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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / strerror.3
index 402101b..db2000d 100644 (file)
 .\" 2005-12-13, mtk, Substantial rewrite of strerror_r() description
 .\"         Addition of extra material on portability and standards.
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 YOSHINO Takashi
-.\"       all rights reserved.
-.\" Translated 1997-01-20, YOSHINO Takashi <yoshino@civil.jcn.nihon-u.ac.jp>
-.\" Updated & Modified 2001-11-03, Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
-.\" Updated 2005-12-26, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2007-09-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.64
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\"WORD         GNU-specific            GNU 仕様の
-.\"WORD         XSI-compliant           XSI 準拠の
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH STRERROR 3  2009-03-30 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH STRERROR 3 2009\-03\-30 "" "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 strerror, strerror_r \- エラー番号を説明する文字列を返す。
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <string.h>
+\fB#include <string.h>\fP
 .sp
-.BI "char *strerror(int " errnum );
+\fBchar *strerror(int \fP\fIerrnum\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "char *strerror_r(int " errnum ", char *" buf ", size_t " buflen );
+\fBint strerror_r(int \fP\fIerrnum\fP\fB, char *\fP\fIbuf\fP\fB, size_t \fP\fIbuflen\fP\fB);\fP
+            /* XSI\-compliant */
+.sp
+\fBchar *strerror_r(int \fP\fIerrnum\fP\fB, char *\fP\fIbuf\fP\fB, size_t \fP\fIbuflen\fP\fB);\fP
+            /* GNU\-specific */
 .fi
 .sp
 .in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参照):
 .in
 .sp
-次の場合には
-XSI 準拠のバージョンの
-.BR strerror_r ()
-が提供される:
+次の場合には XSI 準拠のバージョンの \fBstrerror_r\fP()  が提供される:
 .br
 (_POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L || _XOPEN_SOURCE\ >=\ 600) && !\ _GNU_SOURCE
-.fi
+.br
+それ以外の場合、GNU バージョンが提供される。
 .SH 説明
-.BR strerror ()
-関数は、引き数 \fIerrnum\fP で渡されたエラーコードについての
-説明が入った文字列へのポインタを返す。
-可能であるならば、適切な言語を選択するために、
-現在のロケールの
-.B LC_MESSAGES
-を使う。
-この文字列は、アプリケーションで変更してはならないが、
-その後に起こる
-.BR perror (3)
-や
-.BR strerror ()
-の呼び出しで
-変更されても構わない。
-この文字列を変更するライブラリ関数はない。
+\fBstrerror\fP()  関数は、引き数 \fIerrnum\fP で渡されたエラーコードについての 説明が入った文字列へのポインタを返す。
+可能であるならば、適切な言語を選択するために、 現在のロケールの \fBLC_MESSAGES\fP を使う。
+この文字列は、アプリケーションで変更してはならないが、 その後に起こる \fBperror\fP(3)  や \fBstrerror\fP()  の呼び出しで
+変更されても構わない。 この文字列を変更するライブラリ関数はない。
 
-.BR strerror_r ()
-関数は
-.BR strerror ()
-と似ているが、
-スレッドセーフである。
-この関数には二種類のバージョンが存在し、
-POSIX.1-2001 で規定された XSI 準拠のバージョン
-(glibc 2.3.4 以降で利用可能) と、
-GNU 仕様のバージョン (glibc 2.0 以降で利用可能) である。
-「書式」の節に記載された機能検査マクロの場合には、
-XSI 準拠のバージョンが提供される。
-それ以外の場合には GNU 仕様のバージョンが提供される。
-機能検査マクロが一つも明示的に定義されない場合、
-(glibc 2.4 以降では) デフォルトで
-.B _POSIX_SOURCE
-は値 200112l で定義され、その結果
-XSI 準拠のバージョンの
-.BR strerror_r ()
+\fBstrerror_r\fP()  関数は \fBstrerror\fP()  と似ているが、 スレッドセーフである。 この関数には二種類のバージョンが存在し、
+POSIX.1\-2001 で規定された XSI 準拠のバージョン (glibc 2.3.4 以降で利用可能) と、 GNU 仕様のバージョン
+(glibc 2.0 以降で利用可能) である。 「書式」の節に記載された機能検査マクロの場合には、 XSI 準拠のバージョンが提供される。
+それ以外の場合には GNU 仕様のバージョンが提供される。 機能検査マクロが一つも明示的に定義されない場合、 (glibc 2.4 以降では)
+デフォルトで \fB_POSIX_SOURCE\fP は値 200112l で定義され、その結果 XSI 準拠のバージョンの \fBstrerror_r\fP()
 がデフォルトで提供される。
 
-移植性が必要なアプリケーションでは、
-XSI 準拠の
-.BR strerror_r ()
-を使う方がよい。
-この関数は、ユーザーから提供される長さ
-.I buflen
-のバッファ
-.I buf
-にエラー文字列を返す。
+移植性が必要なアプリケーションでは、 XSI 準拠の \fBstrerror_r\fP()  を使う方がよい。 この関数は、ユーザーから提供される長さ
+\fIbuflen\fP のバッファ \fIbuf\fP にエラー文字列を返す。
 
-GNU 仕様の
-.BR strerror_r ()
-は、エラーメッセージを格納した文字列へのポインタを返す。
-返り値は、この関数が
-.I buf
-に格納した文字列へのポインタか、
-何らかの (不変な) 静的な文字列へのポインタ、のいずれかとなる
-(後者の場合は
-.I buf
-は使用されない)。
-.I buf
-に文字列が格納される場合は、
-最大で
-.I buflen
-バイトが格納され
-.RI ( buflen
-が小さ過ぎたときには文字列は切り詰められる)、
-文字列には必ず終端ヌル文字が含まれる。
+GNU 仕様の \fBstrerror_r\fP()  は、エラーメッセージを格納した文字列へのポインタを返す。 返り値は、この関数が \fIbuf\fP
+に格納した文字列へのポインタか、 何らかの (不変な) 静的な文字列へのポインタ、のいずれかとなる (後者の場合は \fIbuf\fP は使用されない)。
+\fIbuf\fP に文字列が格納される場合は、 最大で \fIbuflen\fP バイトが格納され (\fIbuflen\fP
+が小さ過ぎたときには文字列は切り詰められる)、 文字列には必ず終端ヌル文字が含まれる。
 .SH 返り値
-.BR strerror ()
-と
-.BR strerror_r ()
-はエラー内容を説明する
-文字列を返す。エラー番号が未知の場合は "Unknown error nnn" という
-メッセージを返す。
+\fBstrerror\fP()  と \fBstrerror_r\fP()  はエラー内容を説明する 文字列を返す。エラー番号が未知の場合は "Unknown
+error nnn" という メッセージを返す。
 
-XSI 準拠の
-.BR strerror_r ()
-関数は成功すると 0 を返す。
-エラーの場合には、 \-1 を返し、
-.I errno
+XSI 準拠の \fBstrerror_r\fP()  関数は成功すると 0 を返す。 エラーの場合には、 \-1 を返し、 \fIerrno\fP
 にエラー内容を示す値をセットする。
 .SH エラー
-.TP
-.B EINVAL
-.I errnum
-の値が有効なエラー番号ではない。
-.TP
-.B ERANGE
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIerrnum\fP の値が有効なエラー番号ではない。
+.TP 
+\fBERANGE\fP
 エラーコードを説明する文字列のために、充分な領域が確保できなかった。
 .SH 準拠
-.BR strerror ()
-は POSIX.1-2001, C89, C99 で規定されている。
-.BR strerror_r ()
-は POSIX.1-2001 で規定されている。
+\fBstrerror\fP()  は POSIX.1\-2001, C89, C99 で規定されている。 \fBstrerror_r\fP()  は
+POSIX.1\-2001 で規定されている。
 
-GNU 仕様の
-.BR strerror_r ()
-関数は非標準の拡張である。
+GNU 仕様の \fBstrerror_r\fP()  関数は非標準の拡張である。
 
-POSIX.1-2001 は、
-.BR strerror ()
-がエラーに遭遇した場合に
-.I errno
-をセットすることを認めているが、エラー発生時に関数の結果として
-どんな値を返すべきかを規定してない。
-あるシステムでは、
-.\" 例えば Solaris 8, HP-UX 11
-エラー番号が未知の場合、
-.BR strerror ()
-は NULL を返す。
-他のシステムでは、
-.\" 例えば FreeBSD 5.4, Tru64 5.1B
-エラー番号が未知の場合、
-.BR strerror ()
-は "Error nnn occurred" といった文字列を返し、
-.I errno
-に
-.B EINVAL
-をセットする。
+.\" e.g., Solaris 8, HP-UX 11
+.\" e.g., FreeBSD 5.4, Tru64 5.1B
+POSIX.1\-2001 は、 \fBstrerror\fP()  がエラーに遭遇した場合に \fIerrno\fP
+をセットすることを認めているが、エラー発生時に関数の結果として どんな値を返すべきかを規定してない。 あるシステムでは、 エラー番号が未知の場合、
+\fBstrerror\fP()  は NULL を返す。 他のシステムでは、 エラー番号が未知の場合、 \fBstrerror\fP()  は "Error
+nnn occurred" といった文字列を返し、 \fIerrno\fP に \fBEINVAL\fP をセットする。
 .SH 関連項目
-.BR err (3),
-.BR errno (3),
-.BR error (3),
-.BR perror (3),
-.BR strsignal (3)
+\fBerr\fP(3), \fBerrno\fP(3), \fBerror\fP(3), \fBperror\fP(3), \fBstrsignal\fP(3)