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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / strtoul.3
index 5c2a835..136bb90 100644 (file)
 .\" Fixed typo, aeb, 950823
 .\" 2002-02-22, joey, mihtjel: Added strtoull()
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1999 AKAMATSU, Kazuo
-.\"                            and 2006 Akihiro MOTOKI
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Thu Jan 31 18:00:00 JST 1999
-.\"         by AKAMATSU, Kazuo
-.\" Updated & Modified 2006-07-20,
-.\"         Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.36
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\" WORD:       base            基数
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH STRTOUL 3  2011-09-15 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH STRTOUL 3 2011\-09\-15 GNU "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 strtoul, strtoull, strtouq \- 文字列を unsigned long int に変換する
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <stdlib.h>
+\fB#include <stdlib.h>\fP
 .sp
-.BI "unsigned long int strtoul(const char *" nptr ", char **" endptr \
-", int " base );
+\fBunsigned long int strtoul(const char *\fP\fInptr\fP\fB, char **\fP\fIendptr\fP\fB, int \fP\fIbase\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "unsigned long long int strtoull(const char *" nptr ", char **" endptr ,
-.BI "                                int " base );
+\fBunsigned long long int strtoull(const char *\fP\fInptr\fP\fB, char **\fP\fIendptr\fP\fB,\fP
+\fB                                int \fP\fIbase\fP\fB);\fP
 .fi
 .sp
 .in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参照):
 .in
 .sp
 .ad l
-.BR strtoull ():
+\fBstrtoull\fP():
 .RS 4
-XOPEN_SOURCE\ >=\ 600 || _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _ISOC99_SOURCE ||
-_POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L;
+XOPEN_SOURCE\ >=\ 600 || _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _ISOC99_SOURCE
+|| _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200112L;
 .br
-or
-.I cc\ -std=c99
+または \fIcc\ \-std=c99\fP
 .RE
 .ad
 .SH 説明
-.BR strtoul ()
-関数は、 \fInptr\fP の文字列の最初の部分を、
-\fIbase\fP を基数として
-.I "unsigned long int"
-に変換する。
-この \fIbase\fP は 2 から 36 までの値
-あるいは特別な意味を持つ値 0 でなければならない。
+\fBstrtoul\fP()  関数は、 \fInptr\fP の文字列の最初の部分を、 \fIbase\fP を基数として \fIunsigned long int\fP
+に変換する。 この \fIbase\fP は 2 から 36 までの値 あるいは特別な意味を持つ値 0 でなければならない。
 .PP
-文字列の先頭には、任意の数の空白があってもよく (空白は
-.BR ( isspace (3)
-で判定される) 、また数字の直前には \(aq+\(aq か \(aq\-\(aq の
-符号があってもよい。
-\fIbase\fP が 0 または 16 の場合には、 文字列の先頭に "0x" を置くことが
-でき、その場合には文字列は 16進数として扱われる。
-これ以外の文字列で \fIbase\fP が 0 の場合は、
-文字列が \(aq0\(aq で始まるときは 8進数として、
-それ以外のときは 10進数として扱われる。
+文字列の先頭には、任意の数の空白があってもよく (空白は \fBisspace\fP(3) で判定される)、また数字の直前には \(aq+\(aq か
+\(aq\-\(aq の 符号があってもよい。 \fIbase\fP が 0 または 16 の場合には、文字列の先頭に "0x" を置くことが
+でき、その場合には文字列は 16進数として扱われる。 これ以外の文字列で \fIbase\fP が 0 の場合は、 文字列が \(aq0\(aq
+で始まるときは 8進数として、 それ以外のときは 10進数として扱われる。
 .PP
-文字列の残りの部分は
-.I "unsigned long int"
-に変換されるが、基数に対して
-有効でない数字が現れた時点で変換は終了する。(11進数以上では \(aqA\(aq は
-大文字・小文字に関わらず 10 を表し、 \(aqB\(aq は 11 を表現し,
-以下同様に、 \(aqZ\(aq は 35 を表す。)
+文字列の残りの部分は \fIunsigned long int\fP に変換されるが、基数に対して
+有効でない数字が現れた時点で変換は終了する。(11進数以上では \(aqA\(aq は 大文字・小文字に関わらず 10 を表し、 \(aqB\(aq は
+11 を表現し, 以下同様に、 \(aqZ\(aq は 35 を表す。)
 .PP
-\fIendptr\fP がヌル値 (NULL) でない場合、
-.BR strtoul ()
-は最初に不正な文字が現れたアドレスを
-\fI*endptr\fP に格納している。
-文字列に有効な数字がひとつもなければ、
-.BR strtoul ()
-は \fInptr\fP
-の元の値を \fI*endptr\fP に代入する(そして 0 を返す)。
-特に、 \fI*nptr\fP が \(aq\\0\(aq 以外で、返された \fI**endptr\fP が
-\(aq\\0\(aq ならば、文字列全体が有効だったことになる。
+\fIendptr\fP がヌル値 (NULL) でない場合、 \fBstrtoul\fP()  は最初に不正な文字が現れたアドレスを \fI*endptr\fP
+に格納している。 文字列に有効な数字がひとつもなければ、 \fBstrtoul\fP()  は \fInptr\fP の元の値を \fI*endptr\fP
+に代入する(そして 0 を返す)。 特に、 \fI*nptr\fP が \(aq\e0\(aq 以外で、返された \fI**endptr\fP が
+\(aq\e0\(aq ならば、文字列全体が有効だったことになる。
 .PP
-.BR strtoull ()
-関数は
-.BR strtoul ()
-関数と同様だが、
-.I "unsigned long long int"
-型の値を返す。
+\fBstrtoull\fP()  関数は \fBstrtoul\fP()  関数と同様だが、 \fIunsigned long long int\fP 型の値を返す。
 .SH 返り値
-.BR strtoul ()
-関数は変換結果を返す。文字列がマイナス符号から始まっていた場
-合は、(符号反転前の値がオーバーフローしていなければ) 変換結果を符号反転した
-値を unsigned 型で返す。変換でオーバーフローが発生した場合は
-.B ULONG_MAX
-を返し、
-.I errno
-に
-.B ERANGE
-を設定する。
-.RB ( ULONG_MAX
-を
-.B ULLONG_MAX
-と読み替えれば)
-.BR strtoull ()
-は
-.BR strtoul ()
-と全く同じである。
+\fBstrtoul\fP()  関数は変換結果を返す。文字列がマイナス符号から始まっていた場 合は、(符号反転前の値がオーバーフローしていなければ)
+変換結果を符号反転した 値を unsigned 型で返す。変換でオーバーフローが発生した場合は \fBULONG_MAX\fP を返し、 \fIerrno\fP に
+\fBERANGE\fP を設定する。 (\fBULONG_MAX\fP を \fBULLONG_MAX\fP と読み替えれば)  \fBstrtoull\fP()  は
+\fBstrtoul\fP()  と全く同じである。
 .SH エラー
-.TP
-.B EINVAL
-(C99 にはない)
-与えられた
-.I base
-がサポートされていない値である。
-.TP
-.B ERANGE
-文字列が数値の表現範囲外である。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+(C99 にはない) 指定された \fIbase\fP がサポートされていない値である。
+.TP 
+\fBERANGE\fP
+結果の値が範囲外である。
 .LP
-実装によっては、全く変換が行われなかった場合(全く数字が現れず、
-0 が返される)、\fIerrno\fP に \fBEINVAL\fP がセットされるかもしれない。
+実装によっては、変換が行われなかった場合 (数字がなく、0 を返した場合)、 \fIerrno\fP に \fBEINVAL\fP が設定される場合がある。
 .SH 準拠
-.BR strtoul ()
-は SVr4, C89, C99 と POSIX-2001 に準拠している。
-.BR strtoull ()
-は C99 と POSIX.1-2001 に準拠している。
+\fBstrtoul\fP()  は SVr4, C89, C99 と POSIX\-2001 に準拠している。 \fBstrtoull\fP()  は C99 と
+POSIX.1\-2001 に準拠している。
 .SH 注意
-.B strtoul ()
-からは成功、失敗どちらの場合でも 0 や
-.B ULONG_MAX
-.RB ( strtoull ()
-では
-.BR ULLONG_MAX )
-が返る可能性があるので、
-プログラムは関数を呼び出す前に
-.I errno
-を 0 に設定し、呼び出し後に
-.I errno
-が 0 以外の値かどうかを確認しエラーが発生したかどうかを判断する
-必要がある。
+\fBstrtoul ()\fP からは成功、失敗どちらの場合でも 0 や \fBULONG_MAX\fP (\fBstrtoull\fP()  では
+\fBULLONG_MAX\fP)  が返る可能性があるので、 プログラムは関数を呼び出す前に \fIerrno\fP を 0 に設定し、呼び出し後に
+\fIerrno\fP が 0 以外の値かどうかを確認しエラーが発生したかどうかを判断する 必要がある。
 
-"C" 以外のロケールの場合、その他の文字列も受け付けられるかもしれない。
-(例えば、現在のロケールの 1000 毎の区切り文字に対応しているかもしれない。)
+"C" 以外のロケールの場合、その他の文字列も受け付けられるかもしれない。 (例えば、現在のロケールの 1000
+毎の区切り文字に対応しているかもしれない。)
 .LP
 BSD には、
 .sp
 .in +4n
 .nf
-.BI "u_quad_t strtouq(const char *" nptr ", char **" endptr ", int " base );
+\fBu_quad_t strtouq(const char *\fP\fInptr\fP\fB, char **\fP\fIendptr\fP\fB, int \fP\fIbase\fP\fB);\fP
 .sp
 .in -4n
 .fi
-という完全に同様の定義を持つ関数がある。
-使用中のアーキテクチャのワード長次第であるが、この関数は
-.BR strtoull ()
-や
-.BR stroul ()
-と等価な場合もありえる。
+という完全に同様の定義を持つ関数がある。 使用中のアーキテクチャのワード長次第であるが、この関数は \fBstrtoull\fP()  や
+\fBstroul\fP()  と等価な場合もありえる。
 
-負の値も正当な入力とみなされ、エラーもなく、
-対応する
-.I "unsigned long int"
-型の値に変換される。
+負の値も正当な入力とみなされ、エラーもなく、 対応する \fIunsigned long int\fP 型の値に変換される。
 .SH 例
-.BR strtol (3)
-のマニュアルページの例を参照。
-このページで説明した関数の使用方法も同様である。
+\fBstrtol\fP(3)  のマニュアルページの例を参照。 このページで説明した関数の使用方法も同様である。
 .SH 関連項目
-.BR atof (3),
-.BR atoi (3),
-.BR atol (3),
-.BR strtod (3),
-.BR strtol (3)
+\fBatof\fP(3), \fBatoi\fP(3), \fBatol\fP(3), \fBstrtod\fP(3), \fBstrtol\fP(3)