.\" (prompted by Scott Burkett <scottb@IntNet.net>)
.\" Modified Sun Mar 28 23:44:38 1999 by Andries Brouwer (aeb@cwi.nl)
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Kazuyuki Tanisako
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated Sat Apr 10 02:12:40 JST 1999
-.\" by Kazuyuki Tanisako <tanisako@osa.dec.com>
+.\"*******************************************************************
.\"
-.\"WORD: temporary file テンポラリファイル
-.\"WORD: filename ファイル名
-.\"WORD: pointer ポインター
-.\"WORD: function 関数
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
.\"
-.TH MKTEMP 3 2010-09-20 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH MKTEMP 3 2010\-09\-20 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
mktemp \- 他と重ならないテンポラリファイル名を作成する
.SH 書式
.nf
-.B #include <stdlib.h>
+\fB#include <stdlib.h>\fP
.sp
-.BI "char *mktemp(char *" template );
+\fBchar *mktemp(char *\fP\fItemplate\fP\fB);\fP
.fi
.sp
.in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照):
.in
.sp
-.BR mktemp ():
+\fBmktemp\fP():
.ad l
.PD 0
.RS 4
-.TP 4
+.TP 4
glibc 2.12 以降:
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE ||
(_XOPEN_SOURCE\ >=\ 500 ||
_XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED) &&
!(_POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 600)
-.TP
+.TP
glibc 2.12 より前:
-_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 500 ||
-_XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
+_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 500 || _XOPEN_SOURCE\ &&\ _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
.RE
.PD
.ad b
-\"O .SH DESCRIPTION
.SH 説明
-関数
-.BR mktemp ()
-は引数 \fItemplate\fP から他と重ならない
-テンポラリファイル名を作成する。引数 \fItemplate\fP で指示する文字配列
-の後6文字は XXXXXX である必要がある。この部分がファイル名を他と
-重ならないにするような文字で置き換えられる。
-.I template
-は書き換えられるため、文字列定数ではなく文字配列として宣言するように
-しなければならない。
+関数 \fBmktemp\fP() は引数 \fItemplate\fP から他と重ならない テンポラリファイル名を作成する。引数 \fItemplate\fP
+で指示する文字配列 の後6文字は XXXXXX である必要がある。この部分がファイル名を他と 重ならないにするような文字で置き換えられる。
+\fItemplate\fP は書き換えられるため、文字列定数ではなく文字配列として宣言するように しなければならない。
.SH 返り値
-関数
-.BR mktemp ()
-は常に \fItemplate\fP を戻す。
-一意な名前が作成された場合、
-\fItemplate\fP の最後の 6 バイトに
-他と重ならない名前 (それまでに出ていない名前) になるような値が格納される。
-一意な名前が作成できなかった場合には、
-\fItemplate\fP には空文字列がセットされる。
+関数 \fBmktemp\fP() は常に \fItemplate\fP を戻す。 一意な名前が作成された場合、 \fItemplate\fP の最後の 6 バイトに
+他と重ならない名前 (それまでに出ていない名前) になるような値が格納される。 一意な名前が作成できなかった場合には、 \fItemplate\fP
+には空文字列がセットされる。
.SH エラー
-.TP
-.B EINVAL
+.TP
+\fBEINVAL\fP
引数 \fItemplate\fP で指示された文字列の後6文字が XXXXXX でない。
.SH 準拠
-4.3BSD, POSIX.1-2001.
-POSIX.1-2008 では
-.BR mktemp ()
-の仕様が削除されている。
+4.3BSD, POSIX.1\-2001. POSIX.1\-2008 では \fBmktemp\fP() の仕様が削除されている。
.SH 注意
-libc4, libc5, glibc1 でのプロトタイプ宣言は
-.I <unistd.h>
-に含まれる; glibc2 では Single UNIX Specification に従って
-.I <stdlib.h>
-に含まれている。
+libc4, libc5, glibc1 でのプロトタイプ宣言は \fI<unistd.h>\fP に含まれる; glibc2 では
+Single UNIX Specification に従って \fI<stdlib.h>\fP に含まれている。
.SH バグ
-.BR mktemp ()
-を決して使わないこと。4.3BSD 系の実装や XXXXXX を
-プロセス ID と1文字により置き換える方式ではせいぜい26の名前を返す
-ことができるにすぎない。
-この名前は簡単に推測できることや、その名前がすでに存在しているかどうか
-テストして、そのファイルをオープンする間に競合がある事から、
-.BR mktemp ()
-を使うのは毎回セキュリティリスクをおかすことになる。
-この競合は
-.BR mkstemp (3)
-を使うことで避けられる。
+\fBmktemp\fP() を決して使わないこと。4.3BSD 系の実装や XXXXXX を プロセス ID
+と1文字により置き換える方式ではせいぜい26の名前を返す ことができるにすぎない。
+この名前は簡単に推測できることや、その名前がすでに存在しているかどうか テストして、そのファイルをオープンする間に競合がある事から、
+\fBmktemp\fP() を使うのは毎回セキュリティリスクをおかすことになる。 この競合は \fBmkstemp\fP(3) を使うことで避けられる。
.SH 関連項目
-.BR mkstemp (3),
-.BR tempnam (3),
-.BR tmpfile (3),
-.BR tmpnam (3)
+\fBmkstemp\fP(3), \fBtempnam\fP(3), \fBtmpfile\fP(3), \fBtmpnam\fP(3)