.\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
.\" USA.
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2004 Yuichi SATO
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated Sun Aug 8 00:53:40 JST 2004
-.\" by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
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.\"
-.TH GETPWENT_R 3 2010-10-21 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
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+.\"*******************************************************************
+.TH GETPWENT_R 3 2010\-10\-21 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
-getpwent_r, fgetpwent_r \- パスワードファイルのエントリを
-リエントラントで取り出す
+getpwent_r, fgetpwent_r \- パスワードファイルのエントリを リエントラントで取り出す
.SH 書式
.nf
-.B #include <pwd.h>
+\fB#include <pwd.h>\fP
.sp
-.BI "int getpwent_r(struct passwd *" pwbuf ", char *" buf ,
+\fBint getpwent_r(struct passwd *\fP\fIpwbuf\fP\fB, char *\fP\fIbuf\fP\fB,\fP
.br
-.BI " size_t " buflen ", struct passwd **" pwbufp );
+\fB size_t \fP\fIbuflen\fP\fB, struct passwd **\fP\fIpwbufp\fP\fB);\fP
.sp
-.BI "int fgetpwent_r(FILE *" fp ", struct passwd *" pwbuf ", char *" buf ,
+\fBint fgetpwent_r(FILE *\fP\fIfp\fP\fB, struct passwd *\fP\fIpwbuf\fP\fB, char *\fP\fIbuf\fP\fB,\fP
.br
-.BI " size_t " buflen ", struct passwd **" pwbufp );
+\fB size_t \fP\fIbuflen\fP\fB, struct passwd **\fP\fIpwbufp\fP\fB);\fP
.fi
.sp
.in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照):
.in
.sp
-.BR getpwent_r (),
-_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
+\fBgetpwent_r\fP(), _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
.br
-.BR fgetpwent_r ():
-_SVID_SOURCE
+\fBfgetpwent_r\fP(): _SVID_SOURCE
.SH 説明
-関数
-.BR getpwent_r ()
-と
-.BR fgetpwent_r ()
-は
-.BR getpwent (3)
-と
-.BR fgetpwent (3)
-のリエントラント (reentrant) 版である。
-前者は、
-.BR setpwent (3)
-によって初期化されたストリームから、次のパスワードエントリを読み込む。
-後者は、ストリーム
-.I fp
-から次のパスワードエントリを読み込む。
+関数 \fBgetpwent_r\fP() と \fBfgetpwent_r\fP() は \fBgetpwent\fP(3) と \fBfgetpwent\fP(3)
+のリエントラント (reentrant) 版である。 前者は、 \fBsetpwent\fP(3)
+によって初期化されたストリームから、次のパスワードエントリを読み込む。 後者は、ストリーム \fIfp\fP から次のパスワードエントリを読み込む。
.PP
-\fIpasswd\fP 構造体は
-.I <pwd.h>
-において以下のように定義されている。
+\fIpasswd\fP 構造体は、\fI<pwd.h>\fP で以下のように定義されている:
.sp
.in +4n
.nf
.fi
.in
.PP
-この構造体のフィールドの詳細は
-.BR passwd (5)
-を参照のこと。
+この構造体のフィールドの詳細は \fBpasswd\fP(5) を参照のこと。
-リエントラントでない関数は静的な格納領域へのポインタを返す。
-この静的な格納領域には、更にユーザ名・パスワード・gecos フィールド・
-ホームディレクトリ・シェルへのポインタが含まれる。
-ここで説明されているリエントラント版の関数は、
-呼び出し側から提供されるバッファにユーザ名など全てを返す。
-最初の引き数として \fIstruct passwd\fP を保持できるバッファ
-.I pwbuf
-がある。
-次にその他の文字列を保持できるサイズ
-.I buflen
-のバッファ
-.I buf
-がある。
-これらの関数の結果 (ストリームから読み込まれた \fIstruct passwd\fP) は、
-提供されたバッファ
-.I *pwbuf
-に格納され、この \fIstruct passwd\fP へのポインタは
-.I *pwbufp
-に返される。
+リエントラントでない関数は静的な格納領域へのポインタを返す。 この静的な格納領域には、更にユーザ名・パスワード・gecos フィールド・
+ホームディレクトリ・シェルへのポインタが含まれる。 ここで説明されているリエントラント版の関数は、
+呼び出し側から提供されるバッファにユーザ名など全てを返す。 最初の引き数として \fIstruct passwd\fP を保持できるバッファ \fIpwbuf\fP
+がある。 次にその他の文字列を保持できるサイズ \fIbuflen\fP のバッファ \fIbuf\fP がある。 これらの関数の結果 (ストリームから読み込まれた
+\fIstruct passwd\fP) は、 提供されたバッファ \fI*pwbuf\fP に格納され、この \fIstruct passwd\fP へのポインタは
+\fI*pwbufp\fP に返される。
.SH 返り値
-成功した場合、これらの関数は 0 を返し、
-.I *pwbufp
-は \fIstruct passwd\fP へのポインタとなる。
-エラーの場合、これらの関数はエラー値を返し、
-.I *pwbufp
-は NULL になる。
+成功した場合、これらの関数は 0 を返し、 \fI*pwbufp\fP は \fIstruct passwd\fP へのポインタとなる。
+エラーの場合、これらの関数はエラー値を返し、 \fI*pwbufp\fP は NULL になる。
.SH エラー
-.TP
-.B ENOENT
+.TP
+\fBENOENT\fP
次のエントリがない。
-.TP
-.B ERANGE
-十分なバッファ空間が与えられていない。
-もっと大きなバッファで再度実行すること。
+.TP
+\fBERANGE\fP
+十分なバッファ空間が与えられていない。 もっと大きなバッファで再度実行すること。
.SH 準拠
-これらの関数は GNU 拡張であり、POSIX 版の関数
-.BR getpwnam_r (3)
-の形式に似せてある。
+これらの関数は GNU 拡張であり、POSIX 版の関数 \fBgetpwnam_r\fP(3) の形式に似せてある。
他のシステムでは以下のプロトタイプが使われている。
.sp
.nf
.in
.fi
.SH 注意
-関数
-.BR getpwent_r ()
-は本当のリエントラントではない。
-なぜなら、ストリームの読み込み位置を
+関数 \fBgetpwent_r\fP() は本当のリエントラントではない。 なぜなら、ストリームの読み込み位置を
他の全てのスレッドと共有しているためである。
.SH 例
.nf
exit(EXIT_SUCCESS);
}
.fi
-.\" たぶんエラーチェックを追加して、strerror_r を使うべきだろう。
+.\" perhaps add error checking - should use strerror_r
.\" #include <errno.h>
.\" #include <stdlib.h>
.\" if (i) {
.\" exit(EXIT_SUCCESS);
.\" }
.SH 関連項目
-.BR fgetpwent (3),
-.BR getpw (3),
-.BR getpwent (3),
-.BR getpwnam (3),
-.BR getpwuid (3),
-.BR putpwent (3),
-.BR passwd (5)
+\fBfgetpwent\fP(3), \fBgetpw\fP(3), \fBgetpwent\fP(3), \fBgetpwnam\fP(3),
+\fBgetpwuid\fP(3), \fBputpwent\fP(3), \fBpasswd\fP(5)