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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man5 / tzfile.5
index b57aa7f..892c5bc 100644 (file)
@@ -1,72 +1,54 @@
 .\" @(#)tzfile.5       7.11
 .\" This file is in the public domain, so clarified as of
 .\" 1996-06-05 by Arthur David Olson <arthur_david_olson@nih.gov>.
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1999 NAKANO Takeo all rights reserved.
-.\" Translated Tue Sep 14 1999 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
-.\" 
-.\"WORD:       transition time         遷移時間
-.\"WORD:       local time types        ローカル時間型
-.\"WORD:       timezone abbreviatio strint     タイムゾーン略式文字列
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH TZFILE 5 1996-06-05 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH TZFILE 5 2010\-08\-31 "" "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 tzfile \- タイムゾーンの情報
 .SH 書式
-.B #include <tzfile.h>
+\fB#include <tzfile.h>\fP
 .SH 説明
-.BR tzset (3)
\81«ã\82\88ã\81£ã\81¦ç\94¨ã\81\84ã\82\89ã\82\8cã\82\8bã\82¿ã\82¤ã\83 ã\82¾ã\83¼ã\83³æ\83\85å ±ã\81®ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81¯
-識別のための magic 文字列 "TZif" で始まり、
-将来のための 16 バイトの予約領域が続き
-.I long
-型の 4 バイトの値が 6 個続く。
-この値は「標準」バイトオーダー (高位バイトが先に書かれる)
\81§è¨\98è¿°ã\81\95ã\82\8cã\82\8bã\80\82ã\81\93ã\82\8cã\82\89ã\81®å\80¤ã\81¯ã\80\81é \86ã\81«ä»¥ä¸\8bã\81®ã\82\88ã\81\86ã\81ªã\82\82ã\81®ã\81§ã\81\82ã\82\8bã\80\82
-.TP
-.I tzh_ttisgmtcnt
+\fBtzset\fP(3) によって用いられるタイムゾーン情報ファイルは、
\82¿ã\82¤ã\83 ã\82¾ã\83¼ã\83³æ\83\85å ±ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81§ã\81\82ã\82\8bã\81\93ã\81¨ã\82\92è­\98å\88¥ã\81\99ã\82\8bã\81\9fã\82\81ã\81® magic æ\96\87å­\97å\88\97 "TZif" ã\81§å§\8bã\81¾ã\82\8a
+ファイルフォーマットのバージョンを示す文字 (2005 年時点では
+ASCII NUL (\(aq\e0\(aq) か \(aq2\(aq のいずれか)
+将来のための 15 バイトの予約領域 (値は 0) が続き、
+\fIlong\fP 型の 4 バイトの値が 6 個続く。
+この値は「標準」バイトオーダー (高位バイトが先に書かれる) で記述される。
+これらの値は、順に以下のようなものである。
+.TP 
+\fItzh_ttisgmtcnt\fP
 ファイルに記述されている UTC/local インジケータ (indicator) の個数。
-.TP
-.I tzh_ttisstdcnt
+.TP 
+\fItzh_ttisstdcnt\fP
 ファイルに記述されている standard/wall インジケータの個数。
-.TP
-.I tzh_leapcnt
+.TP 
+\fItzh_leapcnt\fP
 ファイルに記述されている閏秒データの個数。
-.TP
-.I tzh_timecnt
+.TP 
+\fItzh_timecnt\fP
 ファイルに記述されている「遷移時間 (transition time)」データの個数。
-.TP
-.I tzh_typecnt
-ファイルに記述されている「ローカル時間 (local time types)」データの個数
+.TP 
+\fItzh_typecnt\fP
+ファイルに記述されている「ローカル時間種別 (local time types)」データの個数
 (0 であってはいけない)。
-.TP
-.I tzh_charcnt
-ファイルに記述されている「タイムゾーン略式文字列 (timezone
-abbreviation string)」の個数。
+.TP 
+\fItzh_charcnt\fP
+ファイルに記述されている「タイムゾーン略式文字列 (timezone abbreviation string)」の個数。
 .PP
-上記のヘッダに続いて
-.I tzh_timecnt
-という 4 バイトの
-.I long
-型の値が (複数個) 続く。昇順で保管されている。
-これらの値は「標準」バイトオーダーで記述されている。
-それぞれは遷移時間
-.RB ( time (2)
-が返す値) として用いられ、
-それぞれにおいてローカル時間の計算ルールが変更される。
-次に来るのは
-.I tzh_timecnt
-で、これは
-.I "unsigned char"
-型の 1 バイトの値である (複数個続くこともある)。
-この値は、ファイルで記述されている異なったタイプの「ローカル時間」が、
-それぞれ同じようにインデックスされた遷移時間のどれに関連づけられて
-いるかを示す。
-これらの値は
-.I ttinifo
-構造体の配列に対するインデックスとして提供されている。
-.I ttinfo
-構造体はファイル中で次の位置に置かれる。
+上記のヘッダに続いて、4 バイトの \fIlong\fP 型の値が \fItzh_timecnt\fP 個続く。
+これらは昇順で格納される。それぞれの値は「標準」バイトオーダーで記述されている。
+それぞれは遷移時間 (\fBtime\fP(2) が返す値) として用いられ、
+遷移時間に応じてローカル時間の計算ルールが変化する。
+次に、\fIunsigned char\fP 型の 1 バイトの値が \fItzh_timecnt\fP 個続く。
+この値は、それぞれの遷移時間に、ファイル中に記載されている「ローカル時間」種別
+のどれが関連づけられているかを示す。
+これらの値は、(ファイル中でこの情報のすぐ後ろに置かれている) \fIttinifo\fP 構造体
+の配列 (要素数は \fItzh_typecnt\fP) に対するインデックスとして機能する。
 この構造体は以下のように定義されている:
 .in +4n
 .sp
@@ -79,55 +61,42 @@ struct ttinfo {
 .in
 .fi
 .sp
-それぞれの構造体は、 4 バイトの \fIlong\fP 型の値 \fItt_gmtoff\fP、
-1 バイトの値 \fItt_isdst\fP,
-1 バイトの値 \fItt_abbrind\fP から構成される。
-.\"NAKANO int なのに 4 バイトなの? 
-それぞれの構造体において、
-.I tt_gmtoff
-は UTC に加えるべき秒数を与え、
-.I tt_isdst
-は
-.I tm_isdst
-を
-.BR localtime (3)
-にセットすべきかどうかを示し、
-.I tt_abbrind
-はファイル中で \fIttinfo\fP 構造体 (配列) のあとに置かれる
-タイムゾーン略式文字列の配列に対するインデックスである。
+それぞれの構造体は、 4 バイトの \fIlong\fP 型の値 \fItt_gmtoff\fP、 1 バイトの値 \fItt_isdst\fP, 1 バイトの値
+\fItt_abbrind\fP から構成される。 それぞれの構造体において、 \fItt_gmtoff\fP は UTC に加えるべき秒数を与え、
+\fItt_isdst\fP は \fItm_isdst\fP を \fBlocaltime\fP(3)  にセットすべきかどうかを示し、 \fItt_abbrind\fP
+はファイル中で \fIttinfo\fP 構造体 (配列) のあとに置かれる タイムゾーン略式文字列の配列に対するインデックスである。
 .PP
-次には 4 バイト値のペアである
-.I tzh_leapcnt
-が (複数個) 続く。標準バイトオーダーで記述される。
-それぞれのペアの最初の値は閏秒の起きた時刻を (
-.IR time (2)
-の返す形式で) 与え、二番目の値はその時刻に加えるべき閏秒数の
-全秒数を与える。これらのペアは時刻の古い順に記述する。
+次には 4 バイト値のペアが \fItzh_leapcnt\fP 個続く。
+標準バイトオーダーで記述される。
+各ペアの最初の値は ( \fItime\fP(2) の返す形式で) 閏秒が起きる時刻を指定し、
+二番目の値はその時刻に加えるべき閏秒数の\fI全\fP秒数を指定する。
+これらのペアは時刻の古い順に記述する。
 .PP
-次には
-.I tzh_ttisstdcnt
-が置かれる。これは standard/wall インジケータで、それぞれ 1 バイトの
-値を保管する。これらはローカル時間のタイプに関連づけられた遷移時間が
-標準時刻 (standard time) と壁時計時刻 (wall clock time) の
-どちらで指定されているかを示す。またこの値は、
-POSIX スタイルのタイムゾーン環境変数を処理するときに
-タイムゾーンファイルが使われるときにも利用される。
+次には standard/wall インジケータが \fItzh_ttisstdcnt\fP 個置かれる。
+standard/wall インジケータはそれぞれ 1 バイトの値として格納される。
+これらは、ローカル時間種別に関連付けられた遷移時間が、標準時刻 (standard time)
+と壁時計時刻 (wall clock time) のどちらで指定されているかを示す。
+また、この値は、 POSIX 形式のタイムゾーン環境変数の処理において
+タイムゾーンファイルが使われる際にも利用される。
 .PP
-最後に
-.I tzh_ttisgmtcnt
-が置かれる。これは UTC/local インジケータで、それぞれ 1 バイトの
-値を保管する。これらはローカル時間のタイプに関連づけられた遷移時間が
-UTC とローカル時刻のどちらで指定されているかを示す。またこの値は、
-POSIX スタイルのタイムゾーン環境変数を処理するときに
-タイムゾーンファイルが使われるときにも利用される。
+最後に UTC/local インジケータが \fItzh_ttisgmtcnt\fP 個置かれる。
+UTC/local インジケータはそれぞれ 1 バイトの値として格納される。
+これらは、ローカル時間種別に関連付けられた遷移時間が UTC とローカル時刻の
+どちらで指定されているかを示す。
+また、この値は、 POSIX 形式のタイムゾーン環境変数の処理において
+タイムゾーンファイルが使われる際にも利用される。
 .PP
-.I localtime
-は、
-.I tzh_timeout
-が 0 であるか time 引数がファイルに記録されていた最初の遷移時刻
-よりも小さい場合には、
-ファイルに最初に現れる標準時刻の
-.I ttinfo
-構造体を使う (または標準時刻の構造体がない場合は、単に最初の
-.I ttinfo
-構造体を使う)。
+\fBlocaltime\fP(3) は、 \fItzh_timeout\fP が 0 であるか time 引数がファイルに記録され
+ていた最初の遷移時刻 よりも小さい場合には、 ファイルに最初に現れる標準時刻の
+\fIttinfo\fP 構造体を使う (または標準時刻の構造体がない場合は、単に最初の
+\fIttinfo\fP 構造体を使う)。
+.PP
+バージョン 2 形式のタイムゾーンファイルでは、上記のヘッダとデータの後に、
+第 2 のヘッダとデータが続く。形式は上記のヘッダとデータと同じで、
+遷移時間や閏秒の時刻に 8 バイトが使用される点だけが異なる。
+第 2 のヘッダとデータの後ろには改行で囲まれた POSIX の TZ 環境変数形式
+の文字列が置かれ、この文字列はファイル内の最後の遷移時間の後で時刻を
+処理する際に使用される
+(このような POSIX 表現が置かれない場合、改行の間には何も置かれない)。
+.SH 関連項目
+\fBctime\fP(3)