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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man5 / host.conf.5
index 4c39e1e..6c39977 100644 (file)
 .\" Much of the text is copied from the manpage of resolv+(8).
 .\"
 .\" 2003-08-23 Martin Schulze <joey@infodrom.org> Updated according to glibc 2.3.2
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2000-2003 Yuichi SATO
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Sun Sep 24 06:18:14 JST 2000
-.\"         by Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
-.\" Updated & Modified Sun Sep  7 17:51:03 JST 2003
-.\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.\"WORD:       method          方式
-.\"WORD:       trim            取り去る
-.\"WORD:       spoofing        偽装
-.\"
-.TH HOST.CONF 5 2003-08-23 "Linux" "Linux System Administration"
+.\"*******************************************************************
+.TH HOST.CONF 5 2003\-08\-23 Linux "Linux System Administration"
 .SH 名前
 host.conf \- レゾルバ設定ファイル
 .SH 説明
-ファイル
-.I /etc/host.conf
-には、レゾルバライブラリの詳細な設定情報が含まれている。
-このファイルには、1 行毎に 1 つの設定キーワードと
-それに続く適切な設定情報がなければならない。
-認識されるキーワードは
-.IR order ", " trim ", " multi ", " nospoof ", " spoof ", " reorder
-である。
-各キーワードを、以下で説明する。
-.TP
-.I order
-このキーワードは、ホストのルックアップ方式を指定する。
-このキーワードの後には、コンマで分けた
-1 つ以上のルックアップ方式が続かなくてはならない。
-使用可能な方式は
-.IR bind ", " hosts ", " nis
-である。
-.TP
-.I trim
-このキーワードは、2 回以上リストすることができる。
-毎回、このキーワードの後には、
-ドットではじまる 1 つ以上のドメイン名のリストを続けなければならない。
-ドメイン名はコロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq)
-で区切る。
-このキーワードが設定されると、resolv+ ライブラリは DNS でレゾルブされた
-すべてのホスト名の後ろから与えられたドメイン名を自動的に取り去る。
-このキーワードはローカルなホストとドメインで使用することを意図している。
-(関連した注意 : NIS または hosts ファイルで集められたホスト名に
-trim は影響しない。
-hosts ファイルの各エントリの最初のホスト名を、
-完全なドメイン名付きのものにするかしないかは、
-ホストごとのインストールポリシーにあわせて
+ファイル \fI/etc/host.conf\fP には、レゾルバライブラリの詳細な設定情報が含まれている。 このファイルには、1 行毎に 1
+つの設定キーワードと それに続く適切な設定情報がなければならない。 認識されるキーワードは \fIorder\fP, \fItrim\fP, \fImulti\fP,
+\fInospoof\fP, \fIspoof\fP, \fIreorder\fP である。 各キーワードを、以下で説明する。
+.TP 
+\fIorder\fP
+このキーワードは、ホストのルックアップ方式を指定する。 このキーワードの後には、コンマで分けた 1 つ以上のルックアップ方式が続かなくてはならない。
+使用可能な方式は \fIbind\fP, \fIhosts\fP, \fInis\fP である。
+.TP 
+\fItrim\fP
+このキーワードは、2 回以上リストすることができる。 毎回、このキーワードの後には、 ドットではじまる 1
+つ以上のドメイン名のリストを続けなければならない。 ドメイン名はコロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ
+(\(aq,\(aq)  で区切る。 このキーワードが設定されると、resolv+ ライブラリは DNS でレゾルブされた
+すべてのホスト名の後ろから与えられたドメイン名を自動的に取り去る。 このキーワードはローカルなホストとドメインで使用することを意図している。
+(関連した注意 : NIS または hosts ファイルで集められたホスト名に trim は影響しない。 hosts
+ファイルの各エントリの最初のホスト名を、 完全なドメイン名付きのものにするかしないかは、 ホストごとのインストールポリシーにあわせて
 適切に選択する必要がある。注意すること。)
-.TP
-.I multi
-有効な値は
-.IR on " と " off
-である。
-.I on
-に設定された場合、最初のエントリのみを例外として、
-resolv+ ライブラリは
-.I /etc/hosts
-ファイルに現れるホストに対して全ての有効なアドレスを返そうとする。
-大きな hosts ファイルを持つサイトでは、
-この設定は非常な性能の低下を招くので、
-デフォルトでは
-.I off
-である。
-.TP
-.I nospoof
-有効な値は
-.IR on " と " off
-である。
-.I on
-に設定された場合、resolv+ ライブラリは
-.BR rlogin " と " rsh
-のセキュリティを向上させるためホスト名の偽装を防止しようとする。
-これは、「ホストアドレスのルックアップを行った後、
-resolv+ はそのアドレスに対してホスト名のルックアップを行い、
-もし 2 つのホスト名が一致しなかった場合は、クエリーは失敗する。」
-というように動作する。
-デフォルトの値は
-.I off
-である。
-.TP
-.I spoofalert
-有効な値は
-.IR on " と " off
-である。
-このオプションが
-.I on
-に設定されていて、
-.I nospoof
-オプションも (on に) 設定されている場合、
-resolv+ は syslog 機能を通じてエラーに関する警告のログをとる。
-デフォルトの値は
-.I off
-である。
-.TP
-.I spoof
-有効な値は
-.IR off ", " nowarn ", " warn
-である。
-このオプションを
-.I off
-に設定すると、偽装されたアドレスを許可して、
-syslog 機能を通じた警告を発しない。
-このオプションを
-.I warn
-に設定すると、resolv+ はセキュリティを高めるためにホスト名の偽装を防止し、
-syslog 機能を通じてエラーに関する警告のログをとる。
-このオプションを
-.I nowarn
-に設定すると、resolv+ はセキュリティを高めるためにホスト名の偽装を防止するが、
-syslog 機能を通じた警告は発しない。
-このオプションを何も設定しない場合は、
-.I nowarn
-を設定したのと同じになる。
-.TP
-.I reorder
-有効な値は
-.IR on " と " off
-である。
-.I on
-に設定されると、
-.B gethostbyname (3)
-が実行されるとき、resolv+ ライブラリは、ローカルな
-(つまり、同じサブネットにある) アドレスが最初にリストされるように
-ホストアドレスを並べ変える。
-すべてのルックアップ方式に対して並べ変えが行われる。
-デフォルトの値は、
-.I off
-である。
+.TP 
+\fImulti\fP
+有効な値は \fIon\fP と \fIoff\fP である。 \fIon\fP に設定された場合、最初のエントリのみを例外として、 resolv+ ライブラリは
+\fI/etc/hosts\fP ファイルに現れるホストに対して全ての有効なアドレスを返そうとする。 大きな hosts ファイルを持つサイトでは、
+この設定は非常な性能の低下を招くので、 デフォルトでは \fIoff\fP である。
+.TP 
+\fInospoof\fP
+有効な値は \fIon\fP と \fIoff\fP である。 \fIon\fP に設定された場合、resolv+ ライブラリは \fBrlogin\fP と \fBrsh\fP
+のセキュリティを向上させるためホスト名の偽装を防止しようとする。 これは、「ホストアドレスのルックアップを行った後、 resolv+
+はそのアドレスに対してホスト名のルックアップを行い、 もし 2 つのホスト名が一致しなかった場合は、クエリーは失敗する。」 というように動作する。
+デフォルトの値は \fIoff\fP である。
+.TP 
+\fIspoofalert\fP
+有効な値は \fIon\fP と \fIoff\fP である。 このオプションが \fIon\fP に設定されていて、 \fInospoof\fP オプションも (on に)
+設定されている場合、 resolv+ は syslog 機能を通じてエラーに関する警告のログをとる。 デフォルトの値は \fIoff\fP である。
+.TP 
+\fIspoof\fP
+有効な値は \fIoff\fP, \fInowarn\fP, \fIwarn\fP である。 このオプションを \fIoff\fP に設定すると、偽装されたアドレスを許可して、
+syslog 機能を通じた警告を発しない。 このオプションを \fIwarn\fP に設定すると、resolv+
+はセキュリティを高めるためにホスト名の偽装を防止し、 syslog 機能を通じてエラーに関する警告のログをとる。 このオプションを \fInowarn\fP
+に設定すると、resolv+ はセキュリティを高めるためにホスト名の偽装を防止するが、 syslog 機能を通じた警告は発しない。
+このオプションを何も設定しない場合は、 \fInowarn\fP を設定したのと同じになる。
+.TP 
+\fIreorder\fP
+有効な値は \fIon\fP と \fIoff\fP である。 \fIon\fP に設定されると、 \fBgethostbyname (3)\fP
+が実行されるとき、resolv+ ライブラリは、ローカルな (つまり、同じサブネットにある) アドレスが最初にリストされるように
+ホストアドレスを並べ変える。 すべてのルックアップ方式に対して並べ変えが行われる。 デフォルトの値は、 \fIoff\fP である。
 .SH 環境変数
-.I /etc/host.conf
-で設定されている動作を、ユーザが上書きできる 6 つの環境変数がある。
-.TP
-.B RESOLV_HOST_CONF
-この変数を設定すると、
-.I /etc/host.conf
-の代りに読み込むファイルを設定できる。
-.TP
-.B RESOLV_SERV_ORDER
-.I order
-コマンドを上書きする。
-.TP
-.B RESOLV_SPOOF_CHECK
-.I spoof
-コマンドを解析するのと同じ方式で、
-.IR nospoof ", " spoofalert ", " spoof
-コマンドを上書きできる。
-有効な値は
-.IR off ", " nowarn ", " warn
-である。
-.TP
-.B RESOLV_MULTI
-.I multi
-コマンドを上書きする。
-.TP
-.B RESOLV_REORDER
-.I reorder
-コマンドを上書きする。
-.TP
-.B RESOLV_ADD_TRIM_DOMAINS
-コロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq) で区切った
-ドット (\(aq.\(aq) で始まるドメイン名のリスト。
-ホスト名から取り去るドメイン名のリストに追加する。
-.TP
-.B RESOLV_OVERRIDE_TRIM_DOMAINS
-コロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq) で区切った
-ドット (\(aq.\(aq) で始まるドメイン名のリスト。
-ホスト名から取り去るドメイン名のリストを上書きする。
-.I trim
-コマンドを上書きする。
+\fI/etc/host.conf\fP で設定されている動作を、ユーザが上書きできる 6 つの環境変数がある。
+.TP 
+\fBRESOLV_HOST_CONF\fP
+この変数を設定すると、 \fI/etc/host.conf\fP の代りに読み込むファイルを設定できる。
+.TP 
+\fBRESOLV_SERV_ORDER\fP
+\fIorder\fP コマンドを上書きする。
+.TP 
+\fBRESOLV_SPOOF_CHECK\fP
+\fIspoof\fP コマンドを解析するのと同じ方式で、 \fInospoof\fP, \fIspoofalert\fP, \fIspoof\fP コマンドを上書きできる。
+有効な値は \fIoff\fP, \fInowarn\fP, \fIwarn\fP である。
+.TP 
+\fBRESOLV_MULTI\fP
+\fImulti\fP コマンドを上書きする。
+.TP 
+\fBRESOLV_REORDER\fP
+\fIreorder\fP コマンドを上書きする。
+.TP 
+\fBRESOLV_ADD_TRIM_DOMAINS\fP
+コロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq) で区切った ドット (\(aq.\(aq)
+で始まるドメイン名のリスト。 ホスト名から取り去るドメイン名のリストに追加する。
+.TP 
+\fBRESOLV_OVERRIDE_TRIM_DOMAINS\fP
+コロン (\(aq:\(aq)、セミコロン (\(aq;\(aq)、コンマ (\(aq,\(aq) で区切った ドット (\(aq.\(aq)
+で始まるドメイン名のリスト。 ホスト名から取り去るドメイン名のリストを上書きする。 \fItrim\fP コマンドを上書きする。
 .SH ファイル
-.TP
-.I /etc/host.conf
+.TP 
+\fI/etc/host.conf\fP
 リゾルバ設定ファイル
-.TP
-.I /etc/resolv.conf
+.TP 
+\fI/etc/resolv.conf\fP
 リゾルバ設定ファイル
-.TP
-.I /etc/hosts
+.TP 
+\fI/etc/hosts\fP
 ローカルの hosts データベース
 .SH 注意
-元々の実装に比べて以下のような違いがある。
-新しいコマンド
-.I spoof
-と新しい環境変数
-.B RESOLV_SPOOF_CHECK
-は、引き数
-.IR off ", " nowarn ", " warn
-をとる。
-コメントは行頭だけではなく、どこに書いてもよい。
+元々の実装に比べて以下のような違いがある。 新しいコマンド \fIspoof\fP と新しい環境変数 \fBRESOLV_SPOOF_CHECK\fP は、引き数
+\fIoff\fP, \fInowarn\fP, \fIwarn\fP をとる。 コメントは行頭だけではなく、どこに書いてもよい。
 .SH 関連項目
-.BR gethostbyname (3),
-.BR hostname (7),
-.BR named (8),
-.BR resolv+ (8)
+\fBgethostbyname\fP(3), \fBhostname\fP(7), \fBnamed\fP(8), \fBresolv+\fP(8)