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.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2006 Yuichi SATO
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated 2006-07-13, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>. LDP v2.29
-.\" Updated 2010-04-11, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.24
+.\"*******************************************************************
.\"
-.TH POSIX_FALLOCATE 3 2010-09-20 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
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+.\"*******************************************************************
+.TH POSIX_FALLOCATE 3 2010\-09\-20 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
posix_fallocate \- ファイルのスペースを確保する
.SH 書式
.nf
-.B #include <fcntl.h>
+\fB#include <fcntl.h>\fP
.sp
-.BI "int posix_fallocate(int " fd ", off_t " offset ", off_t " len );
+\fBint posix_fallocate(int \fP\fIfd\fP\fB, off_t \fP\fIoffset\fP\fB, off_t \fP\fIlen\fP\fB);\fP
.fi
.sp
.ad l
.in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照):
.in
.sp
-.BR posix_fallocate ():
+\fBposix_fallocate\fP():
.RS 4
_XOPEN_SOURCE\ >=\ 600 || _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L
.RE
.ad
.SH 説明
-関数
-.BR posix_fallocate ()
-は、ディスクリプタ
-.I fd
-で参照されるファイルに対して、ディスクスペースを確実に確保する。
-ディスクスペースは
-.I offset
-から始まる
-.I len
-バイトの範囲のバイトである。
-.BR posix_fallocate ()
-の呼び出しが成功した後、指定された範囲のバイトに対する書き込みは、
-ディスクスペースの不足で失敗しないことが保証される。
+関数 \fBposix_fallocate\fP() は、ディスクリプタ \fIfd\fP で参照されるファイルに対して、ディスクスペースを確実に確保する。
+ディスクスペースは \fIoffset\fP から始まる \fIlen\fP バイトの範囲のバイトである。 \fBposix_fallocate\fP()
+の呼び出しが成功した後、指定された範囲のバイトに対する書き込みは、 ディスクスペースの不足で失敗しないことが保証される。
-ファイルのサイズが
-.IR offset + len
-より小さい場合、ファイルはこのサイズになるように拡大される。
+ファイルのサイズが \fIoffset\fP+\fIlen\fP より小さい場合、ファイルはこのサイズになるように拡大される。
それ以外の場合、ファイルサイズは変わらない。
.SH 返り値
-.BR posix_fallocate ()
-は成功した場合、0 を返す。
-失敗した場合、エラー番号を返す。
-.I errno
+\fBposix_fallocate\fP() は成功した場合、0 を返す。 失敗した場合、エラー番号を返す。 \fIerrno\fP
が設定されない点に注意すること。
.SH エラー
-.TP
-.B EBADF
-.I fd
-が有効なディスクリプタでない。
-または書き込み用にオープンされていない。
-.TP
-.B EFBIG
-.I offset+len
-が最大ファイルサイズを超えている。
-.TP
-.B EINVAL
-.I offset
-が 0 未満だったか、
-.I len
-が 0 以下だった。
-.TP
-.B ENODEV
-.I fd
-が通常のファイルとして参照されていない。
-.TP
-.B ENOSPC
-.I fd
-で参照されるファイルが存在するデバイスに、十分なスペースが残っていない。
-.TP
-.B ESPIPE
-.I fd
-がパイプを参照している。
+.TP
+\fBEBADF\fP
+\fIfd\fP が有効なファイルディスクリプタでないか、 書き込み用としてオープンされていない。
+.TP
+\fBEFBIG\fP
+\fIoffset+len\fP が最大ファイルサイズを超えている。
+.TP
+\fBEINVAL\fP
+\fIoffset\fP が 0 未満だったか、 \fIlen\fP が 0 以下だった。
+.TP
+\fBENODEV\fP
+\fIfd\fP が通常のファイルとして参照されていない。
+.TP
+\fBENOSPC\fP
+\fIfd\fP が参照するファイルを含むデバイスに十分な空き領域がない。
+.TP
+\fBESPIPE\fP
+\fIfd\fP がパイプを参照している。
.SH バージョン
-.BR posix_fallocate ()
-は glibc 2.1.94 以降で利用可能である。
+\fBposix_fallocate\fP() は glibc 2.1.94 以降で利用可能である。
.SH 準拠
-POSIX.1-2001.
+POSIX.1\-2001.
-POSIX.1-2008 では、
-.I len
-が 0 の場合、もしくは
-.I offset
-が 0 未満の場合、
-.B EINVAL
-エラーを返すものとされている。
-POSIX.1-2001 では、
-.I len
-が 0 未満の場合、もしくは
-.I offset
-が 0 未満の場合、
-.B EINVAL
-エラーを返すものとされている。また、
-.I len
-が 0 の場合、
-.B EINVAL
-エラーを返してもよいとされている。
+POSIX.1\-2008 では、 \fIlen\fP が 0 の場合、もしくは \fIoffset\fP が 0 未満の場合、 \fBEINVAL\fP
+エラーを返すものとされている。 POSIX.1\-2001 では、 \fIlen\fP が 0 未満の場合、もしくは \fIoffset\fP が 0 未満の場合、
+\fBEINVAL\fP エラーを返すものとされている。また、 \fIlen\fP が 0 の場合、 \fBEINVAL\fP エラーを返してもよいとされている。
.SH 関連項目
-.BR fallocate (2),
-.BR lseek (2),
-.BR posix_fadvise (2)
+\fBfallocate\fP(2), \fBlseek\fP(2), \fBposix_fadvise\fP(2)