OSDN Git Service

Apply perkamon local fixes on rename.2, printf.3, pid_namespaces.7
authorAkihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
Thu, 8 Jan 2015 21:56:11 +0000 (06:56 +0900)
committerAkihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
Thu, 8 Jan 2015 22:06:26 +0000 (07:06 +0900)
perkamon
po4a/process/po/ja.po
po4a/process/po/process.pot
po4a/stdio/po/ja.po
po4a/stdio/po/stdio.pot

index 0b6b721..07a0058 160000 (submodule)
--- a/perkamon
+++ b/perkamon
@@ -1 +1 @@
-Subproject commit 0b6b72107b712c4677fbf32c3691fcf327900d6a
+Subproject commit 07a0058affdf03773fb2d6a00904aa66695f9bad
index 37ea0fe..68b4288 100644 (file)
@@ -6,8 +6,8 @@
 msgid ""
 msgstr ""
 "Project-Id-Version: PACKAGE VERSION\n"
-"POT-Creation-Date: 2015-01-06 03:03+0900\n"
-"PO-Revision-Date: 2015-01-09 05:59+0900\n"
+"POT-Creation-Date: 2015-01-09 06:56+0900\n"
+"PO-Revision-Date: 2015-01-09 07:03+0900\n"
 "Last-Translator: FULL NAME <EMAIL@ADDRESS>\n"
 "Language-Team: LANGUAGE <LL@li.org>\n"
 "Language: \n"
@@ -7489,7 +7489,10 @@ msgid ""
 "Since version 2.13, the glibc B<getrlimit>()  and B<setrlimit>()  wrapper "
 "functions no longer invoke the corresponding system calls, but instead "
 "employ B<prlimit>(), for the reasons described in BUGS."
-msgstr "バージョン 2.13 以降では、 glibc の B<getrlimit>() と B<setrlimit>() のラッパー関数はもはや対応するシステムコールを呼び出さず、 代わりに「バグ」の節で説明されている理由から B<prlimit>() を利用している。"
+msgstr ""
+"バージョン 2.13 以降では、 glibc の B<getrlimit>() と B<setrlimit>() のラッ"
+"パー関数はもはや対応するシステムコールを呼び出さず、 代わりに「バグ」の節で説"
+"明されている理由から B<prlimit>() を利用している。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/getrlimit.2:579
@@ -7602,7 +7605,18 @@ msgid ""
 "can grow: to be useful, this limit must be represented using a type that is "
 "as wide as the type used to represent file offsets\\(emthat is, as wide as a "
 "64-bit B<off_t> (assuming a program compiled with I<_FILE_OFFSET_BITS=64>)."
-msgstr "glibc の B<getrlimit>() と B<setrlimit>() ラッパー関数は、32 ビットプラットフォームであっても 64 ビットの I<rlim_t> データ型を使用する。 しかし、 B<getrlimit>() と B<setrlimit>() システムコールで使用される I<rlim_t> データ型は (32 ビットの) I<unsigned long> である。 さらに、 2.6.36 より前の Linux では、 カーネルは 32 ビットプラットフォームではリソース上限を I<unsigned long> として表現している。 しかしながら、 32 ビットデータ型は十分な大きさではない。 ここで最も関係がある上限値は B<RLIMIT_FSIZE> である。 この上限はファイルサイズの最大値であり、実用性の面からは、 この上限をファイルオフセットを表現するのに使用されている型、 つまり 64 ビットの B<off_t> (I<_FILE_OFFSET_BITS=64> でコンパイルしたプログラムの場合)、 と同じ幅を持つ型、を使って表現すべきである。"
+msgstr ""
+"glibc の B<getrlimit>() と B<setrlimit>() ラッパー関数は、32 ビットプラット"
+"フォームであっても 64 ビットの I<rlim_t> データ型を使用する。 しかし、 "
+"B<getrlimit>() と B<setrlimit>() システムコールで使用される I<rlim_t> データ"
+"型は (32 ビットの) I<unsigned long> である。 さらに、 2.6.36 より前の Linux "
+"では、 カーネルは 32 ビットプラットフォームではリソース上限を I<unsigned "
+"long> として表現している。 しかしながら、 32 ビットデータ型は十分な大きさでは"
+"ない。 ここで最も関係がある上限値は B<RLIMIT_FSIZE> である。 この上限はファイ"
+"ルサイズの最大値であり、実用性の面からは、 この上限をファイルオフセットを表現"
+"するのに使用されている型、 つまり 64 ビットの B<off_t> "
+"(I<_FILE_OFFSET_BITS=64> でコンパイルしたプログラムの場合)、 と同じ幅を持つ"
+"型、を使って表現すべきである。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/getrlimit.2:681
@@ -7612,7 +7626,11 @@ msgid ""
 "long>, then the glibc B<setrlimit>()  wrapper function silently converted "
 "the limit value to B<RLIM_INFINITY>.  In other words, the requested resource "
 "limit setting was silently ignored."
-msgstr "カーネルのこの制限に対する対策として、 プログラムがリソース上限を 32 ビットの I<unsigned long> で表現できる値よりも大きな値に設定しようとした際には、 glibc の B<setrlimit>() ラッパー関数はこの上限値を黙って B<RLIM_INFINITY> に変換していた。 言い換えると、指定されたリソース上限値は黙って無視されていた。"
+msgstr ""
+"カーネルのこの制限に対する対策として、 プログラムがリソース上限を 32 ビット"
+"の I<unsigned long> で表現できる値よりも大きな値に設定しようとした際には、 "
+"glibc の B<setrlimit>() ラッパー関数はこの上限値を黙って B<RLIM_INFINITY> に"
+"変換していた。 言い換えると、指定されたリソース上限値は黙って無視されていた。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/getrlimit.2:683
@@ -7624,14 +7642,18 @@ msgstr "この問題は Linux 2.6.36 での以下の主な変更により解決
 msgid ""
 "the addition of a new kernel representation of resource limits that uses 64 "
 "bits, even on 32-bit platforms;"
-msgstr "32 ビットプラットフォームであっても 64 ビットを使用するリソース上限の新しいカーネルでの表現方法の追加。"
+msgstr ""
+"32 ビットプラットフォームであっても 64 ビットを使用するリソース上限の新しい"
+"カーネルでの表現方法の追加。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/getrlimit.2:690
 msgid ""
 "the addition of the B<prlimit>()  system call, which employs 64-bit values "
 "for its resource limit arguments."
-msgstr "リソース上限の引き数として 64 ビット値を取る B<prlimit>() システムコールの追加。"
+msgstr ""
+"リソース上限の引き数として 64 ビット値を取る B<prlimit>() システムコールの追"
+"加。"
 
 #.  https://www.sourceware.org/bugzilla/show_bug.cgi?id=12201
 #. type: Plain text
@@ -7642,8 +7664,10 @@ msgid ""
 "B<setrlimit>()  and B<getrlimit>()  as wrapper functions that call "
 "B<prlimit>()."
 msgstr ""
-"バージョン 2.13 以降の glibc では、 B<getrlimit>() と B<setrlimit>() システムコールの制限に対する回避手段として、\n"
-"B<setrlimit>() と B<getrlimit>() を B<prlimit>() を呼び出すラッパー関数として実装している。"
+"バージョン 2.13 以降の glibc では、 B<getrlimit>() と B<setrlimit>() システム"
+"コールの制限に対する回避手段として、\n"
+"B<setrlimit>() と B<getrlimit>() を B<prlimit>() を呼び出すラッパー関数として"
+"実装している。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/getrlimit.2:706
@@ -9219,7 +9243,12 @@ msgid ""
 "are visible to other processes that are members of the namespace, but are "
 "invisible to other processes.  One use of namespaces is to implement "
 "containers."
-msgstr "名前空間は、 グローバルシステムリソースを抽象化層で覆うことで、 名前空間内のプロセスに対して、 自分たちが専用の分離されたグローバルリソースを持っているかのように見せる仕組みである。 グローバルリソースへの変更は、 名前空間のメンバーである他のプロセスには見えるが、 それ以外のプロセスには見えない。 名前空間の一つの利用方法はコンテナーの実装である。"
+msgstr ""
+"名前空間は、 グローバルシステムリソースを抽象化層で覆うことで、 名前空間内の"
+"プロセスに対して、 自分たちが専用の分離されたグローバルリソースを持っているか"
+"のように見せる仕組みである。 グローバルリソースへの変更は、 名前空間のメン"
+"バーである他のプロセスには見えるが、 それ以外のプロセスには見えない。 名前空"
+"間の一つの利用方法はコンテナーの実装である。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:39
@@ -9290,7 +9319,9 @@ msgstr "名前空間 API"
 msgid ""
 "As well as various I</proc> files described below, the namespaces API "
 "includes the following system calls:"
-msgstr "後で説明する種々の I</proc> ファイル以外に、名前空間 API として以下のシステムコールがある。"
+msgstr ""
+"後で説明する種々の I</proc> ファイル以外に、名前空間 API として以下のシステム"
+"コールがある。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man7/namespaces.7:62
@@ -9306,7 +9337,12 @@ msgid ""
 "below, then new namespaces are created for each flag, and the child process "
 "is made a member of those namespaces.  (This system call also implements a "
 "number of features unrelated to namespaces.)"
-msgstr "B<clone>(2) システムコールは新しいプロセスを作成する。 呼び出し時に I<flags> 引き数で以下のリストにある B<CLONE_NEW*> のフラグを一つ以上指定すると、 各フラグに対応する新しい名前空間が作成され、 子プロセスはこれらの名前空間のメンバーになる。 (このシステムコールは名前空間とは関係のない機能も多数実装している。)"
+msgstr ""
+"B<clone>(2) システムコールは新しいプロセスを作成する。 呼び出し時に I<flags> "
+"引き数で以下のリストにある B<CLONE_NEW*> のフラグを一つ以上指定すると、 各フ"
+"ラグに対応する新しい名前空間が作成され、 子プロセスはこれらの名前空間のメン"
+"バーになる。 (このシステムコールは名前空間とは関係のない機能も多数実装してい"
+"る。)"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man7/namespaces.7:75
@@ -9320,7 +9356,10 @@ msgid ""
 "The B<setns>(2)  system call allows the calling process to join an existing "
 "namespace.  The namespace to join is specified via a file descriptor that "
 "refers to one of the I</proc/[pid]/ns> files described below."
-msgstr "B<setns>(2) システムコールを使うと、呼び出したプロセスを既存の名前空間に参加させることができる。 参加する名前空間は、 以下で説明する I</proc/[pid]/ns> ファイルのいずれか一つを参照するファイルディスクリプタを使って指定する。"
+msgstr ""
+"B<setns>(2) システムコールを使うと、呼び出したプロセスを既存の名前空間に参加"
+"させることができる。 参加する名前空間は、 以下で説明する I</proc/[pid]/ns> "
+"ファイルのいずれか一つを参照するファイルディスクリプタを使って指定する。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man7/namespaces.7:84
@@ -9337,7 +9376,12 @@ msgid ""
 "each flag, and the calling process is made a member of those namespaces.  "
 "(This system call also implements a number of features unrelated to "
 "namespaces.)"
-msgstr "B<unshare>(2) システムコールは、 呼び出したプロセスを新しい名前空間に移動する。 呼び出し時の I<flags> 引き数に以下のリストにある B<CLONE_NEW*> フラグを一つ以上指定すると、 各フラグに対応する新しい名前空間が作成され、 呼び出したプロセスがこれらの名前空間のメンバーになる。 (このシステムコールは名前空間とは関係のない機能も多数実装している。)"
+msgstr ""
+"B<unshare>(2) システムコールは、 呼び出したプロセスを新しい名前空間に移動す"
+"る。 呼び出し時の I<flags> 引き数に以下のリストにある B<CLONE_NEW*> フラグを"
+"一つ以上指定すると、 各フラグに対応する新しい名前空間が作成され、 呼び出した"
+"プロセスがこれらの名前空間のメンバーになる。 (このシステムコールは名前空間と"
+"は関係のない機能も多数実装している。)"
 
 #
 #.  ==================== The /proc/[pid]/ns/ directory ====================
@@ -9348,7 +9392,10 @@ msgid ""
 "cases requires the B<CAP_SYS_ADMIN> capability.  User namespaces are the "
 "exception: since Linux 3.8, no privilege is required to create a user "
 "namespace."
-msgstr "B<clone>(2) と B<unshare>(2) を使った新しい名前空間の作成のほとんどの場合で B<CAP_SYS_ADMIN> ケーパビリティが必要である。 ユーザー名前空間は例外で、 Linux 3.8 以降ではユーザー名前空間を作成するのに特権が不要である。"
+msgstr ""
+"B<clone>(2) と B<unshare>(2) を使った新しい名前空間の作成のほとんどの場合で "
+"B<CAP_SYS_ADMIN> ケーパビリティが必要である。 ユーザー名前空間は例外で、 "
+"Linux 3.8 以降ではユーザー名前空間を作成するのに特権が不要である。"
 
 #. type: SS
 #: build/C/man7/namespaces.7:110
@@ -9362,7 +9409,10 @@ msgstr "/proc/[pid]/ns/ ディレクトリ"
 msgid ""
 "Each process has a I</proc/[pid]/ns/> subdirectory containing one entry for "
 "each namespace that supports being manipulated by B<setns>(2):"
-msgstr "各プロセスには I</proc/[pid]/ns/> サブディレクトリがあり、 このサブディレクトリには B<setns>(2) での操作がサポートされている名前空間単位にエントリが存在する。"
+msgstr ""
+"各プロセスには I</proc/[pid]/ns/> サブディレクトリがあり、 このサブディレクト"
+"リには B<setns>(2) での操作がサポートされている名前空間単位にエントリが存在す"
+"る。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:128
@@ -9393,7 +9443,11 @@ msgid ""
 "somewhere else in the filesystem keeps the corresponding namespace of the "
 "process specified by I<pid> alive even if all processes currently in the "
 "namespace terminate."
-msgstr "このディレクトリ内のファイルのいずれかをファイルシステムの他のどこかにバインドマウント (B<mount>(2) 参照) することで、 その名前空間のすべてのプロセスが終了した場合でも、 I<pid> で指定したプロセスの対応する名前空間を保持することができる。"
+msgstr ""
+"このディレクトリ内のファイルのいずれかをファイルシステムの他のどこかにバイン"
+"ドマウント (B<mount>(2) 参照) することで、 その名前空間のすべてのプロセスが終"
+"了した場合でも、 I<pid> で指定したプロセスの対応する名前空間を保持することが"
+"できる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:149
@@ -9404,7 +9458,13 @@ msgid ""
 "descriptor remains open, the namespace will remain alive, even if all "
 "processes in the namespace terminate.  The file descriptor can be passed to "
 "B<setns>(2)."
-msgstr "このディレクトリ内のファイルのいずれか (またはこれらのファイルのいずれかにバインドマウントされたファイル) をオープンすると、 I<pid> で指定されたプロセスの対応する名前空間に対するファイルハンドルが返される。 このファイルディスクリプタがオープンされている限り、 その名前空間のすべてのプロセスが終了した場合であっても、 その名前空間は存在し続ける。 このファイルディスクリプタは B<setns>(2) に渡すことができる。"
+msgstr ""
+"このディレクトリ内のファイルのいずれか (またはこれらのファイルのいずれかにバ"
+"インドマウントされたファイル) をオープンすると、 I<pid> で指定されたプロセス"
+"の対応する名前空間に対するファイルハンドルが返される。 このファイルディスクリ"
+"プタがオープンされている限り、 その名前空間のすべてのプロセスが終了した場合で"
+"あっても、 その名前空間は存在し続ける。 このファイルディスクリプタは "
+"B<setns>(2) に渡すことができる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:160
@@ -9416,7 +9476,14 @@ msgid ""
 "st_ino> field returned by B<stat>(2).  The content of this symbolic link is "
 "a string containing the namespace type and inode number as in the following "
 "example:"
-msgstr "Linux 3.7 以前では、これらのファイルはハードリンクとして見えていた。 Linux 3.8 以降では、これらはシンボリックリンクとして見える。 2 つのプロセスが同じ名前空間に所属している場合、 これらのプロセスの I</proc/[pid]/ns/xxx> シンボリックリンクの inode 番号は同じになる。 アプリケーションは、 B<stat>(2) が返す I<stat.st_ino> フィールドを使ってこれを確認することができる。 シンボリックリンクの内容は、 以下の例にあるように、名前空間種別と inode 番号を含む文字列である。"
+msgstr ""
+"Linux 3.7 以前では、これらのファイルはハードリンクとして見えていた。 Linux "
+"3.8 以降では、これらはシンボリックリンクとして見える。 2 つのプロセスが同じ名"
+"前空間に所属している場合、 これらのプロセスの I</proc/[pid]/ns/xxx> シンボ"
+"リックリンクの inode 番号は同じになる。 アプリケーションは、 B<stat>(2) が返"
+"す I<stat.st_ino> フィールドを使ってこれを確認することができる。 シンボリック"
+"リンクの内容は、 以下の例にあるように、名前空間種別と inode 番号を含む文字列"
+"である。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:165
@@ -9517,7 +9584,11 @@ msgid ""
 "B<mq_overview>(7)).  The common characteristic of these IPC mechanisms is "
 "that IPC objects are identified by mechanisms other than filesystem "
 "pathnames."
-msgstr "IPC 名前空間は、 特定の IPC リソース、すなわち、System V IPC オブジェクト (B<svipc>(7) 参照)、(Linux 2.6.30 以降では) POSIX メッセージキュー (B<mq_overview>(7) 参照) を分離する。 これらの IPC 機構に共通の特徴は、 IPC オブジェクトがファイルシステムのパス名以外の方法で識別されるという点である。"
+msgstr ""
+"IPC 名前空間は、 特定の IPC リソース、すなわち、System V IPC オブジェクト "
+"(B<svipc>(7) 参照)、(Linux 2.6.30 以降では) POSIX メッセージキュー "
+"(B<mq_overview>(7) 参照) を分離する。 これらの IPC 機構に共通の特徴は、 IPC "
+"オブジェクトがファイルシステムのパス名以外の方法で識別されるという点である。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:208
@@ -9526,7 +9597,11 @@ msgid ""
 "POSIX message queue filesystem.  Objects created in an IPC namespace are "
 "visible to all other processes that are members of that namespace, but are "
 "not visible to processes in other IPC namespaces."
-msgstr "各 IPC 名前空間はそれぞれ、 独自の System V IPC 識別子の集合と独自の POSIX メッセージキューファイルシステムを持つ。 IPC 名前空間に作成されたオブジェクトは、 その名前空間のメンバーの他のすべてのプロセスにも見えるが、 他の IPC 名前空間のプロセスには見えない。"
+msgstr ""
+"各 IPC 名前空間はそれぞれ、 独自の System V IPC 識別子の集合と独自の POSIX "
+"メッセージキューファイルシステムを持つ。 IPC 名前空間に作成されたオブジェクト"
+"は、 その名前空間のメンバーの他のすべてのプロセスにも見えるが、 他の IPC 名前"
+"空間のプロセスには見えない。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:212
@@ -9544,7 +9619,10 @@ msgid ""
 "The System V IPC interfaces in I</proc/sys/kernel>, namely: I<msgmax>, "
 "I<msgmnb>, I<msgmni>, I<sem>, I<shmall>, I<shmmax>, I<shmmni>, and "
 "I<shm_rmid_forced>."
-msgstr "I</proc/sys/kernel> の System V IPC インタフェース。 すなわち、 I<msgmax>, I<msgmnb>, I<msgmni>, I<sem>, I<shmall>, I<shmmax>, I<shmmni>, I<shm_rmid_forced>。"
+msgstr ""
+"I</proc/sys/kernel> の System V IPC インタフェース。 すなわち、 I<msgmax>, "
+"I<msgmnb>, I<msgmni>, I<sem>, I<shmall>, I<shmmax>, I<shmmni>, "
+"I<shm_rmid_forced>。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:231
@@ -9557,7 +9635,10 @@ msgid ""
 "When an IPC namespace is destroyed (i.e., when the last process that is a "
 "member of the namespace terminates), all IPC objects in the namespace are "
 "automatically destroyed."
-msgstr "IPC 名前空間が破棄されたときに (すなわち、その名前空間のメンバーの最後のプロセスが終了したときに)、 その名前空間内のすべての IPC オブジェクトが自動的に破棄される。"
+msgstr ""
+"IPC 名前空間が破棄されたときに (すなわち、その名前空間のメンバーの最後のプロ"
+"セスが終了したときに)、 その名前空間内のすべての IPC オブジェクトが自動的に破"
+"棄される。"
 
 #
 #.  ==================== Network namespaces ====================
@@ -9588,7 +9669,15 @@ msgid ""
 "pair provides a pipe-like abstraction that can be used to create tunnels "
 "between network namespaces, and can be used to create a bridge to a physical "
 "network device in another namespace."
-msgstr "ネットワーク名前空間は、 ネットワークに関連するシステムリソースの分離を提供する。 分離されるリソースは、 ネットワークデバイス、 IPv4 と IPv6 のプロトコルスタック、 IP ルーティングテーブル、 ファイアウォール、 I</proc/net> ディレクトリ、 I</sys/class/net> ディレクトリ、 (ソケットの) ポート番号などである。 物理ネットワークデバイスは 1 つのネットワーク名前空間にのみ属すことができる。 仮想ネットワークデバイス (\"veth\") ペアは、 ネットワーク名前空間間のトンネルを作成するのに使うことができるパイプ風の抽象概念で、 別の名前空間に属す物理ネットワークデバイスへのブリッジを作成するのに使用できる。"
+msgstr ""
+"ネットワーク名前空間は、 ネットワークに関連するシステムリソースの分離を提供す"
+"る。 分離されるリソースは、 ネットワークデバイス、 IPv4 と IPv6 のプロトコル"
+"スタック、 IP ルーティングテーブル、 ファイアウォール、 I</proc/net> ディレク"
+"トリ、 I</sys/class/net> ディレクトリ、 (ソケットの) ポート番号などである。 "
+"物理ネットワークデバイスは 1 つのネットワーク名前空間にのみ属すことができ"
+"る。 仮想ネットワークデバイス (\"veth\") ペアは、 ネットワーク名前空間間のト"
+"ンネルを作成するのに使うことができるパイプ風の抽象概念で、 別の名前空間に属す"
+"物理ネットワークデバイスへのブリッジを作成するのに使用できる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:262
@@ -9596,7 +9685,11 @@ msgid ""
 "When a network namespace is freed (i.e., when the last process in the "
 "namespace terminates), its physical network devices are moved back to the "
 "initial network namespace (not to the parent of the process)."
-msgstr "ネットワーク名前空間が解放されたときに (すなわち、その名前空間の最後のプロセスがしゅうりょうしたときに)、 その名前空間に属していた物理ネットワークデバイスは初期ネットワーク名前空間に戻される (プロセスの親プロセスに戻されるわけではない)。"
+msgstr ""
+"ネットワーク名前空間が解放されたときに (すなわち、その名前空間の最後のプロセ"
+"スがしゅうりょうしたときに)、 その名前空間に属していた物理ネットワークデバイ"
+"スは初期ネットワーク名前空間に戻される (プロセスの親プロセスに戻されるわけで"
+"はない)。"
 
 #
 #.  ==================== Mount namespaces ====================
@@ -9622,7 +9715,11 @@ msgid ""
 "processes in different mount namespaces can have different views of the "
 "filesystem hierarchy.  The set of mounts in a mount namespace is modified "
 "using B<mount>(2)  and B<umount>(2)."
-msgstr "マウント名前空間はファイルシステムのマウントポイントの集合を分離する。 つまり、別のマウント名前空間のプロセスには別のファイルシステム階層が見えるということである。 マウント名前空間内のマウントの集合は B<mount>(2) と B<umount>(2) で変更される。"
+msgstr ""
+"マウント名前空間はファイルシステムのマウントポイントの集合を分離する。 つま"
+"り、別のマウント名前空間のプロセスには別のファイルシステム階層が見えるという"
+"ことである。 マウント名前空間内のマウントの集合は B<mount>(2) と "
+"B<umount>(2) で変更される。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:294
@@ -9634,7 +9731,15 @@ msgid ""
 "file (i.e., a filesystem mount or unmount) causes B<select>(2)  to mark the "
 "file descriptor as readable, and B<poll>(2)  and B<epoll_wait>(2)  mark the "
 "file as having an error condition."
-msgstr "I</proc/[pid]/mounts> ファイル (Linux 2.4.19 以降に存在) は、 そのプロセスのマウント名前空間で現在マウントされている全ファイルシステムの一覧を表示する。 このファイルのフォーマットは B<fstab>(5) に記載されている。 カーネルバージョン 2.6.15 以降では、このファイルをポーリングすることができる。 すなわち、このファイルを読み出し用にオープンした後、 このファイルの変化 (ファイルシステムのマウントやアンマウント) が発生すると、 B<select>(2) はファイルディスクリプタが読み出し可能になったと印を付け、 B<poll>(2) や B<epoll_wait>(2) はファイルがエラー状態になったかのように印を付ける。"
+msgstr ""
+"I</proc/[pid]/mounts> ファイル (Linux 2.4.19 以降に存在) は、 そのプロセスの"
+"マウント名前空間で現在マウントされている全ファイルシステムの一覧を表示する。 "
+"このファイルのフォーマットは B<fstab>(5) に記載されている。 カーネルバージョ"
+"ン 2.6.15 以降では、このファイルをポーリングすることができる。 すなわち、この"
+"ファイルを読み出し用にオープンした後、 このファイルの変化 (ファイルシステムの"
+"マウントやアンマウント) が発生すると、 B<select>(2) はファイルディスクリプタ"
+"が読み出し可能になったと印を付け、 B<poll>(2) や B<epoll_wait>(2) はファイル"
+"がエラー状態になったかのように印を付ける。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:302
@@ -9643,7 +9748,11 @@ msgid ""
 "information (statistics, configuration information)  about the mount points "
 "in the process's mount namespace.  This file is only readable by the owner "
 "of the process.  Lines in this file have the form:"
-msgstr "I</proc/[pid]/mountstats> ファイル (Linux 2.6.17 以降に存在) は、 そのプロセスのマウントポイントに関する情報 (統計情報、設定情報) を公開する。 このファイルはプロセスの所有者だけが読み出し可能である。 このファイルの各行は以下の形式である。"
+msgstr ""
+"I</proc/[pid]/mountstats> ファイル (Linux 2.6.17 以降に存在) は、 そのプロセ"
+"スのマウントポイントに関する情報 (統計情報、設定情報) を公開する。 このファイ"
+"ルはプロセスの所有者だけが読み出し可能である。 このファイルの各行は以下の形式"
+"である。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:308
@@ -9671,7 +9780,9 @@ msgstr "(1)"
 msgid ""
 "The name of the mounted device (or \"nodevice\" if there is no corresponding "
 "device)."
-msgstr "マウントされているデバイス名 (もしくは、対応するデバイスがない場合は \"nodevice\")。"
+msgstr ""
+"マウントされているデバイス名 (もしくは、対応するデバイスがない場合は "
+"\"nodevice\")。"
 
 #. type: IP
 #: build/C/man7/namespaces.7:316 build/C/man7/user_namespaces.7:375
@@ -9706,7 +9817,9 @@ msgstr "(4)"
 msgid ""
 "Optional statistics and configuration information.  Currently (as at Linux "
 "2.6.26), only NFS filesystems export information via this field."
-msgstr "統計情報と設定情報。 オプションフィールドである。 現在のところ (Linux 2.6.26 時点)、NFS ファイルシステムだけがこのフィールドで情報を公開している。"
+msgstr ""
+"統計情報と設定情報。 オプションフィールドである。 現在のところ (Linux 2.6.26 "
+"時点)、NFS ファイルシステムだけがこのフィールドで情報を公開している。"
 
 #
 #.  ==================== PID namespaces ====================
@@ -9748,7 +9861,10 @@ msgid ""
 "the NIS domain name.  These identifiers are set using B<sethostname>(2)  and "
 "B<setdomainname>(2), and can be retrieved using B<uname>(2), "
 "B<gethostname>(2), and B<getdomainname>(2)."
-msgstr "UTS 名前空間は、 ホスト名と NIS ドメイン名の 2 つのシステム識別子を分離する。 これらの識別子は B<sethostname>(2) と B<setdomainname>(2) を使って設定でき、 B<uname>(2), B<gethostname>(2), B<getdomainname>(2) を使って取得できる。"
+msgstr ""
+"UTS 名前空間は、 ホスト名と NIS ドメイン名の 2 つのシステム識別子を分離す"
+"る。 これらの識別子は B<sethostname>(2) と B<setdomainname>(2) を使って設定で"
+"き、 B<uname>(2), B<gethostname>(2), B<getdomainname>(2) を使って取得できる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/namespaces.7:359
@@ -9800,7 +9916,12 @@ msgid ""
 "containers to provide functionality such as suspending/resuming the set of "
 "processes in the container and migrating the container to a new host while "
 "the processes inside the container maintain the same PIDs."
-msgstr "PID 名前空間はプロセス ID 番号空間を分離する。 これは、異なる PID 名前空間のプロセスは同じ PID を持つことができることを意味する。 PID 名前空間を使うことで、コンテナー内のプロセス群を中断、再開したり、 コンテナー内のプロセスの PID を保持したままコンテナーを新しいホストに移行したりするといった機能をコンテナーが提供することが可能になる。"
+msgstr ""
+"PID 名前空間はプロセス ID 番号空間を分離する。 これは、異なる PID 名前空間の"
+"プロセスは同じ PID を持つことができることを意味する。 PID 名前空間を使うこと"
+"で、コンテナー内のプロセス群を中断、再開したり、 コンテナー内のプロセスの "
+"PID を保持したままコンテナーを新しいホストに移行したりするといった機能をコン"
+"テナーが提供することが可能になる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:48
@@ -9808,7 +9929,10 @@ msgid ""
 "PIDs in a new PID namespace start at 1, somewhat like a standalone system, "
 "and calls to B<fork>(2), B<vfork>(2), or B<clone>(2)  will produce processes "
 "with PIDs that are unique within the namespace."
-msgstr "新しい PID 名前空間の PID は、 独立したシステムであるかのように、 1 から始まる。 B<fork>(2), B<vfork>(2), B<clone>(2) を呼び出すと、 その名前空間内で一意な PID でプロセスが生成される。"
+msgstr ""
+"新しい PID 名前空間の PID は、 独立したシステムであるかのように、 1 から始ま"
+"る。 B<fork>(2), B<vfork>(2), B<clone>(2) を呼び出すと、 その名前空間内で一意"
+"な PID でプロセスが生成される。"
 
 #
 #.  ============================================================
@@ -9839,7 +9963,16 @@ msgid ""
 "ancestors of the child in the same PID namespace employed the B<prctl>(2)  "
 "B<PR_SET_CHILD_SUBREAPER> command to mark itself as the reaper of orphaned "
 "descendant processes)."
-msgstr "新しい名前空間で作成される最初のプロセス (すなわち、B<CLONE_NEWPID> フラグで B<clone>(2) を使って作成されたプロセスや、 B<CLONE_NEWPID> フラグで B<unshare>(2) を呼び出した後のプロセスによって作成された最初のプロセス) は PID 1 を持ち、 そのプロセスはその名前空間の \"init\" プロセスとなる (B<init>(1) 参照)。 名前空間内でみなしごになった (親プロセスがいなくなった) 子プロセスは、 B<init>(1) ではなくこのプロセスが親プロセスになる (ただし、 同じ PID 名前空間内のその子プロセスの先祖が、 B<prctl>(2) の B<PR_SET_CHILD_SUBREAPER> コマンドを使って、 自分自身をみなしごとなった子孫のプロセスの引き取り手になっている場合はこの限りではなく)。"
+msgstr ""
+"新しい名前空間で作成される最初のプロセス (すなわち、B<CLONE_NEWPID> フラグで "
+"B<clone>(2) を使って作成されたプロセスや、 B<CLONE_NEWPID> フラグで "
+"B<unshare>(2) を呼び出した後のプロセスによって作成された最初のプロセス) は "
+"PID 1 を持ち、 そのプロセスはその名前空間の \"init\" プロセスとなる "
+"(B<init>(1) 参照)。 名前空間内でみなしごになった (親プロセスがいなくなった) "
+"子プロセスは、 B<init>(1) ではなくこのプロセスが親プロセスになる (ただし、 同"
+"じ PID 名前空間内のその子プロセスの先祖が、 B<prctl>(2) の "
+"B<PR_SET_CHILD_SUBREAPER> コマンドを使って、 自分自身をみなしごとなった子孫の"
+"プロセスの引き取り手になっている場合はこの限りではなく)。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:102
@@ -9857,7 +9990,18 @@ msgid ""
 "scenario can occur after a call to B<unshare>(2): if the first child "
 "subsequently created by a B<fork>(2)  terminates, then subsequent calls to "
 "B<fork>(2)  will fail with B<ENOMEM>."
-msgstr "PID 名前空間の \"init\" プロセスが終了すると、 カーネルはその名前空間の全プロセスを B<SIGKILL> シグナルで終了する。 この動作は、 PID 名前空間の正しい操作のためには \"init\" プロセスは不可欠であるという事実を反映したものである。 この場合、 その PID 名前空間へのそれ以降の B<fork>(2) はエラー B<ENOMEM> で失敗する。 \"init\" プロセスが終了している PID 名前空間に新しいプロセスを作成することはできない。 このような状況は、 例えば、 名前空間にいたプロセスに対応する I</proc/[pid]/ns/pid> ファイルに対してオープンしたファイルディスクリプタを使って、 \"init\" プロセスが終了した後にその名前空間に B<setns>(2) を行った場合に起こり得る。 B<unshare>(2) を呼び出した後にも、この状況は起こり得る。 それ以降に B<fork>(2) で作成された最初の子プロセスが終了すると、 それ以降の B<fork>(2) の呼び出しは B<NOMEM> で失敗する。"
+msgstr ""
+"PID 名前空間の \"init\" プロセスが終了すると、 カーネルはその名前空間の全プロ"
+"セスを B<SIGKILL> シグナルで終了する。 この動作は、 PID 名前空間の正しい操作"
+"のためには \"init\" プロセスは不可欠であるという事実を反映したものである。 こ"
+"の場合、 その PID 名前空間へのそれ以降の B<fork>(2) はエラー B<ENOMEM> で失敗"
+"する。 \"init\" プロセスが終了している PID 名前空間に新しいプロセスを作成する"
+"ことはできない。 このような状況は、 例えば、 名前空間にいたプロセスに対応す"
+"る I</proc/[pid]/ns/pid> ファイルに対してオープンしたファイルディスクリプタを"
+"使って、 \"init\" プロセスが終了した後にその名前空間に B<setns>(2) を行った場"
+"合に起こり得る。 B<unshare>(2) を呼び出した後にも、この状況は起こり得る。 そ"
+"れ以降に B<fork>(2) で作成された最初の子プロセスが終了すると、 それ以降の "
+"B<fork>(2) の呼び出しは B<NOMEM> で失敗する。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:108
@@ -9866,7 +10010,11 @@ msgid ""
 "can be sent to the \"init\" process by other members of the PID namespace.  "
 "This restriction applies even to privileged processes, and prevents other "
 "members of the PID namespace from accidentally killing the \"init\" process."
-msgstr "PID 名前空間の他のメンバーは、 \"init\" プロセスがシグナルハンドラーを設定したシグナルだけを、 \"init\" プロセスに送信することができる。 この制限は特権プロセスに対しても適用される。 この制限により、 PID 名前空間の他のメンバーがうっかり \"init\" プロセスを殺してしまうのを防ぐことができる。"
+msgstr ""
+"PID 名前空間の他のメンバーは、 \"init\" プロセスがシグナルハンドラーを設定し"
+"たシグナルだけを、 \"init\" プロセスに送信することができる。 この制限は特権プ"
+"ロセスに対しても適用される。 この制限により、 PID 名前空間の他のメンバーが"
+"うっかり \"init\" プロセスを殺してしまうのを防ぐことができる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:128
@@ -9881,7 +10029,16 @@ msgid ""
 "these signals can be caught by the \"init\" process, and so will result in "
 "the usual actions associated with those signals (respectively, terminating "
 "and stopping the process)."
-msgstr "同様に、 先祖の名前空間のプロセスは、 \"init\" プロセスがそのシグナルに対するハンドラーを設定している場合にのみ、 B<kill>(2) で説明されている通常のアクセス許可のチェックを経た上で、 子供の PID 名前空間の \"init\" プロセスにシグナルを送信できる。 (ハンドラー内では、 I<sigaction>(2) に説明がある I<siginfo_t> の I<si_pid> フィールドは 0 になる。) B<SIGKILL> と B<SIGSTOP> は例外として扱われ、 これらのシグナルが先祖の PID 名前空間から送信された場合には強制的に配送される。 これらのシグナルはどちらも \"init\" プロセルが捕捉することはできない。 そのため、これらのシグナルに関連付けられた通常のアクション (それぞれ、プロセスの終了とプロセスの強制停止) が実行される。"
+msgstr ""
+"同様に、 先祖の名前空間のプロセスは、 \"init\" プロセスがそのシグナルに対する"
+"ハンドラーを設定している場合にのみ、 B<kill>(2) で説明されている通常のアクセ"
+"ス許可のチェックを経た上で、 子供の PID 名前空間の \"init\" プロセスにシグナ"
+"ルを送信できる。 (ハンドラー内では、 I<sigaction>(2) に説明がある "
+"I<siginfo_t> の I<si_pid> フィールドは 0 になる。) B<SIGKILL> と B<SIGSTOP> "
+"は例外として扱われ、 これらのシグナルが先祖の PID 名前空間から送信された場合"
+"には強制的に配送される。 これらのシグナルはどちらも \"init\" プロセルが捕捉す"
+"ることはできない。 そのため、これらのシグナルに関連付けられた通常のアクショ"
+"ン (それぞれ、プロセスの終了とプロセスの強制停止) が実行される。"
 
 #
 #.  ============================================================
@@ -9890,7 +10047,9 @@ msgstr "同様に、 先祖の名前空間のプロセスは、 \"init\" プロ
 msgid ""
 "Starting with Linux 3.4, the B<reboot>(2)  system call causes a signal to be "
 "sent to the namespace \"init\" process.  See B<reboot>(2)  for more details."
-msgstr "Linux 3.4 以降では、 B<reboot>(2) システムコールを呼び出すと、 シグナルがその名前空間の \"init\" プロセスに送信される。 詳細は B<reboot>(2) を参照。"
+msgstr ""
+"Linux 3.4 以降では、 B<reboot>(2) システムコールを呼び出すと、 シグナルがその"
+"名前空間の \"init\" プロセスに送信される。 詳細は B<reboot>(2) を参照。"
 
 #. type: SS
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:138
@@ -9906,7 +10065,12 @@ msgid ""
 "PID namespace of the process that created the namespace using B<clone>(2)  "
 "or B<unshare>(2).  PID namespaces thus form a tree, with all namespaces "
 "ultimately tracing their ancestry to the root namespace."
-msgstr "PID 名前空間は入れ子にすることができる。 最初の (\"root\") PID 名前空間以外の各 PID 名前空間は親を持つ。 PID 名前空間の親は B<clone>(2) や B<unshare>(2) を使ってその名前空間を作成したプロセスの PID 名前空間である。 したがって、 PID 名前空間は木構造を構成し、 すべての名前空間は親を辿って行くと、最終的には root 名前空間に辿り着く。"
+msgstr ""
+"PID 名前空間は入れ子にすることができる。 最初の (\"root\") PID 名前空間以外の"
+"各 PID 名前空間は親を持つ。 PID 名前空間の親は B<clone>(2) や B<unshare>(2) "
+"を使ってその名前空間を作成したプロセスの PID 名前空間である。 したがって、 "
+"PID 名前空間は木構造を構成し、 すべての名前空間は親を辿って行くと、最終的に"
+"は root 名前空間に辿り着く。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:164
@@ -9920,7 +10084,15 @@ msgid ""
 "succinctly: a process can see (e.g., send signals with B<kill>(2), set nice "
 "values with B<setpriority>(2), etc.) only processes contained in its own PID "
 "namespace and in descendants of that namespace."
-msgstr "プロセスは、所属する PID 名前空間の他のプロセスから見える。また、 root PID 名前空間に向かう直径の先祖の各 PID 名前空間のプロセスからも見える。 この場合、「見える」とは、 あるプロセスが、 他のプロセスがプロセス ID を指定するシステムコールを使う際に操作の対象にできることを意味する。 逆に、子供 PID 名前空間のプロセスから親や先祖の名前空間のプロセスは見えない。 あるプロセスは自分自身の PID 名前空間とその子孫の名前空間のプロセスだけが見える (例えば、B<kill>(2) でシグナルを送信したり、 B<setpriority>(2) で nice 値を設定したり、など)。"
+msgstr ""
+"プロセスは、所属する PID 名前空間の他のプロセスから見える。また、 root PID 名"
+"前空間に向かう直径の先祖の各 PID 名前空間のプロセスからも見える。 この場合、"
+"「見える」とは、 あるプロセスが、 他のプロセスがプロセス ID を指定するシステ"
+"ムコールを使う際に操作の対象にできることを意味する。 逆に、子供 PID 名前空間"
+"のプロセスから親や先祖の名前空間のプロセスは見えない。 あるプロセスは自分自身"
+"の PID 名前空間とその子孫の名前空間のプロセスだけが見える (例えば、"
+"B<kill>(2) でシグナルを送信したり、 B<setpriority>(2) で nice 値を設定した"
+"り、など)。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:176
@@ -9931,7 +10103,13 @@ msgid ""
 "process IDs always operate using the process ID that is visible in the PID "
 "namespace of the caller.  A call to B<getpid>(2)  always returns the PID "
 "associated with the namespace in which the process was created."
-msgstr "プロセスは、そのプロセスが見える PID 名前空間の階層の各層においてプロセス ID を一つ持ち、 直接の先祖の名前空間を辿ることで通って root PID 名前空間に至ることができる。 プロセス ID に対して操作を行うシステムコールは、常に、呼び出し元プロセスの PID 名前空間で見えるプロセス ID を使って操作を行う。 B<getpid>(2) の呼び出しでは、 常に、 プロセスが作成された名前空間に関連付けられた PID を返す。"
+msgstr ""
+"プロセスは、そのプロセスが見える PID 名前空間の階層の各層においてプロセス ID "
+"を一つ持ち、 直接の先祖の名前空間を辿ることで通って root PID 名前空間に至るこ"
+"とができる。 プロセス ID に対して操作を行うシステムコールは、常に、呼び出し元"
+"プロセスの PID 名前空間で見えるプロセス ID を使って操作を行う。 B<getpid>(2) "
+"の呼び出しでは、 常に、 プロセスが作成された名前空間に関連付けられた PID を返"
+"す。"
 
 #
 #.  ============================================================
@@ -9945,7 +10123,13 @@ msgid ""
 "B<setns>(2)  to cause its children to join a PID namespace are in a "
 "different PID namespace from the caller of B<setns>(2).  Calls to "
 "B<getppid>(2)  for such processes return 0."
-msgstr "PID 名前空間内のプロセスは名前空間の外部に親プロセスを持つことができる。 例えば、その名前空間の初期プロセス (すなわち PID 1 を持つ B<init>(1) プロセス) の親プロセスは必然的に別の名前空間に属すことになる。 同様に、 あるプロセスが B<setns>(2) を使って子プロセスを PID 名前空間に参加させた場合、 子プロセスは B<setns>(2) の呼び出し元とは異なる PID 名前空間に属す。 子プロセスで B<getppid>(2) を呼び出すと 0 が返される。"
+msgstr ""
+"PID 名前空間内のプロセスは名前空間の外部に親プロセスを持つことができる。 例え"
+"ば、その名前空間の初期プロセス (すなわち PID 1 を持つ B<init>(1) プロセス) の"
+"親プロセスは必然的に別の名前空間に属すことになる。 同様に、 あるプロセスが "
+"B<setns>(2) を使って子プロセスを PID 名前空間に参加させた場合、 子プロセスは "
+"B<setns>(2) の呼び出し元とは異なる PID 名前空間に属す。 子プロセスで "
+"B<getppid>(2) を呼び出すと 0 が返される。"
 
 #. type: SS
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:194
@@ -9963,7 +10147,14 @@ msgid ""
 "calling process, because doing so would change the caller's idea of its own "
 "PID (as reported by B<getpid>()), which would break many applications and "
 "libraries."
-msgstr "PID 名前空間のファイルディスクリプタを指定して B<setns>(2) を呼び出したり、 B<CLONE_NEWPID> フラグ付きで B<unshare>(2) を呼び出したりすると、 その結果作成された子プロセスは呼び出し元とは異なる PID 名前空間に置かれる。 しかし、これらの呼び出しでは呼び出し元プロセスの PID 名前空間は変更されない。 なぜなら、PID 名前空間を変更してしまうと、 呼び出し元が認識する (B<getpid>() が返す) 自分の PID が変わってしまい、 多くのアプリケーションやライブラリが正しく動作しなくなるからである。"
+msgstr ""
+"PID 名前空間のファイルディスクリプタを指定して B<setns>(2) を呼び出したり、 "
+"B<CLONE_NEWPID> フラグ付きで B<unshare>(2) を呼び出したりすると、 その結果作"
+"成された子プロセスは呼び出し元とは異なる PID 名前空間に置かれる。 しかし、こ"
+"れらの呼び出しでは呼び出し元プロセスの PID 名前空間は変更されない。 なぜな"
+"ら、PID 名前空間を変更してしまうと、 呼び出し元が認識する (B<getpid>() が返"
+"す) 自分の PID が変わってしまい、 多くのアプリケーションやライブラリが正しく"
+"動作しなくなるからである。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:218
@@ -9974,7 +10165,12 @@ msgid ""
 "processes mirrors the parental relationship between PID namespaces: the "
 "parent of a process is either in the same namespace or resides in the "
 "immediate parent PID namespace."
-msgstr "別の言い方をすると、 あるプロセスがどの PID 名前空間に所属するかは、 そのプロセスが作成されたときに決定され、 それ以降は変更されることはない。 いろいろあるが、プロセス間の親子関係には、PID 名前空間の親子関係がそのまま反映されるということだ。 プロセスの親プロセスは、同じ名前空間にいるか、もしくは直接の親 PID 名前空間にいるかのいずれかである。"
+msgstr ""
+"別の言い方をすると、 あるプロセスがどの PID 名前空間に所属するかは、 そのプロ"
+"セスが作成されたときに決定され、 それ以降は変更されることはない。 いろいろあ"
+"るが、プロセス間の親子関係には、PID 名前空間の親子関係がそのまま反映されると"
+"いうことだ。 プロセスの親プロセスは、同じ名前空間にいるか、もしくは直接の親 "
+"PID 名前空間にいるかのいずれかである。"
 
 #. type: SS
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:218
@@ -9985,16 +10181,21 @@ msgstr "CLONE_NEWPID の他の CLONE_* フラグとの互換性"
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:223
 msgid "B<CLONE_NEWPID> can't be combined with some other B<CLONE_*> flags:"
-msgstr "B<CLONE_NEWPID> はいくつかの他の B<CLONE_*> フラグと組み合わせることができない。"
+msgstr ""
+"B<CLONE_NEWPID> はいくつかの他の B<CLONE_*> フラグと組み合わせることができな"
+"い。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:231
 msgid ""
-"B<CLONE_THREAD> requires being in the same PID namespace in order that that "
-"the threads in a process can send signals to each other.  Similarly, it must "
-"be possible to see all of the threads of a processes in the B<proc>(5)  "
+"B<CLONE_THREAD> requires being in the same PID namespace in order that the "
+"threads in a process can send signals to each other.  Similarly, it must be "
+"possible to see all of the threads of a processes in the B<proc>(5)  "
 "filesystem."
-msgstr "B<CLONE_THREAD> は、 プロセス内のスレッド間で互いにシグナルを送信できるようにするため、 同じ PID 名前空間に属している必要がある。 同様に、 プロセス内の全スレッドが B<proc>(5) ファイルシステムで見える必要がある。"
+msgstr ""
+"B<CLONE_THREAD> は、 プロセス内のスレッド間で互いにシグナルを送信できるように"
+"するため、 同じ PID 名前空間に属している必要がある。 同様に、 プロセス内の全"
+"スレッドが B<proc>(5) ファイルシステムで見える必要がある。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:242
@@ -10004,7 +10205,12 @@ msgid ""
 "when a signal is sent (see the description of the I<siginfo_t> type in "
 "B<sigaction>(2)).  A signal queue shared by processes in multiple PID "
 "namespaces will defeat that."
-msgstr "B<CLONE_SIGHAND> は、同じ PID 名前空間である必要がある。 さもなければ、 シグナルが送信された際に、シグナルを送信したプロセスのプロセス ID を意味のある形でエンコードすることができない (B<sigaction>(2) の I<siginfo_t> 型の説明を参照)。 複数の PID 名前空間に属するプロセス間で一つのシグナルキューを共有すると、うまく動かなくなる。"
+msgstr ""
+"B<CLONE_SIGHAND> は、同じ PID 名前空間である必要がある。 さもなければ、 シグ"
+"ナルが送信された際に、シグナルを送信したプロセスのプロセス ID を意味のある形"
+"でエンコードすることができない (B<sigaction>(2) の I<siginfo_t> 型の説明を参"
+"照)。 複数の PID 名前空間に属するプロセス間で一つのシグナルキューを共有する"
+"と、うまく動かなくなる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:252
@@ -10015,7 +10221,13 @@ msgid ""
 "When a core dump is written, the PID of each thread is written into the core "
 "dump.  Writing the process IDs could not meaningfully succeed if some of the "
 "process IDs were in a parent PID namespace."
-msgstr "B<CLONE_VM> は、全スレッドが同じ PID 名前空間に属している必要がある。 なぜなら、 コアダンプの観点から見ると、 2 つのプロセスが同じアドレス空間を共有していれば、 これらはスレッドであり、コアダンプが一緒に行われるからである。 コアダンプが書き込まれる際に、 各スレッドの PID がコアダンプに書き込まれる。 もしプロセス ID のいくつかが親 PID 名前空間に属していたとすると、 プロセス ID の書き込みは意味を持たなくなってしまう。"
+msgstr ""
+"B<CLONE_VM> は、全スレッドが同じ PID 名前空間に属している必要がある。 なぜな"
+"ら、 コアダンプの観点から見ると、 2 つのプロセスが同じアドレス空間を共有して"
+"いれば、 これらはスレッドであり、コアダンプが一緒に行われるからである。 コア"
+"ダンプが書き込まれる際に、 各スレッドの PID がコアダンプに書き込まれる。 もし"
+"プロセス ID のいくつかが親 PID 名前空間に属していたとすると、 プロセス ID の"
+"書き込みは意味を持たなくなってしまう。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:270
@@ -10025,7 +10237,12 @@ msgid ""
 "furthermore that in B<clone>(2)  requires B<CLONE_VM> to be specified if "
 "B<CLONE_THREAD> or B<CLONE_SIGHAND> is specified.)  Thus, call sequences "
 "such as the following will fail (with the error B<EINVAL>):"
-msgstr "まとめると、 B<CLONE_THREAD>, B<CLONE_SIGHAND>, B<CLONE_VM> では技術的な要件として PID 名前空間が共有されている点がある。 (さらに B<clone>(2) では B<CLONE_THREAD> か B<CLONE_SIGHAND> が指定された際には B<CLONE_VM> が指定されている必要がある点にも注意。) したがって、以下のような順序で呼び出しを行うと (エラー B<EINVAL> で) 失敗する。"
+msgstr ""
+"まとめると、 B<CLONE_THREAD>, B<CLONE_SIGHAND>, B<CLONE_VM> では技術的な要件"
+"として PID 名前空間が共有されている点がある。 (さらに B<clone>(2) では "
+"B<CLONE_THREAD> か B<CLONE_SIGHAND> が指定された際には B<CLONE_VM> が指定され"
+"ている必要がある点にも注意。) したがって、以下のような順序で呼び出しを行うと "
+"(エラー B<EINVAL> で) 失敗する。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:274
@@ -10081,7 +10298,10 @@ msgid ""
 "A I</proc> filesystem shows (in the I</proc/PID> directories) only processes "
 "visible in the PID namespace of the process that performed the mount, even "
 "if the I</proc> filesystem is viewed from processes in other namespaces."
-msgstr "I</proc> ファイルシステムは、I</proc> のマウントを行ったプロセスの PID 名前空間で見えるプロセスだけを表示する。 たとえ、 その I</proc> ファイルシステムが他の名前空間のプロセスから参照されたとしても、そうである。"
+msgstr ""
+"I</proc> ファイルシステムは、I</proc> のマウントを行ったプロセスの PID 名前空"
+"間で見えるプロセスだけを表示する。 たとえ、 その I</proc> ファイルシステムが"
+"他の名前空間のプロセスから参照されたとしても、そうである。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:315
@@ -10092,7 +10312,13 @@ msgid ""
 "simultaneously created by including B<CLONE_NEWNS> in the I<flags> argument "
 "of B<clone>(2)  or B<unshare>(2), then it isn't necessary to change the root "
 "directory: a new procfs instance can be mounted directly over I</proc>."
-msgstr "新しい PID 名前空間を作成した後、 子プロセスが、自身の root ディレクトリを変更し、新しい procfs インスタンスを I</proc> にマウントするのは B<ps>(1) などのツールが正しく動作するためにも有用である。 B<clone>(2) の I<flags> 引き数に B<CLONE_NEWNS> も指定されて新しいマウント名前空間が同時に作成された場合は、 root ディレクトリを変更する必要はない。 新しい procfs インスタンスを I</proc> にそのままマウントすることができる。"
+msgstr ""
+"新しい PID 名前空間を作成した後、 子プロセスが、自身の root ディレクトリを変"
+"更し、新しい procfs インスタンスを I</proc> にマウントするのは B<ps>(1) など"
+"のツールが正しく動作するためにも有用である。 B<clone>(2) の I<flags> 引き数"
+"に B<CLONE_NEWNS> も指定されて新しいマウント名前空間が同時に作成された場合"
+"は、 root ディレクトリを変更する必要はない。 新しい procfs インスタンスを I</"
+"proc> にそのままマウントすることができる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:319
@@ -10115,7 +10341,10 @@ msgid ""
 "of the process that mounted the procfs).  This can be useful for "
 "introspection purposes, when a process wants to discover its PID in other "
 "namespaces."
-msgstr "パス I</proc/self> に対して B<readlink>(2) を呼び出すと、 procfs のマウントを行ったプロセスの PID 名前空間におけるプロセス ID が得られる。 これは調査目的でプロセスが他の名前空間で自身の PID を知りたい場合などに役立つ。"
+msgstr ""
+"パス I</proc/self> に対して B<readlink>(2) を呼び出すと、 procfs のマウントを"
+"行ったプロセスの PID 名前空間におけるプロセス ID が得られる。 これは調査目的"
+"でプロセスが他の名前空間で自身の PID を知りたい場合などに役立つ。"
 
 #. type: SS
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:333 build/C/man7/user_namespaces.7:635
@@ -10130,7 +10359,10 @@ msgid ""
 "different PID namespace (see the description of B<SCM_CREDENTIALS> in "
 "B<unix>(7)), it is translated into the corresponding PID value in the "
 "receiving process's PID namespace."
-msgstr "プロセス ID が UNIX ドメインソケット経由で別の PID 名前空間のプロセスに渡される場合 (B<unix>(7) の B<SCM_CREDENTIALS> の説明を参照)、 プロセス ID は受信プロセスの PID 名前空間での対応する PID 値に翻訳される。"
+msgstr ""
+"プロセス ID が UNIX ドメインソケット経由で別の PID 名前空間のプロセスに渡され"
+"る場合 (B<unix>(7) の B<SCM_CREDENTIALS> の説明を参照)、 プロセス ID は受信プ"
+"ロセスの PID 名前空間での対応する PID 値に翻訳される。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:355
@@ -13252,7 +13484,12 @@ msgid ""
 "The comments and I<usage()> function inside the program provide a full "
 "explanation of the program.  The following shell session demonstrates its "
 "use."
-msgstr "以下のプログラムは、ユーザー名前空間で実験を行えるように設計されている。 他の種類の名前空間も扱える。 このプログラムはコマンドライン引き数で指定された名前空間を作成し、作成した名前空間内でコマンドを実行する。 コメントとプログラム内の I<usage()> 関数に、プログラムの詳しい説明が書かれている。 以下のシェルセッションに実行例を示す。"
+msgstr ""
+"以下のプログラムは、ユーザー名前空間で実験を行えるように設計されている。 他の"
+"種類の名前空間も扱える。 このプログラムはコマンドライン引き数で指定された名前"
+"空間を作成し、作成した名前空間内でコマンドを実行する。 コメントとプログラム内"
+"の I<usage()> 関数に、プログラムの詳しい説明が書かれている。 以下のシェルセッ"
+"ションに実行例を示す。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/user_namespaces.7:688
@@ -13283,7 +13520,10 @@ msgid ""
 "Now start a new shell in new user (I<-U>), mount (I<-m>), and PID (I<-p>)  "
 "namespaces, with user ID (I<-M>)  and group ID (I<-G>)  1000 mapped to 0 "
 "inside the user namespace:"
-msgstr "新しいユーザー名前空間 (I<-U>), マウント名前空間 (I<-m>), PID 名前空間 (I<-p>) で新しいシェルを開始する。ユーザー ID (I<-M>) 1000 とグループ ID (I<-G>) 1000 をユーザー名前空間内で 0 にマッピングしている。"
+msgstr ""
+"新しいユーザー名前空間 (I<-U>), マウント名前空間 (I<-m>), PID 名前空間 (I<-"
+"p>) で新しいシェルを開始する。ユーザー ID (I<-M>) 1000 とグループ ID (I<-G>) "
+"1000 をユーザー名前空間内で 0 にマッピングしている。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/user_namespaces.7:715
@@ -13296,7 +13536,9 @@ msgstr "$ B<./userns_child_exec -p -m -U -M '0 1000 1' -G '0 1000 1' bash>\n"
 msgid ""
 "The shell has PID 1, because it is the first process in the new PID "
 "namespace:"
-msgstr "シェルは PID 1 を持つ。このシェルは新しい PID 名前空間の最初のプロセスだからである。"
+msgstr ""
+"シェルは PID 1 を持つ。このシェルは新しい PID 名前空間の最初のプロセスだから"
+"である。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/user_namespaces.7:725
@@ -13313,7 +13555,9 @@ msgstr ""
 msgid ""
 "Inside the user namespace, the shell has user and group ID 0, and a full set "
 "of permitted and effective capabilities:"
-msgstr "ユーザー名前空間内では、シェルのユーザー ID とグループ ID ともに 0 で、すべての許可ケーパビリティと実効ケーパビリティが有効になっている。"
+msgstr ""
+"ユーザー名前空間内では、シェルのユーザー ID とグループ ID ともに 0 で、すべて"
+"の許可ケーパビリティと実効ケーパビリティが有効になっている。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/user_namespaces.7:740
@@ -13341,7 +13585,10 @@ msgid ""
 "Mounting a new I</proc> filesystem and listing all of the processes visible "
 "in the new PID namespace shows that the shell can't see any processes "
 "outside the PID namespace:"
-msgstr "I</proc> ファイルシステムをマウントし、新しい PID 名前空間で見えるプロセス一覧を表示すると、 シェルからは PID 名前空間外のプロセスが見えないことが分かる。"
+msgstr ""
+"I</proc> ファイルシステムをマウントし、新しい PID 名前空間で見えるプロセス一"
+"覧を表示すると、 シェルからは PID 名前空間外のプロセスが見えないことが分か"
+"る。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/user_namespaces.7:756
index 5b0e33e..92934ae 100644 (file)
@@ -7,7 +7,7 @@
 msgid ""
 msgstr ""
 "Project-Id-Version: PACKAGE VERSION\n"
-"POT-Creation-Date: 2015-01-06 03:03+0900\n"
+"POT-Creation-Date: 2015-01-09 07:00+0900\n"
 "PO-Revision-Date: YEAR-MO-DA HO:MI+ZONE\n"
 "Last-Translator: FULL NAME <EMAIL@ADDRESS>\n"
 "Language-Team: LANGUAGE <LL@li.org>\n"
@@ -8288,9 +8288,9 @@ msgstr ""
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/pid_namespaces.7:231
 msgid ""
-"B<CLONE_THREAD> requires being in the same PID namespace in order that that "
-"the threads in a process can send signals to each other.  Similarly, it must "
-"be possible to see all of the threads of a processes in the B<proc>(5)  "
+"B<CLONE_THREAD> requires being in the same PID namespace in order that the "
+"threads in a process can send signals to each other.  Similarly, it must be "
+"possible to see all of the threads of a processes in the B<proc>(5)  "
 "filesystem."
 msgstr ""
 
index 26351a9..d602656 100644 (file)
@@ -6,8 +6,8 @@
 msgid ""
 msgstr ""
 "Project-Id-Version: PACKAGE VERSION\n"
-"POT-Creation-Date: 2015-01-06 03:03+0900\n"
-"PO-Revision-Date: 2015-01-09 05:27+0900\n"
+"POT-Creation-Date: 2015-01-09 06:57+0900\n"
+"PO-Revision-Date: 2015-01-09 07:05+0900\n"
 "Last-Translator: FULL NAME <EMAIL@ADDRESS>\n"
 "Language-Team: LANGUAGE <LL@li.org>\n"
 "Language: \n"
@@ -6488,7 +6488,14 @@ msgid ""
 "reference to an open file description; this reference is unaffected if "
 "I<pathname> is subsequently removed or modified to refer to a different "
 "file.  For further details on open file descriptions, see NOTES."
-msgstr "B<open>()  を呼び出すと、「オープンファイル記述」 I<(open file description)> が作成される。ファイル記述とは、システム全体のオープン中のファイルのテーブルのエントリである。 このオープンファイル記述は、ファイルオフセットとファイル状態フラグ (下記参照) が保持する。 ファイルディスクリプタはオープンファイルっ記述への参照である。 この後で I<pathname> が削除されたり、他のファイルを参照するように変更されたりしても、 この参照は影響を受けない。 オープンファイル記述の詳細な説明は「注意」の節を参照。"
+msgstr ""
+"B<open>()  を呼び出すと、「オープンファイル記述」 I<(open file description)> "
+"が作成される。ファイル記述とは、システム全体のオープン中のファイルのテーブル"
+"のエントリである。 このオープンファイル記述は、ファイルオフセットとファイル状"
+"態フラグ (下記参照) が保持する。 ファイルディスクリプタはオープンファイルっ記"
+"述への参照である。 この後で I<pathname> が削除されたり、他のファイルを参照す"
+"るように変更されたりしても、 この参照は影響を受けない。 オープンファイル記述"
+"の詳細な説明は「注意」の節を参照。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/open.2:131
@@ -7172,7 +7179,11 @@ msgid ""
 "the other \"*at()\" system calls.  This includes B<linkat>(2)  with "
 "B<AT_EMPTY_PATH> (or via procfs using B<AT_SYMLINK_FOLLOW>)  even if the "
 "file is not a directory."
-msgstr "B<openat>(2) や他の \"*at()\" 系のシステムコールの I<dirfd> 引数としてそのファイルディスクリプタを渡す。 これには、 ファイルがディレクトリでない場合に B<linkat>(2) に B<AT_EMPTY_PATH> が指定された場合 (や procfs 経由で B<AT_SYMLINK_FOLLOW> が使用された場合) を含む。"
+msgstr ""
+"B<openat>(2) や他の \"*at()\" 系のシステムコールの I<dirfd> 引数としてその"
+"ファイルディスクリプタを渡す。 これには、 ファイルがディレクトリでない場合に "
+"B<linkat>(2) に B<AT_EMPTY_PATH> が指定された場合 (や procfs 経由で "
+"B<AT_SYMLINK_FOLLOW> が使用された場合) を含む。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/open.2:572
@@ -7914,7 +7925,12 @@ msgid ""
 "object is variously also called an \"open file object\", a \"file handle\", "
 "an \"open file table entry\", or\\(emin kernel-developer parlance\\(ema "
 "I<struct file>."
-msgstr "オープンファイル記述という用語は POSIX で使用されている用語で、オープンされているファイルのシステム共通のテーブルのエントリーを参照するものである。 別の文脈では、このオブジェクトはいろいろな呼び方があり、 「オープンファイルオブジェクト」、「ファイルハンドル」、「オープンファイルテーブルエントリー」、 カーネル開発者の用語では I<struct file> などと呼ばれる。"
+msgstr ""
+"オープンファイル記述という用語は POSIX で使用されている用語で、オープンされて"
+"いるファイルのシステム共通のテーブルのエントリーを参照するものである。 別の文"
+"脈では、このオブジェクトはいろいろな呼び方があり、 「オープンファイルオブジェ"
+"クト」、「ファイルハンドル」、「オープンファイルテーブルエントリー」、 カーネ"
+"ル開発者の用語では I<struct file> などと呼ばれる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/open.2:1126
@@ -7926,14 +7942,23 @@ msgid ""
 "child process created via B<fork>(2)  inherits duplicates of its parent's "
 "file descriptors, and those duplicates refer to the same open file "
 "descriptions."
-msgstr "ファイルディスクリプタが (B<dup>(2) や同様のシステムコールを使って) 複製される際に、 複製されたファイルディスクリプタは元のファイルディスクリプタと同じオープンファイル記述を参照する。 結果として 2 つのファイルディスクリプタはファイルオフセットとファイル状態フラグを共有する。 このような共有はプロセス間でも起こり得る。 B<fork>(2) で作成された子プロセスは親プロセスのファイルディスクリプタの複製を継承し、これらの複製は同じオープンファイル記述を参照する。"
+msgstr ""
+"ファイルディスクリプタが (B<dup>(2) や同様のシステムコールを使って) 複製され"
+"る際に、 複製されたファイルディスクリプタは元のファイルディスクリプタと同じ"
+"オープンファイル記述を参照する。 結果として 2 つのファイルディスクリプタは"
+"ファイルオフセットとファイル状態フラグを共有する。 このような共有はプロセス間"
+"でも起こり得る。 B<fork>(2) で作成された子プロセスは親プロセスのファイルディ"
+"スクリプタの複製を継承し、これらの複製は同じオープンファイル記述を参照する。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/open.2:1134
 msgid ""
 "Each B<open>(2)  of a file creates a new open file description; thus, there "
 "may be multiple open file descriptions corresponding to a file inode."
-msgstr "1 つのファイルに対して B<open>(2) を行う毎に、新しいオープンファイル記述が作成される。 したがって、 1 つのファイル inode に対して複数のオープンファイル記述が存在することがありえる。"
+msgstr ""
+"1 つのファイルに対して B<open>(2) を行う毎に、新しいオープンファイル記述が作"
+"成される。 したがって、 1 つのファイル inode に対して複数のオープンファイル記"
+"述が存在することがありえる。"
 
 #. type: SS
 #: build/C/man2/open.2:1134
@@ -8152,7 +8177,18 @@ msgid ""
 "opening a file descriptor for the target directory, and then specifying that "
 "file descriptor as the I<dirfd> argument of (say)  B<fstatat>(2)  and "
 "B<openat>()."
-msgstr "最初の理由として、 B<openat>() を使うと、 アプリケーションは、 カレントワーキングディレクトリ以外のディレクトリで B<open>() を使ってファイルをオープンする際に起こり得る競合条件を避けることができる。 これらの競合条件は、 B<open>() に渡されたディレクトリプレフィックスの構成要素が B<open>() の呼び出しと並行して変化する可能性があるという点に由来している。 例えば、ファイル I<path/to/xxx> が存在する場合にファイル I<path/to/xxx.dep> を作成したいとする。 問題は、存在確認とファイル作成の間に、 I<path> や I<to> (シンボリックリンクでもよい) が別の場所を指すように変更されることがあるということだ。 このような競合条件は、 対象のディレクトリに対するファイルディスクリプタをオープンし、 それから B<fstatat>(2) や B<openat>() の I<dirfd> 引き数としてそのファイルディスクリプタを指定することで、 避けることができる。"
+msgstr ""
+"最初の理由として、 B<openat>() を使うと、 アプリケーションは、 カレントワーキ"
+"ングディレクトリ以外のディレクトリで B<open>() を使ってファイルをオープンする"
+"際に起こり得る競合条件を避けることができる。 これらの競合条件は、 B<open>() "
+"に渡されたディレクトリプレフィックスの構成要素が B<open>() の呼び出しと並行し"
+"て変化する可能性があるという点に由来している。 例えば、ファイル I<path/to/"
+"xxx> が存在する場合にファイル I<path/to/xxx.dep> を作成したいとする。 問題"
+"は、存在確認とファイル作成の間に、 I<path> や I<to> (シンボリックリンクでもよ"
+"い) が別の場所を指すように変更されることがあるということだ。 このような競合条"
+"件は、 対象のディレクトリに対するファイルディスクリプタをオープンし、 それか"
+"ら B<fstatat>(2) や B<openat>() の I<dirfd> 引き数としてそのファイルディスク"
+"リプタを指定することで、 避けることができる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/open.2:1347
@@ -8202,7 +8238,12 @@ msgid ""
 "underlying storage (typically 512 bytes) suffices.  The logical block size "
 "can be determined using the B<ioctl>(2)  B<BLKSSZGET> operation or from the "
 "shell using the command:"
-msgstr "Linux 2.4 では、転送サイズ、 ユーザーバッファのアライメント、ファイルオフセットは、 ファイルシステムの論理ブロックサイズの倍数でなければならない。 Linux 2.6.0 以降では、 内部で使われるストレージの論理ブロックサイズのアライメント (通常は 512 バイト) で十分である。 論理ブロックサイズは B<ioctl>(2) B<BLKSSZGET> 操作や以下のシェルコマンドから知ることができる。"
+msgstr ""
+"Linux 2.4 では、転送サイズ、 ユーザーバッファのアライメント、ファイルオフセッ"
+"トは、 ファイルシステムの論理ブロックサイズの倍数でなければならない。 Linux "
+"2.6.0 以降では、 内部で使われるストレージの論理ブロックサイズのアライメント "
+"(通常は 512 バイト) で十分である。 論理ブロックサイズは B<ioctl>(2) "
+"B<BLKSSZGET> 操作や以下のシェルコマンドから知ることができる。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/open.2:1376
@@ -8529,7 +8570,12 @@ msgid ""
 "interpreted relative to the directory referred to by I<dirfd>, and a handle "
 "is returned for the file to which it refers.  (See B<openat>(2)  for an "
 "explanation of why \"directory file descriptors\" are useful.)"
-msgstr "I<pathname> が相対パスが入った空でない文字列で、 I<dirfd> がディレクトリを参照するファイルディスクリプタの場合、 I<pathname> は I<dirfd> が参照するディレクトリに対する相対パスと解釈され、 そのファイルを参照するハンドルが返される。(なぜ「ディレクトリファイルディスクリプタ」が役に立つのかについては B<openat>(2) を参照。)"
+msgstr ""
+"I<pathname> が相対パスが入った空でない文字列で、 I<dirfd> がディレクトリを参"
+"照するファイルディスクリプタの場合、 I<pathname> は I<dirfd> が参照するディレ"
+"クトリに対する相対パスと解釈され、 そのファイルを参照するハンドルが返される。"
+"(なぜ「ディレクトリファイルディスクリプタ」が役に立つのかについては "
+"B<openat>(2) を参照。)"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/open_by_handle_at.2:184
@@ -10844,7 +10890,9 @@ msgid ""
 "A following integer conversion corresponds to an I<intmax_t> or I<uintmax_t> "
 "argument, or a following B<n> conversion corresponds to a pointer to an "
 "I<intmax_t> argument."
-msgstr "整数変換に対応する引き数が I<intmax_t> か I<uintmax_t> で、 B<n> 変換に対応する引き数が I<intmax_t> へのポインタであることを示す。"
+msgstr ""
+"整数変換に対応する引き数が I<intmax_t> か I<uintmax_t> で、 B<n> 変換に対応す"
+"る引き数が I<intmax_t> へのポインタであることを示す。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man3/printf.3:535 build/C/man3/scanf.3:366
@@ -10862,7 +10910,9 @@ msgid ""
 "A following integer conversion corresponds to a I<size_t> or I<ssize_t> "
 "argument, or a following B<n> conversion corresponds to a pointer to a "
 "I<size_t> argument."
-msgstr "整数変換に対応する引き数が I<size_t> か I<ssize_t> で、 B<n> 変換に対応する引き数が I<size_t> へのポインタであることを示す。"
+msgstr ""
+"整数変換に対応する引き数が I<size_t> か I<ssize_t> で、 B<n> 変換に対応する引"
+"き数が I<size_t> へのポインタであることを示す。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man3/printf.3:550 build/C/man3/scanf.3:359
@@ -10876,7 +10926,9 @@ msgid ""
 "A following integer conversion corresponds to a I<ptrdiff_t> argument, or a "
 "following B<n> conversion corresponds to a pointer to a I<ptrdiff_t> "
 "argument."
-msgstr "整数変換に対応する引き数が I<ptrdiff_t> で、 B<n> 変換に対応する引き数が I<ptrdiff_t> へのポインタであることを示す。"
+msgstr ""
+"整数変換に対応する引き数が I<ptrdiff_t> で、 B<n> 変換に対応する引き数が "
+"I<ptrdiff_t> へのポインタであることを示す。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man3/printf.3:589
@@ -11002,7 +11054,12 @@ msgid ""
 "\"[-]infinity\" for infinity, and a string starting with \"nan\" for NaN, in "
 "the case of B<f> conversion, and \"[-]INF\" or \"[-]INFINITY\" or \"NAN*\" "
 "in the case of B<F> conversion.)"
-msgstr "(SUSv2 では、B<F> は規定されておらず、無限や NaN に関する文字列表現を行ってもよいことになっている。 SUSv3 では B<F> の規定が追加された。 C99 標準では、B<f> 変換では、無限は \"[-]inf\" か \"[-]infinity\" と表示し、 NaN は文字列の先頭に `nan' をつけて表示するように規定されている。 B<F> 変換の場合は \"[-]INF\", \"[-]INFINITY\", \"NAN*\" と表示される。)"
+msgstr ""
+"(SUSv2 では、B<F> は規定されておらず、無限や NaN に関する文字列表現を行っても"
+"よいことになっている。 SUSv3 では B<F> の規定が追加された。 C99 標準では、"
+"B<f> 変換では、無限は \"[-]inf\" か \"[-]infinity\" と表示し、 NaN は文字列の"
+"先頭に `nan' をつけて表示するように規定されている。 B<F> 変換の場合は "
+"\"[-]INF\", \"[-]INFINITY\", \"NAN*\" と表示される。)"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man3/printf.3:672
@@ -11151,7 +11208,9 @@ msgstr "B<C>"
 msgid ""
 "(Not in C99 or C11, but in SUSv2, SUSv3, and SUSv4.)  Synonym for B<lc>.  "
 "Don't use."
-msgstr "(C99, C11 にはないが SUSv2, SUSv3, SUSv4 にはある)  B<lc> と同じ。使ってはならない。"
+msgstr ""
+"(C99, C11 にはないが SUSv2, SUSv3, SUSv4 にはある)  B<lc> と同じ。使ってはな"
+"らない。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man3/printf.3:788
@@ -11164,7 +11223,9 @@ msgstr "B<S>"
 msgid ""
 "(Not in C99 or C11, but in SUSv2, SUSv3, and SUSv4.)  Synonym for B<ls>.  "
 "Don't use."
-msgstr "(C99, C11 にはないが SUSv2, SUSv3, SUSv4 にはある)  B<ls> と同じ。使ってはならない。"
+msgstr ""
+"(C99, C11 にはないが SUSv2, SUSv3, SUSv4 にはある)  B<ls> と同じ。使ってはな"
+"らない。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man3/printf.3:794 build/C/man3/scanf.3:502
@@ -11190,11 +11251,15 @@ msgstr "B<n>"
 #: build/C/man3/printf.3:813
 msgid ""
 "The number of characters written so far is stored into the integer pointed "
-"to by the corresponding argument.  That argument shall be an I<int\\ * ,> or "
+"to by the corresponding argument.  That argument shall be an I<int\\ *>, or "
 "variant whose size matches the (optionally)  supplied integer length "
 "modifier.  No argument is converted.  The behavior is undefined if the "
 "conversion specification includes any flags, a field width, or a precision."
-msgstr "これまでに書き込まれた文字数が対応する引き数が指す整数に格納される。 この引き数は I<int\\ *> 系でなければならず、そのサイズは指定された整数の長さ修飾子 (省略可能) と一致していなければならない。 引き数の変換は行われない。 変換指定にフラグ、フィールド幅、精度に含まれていた場合の動作は不定である。"
+msgstr ""
+"これまでに書き込まれた文字数が対応する引き数が指す整数に格納される。 この引き"
+"数は I<int\\ *> 系でなければならず、そのサイズは指定された整数の長さ修飾子 "
+"(省略可能) と一致していなければならない。 引き数の変換は行われない。 変換指定"
+"にフラグ、フィールド幅、精度に含まれていた場合の動作は不定である。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man3/printf.3:813
@@ -11273,7 +11338,13 @@ msgid ""
 "characters that would have been written in case the output string has been "
 "large enough.  SUSv3 and later align their specification of B<snprintf>()  "
 "with C99."
-msgstr "B<snprintf>()  の返り値を見ると、 SUSv2 と C99 標準は互いに矛盾している。 SUSv2 では、 B<snprintf>()  が I<size>=0 で呼び出された場合、 1 未満の値を何か返り値とするように規定している。 一方 C99 では、このような場合 I<str> を NULL とし、返り値として (通常通り) 出力バッファが十分な大きさが あった場合に出力されるであろう文字数を返す。 SUSv3 やそれ以降では C99 の B<snprintf>() の規定にあわせたものとなっている。"
+msgstr ""
+"B<snprintf>()  の返り値を見ると、 SUSv2 と C99 標準は互いに矛盾している。 "
+"SUSv2 では、 B<snprintf>()  が I<size>=0 で呼び出された場合、 1 未満の値を何"
+"か返り値とするように規定している。 一方 C99 では、このような場合 I<str> を "
+"NULL とし、返り値として (通常通り) 出力バッファが十分な大きさが あった場合に"
+"出力されるであろう文字数を返す。 SUSv3 やそれ以降では C99 の B<snprintf>() の"
+"規定にあわせたものとなっている。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man3/printf.3:886
@@ -12018,7 +12089,9 @@ msgstr ""
 msgid ""
 "According to POSIX.1-2008/SUSv4 Section XSI 2.9.7 (\"Thread Interactions "
 "with Regular File Operations\"):"
-msgstr "POSIX.1-2008/SUSv4 セクション XSI 2.9.7 (\"Thread Interactions with Regular File Operations\") によると、"
+msgstr ""
+"POSIX.1-2008/SUSv4 セクション XSI 2.9.7 (\"Thread Interactions with Regular "
+"File Operations\") によると、"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/read.2:195 build/C/man2/write.2:219
@@ -12026,7 +12099,10 @@ msgid ""
 "All of the following functions shall be atomic with respect to each other in "
 "the effects specified in POSIX.1-2008 when they operate on regular files or "
 "symbolic links: ..."
-msgstr "以下のすべての関数では、 通常ファイルもしくはシンボリックリンクに対する操作では POSIX.1-2008 で規定された効果が互いにアトミックに行われなければならない: ..."
+msgstr ""
+"以下のすべての関数では、 通常ファイルもしくはシンボリックリンクに対する操作で"
+"は POSIX.1-2008 で規定された効果が互いにアトミックに行われなければならな"
+"い: ..."
 
 #
 #.  http://thread.gmane.org/gmane.linux.kernel/1649458
@@ -12050,7 +12126,15 @@ msgid ""
 "with the result that the reads in the two processes might (incorrectly) "
 "overlap in the blocks of data that they obtained.  This problem was fixed in "
 "Linux 3.14."
-msgstr "この後に書かれている API の中に B<read>() と B<readv>(2) である。 スレッド(やプロセス) 間でアトミックに適用することが求められる効果の一つとして、 ファイルオフセットの更新がある。 しかしながら、 バージョン 3.14 より前の Linux では、 この限りではない。 オープンファイル記述 (open file description) を共有する 2 つのプロセスが同時に B<read>() (や B<readv>(2)) を実行した場合、 この I/O 操作ではファイルオフセットの更新に関してはアトミックではなく、 2 つのプロセスの read で取得されるデータブロックが (間違って) 重なる可能性がある。 この問題は Linux 3.14 で修正された。"
+msgstr ""
+"この後に書かれている API の中に B<read>() と B<readv>(2) である。 スレッド"
+"(やプロセス) 間でアトミックに適用することが求められる効果の一つとして、 ファ"
+"イルオフセットの更新がある。 しかしながら、 バージョン 3.14 より前の Linux で"
+"は、 この限りではない。 オープンファイル記述 (open file description) を共有す"
+"る 2 つのプロセスが同時に B<read>() (や B<readv>(2)) を実行した場合、 この I/"
+"O 操作ではファイルオフセットの更新に関してはアトミックではなく、 2 つのプロセ"
+"スの read で取得されるデータブロックが (間違って) 重なる可能性がある。 この問"
+"題は Linux 3.14 で修正された。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/read.2:239
@@ -13141,7 +13225,9 @@ msgstr "renameat2()"
 msgid ""
 "B<renameat2>()  has an additional I<flags> argument.  A B<renameat2>()  call "
 "with a zero I<flags> argument is equivalent to B<renameat>()."
-msgstr "B<renameat2>() には追加の I<flags> 引き数がある。 I<flags> 引き数が 0 の B<renameat2>() の呼び出しは B<renameat>() と等価である。"
+msgstr ""
+"B<renameat2>() には追加の I<flags> 引き数がある。 I<flags> 引き数が 0 の "
+"B<renameat2>() の呼び出しは B<renameat>() と等価である。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:186
@@ -13159,9 +13245,11 @@ msgstr "B<RENAME_NOREPLACE>"
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:194
 msgid ""
-"Don't overwrite I<newpath> of the rename.  Return an error if I<newpath> "
+"Don't overwrite I<newpath> of the rename.  Return an error if I<newpath> "
 "already exists."
-msgstr "rename の I<newpath> を上書きしない。 I<newpath> がすでに存在する場合エラーを返す。"
+msgstr ""
+"rename の I<newpath> を上書きしない。 I<newpath> がすでに存在する場合エラーを"
+"返す。"
 
 #. type: TP
 #: build/C/man2/rename.2:194
@@ -13175,7 +13263,10 @@ msgid ""
 "Atomically exchange I<oldpath> and I<newpath>.  Both pathnames must exist "
 "but may be of different types (e.g., one could be a non-empty directory and "
 "the other a symbolic link)."
-msgstr "I<oldpath> と I<newpath> をアトミックに入れ換える。 両方のパス名が存在しなければならないが、 ファイル種別は異なっていてもよい (例えば、一方は空でないディレクトリで、もう一方はシンボリックリンクであるなど)。"
+msgstr ""
+"I<oldpath> と I<newpath> をアトミックに入れ換える。 両方のパス名が存在しなけ"
+"ればならないが、 ファイル種別は異なっていてもよい (例えば、一方は空でないディ"
+"レクトリで、もう一方はシンボリックリンクであるなど)。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:228
@@ -13338,14 +13429,18 @@ msgstr "B<renameat2>() では以下のエラーも発生する。"
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:376
 msgid "I<flags> contains B<RENAME_NOREPLACE> and I<newpath> already exists."
-msgstr "I<flags> に B<RENAME_NOREPLACE> が指定されているが、 I<newpath> がすでに存在する。"
+msgstr ""
+"I<flags> に B<RENAME_NOREPLACE> が指定されているが、 I<newpath> がすでに存在"
+"する。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:385
 msgid ""
 "An invalid flag was specified in I<flags>, or both B<RENAME_NOREPLACE> and "
 "B<RENAME_EXCHANGE> were specified."
-msgstr "I<flags> に無効なフラグが指定された。 B<RENAME_NOREPLACE> と B<RENAME_EXCHANGE> の両方が指定された。"
+msgstr ""
+"I<flags> に無効なフラグが指定された。 B<RENAME_NOREPLACE> と "
+"B<RENAME_EXCHANGE> の両方が指定された。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:389
@@ -13355,7 +13450,8 @@ msgstr "I<flags> にファイルシステムでサポートされていないフ
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:397
 msgid "I<flags> contains B<RENAME_EXCHANGE> and I<newpath> does not exist."
-msgstr "I<flags> に B<RENAME_EXCHANGE> が指定されたが、 I<newpath> が存在しない。"
+msgstr ""
+"I<flags> に B<RENAME_EXCHANGE> が指定されたが、 I<newpath> が存在しない。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:401
@@ -16041,7 +16137,18 @@ msgid ""
 "within the filesystem tree, which would confuse many programs)  and may not "
 "refer to files on different filesystems (because inode numbers are not "
 "unique across filesystems)."
-msgstr "あるファイルへのハードリンクは、 元々のファイルと区別することができない。 なぜなら、 ハードリンクは元々のファイル名の裏にあるオブジェクトへの参照だからである。 (より正確には、 あるファイルへのハードリンクはそれぞれ同じ I<inode 番号> への参照である。 inode 番号は inode テーブルへのインデックスで、 inode テーブルはファイルシステム上のすべてのファイルについてのメタデータを保持している。 B<stat>(2) 参照。) ファイルへの変更は、ファイルの参照に使用された名前とは独立に行われる。 ハードリンクはディレクトリを参照することはできない (これはファイルシステムツリー内でループが発生する可能性を防止するためであり、 ループが発生すると、 多くのプログラムが混乱してしまうことだろう)。 また、 ハードリンクは異なるファイルシステム上のファイルを参照することもできない (inode 番号はファイルシステムをまたがると一意ではないからである)。"
+msgstr ""
+"あるファイルへのハードリンクは、 元々のファイルと区別することができない。 な"
+"ぜなら、 ハードリンクは元々のファイル名の裏にあるオブジェクトへの参照だからで"
+"ある。 (より正確には、 あるファイルへのハードリンクはそれぞれ同じ I<inode 番"
+"号> への参照である。 inode 番号は inode テーブルへのインデックスで、 inode "
+"テーブルはファイルシステム上のすべてのファイルについてのメタデータを保持して"
+"いる。 B<stat>(2) 参照。) ファイルへの変更は、ファイルの参照に使用された名前"
+"とは独立に行われる。 ハードリンクはディレクトリを参照することはできない (これ"
+"はファイルシステムツリー内でループが発生する可能性を防止するためであり、 ルー"
+"プが発生すると、 多くのプログラムが混乱してしまうことだろう)。 また、 ハード"
+"リンクは異なるファイルシステム上のファイルを参照することもできない (inode 番"
+"号はファイルシステムをまたがると一意ではないからである)。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/symlink.7:69
@@ -16281,7 +16388,11 @@ msgid ""
 "itself.  They are: B<lchown>(2), B<lgetxattr>(2), B<llistxattr>(2), "
 "B<lremovexattr>(2), B<lsetxattr>(2), B<lstat>(2), B<readlink>(2), "
 "B<rename>(2), B<rmdir>(2), and B<unlink>(2)."
-msgstr "リンクを辿らず、シンボリックリンク自身に対して操作を行うシステムコールもある。 このようなシステムコールとしては、 B<lchown>(2), B<lgetxattr>(2), B<llistxattr>(2), B<lremovexattr>(2), B<lsetxattr>(2), B<lstat>(2), B<readlink>(2), B<rename>(2), B<rmdir>(2), B<unlink>(2) がある。"
+msgstr ""
+"リンクを辿らず、シンボリックリンク自身に対して操作を行うシステムコールもあ"
+"る。 このようなシステムコールとしては、 B<lchown>(2), B<lgetxattr>(2), "
+"B<llistxattr>(2), B<lremovexattr>(2), B<lsetxattr>(2), B<lstat>(2), "
+"B<readlink>(2), B<rename>(2), B<rmdir>(2), B<unlink>(2) がある。"
 
 #.  Maybe one day: .BR fchownat (2)
 #. type: Plain text
@@ -16294,7 +16405,15 @@ msgid ""
 "B<remove>(3)  is an alias for B<unlink>(2), that library function also does "
 "not follow symbolic links.  When B<rmdir>(2)  is applied to a symbolic link, "
 "it fails with the error B<ENOTDIR>."
-msgstr "他のいくつかのシステムコールは、指定された場合にのみシンボリックリンクを辿る。 これらのシステムコールとしては、 B<faccessat>(2), B<fchownat>(2), B<fstatat>(2), B<linkat>(2), B<name_to_handle_at>(2), B<open>(2), B<openat>(2), B<open_by_handle_at>(2), B<utimensat>(2) がある。 詳細はそれぞれのマニュアルページを参照してほしい。 B<remove>(3) は B<unlink>(2) の別名なので、 このライブラリ関数もシンボリックリンクを辿らない。 B<rmdir>(2) がシンボリックリンクに対して行われた場合、その呼び出しはエラー B<ENOTDIR> で失敗する。"
+msgstr ""
+"他のいくつかのシステムコールは、指定された場合にのみシンボリックリンクを辿"
+"る。 これらのシステムコールとしては、 B<faccessat>(2), B<fchownat>(2), "
+"B<fstatat>(2), B<linkat>(2), B<name_to_handle_at>(2), B<open>(2), "
+"B<openat>(2), B<open_by_handle_at>(2), B<utimensat>(2) がある。 詳細はそれぞ"
+"れのマニュアルページを参照してほしい。 B<remove>(3) は B<unlink>(2) の別名な"
+"ので、 このライブラリ関数もシンボリックリンクを辿らない。 B<rmdir>(2) がシン"
+"ボリックリンクに対して行われた場合、その呼び出しはエラー B<ENOTDIR> で失敗す"
+"る。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man7/symlink.7:248
@@ -16305,7 +16424,13 @@ msgid ""
 "POSIX.1-2001 specified behavior can be obtained with suitable compiler "
 "options.)  The upcoming POSIX.1 revision changes the specification to allow "
 "either behavior in an implementation."
-msgstr "B<link>(2) については特別に議論が必要である。 POSIX.1-2001 では B<link>(2) は I<oldpath> がシンボリックリンクであればこれを展開するように規定している。 しかしながら、 Linux はシンボリックリンクを展開しない。 (デフォルトでは Solaris も同じだが、 適切なコンパイラーオプションを指定することで POSIX.1-2001 で規定された動作をさせることができる。) 今後のバージョンの POSIX.1 では、どちらの動作の実装も認められるように規定が変更される。"
+msgstr ""
+"B<link>(2) については特別に議論が必要である。 POSIX.1-2001 では B<link>(2) "
+"は I<oldpath> がシンボリックリンクであればこれを展開するように規定している。 "
+"しかしながら、 Linux はシンボリックリンクを展開しない。 (デフォルトでは "
+"Solaris も同じだが、 適切なコンパイラーオプションを指定することで "
+"POSIX.1-2001 で規定された動作をさせることができる。) 今後のバージョンの "
+"POSIX.1 では、どちらの動作の実装も認められるように規定が変更される。"
 
 #. type: SS
 #: build/C/man7/symlink.7:248
@@ -18122,7 +18247,15 @@ msgid ""
 "the I/O operations were not atomic with respect updating the file offset, "
 "with the result that the blocks of data output by the two processes might "
 "(incorrectly) overlap.  This problem was fixed in Linux 3.14."
-msgstr "この後に書かれている API の中に B<write>() と B<writev>(2) である。 スレッド(やプロセス) 間でアトミックに適用することが求められる効果の一つとして、 ファイルオフセットの更新がある。 しかしながら、 バージョン 3.14 より前の Linux では、 この限りではない。 オープンファイル記述 (open file description) を共有する 2 つのプロセスが同時に B<write>() (や B<writev>(2)) を実行した場合、 この I/O 操作ではファイルオフセットの更新に関してはアトミックではなく、 2 つのプロセスから出力されるデータブロックが (間違って) 重なる可能性がある。 この問題は Linux 3.14 で修正された。"
+msgstr ""
+"この後に書かれている API の中に B<write>() と B<writev>(2) である。 スレッド"
+"(やプロセス) 間でアトミックに適用することが求められる効果の一つとして、 ファ"
+"イルオフセットの更新がある。 しかしながら、 バージョン 3.14 より前の Linux で"
+"は、 この限りではない。 オープンファイル記述 (open file description) を共有す"
+"る 2 つのプロセスが同時に B<write>() (や B<writev>(2)) を実行した場合、 この "
+"I/O 操作ではファイルオフセットの更新に関してはアトミックではなく、 2 つのプロ"
+"セスから出力されるデータブロックが (間違って) 重なる可能性がある。 この問題"
+"は Linux 3.14 で修正された。"
 
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/write.2:262
index 71716a4..23c964c 100644 (file)
@@ -7,7 +7,7 @@
 msgid ""
 msgstr ""
 "Project-Id-Version: PACKAGE VERSION\n"
-"POT-Creation-Date: 2015-01-06 03:03+0900\n"
+"POT-Creation-Date: 2015-01-09 07:01+0900\n"
 "PO-Revision-Date: YEAR-MO-DA HO:MI+ZONE\n"
 "Last-Translator: FULL NAME <EMAIL@ADDRESS>\n"
 "Language-Team: LANGUAGE <LL@li.org>\n"
@@ -8861,7 +8861,7 @@ msgstr ""
 #: build/C/man3/printf.3:813
 msgid ""
 "The number of characters written so far is stored into the integer pointed "
-"to by the corresponding argument.  That argument shall be an I<int\\ * ,> or "
+"to by the corresponding argument.  That argument shall be an I<int\\ *>, or "
 "variant whose size matches the (optionally)  supplied integer length "
 "modifier.  No argument is converted.  The behavior is undefined if the "
 "conversion specification includes any flags, a field width, or a precision."
@@ -10462,7 +10462,7 @@ msgstr ""
 #. type: Plain text
 #: build/C/man2/rename.2:194
 msgid ""
-"Don't overwrite I<newpath> of the rename.  Return an error if I<newpath> "
+"Don't overwrite I<newpath> of the rename.  Return an error if I<newpath> "
 "already exists."
 msgstr ""