 アドレスの代わりに IPv4 アドレスを問い合わせる。 問い合わせる IPv4
+アドレスは IPv6 アドレスにマップされる。
+.TP 
+\fBAI_ALL\fP
+このフラグは \fBAI_V4MAPPED\fP と共に用いられ、IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方を問い合わせる。 見つかった IPv4
+アドレスは、すべて IPv6 アドレスにマップされる。
+.TP 
+\fBAI_ADDRCONFIG\fP
+このフラグは \fBAF_INET6\fP と共に用いられ、 IPv6 が割り当てられたネットワークインターフェースが システムにひとつもなければ IPv6
+アドレスの問い合わせを行わず、 IPv4 が割り当てられたネットワークインターフェースが システムにひとつもなければ IPv4
+アドレスの問い合わせを行わないように要求する。 このフラグは単独でも、あるいは \fBAI_V4MAPPED\fP フラグと共にでも用いることができる。
+.TP 
+\fBAI_DEFAULT\fP
+このフラグは \fB(AI_ADDRCONFIG\fP|\fBAI_V4MAPPED)\fP と等価である。
 .SS "getipnodebyaddr() の引き数"
-.BR getipnodebyaddr ()
-関数は、ネットワークアドレスが
-.I addr
-引き数で指定されたホストの名前を引く。
-.I af
+\fBgetipnodebyaddr\fP()  関数は、ネットワークアドレスが \fIaddr\fP 引き数で指定されたホストの名前を引く。 \fIaf\fP
 引き数には以下の値のいずれかを指定する。
-.TP
-.B AF_INET
-.I addr
-引き数は
-.I struct in_addr
-へのポインターであり、
-.I len
-引き数は
-.I sizeof(struct in_addr)
-に設定しなければならない。
-.TP
-.B AF_INET6
-.I addr
-引き数は
-.I struct in6_addr
-へのポインターであり、
-.I len
-引き数は
-.I sizeof(struct in6_addr)
-に設定しなければならない。
+.TP 
+\fBAF_INET\fP
+\fIaddr\fP 引き数は \fIstruct in_addr\fP へのポインターであり、 \fIlen\fP 引き数は \fIsizeof(struct
+in_addr)\fP に設定しなければならない。
+.TP 
+\fBAF_INET6\fP
+\fIaddr\fP 引き数は \fIstruct in6_addr\fP へのポインターであり、 \fIlen\fP 引き数は \fIsizeof(struct
+in6_addr)\fP に設定しなければならない。
 .SH 返り値
-エラーが起こるとヌル・ポインターが返され、
-.I error_num
-に以下にリストされたエラーコードのいずれかが設定される。
-.TP
-.B HOST_NOT_FOUND
+エラーが起こるとヌル・ポインターが返され、 \fIerror_num\fP に以下にリストされたエラーコードのいずれかが設定される。
+.TP 
+\fBHOST_NOT_FOUND\fP
 ホスト名またはネットワークアドレスが見つからなかった。
-.TP
-.B NO_ADDRESS
-ドメインネームサーバーは
-そのネットワークアドレスまたはネットワーク名を認識したが、
-返事が返ってこなかった。原因としては、
-例えば IPv4 アドレスしか持たないネットワークホストに対して
-IPv6 の情報の問い合わせが行われた (およびその逆) などが考えられる。
-.TP
-.B NO_RECOVERY
-ドメインネームサーバーから恒久的な失敗 (permanent failure)
-を意味する返事が返された。
-.TP
-.B TRY_AGAIN
-ネームサーバーから一時的な失敗 (temporary failure)
-を意味する返事が返された。次にはもうちょっと運が必要かも。
+.TP 
+\fBNO_ADDRESS\fP
+ドメインネームサーバーは そのネットワークアドレスまたはネットワーク名を認識したが、 返事が返ってこなかった。原因としては、 例えば IPv4
+アドレスしか持たないネットワークホストに対して IPv6 の情報の問い合わせが行われた (およびその逆) などが考えられる。
+.TP 
+\fBNO_RECOVERY\fP
+ドメインネームサーバーから恒久的な失敗 (permanent failure)  を意味する返事が返された。
+.TP 
+\fBTRY_AGAIN\fP
+ネームサーバーから一時的な失敗 (temporary failure)  を意味する返事が返された。次にはもうちょっと運が必要かも。
 .PP
-問い合わせに成功すると、
-.I hostent
-構造体へのポインタが返される。
-この構造体は以下のフィールドからなる。
-.TP
-.I h_name
+問い合わせに成功すると、 \fIhostent\fP 構造体へのポインタが返される。 この構造体は以下のフィールドからなる。
+.TP 
+\fIh_name\fP
 これはこのネットワークホストのオフィシャルな名前である。
-.TP
-.I h_aliases
-これは、そのホストのオフィシャルでない別名へのポインターの配列である。
-配列はヌル・ポインターで終端する。
-.TP
-.I h_addrtype
-これは
-.BR getipnodebyname ()
-または
-.BR getipnodebyaddr ()
-に与えられた
-.I af
-引き数のコピーである。
-.I af
-引き数が
-.B AF_INET
-なら
-.I h_addrtype
-は常に
-.B AF_INET
-になり、
-.I af
-引き数が
-.B AF_INET6
-なら
-.I h_addrtype
-も常に
-.B AF_INET6
-になる。
-.TP
-.I h_length
-このフィールドは、
-.I h_addrtype
-が
-.B AF_INET
-なら
-.I sizeof(struct in_addr)
-に、
-.I h_addrtype
-が
-.B AF_INET6
-なら
-.I sizeof(struct in6_addr)
-に設定される。
-.TP
-.I h_addr_list
-これはひとつ以上のポインターの配列で、
-それぞれのポインターは、
-そのネットワークホストに対応するネットワークアドレス構造体を指す。
+.TP 
+\fIh_aliases\fP
+これは、そのホストのオフィシャルでない別名へのポインターの配列である。 配列はヌル・ポインターで終端する。
+.TP 
+\fIh_addrtype\fP
+これは \fBgetipnodebyname\fP()  または \fBgetipnodebyaddr\fP()  に与えられた \fIaf\fP 引き数のコピーである。
+\fIaf\fP 引き数が \fBAF_INET\fP なら \fIh_addrtype\fP は常に \fBAF_INET\fP になり、 \fIaf\fP 引き数が
+\fBAF_INET6\fP なら \fIh_addrtype\fP も常に \fBAF_INET6\fP になる。
+.TP 
+\fIh_length\fP
+このフィールドは、 \fIh_addrtype\fP が \fBAF_INET\fP なら \fIsizeof(struct in_addr)\fP に、
+\fIh_addrtype\fP が \fBAF_INET6\fP なら \fIsizeof(struct in6_addr)\fP に設定される。
+.TP 
+\fIh_addr_list\fP
+これはひとつ以上のポインターの配列で、 それぞれのポインターは、 そのネットワークホストに対応するネットワークアドレス構造体を指す。
 この配列はヌル・ポインターで終端する。
 .SH 準拠
+.\" Not in POSIX.1-2001.
 RFC\ 2553.
-.\" POSIX.1-2001 にはない。
 .SH 注意
-これらの関数は glibc 2.1.91-95 に存在したが、再び削除された。
-いくつかの UNIX 風システムはこれらの関数に対応しているが、
+これらの関数は glibc 2.1.91\-95 に存在したが、再び削除された。 いくつかの UNIX 風システムはこれらの関数に対応しているが、
 これらの関数は全て推奨されない。
 .SH 関連項目
-.BR getaddrinfo (3),
-.BR getnameinfo (3),
-.BR inet_ntop (3),
-.BR inet_pton (3)
+\fBgetaddrinfo\fP(3), \fBgetnameinfo\fP(3), \fBinet_ntop\fP(3), \fBinet_pton\fP(3)