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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man5 / filesystems.5
index ff7c592..59b06f4 100644 (file)
 .\"
 .\" 2007-12-14 mtk Added Reiserfs, XFS, JFS.
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 Ueyama Rui
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Tue Aug 19 21:56:35 JST 1997
-.\"         by Ueyama Rui <rui@campus.or.jp>
-.\" Modified Wed Oct 10 11:07:33 JST 2001
-.\"         by Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
-.\" Updated Fri Dec 21 JST 2001 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\"WORD:       extended file system            拡張ファイルシステム
-.\"WORD:       second extended file system     第二拡張ファイルシステム
-.\"WORD:       RAM disk                        RAMディスク
-.\"WORD:       High Sierra                     ハイシェラ
-.\"WORD:       Rock Ridge                      ロックリッジ
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH FILESYSTEMS 5 2007-12-14 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH FILESYSTEMS 5 2010\-05\-24 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .nh
 .SH 名前
-filesystems \- Linux のファイルシステム: minix, ext, ext2, ext3, Reiserfs,
-XFS, JFS, xia, msdos,
-umsdos, vfat, proc, nfs, iso9660, hpfs, sysv, smb, ncpfs
+filesystems \- Linux のファイルシステム種別: minix, ext, ext2, ext3, ext4,
+Reiserfs, XFS, JFS, xia, msdos, umsdos, vfat, ntfs, proc, nfs, iso9660,
+hpfs, sysv, smb, ncpfs
 .SH 説明
-.B proc
-ファイルシステムが慣習どおりに
-.I /proc
-にマウントされている場合、
-現在のカーネルがどのファイルシステムをサポートしているか
-知るためにはファイル
-.I /proc/filesystems
-を見ればよい。
-必要なファイルシステムが現在のカーネルにサポートされて
-いない場合、適切なモジュールを組み込むか、それもだめならば
-カーネルを再コンパイルすること。
+\fBproc\fP ファイルシステムが慣習どおりに \fI/proc\fP にマウントされている場合、 現在のカーネルがどのファイルシステムをサポートしているか
+知るためにはファイル \fI/proc/filesystems\fP を見ればよい。 必要なファイルシステムが現在のカーネルにサポートされて
+いない場合、適切なモジュールを組み込むか、それもだめならば カーネルを再コンパイルすること。
 
-ファイルシステムを使うためには、
-.I マウント
-する必要がある。
-.BR mount (8)
-を参照のこと。
+ファイルシステムを使うためには、 \fIマウント\fP する必要がある。 \fBmount\fP(8)  を参照のこと。
 
 以下は利用可能なファイルシステムのうち、いくつかの簡単な説明である。
-.TP 10
-.B "minix"
-Minix オペレーティングシステムのファイルシステム。
-Linux で動いた最初のファイルシステムでもある。これにはいくつか欠点がある。
-まず、パーティションのサイズが最大 64MB であること。他にも、短いファイル名
-しか使えない、タイムスタンプが一つだけである、などなど。
-フロッピーや RAM ディスクに便利なのでまだ残っている。
-.TP
-.B ext
-.B minix
-ファイルシステムの手の込んだ拡張である。これは第二拡張ファイルシステム
-(second extended file system :
-.BR ext2 )
-に完全にとって代わられ、カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
-.TP
-.B ext2
-Linux の高性能なファイルシステムである。これは固定ディスクだけではなく
-リムーバブルディスクにもよく使われる。
-拡張ファイルシステム
-.RB ( ext )
-の発展として第二拡張ファイルシステム
-.RB ( ext2 )
-が設計された。この
-.B ext2
-は Linux のファイルシステムの中で (スピードおよび CPU の使用量の面で) 最も
-よいパフォーマンスを発揮する。
-.TP
-.B ext3
+.TP  10
+\fBminix\fP
+Minix オペレーティングシステムのファイルシステム。 Linux で動いた最初のファイルシステムでもある。これにはいくつか欠点がある。
+まず、パーティションのサイズが最大 64MB であること。他にも、短いファイル名 しか使えない、タイムスタンプが一つだけである、などなど。 フロッピーや
+RAM ディスクに便利なのでまだ残っている。
+.TP 
+\fBext\fP
+\fBminix\fP ファイルシステムの手の込んだ拡張である。これは第二拡張ファイルシステム (second extended file system :
+\fBext2\fP)  に完全にとって代わられ、カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
+.TP 
+\fBext2\fP
+Linux の高性能なファイルシステムである。これは固定ディスクだけではなく リムーバブルディスクにもよく使われる。 拡張ファイルシステム
+(\fBext\fP)  の発展として第二拡張ファイルシステム (\fBext2\fP)  が設計された。この \fBext2\fP は Linux
+のファイルシステムの中で (スピードおよび CPU の使用量の面で) 最も よいパフォーマンスを発揮する。
+.TP 
+\fBext3\fP
 ext2 ファイルシステムにジャーナル機能をつけたものである。
 ext2 と ext3 は簡単に行きつ戻りつできる。
-.TP
-.B Reiserfs
+.TP 
+\fBext4\fP
+ext3 の改良版であり、性能と信頼性のかなりの改善と、ボリューム、ファイル、
+ディレクトリのサイズの上限の大幅な拡張が行われている。
+.TP 
+\fBReiserfs\fP
 Hans Reiser によって設計されたジャーナリングファイルシステムである。
 カーネル 2.4.1 で Linux に統合された。
-.TP
-.B XFS
+.TP 
+\fBXFS\fP
 SGI により開発されたジャーナリングファイルシステムである。
 カーネル 2.4.20 で Linux に統合された。
-.TP
-.B JFS
+.TP 
+\fBJFS\fP
 IBM により開発されたジャーナリングファイルシステムである。
 カーネル 2.4.24 で Linux に統合された。
-.TP
-.B xiafs
-は Minix ファイルシステムの拡張で、より安定し安全なファイルシステムとして
-設計、実装された。これは、いらない複雑さは避けつつ必要な基本的機能を
-備えている。
-.B xia
-ファイルシステムは、もはや開発もメンテナンスも行われていない。
-カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
-.TP
-.B msdos
-は DOS や Windows、いくらかの OS/2 コンピュータが使っているファイル
-システムである。
-この
-.B msdos
-ファイルシステムでは「8 文字の名前+ピリオド+3 文字の拡張子」より
-長いファイル名はつけることができない。
-.TP
-.B umsdos
-は DOS ファイルシステムを拡張した Linux のファイルシステムである。
-これは DOS ファイルシステムのもとで、長いファイル名や UID/GID、POSIX 形式の
-パーミッション、(デバイスファイルや名前付きパイプなどの) 特殊ファイルを
-使えるようにしたものである。DOS との互換性がある。
-.TP
-.B vfat
+.TP 
+\fBxiafs\fP
+は Minix ファイルシステムの拡張で、より安定し安全なファイルシステムとして 設計、実装された。これは、いらない複雑さは避けつつ必要な基本的機能を
+備えている。 \fBxia\fP ファイルシステムは、もはや開発もメンテナンスも行われていない。 カーネル 2.1.21 で取り除かれた。
+.TP 
+\fBmsdos\fP
+は DOS や Windows、いくらかの OS/2 コンピュータが使っているファイル システムである。 この \fBmsdos\fP
+ファイルシステムでは「8 文字の名前+ピリオド+3 文字の拡張子」より 長いファイル名はつけることができない。
+.TP 
+\fBumsdos\fP
+は DOS ファイルシステムを拡張した Linux のファイルシステムである。 これは DOS ファイルシステムのもとで、長いファイル名や
+UID/GID、POSIX 形式の パーミッション、(デバイスファイルや名前付きパイプなどの) 特殊ファイルを 使えるようにしたものである。DOS
+との互換性がある。
+.TP 
+\fBvfat\fP
 は Microsoft Windows95 と Windows NT が使う DOS ファイルシステムの拡張である。
 長いファイル名が使えるようになっている。
-.TP
-.B proc
-はカーネルデータ構造へのインターフェイスとなる疑似ファイルシステムである。
-これは
-.I /dev/kmem
-を読んで解釈することの代わりとして使うことができる。
-このファイルシステムのファイルはディスクスペースを使用しない。
-.BR proc (5)
+.TP 
+\fBntfs\fP
+Microsoft Windows の FAT ファイルシステム (VFAT, FAT32) を置き換えるものである。
+信頼性、性能、容量効率の向上に加えて、ACL、ジャーナリング、暗号化などの機能が
+追加されている。
+.TP 
+\fBproc\fP
+はカーネルデータ構造へのインターフェイスとなる疑似ファイルシステムである。 これは \fI/dev/kmem\fP
+を読んで解釈することの代わりとして使うことができる。 このファイルシステムのファイルはディスクスペースを使用しない。 \fBproc\fP(5)
 を参照のこと。
-.TP
-.B iso9660
-は ISO 9660 標準に沿った CD-ROM のファイルシステムである。
+.TP 
+\fBiso9660\fP
+は ISO 9660 標準に沿った CD\-ROM のファイルシステムである。
 .RS
-.TP
-.B "High Sierra"
-Linux はハイシェラ (High Sierra) をサポートしている。これは ISO 9660 標準が
-決まるより前に使われていた CD-ROM ファイルシステムである。Linux の
-.B iso9660
-ファイルシステムサポートがハイシェラファイルシステムを自動で
-認識することができる。
-.TP
-.B "Rock Ridge"
-Linux はロックリッジ (Rock Ridge) 変換プロトコルで規定された
-システム使用共有プロトコルもサポートしている。これは UNIX ホ
-ストのファイルを
-.B iso9660
-ファイルシステムでより詳しく記述するために使用され、
-長いファイル名や UID/GID、POSIX 形式のパーミッション、デバイスファイル
-などの情報を提供する。Linux の
-.B iso9660
-ファイルシステムサポートがロックリッジファイルシステムを自動で
+.TP 
+\fBHigh Sierra\fP
+Linux はハイシェラ (High Sierra) をサポートしている。これは ISO 9660 標準が 決まるより前に使われていた CD\-ROM
+ファイルシステムである。Linux の \fBiso9660\fP ファイルシステムサポートがハイシェラファイルシステムを自動で 認識することができる。
+.TP 
+\fBRock Ridge\fP
+Linux はロックリッジ (Rock Ridge) 変換プロトコルで規定された システム使用
+共有プロトコルもサポートしている。これは UNIX ホ ストのファイルを \fBiso9660\fP
+ファイルシステムでより詳しく記述するために使用され、長いファイル名や UID/GID、
+POSIX 形式のパーミッション、デバイスファイル などの情報を提供する。Linux の
+\fBiso9660\fP ファイルシステムサポートがロックリッジファイルシステムを自動で
 認識することができる。
 .RE
-.TP
-.B hpfs
+.TP 
+\fBhpfs\fP
 は OS/2 で使われる高性能ファイルシステム(High Performance Filesystem)である。
-このファイルシステムはドキュメントが入手できないため、
-Linux では読み込み専用 (Read-only) でしか使用できない。
-.TP
-.B sysv
-は SystemV/Coherent ファイルシステムの Linux での実装である。
-Xenix, SystemV/386, Coherent 各ファイルシステムを使うことができる。
-.TP
-.B nfs
-はネットワークファイルシステムである。
-離れたコンピュータのディスクを使うことができる。
-.TP
-.B smb
-は SMB プロトコルをサポートしたネットワークファイルシステムである。
-Windows for Workgroups, Windows NT, Lan Manager が使っている。
+このファイルシステムはドキュメントが入手できないため、 Linux では読み込み専用 (Read\-only) でしか使用できない。
+.TP 
+\fBsysv\fP
+は SystemV/Coherent ファイルシステムの Linux での実装である。 Xenix, SystemV/386, Coherent
+各ファイルシステムを使うことができる。
+.TP 
+\fBnfs\fP
+はネットワークファイルシステムである。 離れたコンピュータのディスクを使うことができる。
+.TP 
+\fBsmb\fP
+は SMB プロトコルをサポートしたネットワークファイルシステムである。 Windows for Workgroups, Windows NT, Lan
+Manager が使っている。
 .sp
-.B smb
-ファイルシステムを使うためには ksmbfs パッケージに含まれる
-特殊なマウントプログラムが必要である。
-ksmbfs は
-.I ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/system/Filesystems/smbfs
-にある。
-.TP
-.B ncpfs
-は NCP プロトコルをサポートしたファイルシステムである。Novell NetWare が
-使っている。
+\fBsmb\fP ファイルシステムを使うためには ksmbfs パッケージに含まれる 特殊なマウントプログラムが必要である。 ksmbfs は
+\fIftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/system/Filesystems/smbfs\fP にある。
+.TP 
+\fBncpfs\fP
+は NCP プロトコルをサポートしたファイルシステムである。Novell NetWare が 使っている。
 .sp
-.B ncpfs
-を使うためには
-.I ftp://linux01.gwdg.de/pub/ncpfs
-にある特殊なプログラムが必要である。
+\fBncpfs\fP を使うためには \fIftp://linux01.gwdg.de/pub/ncpfs\fP にある特殊なプログラムが必要である。
 .SH 関連項目
-.BR proc (5),
-.BR fsck (8),
-.BR mkfs (8),
-.BR mount (8)
+\fBproc\fP(5), \fBfsck\fP(8), \fBmkfs\fP(8), \fBmount\fP(8)