.\" 2007-03-31 Bruno Haible, Describe the glibc/libiconv //TRANSLIT
.\" and //IGNORE extensions for 'tocode'.
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2000 Yuichi SATO
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated Tue Jul 11 19:02:58 JST 2000
-.\" by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
-.\" Updated 2007-06-01, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.50
+.\"*******************************************************************
.\"
-.\"WORD: allocate 割り当てる
-.\"WORD: descriptor ディスクリプタ
-.\"WORD: conversion 変換
-.\"WORD: sequence 文字列
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
-.TH ICONV_OPEN 3 2008-08-11 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH ICONV_OPEN 3 2008\-08\-11 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
iconv_open \- 文字セット変換のためのディスクリプタを割り当てる
.SH 書式
.nf
-.B #include <iconv.h>
+\fB#include <iconv.h>\fP
.sp
-.BI "iconv_t iconv_open(const char *" tocode ", const char *" fromcode );
+\fBiconv_t iconv_open(const char *\fP\fItocode\fP\fB, const char *\fP\fIfromcode\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
-.BR iconv_open ()
-関数は、文字エンコーディング \fIfromcode\fP から
-文字エンコーディング \fItocode\fP へのバイト文字列変換に適した
-変換ディスクリプタを割り当てる。
+\fBiconv_open\fP() 関数は、文字エンコーディング \fIfromcode\fP から 文字エンコーディング \fItocode\fP
+へのバイト文字列変換に適した 変換ディスクリプタを割り当てる。
.PP
-\fIfromcode\fP と \fItocode\fP に使うことのできる値と、
-サポートされる組み合わせは、システムに依存する。
-GNU C ライブラリでは、使うことのできる値は
-\fBiconv \-\-list\fP コマンドでリストされ、
-リストされたすべての値の組み合わせがサポートされる。
-さらに、 GNU C ライブラリと GNU libiconv ライブラリでは、
-以下の接尾辞がサポートされている。
-.TP
+\fIfromcode\fP と \fItocode\fP に使うことのできる値と、 サポートされる組み合わせは、システムに依存する。 GNU C
+ライブラリでは、使うことのできる値は \fBiconv \-\-list\fP コマンドでリストされ、 リストされたすべての値の組み合わせがサポートされる。
+さらに、 GNU C ライブラリと GNU libiconv ライブラリでは、 以下の接尾辞がサポートされている。
+.TP
//TRANSLIT
-\fItocode\fP の後ろに文字列 "//TRANSLIT" が付いている場合、
-翻訳 (transliteration) が有効になる。この場合、
-変換先の文字セットで表現できない文字を、その文字と同じように見える
-文字 (複数文字の場合もある) で表現することができる。
-.TP
+\fItocode\fP の後ろに文字列 "//TRANSLIT" が付いている場合、 翻訳 (transliteration) が有効になる。この場合、
+変換先の文字セットで表現できない文字を、その文字と同じように見える 文字 (複数文字の場合もある) で表現することができる。
+.TP
//IGNORE
-\fItocode\fP の後ろに文字列 "//IGNORE" が付いている場合、
-変換先の文字セットで表現できない文字は黙って無視される。
+\fItocode\fP の後ろに文字列 "//IGNORE" が付いている場合、 変換先の文字セットで表現できない文字は黙って無視される。
.PP
-この関数を読んで得られた変換ディスクリプタは、
-.BR iconv (3)
-で
-何度でも使うことができる。
-これは
-.BR iconv_close (3)
+この関数を読んで得られた変換ディスクリプタは、 \fBiconv\fP(3) で 何度でも使うことができる。 これは \fBiconv_close\fP(3)
を使って解放されるまで有効である。
.PP
-変換ディスクリプタは変換状態を持つ。
-.BR iconv_open ()
-を用いて生成された後、変換状態は初期状態である。
-.BR iconv (3)
-を使うことにより、ディスクリプタの変換状態が変更される。
-(変換ディスクリプタはマルチスレッドで
-同時に使うことができないことを意味している。)
-変換状態を初期状態に戻すには、
-\fIinbuf\fP 引き数を NULL として
-.BR iconv (3)
-を用いること。
+変換ディスクリプタは変換状態を持つ。 \fBiconv_open\fP() を用いて生成された後、変換状態は初期状態である。 \fBiconv\fP(3)
+を使うことにより、ディスクリプタの変換状態が変更される。 (変換ディスクリプタはマルチスレッドで 同時に使うことができないことを意味している。)
+変換状態を初期状態に戻すには、 \fIinbuf\fP 引き数を NULL として \fBiconv\fP(3) を用いること。
.SH 返り値
-.BR iconv_open ()
-関数は、新たに割り当てられた変換ディスクリプタを返す。
-エラーの場合、この関数は \fIerrno\fP を設定し、
-.I (iconv_t)\ \-1
-を返す。
+\fBiconv_open\fP() 関数は、新たに割り当てられた変換ディスクリプタを返す。 エラーの場合、この関数は \fIerrno\fP を設定し、
+\fI(iconv_t)\ \-1\fP を返す。
.SH エラー
他のいろいろなエラーのうち、以下のエラーが起こりうる。
-.TP
-.B EINVAL
+.TP
+\fBEINVAL\fP
\fIfromcode\fP から \fItocode\fP への変換は、この実装ではサポートされていない。
.SH バージョン
この関数はバージョン 2.1 以降の glibc で利用可能である。
.SH 準拠
-UNIX98, POSIX.1-2001.
+UNIX98, POSIX.1\-2001.
.SH 関連項目
-.BR iconv (1),
-.BR iconv (3),
-.BR iconv_close (3)
+\fBiconv\fP(1), \fBiconv\fP(3), \fBiconv_close\fP(3)