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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / openpty.3
index 3f1a0c4..7a06fba 100644 (file)
 .\"
 .\" Added -lutil remark, 030718
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2002 Yuichi SATO
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Tue Jan 22 21:42:05 JST 2002
-.\"         by Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
-.\" Updated Mon Mar  8 2003 by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated Sun Sep 14 2003 by Akihiro MOTOKI
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\"WORD:       tty             端末
-.\"WORD:       pseudoterminal  疑似端末
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH OPENPTY 3  2010-06-13 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH OPENPTY 3 2010\-06\-13 GNU "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 openpty, login_tty, forkpty \- 端末ユーティリティ関数
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <pty.h>
+\fB#include <pty.h>\fP
 .sp
-.BI "int openpty(int *" amaster ", int *" aslave ", char *" name ,
-.BI "            const struct termios *" termp ,
-.BI "            const struct winsize *" winp );
+\fBint openpty(int *\fP\fIamaster\fP\fB, int *\fP\fIaslave\fP\fB, char *\fP\fIname\fP\fB,\fP
+\fB            const struct termios *\fP\fItermp\fP\fB,\fP
+\fB            const struct winsize *\fP\fIwinp\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "pid_t forkpty(int *" amaster ", char *" name ,
-.BI "              const struct termios *" termp ,
-.BI "              const struct winsize *" winp );
+\fBpid_t forkpty(int *\fP\fIamaster\fP\fB, char *\fP\fIname\fP\fB,\fP
+\fB              const struct termios *\fP\fItermp\fP\fB,\fP
+\fB              const struct winsize *\fP\fIwinp\fP\fB);\fP
 .sp
-.B #include <utmp.h>
+\fB#include <utmp.h>\fP
 .sp
-.BI "int login_tty(int " fd );
+\fBint login_tty(int \fP\fIfd\fP\fB);\fP
 .sp
 \fI\-lutil\fP でリンクする。
 .fi
 .SH 説明
-.BR openpty ()
-関数は、使用可能な疑似端末 (pseudoterminal) を見つけて、
-マスタとスレーブのファイル・ディスクリプタを
-.I amaster
-と
-.I aslave
-に入れて返す。
-.I name
-が NULL でない場合、スレーブのファイル名が
-.I name
-に返される。
-.I termp
-が NULL でない場合、スレーブの端末パラメータは
-.I termp
-の値に設定される。
-.I winp
-が NULL でない場合、スレーブのウインドウサイズは
-.I winp
-に設定される。
+\fBopenpty\fP()  関数は、使用可能な疑似端末 (pseudoterminal) を見つけて、 マスタとスレーブのファイル・ディスクリプタを
+\fIamaster\fP と \fIaslave\fP に入れて返す。 \fIname\fP が NULL でない場合、スレーブのファイル名が \fIname\fP
+に返される。 \fItermp\fP が NULL でない場合、スレーブの端末パラメータは \fItermp\fP の値に設定される。 \fIwinp\fP が NULL
+でない場合、スレーブのウインドウサイズは \fIwinp\fP に設定される。
 
-.BR login_tty ()
-関数は、端末
-.I fd
-にログインする準備をする
-.RI ( fd
-は実際の端末デバイスでも、
-.BR openpty ()
-で返される疑似端末のスレーブでもよい)。
-具体的には、新しいセッションを作成し、
-.I fd
-を呼び出し元のプロセスの制御端末とし、
-呼び出し元の標準入力・標準出力・標準エラーのストリームを
-.I fd
-に設定した後、
-.I fd
-をクローズする。
+\fBlogin_tty\fP()  関数は、端末 \fIfd\fP にログインする準備をする (\fIfd\fP は実際の端末デバイスでも、 \fBopenpty\fP()
+で返される疑似端末のスレーブでもよい)。 具体的には、新しいセッションを作成し、 \fIfd\fP を呼び出し元のプロセスの制御端末とし、
+呼び出し元の標準入力・標準出力・標準エラーのストリームを \fIfd\fP に設定した後、 \fIfd\fP をクローズする。
 
-.BR forkpty ()
-関数は
-.BR openpty (),
-.BR fork (2),
-.BR login_tty ()
-を組み合わせ、疑似端末を操作する新しいプロセスを生成する。
-疑似端末のマスタ側のファイル・ディスクリプタは
-.I amaster
-に返され、
-.I name
-が NULL でない場合には、スレーブのファイル名が
-.I name
-に返される。
-.I termp
-と
-.I winp
-引き数は、NULL でなければ、
-疑似端末のスレーブ側の端末属性とウインドウサイズを決定する。
+\fBforkpty\fP()  関数は \fBopenpty\fP(), \fBfork\fP(2), \fBlogin_tty\fP()
+を組み合わせ、疑似端末を操作する新しいプロセスを生成する。 疑似端末のマスタ側のファイル・ディスクリプタは \fIamaster\fP に返され、
+\fIname\fP が NULL でない場合には、スレーブのファイル名が \fIname\fP に返される。 \fItermp\fP と \fIwinp\fP
+引き数は、NULL でなければ、 疑似端末のスレーブ側の端末属性とウインドウサイズを決定する。
 .SH 返り値
-.BR openpty (),
-.BR login_tty (),
-.BR forkpty ()
-の呼び出しが成功しなかった場合、
-\-1 が返されて、
-.I errno
-はエラーを示す値に設定される。
-成功した場合、
-.BR openpty (),
-.BR login_tty ()
-および      
-.BR forkpty ()
-の子プロセスは 0 を返し、
-.BR forkpty ()
-の親プロセスは子プロセスのプロセス ID を返す。
+\fBopenpty\fP(), \fBlogin_tty\fP(), \fBforkpty\fP()  の呼び出しが成功しなかった場合、 \-1 が返されて、
+\fIerrno\fP はエラーを示す値に設定される。 成功した場合、 \fBopenpty\fP(), \fBlogin_tty\fP()  および  
+\fBforkpty\fP()  の子プロセスは 0 を返し、 \fBforkpty\fP()  の親プロセスは子プロセスのプロセス ID を返す。
 .SH エラー
-以下の場合に
-.BR openpty ()
-は失敗する:
-.TP
-.B ENOENT
+以下の場合に \fBopenpty\fP()  は失敗する:
+.TP 
+\fBENOENT\fP
 使用可能な端末がない。
 .LP
-.BR ioctl (2)
-が
-.I fd
-を呼び出し元のプロセスの制御端末に設定するのに失敗した場合、
-.BR login_tty ()
-は失敗する。
+\fBioctl\fP(2)  が \fIfd\fP を呼び出し元のプロセスの制御端末に設定するのに失敗した場合、 \fBlogin_tty\fP()  は失敗する。
 .LP
-.BR openpty ()
-または
-.BR fork (2)
-のどちらかが失敗した場合、
-.BR forkpty ()
-は失敗する。
+\fBopenpty\fP()  または \fBfork\fP(2)  のどちらかが失敗した場合、 \fBforkpty\fP()  は失敗する。
 .SH 準拠
-これらは BSD の関数であり、libc5 と glibc2 に存在する。
-POSIX での標準化はされていない。
+これらは BSD の関数であり、libc5 と glibc2 に存在する。 POSIX での標準化はされていない。
 .SH 注意
-.\" これらの関数は libutil に含まれている。したがって、コンパイル時の
-.\" オプションに
-.\" .B \-lutil
-.\" を加える必要がある。
-.\"
-glibc 2.8 で、
-.BR openpty ()
-と
-.BR forkpty ()
-の構造体へのポインタの引き数に
-.B const
+glibc 2.8 で、 \fBopenpty\fP()  と \fBforkpty\fP()  の構造体へのポインタの引き数に \fBconst\fP
 修飾子が追加された。
 
-2.0.92 より前のバージョンの glibc では、
-.BR openpty ()
-は BSD 疑似端末ペアのファイル・ディスクリプタを返す。
-2.0.92 以降の glibc では、
-.BR openpty ()
-はまず Unix 98 疑似端末ペアをオープンしようとし、それに失敗した場合に
+2.0.92 より前のバージョンの glibc では、 \fBopenpty\fP()  は BSD 疑似端末ペアのファイル・ディスクリプタを返す。
+2.0.92 以降の glibc では、 \fBopenpty\fP()  はまず Unix 98 疑似端末ペアをオープンしようとし、それに失敗した場合に
 BSD 疑似端末ペアのオープンへと移行する。
 .SH バグ
-誰も
-.I name
-に対してどのくらい大きさを予約しておけばいいか分からない。
-したがって、NULL でない
-.I name
-を引き数として
-.BR openpty ()
-や
-.BR forkpty ()
-を呼び出すのは安全であるとは言えない。
+誰も \fIname\fP に対してどのくらい大きさを予約しておけばいいか分からない。 したがって、NULL でない \fIname\fP を引き数として
+\fBopenpty\fP()  や \fBforkpty\fP()  を呼び出すのは安全であるとは言えない。
 .SH 関連項目
-.BR fork (2),
-.BR ttyname (3),
-.BR pty (7)
+\fBfork\fP(2), \fBttyname\fP(3), \fBpty\fP(7)