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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man7 / standards.7
index 14f53d2..85a6e4b 100644 (file)
 .\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
 .\" USA.
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2006 Akihiro MOTOKI all rights reserved.
-.\" Translated 2006-08-12, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.39
-.\" Updated 2008-08-07, Akihiro MOTOKI, LDP v3.05
-.\" Updated 2008-08-20, Akihiro MOTOKI, LDP v3.07
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\" WORD:      standards       標準規格
-.\" WORD:      revision        改訂版
-.\" WORD:      guide           指針
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.TH STANDARDS 7 2009-06-01 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH STANDARDS 7 2009\-06\-01 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 standards \- C と UNIX の標準規格
 .SH 説明
-多くのマニュアルページの「準拠 (CONFORMING TO)」の章は、
-そのページに記載されたインタフェースが準拠する
-各種の標準規格を示すものである。
-以下にこれらの標準規格の簡単な説明を記す。
-.TP
-.B V7
+多くのマニュアルページの「準拠 (CONFORMING TO)」の章は、 そのページに記載されたインタフェースが準拠する
+各種の標準規格を示すものである。 以下にこれらの標準規格の簡単な説明を記す。
+.TP 
+\fBV7\fP
 ベル研究所による元祖 UNIX である Version 7。
-.TP
-.B 4.2BSD
-カリフォルニア大バークレー校 (the University of California at Berkeley)
-によりリリースされた
-.IR "Berkeley Software Distribution"
-リリース 4.2 によって規定された、実装に基づく標準規格
-(implementation standard)。
-バークレーによるリリースの中で
-TCP/IP スタックとソケット API を含む最初のリリースである。
+.TP 
+\fB4.2BSD\fP
+カリフォルニア大バークレー校 (the University of California at Berkeley)  によりリリースされた
+\fIBerkeley Software Distribution\fP リリース 4.2 によって規定された、実装に基づく標準規格
+(implementation standard)。 バークレーによるリリースの中で TCP/IP スタックとソケット API
+を含む最初のリリースである。
 
-これより前のBSD の主なリリースとしては
-\fI3BSD\fP (1980), \fI4BSD\fP (1980), \fI4.1BSD\fP (1981) がある。
-.TP
-.B 4.3BSD
+これより前のBSD の主なリリースとしては \fI3BSD\fP (1980), \fI4BSD\fP (1980), \fI4.1BSD\fP (1981) がある。
+.TP 
+\fB4.3BSD\fP
 1986 年にリリースされた 4.2BSD の後継。
-.TP
-.B 4.4BSD
-1993 年にリリースされた 4.3BSD の後継。
-バークレー (Berkeley) による最後の大きなリリースである。
-.TP
-.B System V
-AT&T の商用 System V (5) リリースの 1983 年版により規定された
-実装に基づく標準規格。
-一つ前の AT&T の大きなリリースは 1981 年にリリースされた
-.I "System III"
-である。
-.TP
-.B System V release 2 (SVr2)
-System V の二番目のリリースであり、1985 年に作成された。
-SVr2 は正式には 1985 年に発行された
-.I "System V Interface Definition version 1"
-.RI ( "SVID 1" )
-に記載されている。
-.TP
-.B System V release 3 (SVr3)
-SVr2 の後継。1986 年にリリースされた。
-このリリースは正式には
-.I "System V Interface Definition version 2"
-.RI ( "SVID 2" )
-に記載されている。
-.TP
-.B System V release 4 (SVr4)
-SVr3 の後継。1989 年にリリースされた。
-このバージョンの System V については
-"Programmer's Reference Manual: Operating System API (Intel processors)"
-(Prentice-Hall 1992, ISBN 0-13-951294-2) に記載されている。
-このリリースは正式には
-.I "System V Interface Definition version 3"
-.RI ( "SVID 3" )
-に記載されており、System V の最終的なリリースと考えられている。
-.TP
-.B SVID 4
-System V Interface Definition version 4。
-1995 年に発行された。
-インターネットでは http://www.sco.com/developers/devspecs/
-で入手できる。
-.TP
-.B C89
-最初の C 言語の標準規格である。
-ANSI (American National Standards Institute) により
-1989 年の承認された
-.RI ( X3.159-1989 )。
-時には、この規格は
-.I "ANSI C"
-とも呼ばれるが、
-C99 も ANSI 標準なので、この言い方はあいまいである。
-この規格は 1990 年に ISO (International Standards Organization) による
-承認も受けており
-.RI ( "ISO/IEC 9899:1990" )、
-そのため
-.I "ISO C90"
+.TP 
+\fB4.4BSD\fP
+1993 年にリリースされた 4.3BSD の後継。 バークレー (Berkeley) による最後の大きなリリースである。
+.TP 
+\fBSystem V\fP
+AT&T の商用 System V (5) リリースの 1983 年版により規定された 実装に基づく標準規格。 一つ前の AT&T の大きなリリースは
+1981 年にリリースされた \fISystem III\fP である。
+.TP 
+\fBSystem V release 2 (SVr2)\fP
+System V の二番目のリリースであり、1985 年に作成された。 SVr2 は正式には 1985 年に発行された \fISystem V
+Interface Definition version 1\fP (\fISVID 1\fP)  に記載されている。
+.TP 
+\fBSystem V release 3 (SVr3)\fP
+SVr2 の後継。1986 年にリリースされた。 このリリースは正式には \fISystem V Interface Definition version
+2\fP (\fISVID 2\fP)  に記載されている。
+.TP 
+\fBSystem V release 4 (SVr4)\fP
+SVr3 の後継。1989 年にリリースされた。 このバージョンの System V については "Programmer's Reference
+Manual: Operating System API (Intel processors)" (Prentice\-Hall 1992, ISBN
+0\-13\-951294\-2) に記載されている。 このリリースは正式には \fISystem V Interface Definition version
+3\fP (\fISVID 3\fP)  に記載されており、System V の最終的なリリースと考えられている。
+.TP 
+\fBSVID 4\fP
+System V Interface Definition version 4。 1995 年に発行された。 インターネットでは
+http://www.sco.com/developers/devspecs/ で入手できる。
+.TP 
+\fBC89\fP
+最初の C 言語の標準規格である。 ANSI (American National Standards Institute) により 1989
+年の承認された (\fIX3.159\-1989\fP)。 時には、この規格は \fIANSI C\fP とも呼ばれるが、 C99 も ANSI
+標準なので、この言い方はあいまいである。 この規格は 1990 年に ISO (International Standards
+Organization) による 承認も受けており (\fIISO/IEC 9899:1990\fP)、 そのため \fIISO C90\fP
 として参照されることもたまにある。
-.TP
-.B C99
-C 言語の標準規格のこの改訂版は ISO により 1999 年に承認された
-.RI ( "ISO/IEC 9899:1999" )。
-http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/standards
-からオンラインで入手可能である。
-.TP
-.B POSIX.1-1990
-"Portable Operating System Interface for Computing Environments".
-1990 年に ISO により承認された、IEEE 1003.1-1990 part 1
-.RI ( "ISO/IEC 9945-1:1990" )。
-"POSIX" という言葉は Richard Stallman が初めて作った。
-.TP
-.B POSIX.2
-IEEE Std 1003.2-1992.
-コマンドとユーティリティについて説明が書かれており、
-1993 年に ISO により承認された
-.RI ( "ISO/IEC 9945-2:1993" )。
-.TP
-.BR POSIX.1b " (以前は \fIPOSIX.4\fP とも言われた)"
-IEEE Std 1003.1b-1993.
-移植可能なオペレーティングシステムのためのリアルタイム機能について
-記載されており、
-1996 年の ISO により承認された
-.RI ( "ISO/IEC 9945-1:1996" )。
-.TP
-.B POSIX.1c
-IEEE Std 1003.1c-1995.
-POSIX スレッドインタフェースについて記載している。
-.TP
-.B POSIX.1d
-IEEE Std 1003.1c-1999.
-追加のリアルタイム拡張について記載している。
-.TP
-.B POSIX.1g
-IEEE Std 1003.1g-2000.
-(ソケットを含めた) ネットワーク API について記載している。
-.TP
-.B POSIX.1j
-IEEE Std 1003.1j-2000.
-高度なリアルタイム拡張について記載している。
-.TP
-.B POSIX.1-1996
-POSIX.1 の 1996 年の改訂版。
-POSIX.1b と POSIX.1c を取り込んでいる。
-.TP
-.B XPG3
-1989 年リリースの、マルチベンダによる業界団体である X/Open 社による
-.I "X/Open Portability Guide"
-の最初の大きなリリースである。
-この指針は POSIX 標準規格に基づいている。
-.TP
-.B XPG4
-1992 年にリリースされた、X/Open Portability Guide (移植性に関する指針)
-の改訂版。
-.TP
-.B XPG4v2
-XPG4 の 1994年改訂版。
-.I "Spec 1170"
-とも呼ばれる。
-1170 とはこの標準規格が定義しているインタフェースの数を表すものである。
-.TP
-.B SUS  (SUSv1)
-Single UNIX Specification.
-この規格は、XPG4v2 やその他の X/Open による標準規格
-(X/Open Curses Issue 4 version 2,
-X/Open Networking Service (XNS) Issue 4)
-を再構成したものである。
-この規格に準拠するシステムは
-.I "UNIX 95"
-を名乗ることができる。
-.TP
-.B SUSv2
-Single UNIX Specification version 2.
-.I XPG5
-と呼ばれることもある。
-この規格は 1997 年に登場した。
-この規格に準拠するシステムは
-.I "UNIX 98"
-を名乗ることができる。
-http://www.UNIX-systems.org/version2/
+.TP 
+\fBC99\fP
+C 言語の標準規格のこの改訂版は ISO により 1999 年に承認された (\fIISO/IEC 9899:1999\fP)。
+http://www.open\-std.org/jtc1/sc22/wg14/www/standards からオンラインで入手可能である。
+.TP 
+\fBPOSIX.1\-1990\fP
+"Portable Operating System Interface for Computing Environments".  1990 年に
+ISO により承認された、IEEE 1003.1\-1990 part 1 (\fIISO/IEC 9945\-1:1990\fP)。 "POSIX"
+という言葉は Richard Stallman が初めて作った。
+.TP 
+\fBPOSIX.2\fP
+IEEE Std 1003.2\-1992.  コマンドとユーティリティについて説明が書かれており、 1993 年に ISO により承認された
+(\fIISO/IEC 9945\-2:1993\fP)。
+.TP 
+\fBPOSIX.1b\fP (以前は \fIPOSIX.4\fP とも言われた)
+IEEE Std 1003.1b\-1993.  移植可能なオペレーティングシステムのためのリアルタイム機能について 記載されており、 1996 年の
+ISO により承認された (\fIISO/IEC 9945\-1:1996\fP)。
+.TP 
+\fBPOSIX.1c\fP
+IEEE Std 1003.1c\-1995.  POSIX スレッドインタフェースについて記載している。
+.TP 
+\fBPOSIX.1d\fP
+IEEE Std 1003.1c\-1999.  追加のリアルタイム拡張について記載している。
+.TP 
+\fBPOSIX.1g\fP
+IEEE Std 1003.1g\-2000.  (ソケットを含めた) ネットワーク API について記載している。
+.TP 
+\fBPOSIX.1j\fP
+IEEE Std 1003.1j\-2000.  高度なリアルタイム拡張について記載している。
+.TP 
+\fBPOSIX.1\-1996\fP
+POSIX.1 の 1996 年の改訂版。 POSIX.1b と POSIX.1c を取り込んでいる。
+.TP 
+\fBXPG3\fP
+1989 年リリースの、マルチベンダによる業界団体である X/Open 社による \fIX/Open Portability Guide\fP
+の最初の大きなリリースである。 この指針は POSIX 標準規格に基づいている。
+.TP 
+\fBXPG4\fP
+1992 年にリリースされた、X/Open Portability Guide (移植性に関する指針)  の改訂版。
+.TP 
+\fBXPG4v2\fP
+XPG4 の 1994年改訂版。 \fISpec 1170\fP とも呼ばれる。 1170 とはこの標準規格が定義しているインタフェースの数を表すものである。
+.TP 
+\fBSUS (SUSv1)\fP
+Single UNIX Specification.  この規格は、XPG4v2 やその他の X/Open による標準規格 (X/Open Curses
+Issue 4 version 2, X/Open Networking Service (XNS) Issue 4)  を再構成したものである。
+この規格に準拠するシステムは \fIUNIX 95\fP を名乗ることができる。
+.TP 
+\fBSUSv2\fP
+Single UNIX Specification version 2.  \fIXPG5\fP と呼ばれることもある。 この規格は 1997 年に登場した。
+この規格に準拠するシステムは \fIUNIX 98\fP を名乗ることができる。 http://www.UNIX\-systems.org/version2/
 も参照のこと。
-.TP
-.B POSIX.1-2001, SUSv3
-これは POSIX.1, POSIX.2, SUS の 2001年の改訂版である。
-また、POSIX.1, POSIX.2, SUS を一つの文書に統合したものである。
-この統合は Austin Group (http://www.opengroup.org/austin/)
-の後援の元で行われた。
-インターネットでは
-http://www.unix-systems.org/version3/ で入手できる。
-また、この規格に書かれているインタフェースについては
-Linux のマニュアルページ・パッケージの 1p, 3p セクションでも
-参照できる (例えば、"man 3p open")。
+.TP 
+\fBPOSIX.1\-2001, SUSv3\fP
+これは POSIX.1, POSIX.2, SUS の 2001年の改訂版である。 また、POSIX.1, POSIX.2, SUS
+を一つの文書に統合したものである。 この統合は Austin Group (http://www.opengroup.org/austin/)
+の後援の元で行われた。 インターネットでは http://www.unix\-systems.org/version3/ で入手できる。
+また、この規格に書かれているインタフェースについては Linux のマニュアルページ・パッケージの 1p, 3p セクションでも 参照できる
+(例えば、"man 3p open")。
 
-この規格では、
-.I "POSIX Conformance (POSIX 準拠)"
-と
-.I "XSI Conformance (XSI 準拠)"
-の二段階の適合性を定義している。
-.I "POSIX 準拠"
-は準拠するシステムに必要とされるインタフェースの基本セットであり、
-.I "XSI 準拠)"
-では "XSI 拡張" という追加のインタフェース群が義務付けられている
-(POSIX 準拠では XSI 拡張の実装は任意 (optional) となっている)。
-XSI 準拠のシステムは
-.I "UNIX 03"
-を名乗ることができる
-(XSI 準拠の内容が
-.I "Single UNIX Specification version 3"
-.RI ( SUSv3 )
-である)。
+この規格では、 \fIPOSIX Conformance (POSIX 準拠)\fP と \fIXSI Conformance (XSI 準拠)\fP
+の二段階の適合性を定義している。 \fIPOSIX 準拠\fP は準拠するシステムに必要とされるインタフェースの基本セットであり、 \fIXSI 準拠)\fP では
+"XSI 拡張" という追加のインタフェース群が義務付けられている (POSIX 準拠では XSI 拡張の実装は任意 (optional)
+となっている)。 XSI 準拠のシステムは \fIUNIX 03\fP を名乗ることができる (XSI 準拠の内容が \fISingle UNIX
+Specification version 3\fP (\fISUSv3\fP)  である)。
 
-POSIX.1-2001 文書は 4つの部分に分けることができる:
+POSIX.1\-2001 文書は 4つの部分に分けることができる:
 
-.BR XBD :
-定義、用語と概念、ヘッダファイルの仕様。
+\fBXBD\fP: 定義、用語と概念、ヘッダファイルの仕様。
 
-.BR XSH :
-関数の仕様 (関数とは、実際の実装でのシステムコールと
-ライブラリ関数のことである)。
+\fBXSH\fP: 関数の仕様 (関数とは、実際の実装でのシステムコールと ライブラリ関数のことである)。
 
-.BR XCU :
-コマンドとユーティリティの仕様
-(以前、 POSIX.2 に記載されていた内容)。
+\fBXCU\fP: コマンドとユーティリティの仕様 (以前、 POSIX.2 に記載されていた内容)。
 
-.BR XRAT :
-参考情報と規格のそれ以外の部分
+\fBXRAT\fP: 参考情報と規格のそれ以外の部分
 
-POSIX.1-2001 は C99 と整合がとられており、
-C99 で標準化されたライブラリ関数は POSIX.1-2001 でも
-標準化されている。
+POSIX.1\-2001 は C99 と整合がとられており、 C99 で標準化されたライブラリ関数は POSIX.1\-2001 でも 標準化されている。
 
-元の 2001 年版の標準に対する Technical Corrigenda
-(正誤表; 細かな修正と改良) が二つ行われている:
-2003 年の TC1
-.RI ( POSIX.1-2003
-と呼ばれる) と 2004 年の TC2
-.RI ( POSIX.1-2004
-と呼ばれる) である。
-.TP
-.B POSIX.1-2008, SUSv4
+元の 2001 年版の標準に対する Technical Corrigenda (正誤表; 細かな修正と改良) が二つ行われている: 2003 年の
+TC1 (\fIPOSIX.1\-2003\fP と呼ばれる) と 2004 年の TC2 (\fIPOSIX.1\-2004\fP と呼ばれる) である。
+.TP 
+\fBPOSIX.1\-2008, SUSv4\fP
 POSIX.1/SUS の次の改訂版に関する作業は 2008 年に完了し承認された。
 
-この改訂版での変更は POSIX.1-2001/SUSv3 で行われた変更ほど大きくないが、
-多くの新しいインターフェイスが追加され、既存の仕様に関しても
-種々の詳細が変更されている。
-POSIX.1-2001 では任意 (optional) とされていたインターフェイスの多くが
-2008 年版の標準では必須 (mandatory) になる。
-POSIX.1-2001 に存在するインターフェイスのいくつかは、
-POSIX.1-2008 では廃止予定の印が付けられたり、
-標準から完全に削除されたりしている。
+この改訂版での変更は POSIX.1\-2001/SUSv3 で行われた変更ほど大きくないが、
+多くの新しいインターフェイスが追加され、既存の仕様に関しても 種々の詳細が変更されている。 POSIX.1\-2001 では任意 (optional)
+とされていたインターフェイスの多くが 2008 年版の標準では必須 (mandatory) になる。 POSIX.1\-2001
+に存在するインターフェイスのいくつかは、 POSIX.1\-2008 では廃止予定の印が付けられたり、 標準から完全に削除されたりしている。
 
-改訂された標準は POSIX.1-2001 と同じく 4 つの部分に分けられ、
-前回と同様に二段階の適合性を定義している。
-基本セットである
-.I "POSIX Conformance (POSIX 準拠)"
-と、
-基本仕様のインターフェイスに加えて追加のインターフェイス群が
-義務付けられている
-.I "XSI Conformance (XSI 準拠)"
-の二つである。
+改訂された標準は POSIX.1\-2001 と同じく 4 つの部分に分けられ、 前回と同様に二段階の適合性を定義している。 基本セットである
+\fIPOSIX Conformance (POSIX 準拠)\fP と、 基本仕様のインターフェイスに加えて追加のインターフェイス群が 義務付けられている
+\fIXSI Conformance (XSI 準拠)\fP の二つである。
 
-一般には、マニュアルページの「準拠」の章のリストに POSIX.1-2001 が
-あれば、他に注意書きがなければ、そのインターフェイスは POSIX.1-2008
-にも準拠していると考えてよい。
+一般には、マニュアルページの「準拠」の章のリストに POSIX.1\-2001 が あれば、他に注意書きがなければ、そのインターフェイスは
+POSIX.1\-2008 にも準拠していると考えてよい。
 
-詳しい情報は Austin Group のウェブサイト
-http://www.opengroup.org/austin/
-に載っている。
+詳しい情報は Austin Group のウェブサイト http://www.opengroup.org/austin/ に載っている。
 .SH 関連項目
-.BR feature_test_macros (7),
-.BR libc (7),
-.BR posixoptions (7)
+\fBfeature_test_macros\fP(7), \fBlibc\fP(7), \fBposixoptions\fP(7)