draft/man1/df.1

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   2 .TH DF "1" "2016年2月" "GNU coreutils" "ユーザーコマンド"
   3 .SH 名前
   4 df \- ファイルシステムのディスク使用量を報告する
   5 .SH 書式
   6 .B df
   7 [\fIオプション\fR]... [\fIファイル\fR]...
   8 .SH 説明
   9 このマニュアルページでは GNU バージョンの \fBdf\fP について説明しています。
  10 \fBdf\fP は、引き数で指定された各ファイル名を含むファイルシステムで
  11 利用可能なディスク容量を表示します。
  12 ファイル名が指定されなかった場合、現在マウントされている全ての
  13 ファイルシステムについて利用可能なディスク容量を表示します。
  14 ディスク容量はデフォルトでは 1K ブロック単位で表示されます。
  15 環境変数 POSIXLY_CORRECT が設定されている場合は、デフォルトで
  16 512 バイトブロック単位になります。
  17 .PP
  18 引き数がマウントされたファイルシステムが含まれる
  19 ディスクデバイスノードの絶対ファイル名であった場合には、
  20 デバイスノードを含むファイルシステムではなく、
  21 指定されたファイルシステムの利用可能な容量を表示します。
  22 このバージョンの
  23 .B df
  24 ではマウントされていないファイルシステムの利用可能な容量は表示できません。
  25 これを行うためには、ほとんどのシステムで、ファイルシステムの構造に関する
  26 細かな情報が必要であり、その情報はシステム間で互換性のある形にはなって
  27 いないからである。
  28 .SH オプション
  29 .PP
  30 各 FILE が存在するファイルシステムに関する情報を表示します。
  31 デフォルトでは全てのファイルシステムについて表示します。
  32 .PP
  33 長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。
  34 .TP
  35 \fB\-a\fR, \fB\-\-all\fR
  36 擬似ファイルシステム、重複するファイルシステム、
  37 アクセスできないファイルシステムも表示する
  38 .TP
  39 \fB\-B\fR, \fB\-\-block\-size\fR=\fISIZE\fR
  40 SIZE の倍数として表示する。例えば、'\-BM' では
  41 1,048,576 バイトの倍数としてサイズを表示する。
  42 下記の SIZE の書式を参照
  43 .TP
  44 \fB\-h\fR, \fB\-\-human\-readable\fR
  45 1024 の累乗でサイズを表示する (例: 1023M)
  46 .TP
  47 \fB\-H\fR, \fB\-\-si\fR
  48 1000 の累乗でサイズを表示する (例: 1.1G)
  49 .TP
  50 \fB\-i\fR, \fB\-\-inodes\fR
  51 ブロック使用量の代わりに iノード情報を表示する
  52 .HP
  53 \fB\-k\fR                    \fB\-\-block\-size\fR=\fI1K\fR と同様
  54 .TP
  55 \fB\-l\fR, \fB\-\-local\fR
  56 ローカルファイルシステムのみ表示するように制限する
  57 .TP
  58 \fB\-\-no\-sync\fR
  59 使用量の情報を得る前に sync を行わない (デフォルト)
  60 .TP
  61 \fB\-\-output\fR[=\fIFIELD_LIST\fR]
  62 FIELD_LIST で定義された出力形式を使用する。
  63 FIELD_LIST が省略されると全フィールドを表示する
  64 .TP
  65 \fB\-P\fR, \fB\-\-portability\fR
  66 POSIX 出力形式を使用する
  67 .TP
  68 \fB\-\-sync\fR
  69 使用量の情報を得る前に sync を実行する
  70 .TP
  71 \fB\-\-total\fR
  72 利用可能な領域にはあまり重要ではないを除いた
  73 総合計値を表示する
  74 .TP
  75 \fB\-t\fR, \fB\-\-type\fR=\fITYPE\fR
  76 種類が TYPE のファイルシステムのみ表示する
  77 .TP
  78 \fB\-T\fR, \fB\-\-print\-type\fR
  79 ファイルシステムの種類を表示する
  80 .TP
  81 \fB\-x\fR, \fB\-\-exclude\-type\fR=\fITYPE\fR
  82 種類が TYPE ではないファイルシステムのみ表示する
  83 .TP
  84 \fB\-v\fR
  85 (無視される)
  86 .TP
  87 \fB\-\-help\fR
  88 この使い方を表示して終了する
  89 .TP
  90 \fB\-\-version\fR
  91 バージョン情報を表示して終了する
  92 .PP
  93 \fB\-\-block\-size\fR で指定した SIZE, DF_BLOCK_SIZE, BLOCK_SIZE およびBLOCKSIZE 環境変数
  94 のうち、最初に指定されているサイズ単位で値が表示されます。それ以外の場合、デフォ
  95 ルトの単位は 1024 バイトになります (POSIXLY_CORRECT が設定されている場合 512 バ
  96 イト)。
  97 .PP
  98 SIZE 引数は整数で、追加で単位を指定できます
  99 (例えば、10M は 10*1024*1024 です)。
 100 単位には K, M, G, T, P, E, Z, Y (1024 の累乗) や
 101 KB, MB, ... (1000 の累乗) が使用できます。
 102 .PP
 103 FIELD_LIST is a comma\-separated list of columns to be included.  Valid
 104 field names are: 'source', 'fstype', 'itotal', 'iused', 'iavail', 'ipcent',
 105 \&'size', 'used', 'avail', 'pcent', 'file' and 'target' (see info page).
 106 .PP
 107 GNU coreutils のオンラインヘルプ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/>
 108 df の翻訳に関するバグは <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。
 109 完全な文書は <http://www.gnu.org/software/coreutils/df> にあります。
 110 ローカルでは info '(coreutils) df invocation' で参照できます。
 111 .SH 作者
 112 作者 Torbjörn Granlund、 David MacKenzie、および Paul Eggert。
 113 .SH 著作権
 114 Copyright \(co 2016 Free Software Foundation, Inc.
 115 ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
 116 .br
 117 This is free software: you are free to change and redistribute it.
 118 There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
 119 .SH 関連項目
 120 .B df
 121 の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、
 122 .B info
 123 および
 124 .B df
 125 のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
 126 .IP
 127 .B info df
 128 .PP
 129 を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。