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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / strfmon.3
index 8a829c1..b9107a5 100644 (file)
 .\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
 .\" USA.
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2001 NAKANO Takeo all rights reserved.
-.\" Translated Thu Fri 08 2001 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\"WORD:       numeric fill character  数値埋め文字
-.\"WORD:       grouping character      グループ化文字
-.\"WORD:       left precision          左精度
-.\"WORD:       right precision         左精度
-.\"WORD:       radix (character)       基数点(文字)
-.\"WORD:       conversion character    変換文字
-.\"WORD:       international currency format   国際通貨フォーマット
-.\"WORD:       national currency format        国内通貨フォーマット
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH STRFMON 3 2000-12-05 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH STRFMON 3 2000\-12\-05 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 strfmon \- 金額の値を文字列に変換する
 .SH 書式
-.B #include <monetary.h>
+\fB#include <monetary.h>\fP
 .sp
-.BI "ssize_t strfmon(char *" s ", size_t " max ", const char *" format ,
-.B "...);"
+\fBssize_t strfmon(char *\fP\fIs\fP\fB, size_t \fP\fImax\fP\fB, const char
+*\fP\fIformat\fP\fB,\fP \fB...);\fP
 .SH 説明
-.BR strfmon ()
-関数は、指定された数量を
-.I format
-で指定されたフォーマットにしたがって整形し、
-結果をサイズ
-.I max
-の文字配列
-.I s
-に書きこむ。
+\fBstrfmon\fP()  関数は、指定された数量を \fIformat\fP で指定されたフォーマットにしたがって整形し、 結果をサイズ \fImax\fP
+の文字配列 \fIs\fP に書きこむ。
 .PP
-.I format
-中の通常の文字は、変換されずにそのまま
-.I s
-にコピーされる。変換指定は \(aq%\(aq 文字で始まる。
+\fIformat\fP 中の通常の文字は、変換されずにそのまま \fIs\fP にコピーされる。変換指定は \(aq%\(aq 文字で始まる。
 この直後には、以下のフラグを 0 個以上続けることができる。
-.TP
-.BI = f
-1 バイト文字
-.I f
-を数値埋め文字 (numeric fill character) にする
-(左精度と共に用いる。以下を参照)。
+.TP 
+\fB=\fP\fIf\fP
+1 バイト文字 \fIf\fP を数値埋め文字 (numeric fill character) にする (左精度と共に用いる。以下を参照)。
 指定されないと、スペース文字が用いられる。
-.TP
-.B ^
+.TP 
+\fB^\fP
 現在のロケールで定義されているであろうグループ化文字 (grouping character)
 を一切使わない。デフォルトではグループ化は有効になっている。
-.TP
-.BR ( " または " +
-( フラグは、負の数値を括弧で括ることを意味する。
-+ フラグは符号をデフォルトのように取り扱うことを意味する
-(すなわち数値の前にロケールの符号マークが置かれる。
-例えば正ならなにもなく、負なら \(aq\-\(aq を置く、など)。
-.TP
-.B !
+.TP 
+\fB(\fP または \fB+\fP
+( フラグは、負の数値を括弧で括ることを意味する。 + フラグは符号をデフォルトのように取り扱うことを意味する
+(すなわち数値の前にロケールの符号マークが置かれる。 例えば正ならなにもなく、負なら \(aq\-\(aq を置く、など)。
+.TP 
+\fB!\fP
 通貨シンボルを省略する。
-.TP
-.B \-
+.TP 
+\fB\-\fP
 すべてのフィールドを左詰めにする。デフォルトは右詰め。
 .LP
-次の位置には、フィールドの幅を指定できる。
-10 進の数値文字列で、フィールドの最小幅をバイト単位で指定する。
-デフォルトは 0。
-結果がこの幅よりも狭くなった場合には、
-不足分がスペースで埋められる
-(左詰めフラグが指定されていなければ左側が埋められる)。
+次の位置には、フィールドの幅を指定できる。 10 進の数値文字列で、フィールドの最小幅をバイト単位で指定する。 デフォルトは 0。
+結果がこの幅よりも狭くなった場合には、 不足分がスペースで埋められる (左詰めフラグが指定されていなければ左側が埋められる)。
 .LP
-次の位置には、"#" に 10 進数値文字列を続けた形式で、
-左精度 (left precision) を指定できる。
-通貨の基数点 (radix) より左側の数値の桁数がこの指定より小さい場合は、
-数値埋め文字で左側が埋められる。
-このフィールド幅の指定では、グループ化文字はカウントされない。
+次の位置には、"#" に 10 進数値文字列を続けた形式で、 左精度 (left precision) を指定できる。 通貨の基数点 (radix)
+より左側の数値の桁数がこの指定より小さい場合は、 数値埋め文字で左側が埋められる。 このフィールド幅の指定では、グループ化文字はカウントされない。
 .LP
-次の位置には、"." に 10 進数値文字列を続けた形式で、
-右精度 (right precision) を指定できる。
-整形される数値は、整形前にこの桁数に丸められる。
-デフォルトではカレントロケールの
-.I frac_digits
-と
-.I int_frac_digits
-の指定を用いる。
-右精度が 0 の場合は、基数点文字 (radix character) は印字されない
-(ここでの基数点文字は
-.B LC_MONETARY
-で定義されており、
-.B LC_NUMERIC
-の指定とは異なっていてもよい)。
+次の位置には、"." に 10 進数値文字列を続けた形式で、 右精度 (right precision) を指定できる。
+整形される数値は、整形前にこの桁数に丸められる。 デフォルトではカレントロケールの \fIfrac_digits\fP と
+\fIint_frac_digits\fP の指定を用いる。 右精度が 0 の場合は、基数点文字 (radix character) は印字されない
+(ここでの基数点文字は \fBLC_MONETARY\fP で定義されており、 \fBLC_NUMERIC\fP の指定とは異なっていてもよい)。
 .LP
-最後に、変換指定は変換文字 (conversion character)
-で終了しなければならない。
-変換文字には以下の 3 つがある。
-.TP
-.B %
-(この場合は指定全体が "%%" でなければならない。)
-結果の文字列に \(aq%\(aq 文字を書きこむ。
-.TP
-.B i
-.I double
-型の引き数ひとつが、
-ロケールの国際通貨フォーマット (international currency format)
-を用いて変換される。
-.TP
-.B n
-.I double
-型の引き数ひとつが、
-ロケールの国内通貨フォーマット (national currency format)
+最後に、変換指定は変換文字 (conversion character)  で終了しなければならない。 変換文字には以下の 3 つがある。
+.TP 
+\fB%\fP
+(この場合は指定全体が "%%" でなければならない。)  結果の文字列に \(aq%\(aq 文字を書きこむ。
+.TP 
+\fBi\fP
+\fIdouble\fP 型の引き数ひとつが、 ロケールの国際通貨フォーマット (international currency format)
 を用いて変換される。
+.TP 
+\fBn\fP
+\fIdouble\fP 型の引き数ひとつが、 ロケールの国内通貨フォーマット (national currency format)  を用いて変換される。
 .SH 返り値
-.BR strfmon ()
-関数は、結果の文字列が終端の NULL バイトを含めて配列
-.I s
-に収まった場合には、
-.I s
-に書きこまれた文字数を返す。NULL バイトは文字数に入らない。
-それ以外の場合には、
-.I errno
-に
-.B E2BIG
-を設定して \-1 を返す。
-この場合の配列の内容は未定義である。
+\fBstrfmon\fP()  関数は、結果の文字列が終端の NULL バイトを含めて配列 \fIs\fP に収まった場合には、 \fIs\fP
+に書きこまれた文字数を返す。NULL バイトは文字数に入らない。 それ以外の場合には、 \fIerrno\fP に \fBE2BIG\fP を設定して \-1
+を返す。 この場合の配列の内容は未定義である。
 .SH 準拠
-POSIX.1-2001 にはない。
-他のいくつかのシステムに存在する。
+POSIX.1\-2001 にはない。 他のいくつかのシステムに存在する。
 .SH 例
+次のような関数コール
 .in +4n
 .nf
 
@@ -152,33 +96,25 @@ strfmon(buf, sizeof(buf), "[%^=*#6n] [%=*#6i]",
 
 .fi
 .in
\81®ã\82\88ã\81\86ã\81ªé\96¢æ\95°ã\82³ã\83¼ã\83«ã\81®å\87ºå\8a\9bã\81¯ã\80\81ã\82ªã\83©ã\83³ã\83\80ã\81®ã\83­ã\82±ã\83¼ã\83«ã\81§ã\81¯ä»¥ä¸\8bã\81®ã\82\88ã\81\86ã\81ªå\87ºå\8a\9bã\81«ã\81ªã\82\8bã\80\82
+は、オランダのロケールでは以下のような出力になる。
 .in +4n
 
-[ fl **1234,57] [ NLG  **1 234,57]
+[ fl **1234,57] [ NLG **1 234,57]
 
 .in
-(fl は "florijnen" の意。NLG は Netherlands Guilder。)
-グループ化文字を用いると非常に醜くなる。
-同時に間違いなく混乱の原因にもなってしまうだろう。
-これは数値の半分以下の幅であるべきだが、
-数値と同じだけの幅を取ってしまうからである。
-ひどいことに、 "fl" の前後にはスペースが入ってしまい、
-また "NLG" の前には 1 つ、後には 2 つのスペースが置かれている。
-これはロケールファイルのバグであろう。
-イタリア・オーストラリア・スイス・ポルトガルの
-各ロケールでの結果は以下のようになる。
+(fl は "florijnen" の意。NLG は Netherlands Guilder。)  グループ化文字を用いると非常に醜くなる。
+同時に間違いなく混乱の原因にもなってしまうだろう。 これは数値の半分以下の幅であるべきだが、 数値と同じだけの幅を取ってしまうからである。
+ひどいことに、 "fl" の前後にはスペースが入ってしまい、 また "NLG" の前には 1 つ、後には 2 つのスペースが置かれている。
+これはロケールファイルのバグであろう。 イタリア・オーストラリア・スイス・ポルトガルの 各ロケールでの結果は以下のようになる。
 .in +4n
 
-[ L. **1235] [ ITL  **1.235]
+[ L. **1235] [ ITL **1.235]
 .br
 [ $**1234.57] [ AUD **1,234.57]
 .br
-[Fr. **1234,57] [CHF  **1.234,57]
+[Fr. **1234,57] [CHF **1.234,57]
 .br
 [ **1234$57Esc] [ **1.234$57PTE ]
 .in
 .SH 関連項目
-.BR setlocale (3),
-.BR sprintf (3),
-.BR locale (7)
+\fBsetlocale\fP(3), \fBsprintf\fP(3), \fBlocale\fP(7)