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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man7 / locale.7
index 963d810..3a63ba1 100644 (file)
 .\"   <jochen.hein@delphi.central.de>
 .\" Modified Thu Apr 25 00:43:19 2002 by Bruno Haible <bruno@clisp.org>
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HANATAKA Shinya
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated Wed Dec 24 21:08:08 JST 1997
-.\"         by HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Modified Thu 14 Nov 2002 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\"WORD:       locale  ロケール
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH LOCALE 7  2008-12-05 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH LOCALE 7 2008\-12\-05 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 locale \- 多言語サポートの解説
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <locale.h>
+\fB#include <locale.h>\fP
 .fi
 .SH 説明
-ロケール (locale) は言語や文化ルールの集合である。
-これらは、メッセージ出力に使用する言語・いろいろな文字集合・
-表記に関する慣習といったような面をカバーしている。
-プログラムをいろいろな文化に移植可能とするには、
-そのプログラムは自分のロケールを決めて、
+ロケール (locale) は言語や文化ルールの集合である。 これらは、メッセージ出力に使用する言語・いろいろな文字集合・
+表記に関する慣習といったような面をカバーしている。 プログラムをいろいろな文化に移植可能とするには、 そのプログラムは自分のロケールを決めて、
 それに応じた適切な動作ができなければならない。
 .PP
-ヘッダーファイル
-.I <locale.h>
-には、この目的に便利なデータ型・関数・マクロなどの宣言がある。
+ヘッダーファイル \fI<locale.h>\fP には、この目的に便利なデータ型・関数・マクロなどの宣言がある。
 .PP
-このヘッダーファイルで宣言されている関数には、
-現在のロケールを設定する
-.BR setlocale (3)
-と、数値のフォーマット方法についての情報を取得する
-.BR localeconv (3)
-がある。
+このヘッダーファイルで宣言されている関数には、 現在のロケールを設定する \fBsetlocale\fP(3)
+と、数値のフォーマット方法についての情報を取得する \fBlocaleconv\fP(3)  がある。
 .PP
-プログラムの必要に応じて、ローカル情報はいろいろなカテゴリに分かれており、
-それらはマクロとして宣言されている。
-これらのマクロを
-.BR setlocale (3)
-関数の最初の引き数に用いると、
-これらのどれかを望むロケールに設定できる。
-.TP
-.B LC_COLLATE
-これは地域的なアルファベット文字列の比較に使用する
-.BR strcoll (3)
-関数と
-.BR strxfrm (3)
-関数の動作を変更する。例えばドイツ語のエスツェット (鋭い s)
-は、ソートの際 "ss" として扱われる。
-.TP
-.B LC_CTYPE
-これは
-.BR isupper (3)
-や
-.BR toupper (3)
-のような文字の判定・操作をする関数や、多バイト文字を扱う
-.BR mblen (3)
-や
-.BR wctomb (3)
-のような関数の動作を変更する。
-.TP
-.B LC_MONETARY
-.BR localeconv (3)
-によって返される情報を変更する。
-これには小数点や区切りコンマの位置など、
-数字の表示方法に関する詳細が含まれている。この情報は
-.BR strfmon (3)
-関数が内部で使用する。
-.TP
-.B LC_MESSAGES
-メッセージ表示に使用する言語を変更する。
-また肯定的・否定的な回答をどのように表示するかを変更する。
-これらの情報を簡単に使用するために、 GNU C ライブラリには
-.BR gettext (3),
-.BR ngettext (3),
-.BR rpmatch (3)
-関数が含まれている。
-GNU gettext ファミリーに属する関数は、カテゴリが
-.B """C"""
-以外の有効なロケールに設定されている場合、環境変数
-.B LANGUAGE
-にも従う
-.RB ( LANGUAGE
-はコロン区切りのロケールのリストである)。
-.TP
-.B LC_NUMERIC
-.BR printf (3)
-関数および
-.BR scanf (3)
-関数のファミリーでロケール設定を使うよう指示された場合に
-用いる情報を変更する。この情報は
-.BR localeconv (3)
-関数で取得することもできる。
-.TP
-.B LC_TIME
-.BR strftime (3)
-関数の動作を変更し、
-地域で利用されている方法で現在時刻を表示する。
-例えば、ヨーロッパの多くでは 24時間式の時計を使うが、
-アメリカでは 12時間式の時計を使う。
-.TP
-.B LC_ALL
-上記の全て。
+プログラムの必要に応じて、ローカル情報はいろいろなカテゴリに分かれており、 それらはマクロとして宣言されている。 これらのマクロを
+\fBsetlocale\fP(3)  関数の最初の引き数に用いると、 これらのどれかを望むロケールに設定できる。
+.TP 
+\fBLC_COLLATE\fP
+これは地域的なアルファベット文字列の比較に使用する \fBstrcoll\fP(3)  関数と \fBstrxfrm\fP(3)
+関数の動作を変更する。例えばドイツ語のエスツェット (鋭い s)  は、ソートの際 "ss" として扱われる。
+.TP 
+\fBLC_CTYPE\fP
+これは \fBisupper\fP(3)  や \fBtoupper\fP(3)  のような文字の判定・操作をする関数や、多バイト文字を扱う \fBmblen\fP(3)
+や \fBwctomb\fP(3)  のような関数の動作を変更する。
+.TP 
+\fBLC_MONETARY\fP
+\fBlocaleconv\fP(3)  によって返される情報を変更する。 これには小数点や区切りコンマの位置など、
+数字の表示方法に関する詳細が含まれている。この情報は \fBstrfmon\fP(3)  関数が内部で使用する。
+.TP 
+\fBLC_MESSAGES\fP
+メッセージ表示に使用する言語を変更する。 また肯定的・否定的な回答をどのように表示するかを変更する。 これらの情報を簡単に使用するために、 GNU C
+ライブラリには \fBgettext\fP(3), \fBngettext\fP(3), \fBrpmatch\fP(3)  関数が含まれている。 GNU gettext
+ファミリーに属する関数は、カテゴリが \fB"C"\fP 以外の有効なロケールに設定されている場合、環境変数 \fBLANGUAGE\fP にも従う
+(\fBLANGUAGE\fP はコロン区切りのロケールのリストである)。
+.TP 
+\fBLC_NUMERIC\fP
+\fBprintf\fP(3)  関数および \fBscanf\fP(3)  関数のファミリーでロケール設定を使うよう指示された場合に
+用いる情報を変更する。この情報は \fBlocaleconv\fP(3)  関数で取得することもできる。
+.TP 
+\fBLC_TIME\fP
+\fBstrftime\fP(3)  関数の動作を変更し、 地域で利用されている方法で現在時刻を表示する。 例えば、ヨーロッパの多くでは
+24時間式の時計を使うが、 アメリカでは 12時間式の時計を使う。
+.TP 
+\fBLC_ALL\fP
 .\" FIXME glibc 2.2.2 added new nonstandard locale categories:
 .\" LC_ADDRESS, LC_IDENTIFICATION, LC_MEASUREMENT, LC_NAME,
 .\" LC_PAPER, LC_TELEPHONE.  These need to be documented.
+上記の全て。
 .PP
-.BR setlocale (3)
-の二番目の引き数が空文字列 \fB""\fP の場合、
-デフォルトのロケールは以下の手順で決定する:
+\fBsetlocale\fP(3)  の二番目の引き数が空文字列 \fB""\fP の場合、 デフォルトのロケールは以下の手順で決定する:
 .IP 1.
-環境変数
-.B LC_ALL
-が設定されている場合には
-.B LC_ALL
-の値が使用される。
+環境変数 \fBLC_ALL\fP が設定されている場合には \fBLC_ALL\fP の値が使用される。
 .IP 2.
-上記のカテゴリのどれかと同じ名前の環境変数が設定されている場合には、
-そのカテゴリにはその値が使用される。
+上記のカテゴリのどれかと同じ名前の環境変数が設定されている場合には、 そのカテゴリにはその値が使用される。
 .IP 3.
-環境変数
-.B LANG
-が設定されている場合には
-.B LANG
-の値が使用される。
+環境変数 \fBLANG\fP が設定されている場合には \fBLANG\fP の値が使用される。
 .PP
-地域的な数値フォーマットの情報は
-.BR localeconv (3)
-関数によって返される
-.I struct lconv
+地域的な数値フォーマットの情報は \fBlocaleconv\fP(3)  関数によって返される \fIstruct lconv\fP
 で得ることができ、これは以下のように宣言されている:
-.in +4n
+.in +2n
 .nf
 
 struct lconv {
@@ -205,19 +142,10 @@ struct lconv {
 .fi
 .in
 .SH 準拠
-POSIX.1-2001
+POSIX.1\-2001.
 
 GNU gettext 関数ファミリーは LI18NUX2000 で規定されている。
 .SH 関連項目
-.BR locale (1),
-.BR localedef (1),
-.BR gettext (3),
-.BR localeconv (3),
-.BR ngettext (3),
-.BR nl_langinfo (3),
-.BR rpmatch (3),
-.BR setlocale (3),
-.BR strcoll (3),
-.BR strfmon (3),
-.BR strftime (3),
-.BR strxfrm (3)
+\fBlocale\fP(1), \fBlocaledef\fP(1), \fBgettext\fP(3), \fBlocaleconv\fP(3),
+\fBngettext\fP(3), \fBnl_langinfo\fP(3), \fBrpmatch\fP(3), \fBsetlocale\fP(3),
+\fBstrcoll\fP(3), \fBstrfmon\fP(3), \fBstrftime\fP(3), \fBstrxfrm\fP(3)