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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / strverscmp.3
index 3f2cb8c..307d2b0 100644 (file)
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-.\" Japanese Version Copyright (c) 2002 Akihiro MOTOKI
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-.\"         by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH STRVERSCMP 3  2001-12-19 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH STRVERSCMP 3 2001\-12\-19 GNU "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 strverscmp \- 2つのバージョン文字列を比較する
 .SH 書式
 .nf
-.BR "#define _GNU_SOURCE" "         /* feature_test_macros(7) 参照 */"
+\fB#define _GNU_SOURCE\fP         /* feature_test_macros(7) 参照 */
 .br
-.B #include <string.h>
+\fB#include <string.h>\fP
 .sp
-.BI "int strverscmp(const char *" s1 ", const char *" s2 );
+\fBint strverscmp(const char *\fP\fIs1\fP\fB, const char *\fP\fIs2\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-.IR jan1 ", " jan2 ", ..., " jan9 ", " jan10 ", ..."
-といった名前のファイルがある状況はよくあるが、
-.BR ls (1)
-を実行したときに
-.IR jan1 ", " jan10 ", ..., " jan2 ", ..., " jan9
-の順番で表示されるのには違和感がある。
-.\" これまでの解決方法: "rename jan jan0 jan?"
-これを修正するために、GNU は
-.BR ls (1)
-に
-.I \-v
-オプションを導入した。
-この機能は
-.BR versionsort (3)
-を使って実装されているが、この中で
-.BR strverscmp ()
-が使用されている。
+.\" classical solution: "rename jan jan0 jan?"
+\fIjan1\fP, \fIjan2\fP, ..., \fIjan9\fP, \fIjan10\fP, ...  といった名前のファイルがある状況はよくあるが、
+\fBls\fP(1)  を実行したときに \fIjan1\fP, \fIjan10\fP, ..., \fIjan2\fP, ..., \fIjan9\fP
+の順番で表示されるのには違和感がある。 これを修正するために、GNU は \fBls\fP(1)  に \fI\-v\fP オプションを導入した。 この機能は
+\fBversionsort\fP(3)  を使って実装されているが、この中で \fBstrverscmp\fP()  が使用されている。
 
-このように
-.BR strverscmp ()
-の役目は2つの文字列を比較して「正しい」順序を探すことである。
-これに対して
-.BR strcmp (3)
-は辞書順で比較した結果を返すだけである。
-関数
-.BR strverscmp ()
-はロケールのカテゴリである
-.B LC_COLLATE
-を使用しない。
-このことから、この関数が主にアスキー文字から成る文字列を
-想定していることが分かる。
+このように \fBstrverscmp\fP()  の役目は2つの文字列を比較して「正しい」順序を探すことである。 これに対して \fBstrcmp\fP(3)
+は辞書順で比較した結果を返すだけである。 関数 \fBstrverscmp\fP()  はロケールのカテゴリである \fBLC_COLLATE\fP を使用しない。
+このことから、この関数が主にアスキー文字から成る文字列を 想定していることが分かる。
 
-この関数の動作は以下の通りである。
-両方の文字列が等しい場合、0 を返す。
-それ以外の場合、その直前までは両方の文字列が等しく、
-その直後のバイトで両者に違いがあるような、バイトの境界を探す。
-見つかったバイト境界を含む数字列(数字だけの文字列)の最長一致検索を行う。
-(数字列は境界から始まっていても、境界で終わっていてもよい)。
-2つの文字列から得られた数字列の一方または両方が空であれば、
-.BR strcmp (3)
-が返した結果を関数の返り値として返す。
-すなわち、バイト値を比較した結果を返す。
-それ以外の(数字列が両方とも空でない)場合、両方の数字列を数字順で比較する。
-このとき、1つ以上の 0 が先頭にある数字列は、前に小数点がついているものと
-解釈される。(先頭に 0 が多くある数字列ほど前に来ることになる)
-この結果、順序は次のようになる:
-.IR 000 ", " 00 ", " 01 ", " 010 ", " 09 ", " 0 ", " 1 ", " 9 ", " 10
+この関数の動作は以下の通りである。 両方の文字列が等しい場合、0 を返す。 それ以外の場合、その直前までは両方の文字列が等しく、
+その直後のバイトで両者に違いがあるような、バイトの境界を探す。 見つかったバイト境界を含む数字列(数字だけの文字列)の最長一致検索を行う。
+(数字列は境界から始まっていても、境界で終わっていてもよい)。 2つの文字列から得られた数字列の一方または両方が空であれば、 \fBstrcmp\fP(3)
+が返した結果を関数の返り値として返す。 すなわち、バイト値を比較した結果を返す。
+それ以外の(数字列が両方とも空でない)場合、両方の数字列を数字順で比較する。 このとき、1つ以上の 0
+が先頭にある数字列は、前に小数点がついているものと 解釈される。(先頭に 0 が多くある数字列ほど前に来ることになる)
+この結果、順序は次のようになる: \fI000\fP, \fI00\fP, \fI01\fP, \fI010\fP, \fI09\fP, \fI0\fP, \fI1\fP, \fI9\fP,
+\fI10\fP
 .SH 返り値
-関数
-.BR strverscmp ()
-は、ゼロよりも
-1)小さい、2)等しい、3)大きいのいずれかの整数を返す。
-それぞれは、\fIs1\fP が \fIs2\fP よりも、
-1)小さい、2)等しい、3)大きい ことを示す。
+関数 \fBstrverscmp\fP()  は、ゼロよりも 1)小さい、2)等しい、3)大きいのいずれかの整数を返す。 それぞれは、\fIs1\fP が
+\fIs2\fP よりも、 1)小さい、2)等しい、3)大きい ことを示す。
 .SH 準拠
 この関数は GNU による拡張である。
 .SH 関連項目
-.BR rename (1),
-.BR strcasecmp (3),
-.BR strcmp (3),
-.BR strcoll (3)
+\fBrename\fP(1), \fBstrcasecmp\fP(3), \fBstrcmp\fP(3), \fBstrcoll\fP(3)