OSDN Git Service

15026c477baf6bcf1a0e7d15f902423f579b393d
[linuxjm/iptables.git] / draft / man8 / ip6tables.8
1 .\"*******************************************************************
2 .\"
3 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
4 .\"
5 .\"*******************************************************************
6 .TH IP6TABLES 8 "Mar 09, 2002" "" ""
7 .\"
8 .\" Man page written by Andras Kis-Szabo <kisza@sch.bme.hu>
9 .\" It is based on iptables man page.
10 .\"
11 .\" iptables page by Herve Eychenne <rv@wallfire.org>
12 .\" It is based on ipchains man page.
13 .\"
14 .\" ipchains page by Paul ``Rusty'' Russell March 1997
15 .\" Based on the original ipfwadm man page by Jos Vos <jos@xos.nl>
16 .\"
17 .\"     This program is free software; you can redistribute it and/or modify
18 .\"     it under the terms of the GNU General Public License as published by
19 .\"     the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or
20 .\"     (at your option) any later version.
21 .\"
22 .\"     This program is distributed in the hope that it will be useful,
23 .\"     but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
24 .\"     MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
25 .\"     GNU General Public License for more details.
26 .\"
27 .\"     You should have received a copy of the GNU General Public License
28 .\"     along with this program; if not, write to the Free Software
29 .\"     Foundation, Inc., 675 Mass Ave, Cambridge, MA 02139, USA.
30 .\"
31 .\"
32 .SH 名前
33 ip6tables \- IPv6 パケットフィルタを管理する
34 .SH 書式
35 \fBip6tables [\-t テーブル] \-[AD] \fPチェイン ルールの詳細 [オプション]
36 .br
37 \fBip6tables [\-t テーブル] \-I \fPチェイン [ルール番号] ルールの詳細 [オプション]
38 .br
39 \fBip6tables [\-t テーブル] \-R \fPチェイン ルール番号 ルールの詳細 [オプション]
40 .br
41 \fBip6tables [\-t テーブル] \-D \fPチェイン ルール番号 [オプション]
42 .br
43 \fBip6tables [\-t テーブル] \-[LFZ] \fP[チェイン] [オプション]
44 .br
45 \fBip6tables [\-t テーブル] \-N \fPチェイン
46 .br
47 \fBip6tables [\-t テーブル] \-X \fP[チェイン]
48 .br
49 \fBip6tables [\-t テーブル] \-P \fPチェイン ターゲット [オプション]
50 .br
51 \fBip6tables [\-t テーブル] \-E \fP旧チェイン名 新チェイン名
52 .SH 説明
53 \fBip6tables\fP は Linux カーネルの IPv6 パケットフィルタルールのテーブルを 設定・管理・検査するために使われる。
54 複数の異なるテーブルが定義される可能性がある。 各テーブルは組み込み済みチェインを含む。 さらにユーザー定義のチェインを含むこともできる。
55
56 各チェインは、パケット群にマッチするルールのリストである。 各ルールは
57 マッチしたパケットに対して何をするかを指定する。 これは「ターゲット」と
58 呼ばれ、 同じテーブル内のユーザー定義チェインにジャンプすることもできる。
59
60 .SH ターゲット
61 ファイアウォールのルールは、パケットを判断する基準とターゲットを指定する。
62 パケットがマッチしない場合、チェイン内の次のルールが評価される。
63 パケットがマッチした場合、 ターゲットの値によって次のルールが指定される。
64 ターゲットの値は、ユーザー定義チェインの名前、または特別な値
65 \fIACCEPT\fP, \fIDROP\fP, \fIQUEUE\fP, \fIRETURN\fP のうちの 1 つである。
66 .PP
67 \fIACCEPT\fP はパケットを通すという意味である。
68 \fIDROP\fP はパケットを床に落す (捨てる) という意味である。
69 \fIQUEUE\fP はパケットをユーザー空間に渡すという意味である
70 (カーネルがサポートしていればであるが)。
71 \fIRETURN\fP は、このチェインを辿るのを中止して、
72 前の (呼び出し元) チェインの次のルールから再開するという意味である。
73 組み込み済みチェインの最後に到達した場合、 または組み込み済みチェインで
74 ターゲット \fIRETURN\fP を持つルールにマッチした場合、
75 チェインポリシーで指定されたターゲットが パケットの行方を決定する。
76 .SH テーブル
77 現在のところ 2 つの独立なテーブルが存在する (どのテーブルがどの時点で現れるかは、 カーネルの設定やどういったモジュールが存在するかに依存する)。
78 nat テーブルは、まだ実装されていない。
79 .TP 
80 \fB\-t, \-\-table \fP\fItable\fP
81 このオプションは、このコマンドが操作するパケットマッチングテーブルを
82 指定する。 カーネルに自動モジュールローディングが設定されている場合、
83 そのテーブルに対する適切なモジュールがまだロードされていなければ、
84 そのモジュールがロードされる。
85
86 テーブルは以下の通りである。
87 .RS
88 .TP  .4i
89 \fBfilter\fP:
90 (\-t オプションが指定されていない場合は) これがデフォルトのテーブルである。
91 これには \fBINPUT\fP (マシン自体に入ってくるパケットに対するチェイン)・
92 \fBFORWARD\fP (マシンを経由するパケットに対するチェイン)・
93 \fBOUTPUT\fP (ローカルマシンで生成されたパケットに対するチェイン) という
94 組み込み済みチェインが含まれる。
95 .TP 
96 \fBmangle\fP:
97 このテーブルは特別なパケット変換に使われる。 カーネル 2.4.17 までは、
98 \fBPREROUTING\fP (パケットが入ってきた場合、 すぐにそのパケットを変換する
99 ためのチェイン)・ \fBOUTPUT\fP (ローカルで生成されたパケットを ルーティン
100 グの前に変換するためのチェイン) という 2 つの組み込み済みチェインが含ま
101 れていた。 カーネル 2.4.18 からは、これらの他に \fBINPUT\fP (マシン自体に
102 入ってくるパケットに対するチェイン)・ \fBFORWARD\fP (マシンを経由するパケッ
103 トに対するチェイン)・ \fBPOSTROUTING\fP (パケットが出て行くときに変換する
104 ためのチェイン)・ という 3 つの組み込み済みチェインもサポートされる。
105 .RE
106 .SH オプション
107 \fBip6tables\fP で使えるオプションは、いくつかのグループに分けられる。
108 .SS コマンド
109 これらのオプションは、実行する特定の動作を指定する。 以下の説明で許可されていない限り、 この中の 1 つしかコマンドラインで指定することができない。
110 長いバージョンのコマンド名とオプション名は、 \fBip6tables\fP が他のコマンド名やオプション名と区別できる範囲で (文字を省略して)
111 指定することもできる。
112 .TP 
113 \fB\-A, \-\-append \fP\fIchain rule\-specification\fP
114 選択されたチェインの最後に 1 つ以上のルールを追加する。
115 送信元や送信先の名前の解決を行って、 1 つ以上のアドレスに展開された
116 場合は、可能なアドレスの組合せそれぞれに対してルールが追加される。
117 .TP 
118 \fB\-D, \-\-delete \fP\fIchain rule\-specification\fP
119 .ns
120 .TP 
121 \fB\-D, \-\-delete \fP\fIchain rulenum\fP
122 選択されたチェインから 1 つ以上のルールを削除する。 このコマンドには 2 つの使い方がある: チェインの中の番号 (最初のルールを 1 とする)
123 を指定する場合と、 マッチするルールを指定する場合である。
124 .TP 
125 \fB\-I, \-\-insert\fP
126 選択されたチェインにルール番号を指定して 1 つ以上のルールを挿入する。 ルール番号が 1 の場合、ルールはチェインの先頭に挿入される。
127 これはルール番号が指定されない場合のデフォルトでもある。
128 .TP 
129 \fB\-R, \-\-replace \fP\fIchain rulenum rule\-specification\fP
130 選択されたチェインにあるルールを置き換える。
131 送信元や送信先の名前が 1 つ以上のアドレスに解決された場合は、
132 このコマンドは失敗する。ルール番号は 1 からはじまる。
133 .TP 
134 \fB\-L, \-\-list \fP[\fIchain\fP]
135 選択されたチェインにある全てのルールを一覧表示する。 チェインが指定されない場合、全てのチェインにあるリストが一覧表示される。 他の各 iptables
136 コマンドと同様に、 指定されたテーブル (デフォルトは filter) に対して作用する。 よって mangle ルールを表示するには以下のようにする。
137 .nf
138  ip6tables \-t mangle \-n \-L
139 .fi
140 DNS の逆引きを避けるために、よく \fB\-n\fP オプションと共に使用される。
141 \fB\-Z\fP (ゼロ化) オプションを同時に指定することもできる。この場合、
142 チェインは要素毎にリストされて、 (訳註: パケットカウンタとバイト
143 カウンタが) ゼロにされる。出力表示は同時に与えられた他の引き数に
144 影響される。以下のように、 \fB\-v\fP オプションを指定しない限り、
145 実際のルールそのものは表示されない。
146 .nf
147  ip6tables \-L \-v
148 .fi
149 .TP 
150 \fB\-F, \-\-flush \fP[\fIchain\fP]
151 選択されたチェイン (何も指定されなければテーブル内の全てのチェイン)
152 の内容を全消去する。これは全てのルールを 1 個ずつ削除するのと
153 同じである。
154 .TP 
155 \fB\-Z, \-\-zero \fP[\fIchain\fP]
156 すべてのチェインのパケットカウンタとバイトカウンタをゼロにする。 クリアされる直前のカウンタを見るために、 \fB\-L, \-\-list\fP (一覧表示)
157 オプションと同時に指定することもできる (上記を参照)。
158 .TP 
159 \fB\-N, \-\-new\-chain \fP\fIchain\fP
160 指定した名前でユーザー定義チェインを作成する。 同じ名前のターゲットが既に存在してはならない。
161 .TP 
162 \fB\-X, \-\-delete\-chain \fP[\fIchain\fP]
163 指定したユーザー定義チェインを削除する。 そのチェインが参照されていては
164 ならない。 チェインを削除する前に、そのチェインを参照しているルールを
165 削除するか置き換えるかしなければならない。 引き数が与えられない場合、テー
166 ブルにあるチェインのうち 組み込み済みチェインでないものを全て削除する。
167 .TP 
168 \fB\-P, \-\-policy \fP\fIchain target\fP
169 チェインのポリシーを指定したターゲットに設定する。指定可能なターゲット
170 は「\fBターゲット\fP」の章を参照すること。 (ユーザー定義ではない) 組み込み
171 済みチェインにしかポリシーは設定できない。 また、組み込み済みチェインも
172 ユーザー定義チェインも ポリシーのターゲットに設定することはできない。
173 .TP 
174 \fB\-E, \-\-rename\-chain \fP\fIold\-chain new\-chain\fP
175 ユーザー定義チェインを指定した名前に変更する。 これは見た目だけの変更なので、テーブルの構造には何も影響しない。
176 .TP 
177 \fB\-h\fP
178 ヘルプ。 (今のところはとても簡単な) コマンド書式の説明を表示する。
179 .SS パラメータ
180 以下のパラメータは (add, delete, insert, replace, append コマンドで用いられて) ルールの仕様を決める。
181 .TP 
182 \fB\-p, \-\-protocol \fP[!] \fIprotocol\fP
183 ルールで使われるプロトコル、またはチェックされるパケットのプロトコル。 指定できるプロトコルは、 \fItcp\fP, \fIudp\fP,
184 \fIipv6\-icmp|icmpv6\fP, \fIall\fP のいずれか 1 つか、数値である。 数値は、これらのプロトコルの 1
185 つ、もしくは別のプロトコルを表す。 /etc/protocols にあるプロトコル名も指定できる。 プロトコルの前に "!"
186 を置くと、そのプロトコルを指定しないという意味になる。 数値 0 は \fIall\fP と等しい。 プロトコル \fIall\fP は全てのプロトコルとマッチし、
187 このオプションが省略された際のデフォルトである。
188 .TP 
189 \fB\-s, \-\-source \fP[!] \fIaddress\fP[/\fImask\fP]
190 送信元の指定。 \fIaddress\fP はホスト名 (DNS のようなリモートへの問い合わせで解決する名前を指定するのは 非常に良くない)・ ネットワーク
191 IPv6 アドレス (/mask を指定する)・ 通常の IPv6 アドレス (今のところ、ネットワーク名はサポートされていない)、のいずれかである。
192 \fImask\fP はネットワークマスクか、 ネットワークマスクの左側にある 1 の数を指定する数値である。 つまり、 \fI64\fP という mask は
193 \fIffff:ffff:ffff:ffff:0000:0000:0000:0000\fP に等しい。 アドレス指定の前に "!"
194 を置くと、そのアドレスを除外するという意味になる。 フラグ \fB\-\-src\fP は、このオプションの別名である。
195 .TP 
196 \fB\-d, \-\-destination \fP[!] \fIaddress\fP[/\fImask\fP]
197 送信先の指定。 書式の詳しい説明については、 \fB\-s\fP (送信元) フラグの説明を参照すること。 フラグ \fB\-\-dst\fP
198 は、このオプションの別名である。
199 .TP 
200 \fB\-j, \-\-jump \fP\fItarget\fP
201 ルールのターゲット、つまり、パケットがマッチした場合にどうするかを指定
202 する。ターゲットはユーザー定義チェイン (そのルール自身が入っている
203 チェイン以外) でも、パケットの行方を即時に決定する特別な組み込み済み
204 ターゲットでも、拡張されたターゲット (以下の 「\fBターゲットの拡張\fP」 を
205 参照) でもよい。 このオプションがルールの中で省略された場合、 ルールに
206 マッチしてもパケットの行方に何も影響しないが、 ルールのカウンタは 1 つ
207 加算される。
208 .TP 
209 \fB\-i, \-\-in\-interface \fP[!] \fIname\fP
210 パケットを受信することになるインターフェース名 (\fBINPUT\fP, \fBFORWARD\fP,
211 \fBPREROUTING\fP チェインに入るパケットのみ)。インターフェース名の前に
212 "!" を置くと、 そのインターフェースを除外するという意味になる。
213 インターフェース名が "+" で終っている場合、 その名前で始まる任意の
214 インターフェース名にマッチする。このオプションが省略された場合、
215 任意のインターフェース名にマッチする。
216 .TP 
217 \fB\-o, \-\-out\-interface \fP[!] \fIname\fP
218 (\fBFORWARD\fP, \fBOUTPUT\fP チェインに入る) パケットを送信するインターフェース名。 インターフェース名の前に "!" を置くと、
219 そのインターフェースを除外するという意味になる。 インターフェース名が "+" で終っている場合、
220 その名前で始まる任意のインターフェース名にマッチする。 このオプションが省略された場合、 任意のインターフェース名にマッチする。
221 .TP 
222 .\" Currently not supported (header-based)
223 .\" .B "[!] " "-f, --fragment"
224 .\" This means that the rule only refers to second and further fragments
225 .\" of fragmented packets.  Since there is no way to tell the source or
226 .\" destination ports of such a packet (or ICMP type), such a packet will
227 .\" not match any rules which specify them.  When the "!" argument
228 .\" precedes the "-f" flag, the rule will only match head fragments, or
229 .\" unfragmented packets.
230 .\" .TP
231 \fB\-c, \-\-set\-counters  PKTS BYTES\fP
232 このオプションを使うと、 (\fBinsert\fP, \fBappend\fP, \fBreplace\fP 操作において) 管理者はパケットカウンタとバイトカウンタを
233 初期化することができる。
234 .SS その他のオプション
235 その他に以下のオプションを指定することができる:
236 .TP 
237 \fB\-v, \-\-verbose\fP
238 詳細な出力を行う。 list コマンドの際に、インターフェース名・ (もしあれば) ルールのオプション・TOS マスクを表示させる。
239 パケットとバイトカウンタも表示される。 添字 'K', 'M', 'G' は、 それぞれ 1000, 1,000,000, 1,000,000,000
240 倍を表す (これを変更する \fB\-x\fP フラグも見よ)。 このオプションを append, insert, delete, replace
241 コマンドに適用すると、 ルールについての詳細な情報を表示する。
242 .TP 
243 \fB\-n, \-\-numeric\fP
244 数値による出力を行う。 IP アドレスやポート番号を数値によるフォーマット
245 で表示する。 デフォルトでは、iptables は (可能であれば) これらの情報を
246 ホスト名・ネットワーク名・サービス名で表示しようとする。
247 .TP 
248 \fB\-x, \-\-exact\fP
249 厳密な数値で表示する。 パケットカウンタとバイトカウンタを、 K (1000 の何倍か)・M (1000K の何倍か)・G (1000M の何倍か)
250 ではなく、 厳密な値で表示する。 このオプションは、 \fB\-L\fP コマンドとしか関係しない。
251 .TP 
252 \fB\-\-line\-numbers\fP
253 ルールを一覧表示する際、そのルールがチェインのどの位置にあるかを表す 行番号を各行の始めに付加する。
254 .TP 
255 \fB\-\-modprobe=command\fP
256 チェインにルールを追加または挿入する際に、 (ターゲットやマッチングの拡張などで) 必要なモジュールをロードするために使う \fBcommand\fP
257 を指定する。
258 .SH マッチングの拡張
259 ip6tables は拡張されたパケットマッチングモジュールを使うことができる。 これらのモジュールは 2 種類の方法でロードされる: モジュールは、
260 \fB\-p\fP または \fB\-\-protocol\fP で暗黙のうちに指定されるか、 \fB\-m\fP または \fB\-\-match\fP
261 の後にモジュール名を続けて指定される。 これらのモジュールの後ろには、モジュールに応じて 他のいろいろなコマンドラインオプションを指定することができる。
262 複数の拡張マッチングモジュールを 1 行で指定することができる。 また、モジュールに特有のヘルプを表示させるためには、 モジュールを指定した後で
263 \fB\-h\fP または \fB\-\-help\fP を指定すればよい。
264
265 以下の拡張がベースパッケージに含まれている。大部分のものは、 \fB!\fP を
266 前におくことによってマッチングの意味を逆にできる。
267 .SS tcp
268 これらの拡張は `\-\-protocol tcp' が指定され場合にロードされ、 以下のオプションが提供される:
269 .TP 
270 \fB\-\-source\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
271 送信元ポートまたはポート範囲の指定。 サービス名またはポート番号を指定で
272 きる。 \fIport\fP:\fIport\fP という形式で、2 つの番号を含む範囲を指定すること
273 もできる。 最初のポートを省略した場合、"0" を仮定する。 最後のポートを
274 省略した場合、"65535" を仮定する。 最初のポートが最後のポートより大きい
275 場合、2 つは入れ換えられる。 フラグ \fB\-\-sport\fP は、このオプションの便利
276 な別名である。
277 .TP 
278 \fB\-\-destination\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
279 送信先ポートまたはポート範囲の指定。 フラグ \fB\-\-dport\fP は、このオプションの便利な別名である。
280 .TP 
281 \fB\-\-tcp\-flags \fP[!] \fImask\fP \fIcomp\fP
282 TCP フラグが指定されたものと等しい場合にマッチする。 第 1 引き数は評価
283 対象とするフラグで、コンマ区切りのリストである。 第 2 引き数は必ず設定
284 しなければならないフラグで、コンマ区切りのリストである。 指定できるフラ
285 グは \fBSYN ACK FIN RST URG PSH ALL NONE\fP である。 よって、コマンド
286 .nf
287 ip6tables \-A FORWARD \-p tcp \-\-tcp\-flags SYN,ACK,FIN,RST SYN
288 .fi
289 は、SYN フラグが設定され ACK, FIN, RST フラグが設定されていない パケットにのみマッチする。
290 .TP 
291 \fB[!] \-\-syn\fP
292 SYN ビットが設定され ACK と RST ビットがクリアされている TCP パケットに
293 のみマッチする。このようなパケットは TCP 接続の開始要求に使われる。例え
294 ば、あるインターフェースに入ってくるこのようなパケットをブロックすれば、
295 内側への TCP 接続は禁止されるが、外側への TCP 接続には影響しない。 これ
296 は \fB\-\-tcp\-flags SYN,RST,ACK SYN\fP と等しい。 "\-\-syn" の前に "!" フラグ
297 を置くと、 SYN ビットがクリアされ ACK と RST ビットが設定されている
298 TCP パケットにのみマッチする。
299 .TP 
300 \fB\-\-tcp\-option \fP[!] \fInumber\fP
301 TCP オプションが設定されている場合にマッチする。
302 .SS udp
303 これらの拡張は `\-\-protocol udp' が指定された場合にロードされ、 以下のオプションが提供される:
304 .TP 
305 \fB\-\-source\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
306 送信元ポートまたはポート範囲の指定。 詳細は TCP 拡張の \fB\-\-source\-port\fP オプションの説明を参照すること。
307 .TP 
308 \fB\-\-destination\-port \fP[!] \fIport\fP[:\fIport\fP]
309 送信先ポートまたはポート範囲の指定。 詳細は TCP 拡張の \fB\-\-destination\-port\fP オプションの説明を参照すること。
310 .SS ipv6\-icmp
311 これらの拡張は `\-\-protocol ipv6\-icmp' または `\-\-protocol icmpv6' が指定された場合にロードされ、
312 以下のオプションが提供される:
313 .TP 
314 \fB\-\-icmpv6\-type \fP[!] \fItypename\fP
315 ICMP タイプを指定できる。タイプ指定には、 数値の IPv6\-ICMP タイプ、または以下のコマンド で表示される IPv6\-ICMP
316 タイプ名を使用できる。
317 .nf
318  ip6tables \-p ipv6\-icmp \-h
319 .fi
320 .SS mac
321 .TP 
322 \fB\-\-mac\-source \fP[!] \fIaddress\fP
323 送信元 MAC アドレスにマッチする。 \fIaddress\fP は XX:XX:XX:XX:XX:XX と
324 いう形式でなければならない。イーサーネットデバイスから入ってくるパケッ
325 トで、 \fBPREROUTING\fP, \fBFORWARD\fP, \fBINPUT\fP チェインに入るパケットにしか
326 意味がない。
327 .SS limit
328 このモジュールは、トークンバケツフィルタを使い、 単位時間あたり制限され
329 た回数だけマッチする。 この拡張を使ったルールは、(`!' フラグが指定され
330 ない限り) 制限に達するまでマッチする。 例えば、このモジュールはログ記録
331 を制限するために \fBLOG\fP ターゲットと組み合わせて使うことができる。
332 .TP 
333 \fB\-\-limit \fP\fIrate\fP
334 単位時間あたりの平均マッチ回数の最大値。 数値で指定され、添字 `/second', `/minute', `/hour', `/day'
335 を付けることもできる。 デフォルトは 3/hour である。
336 .TP 
337 \fB\-\-limit\-burst \fP\fInumber\fP
338 パケットがマッチする回数の最大初期値: 上のオプションで指定した制限に
339 達しなければ、 その度ごとに、この数値になるまで 1 個ずつ増やされる。
340 デフォルトは 5 である。
341 .SS multiport
342 このモジュールは送信元や送信先のポートの集合にマッチする。 ポートは 15 個まで指定できる。 このモジュールは \fB\-p tcp\fP または \fB\-p
343 udp\fP と組み合わせて使うことしかできない。
344 .TP 
345 \fB\-\-source\-ports \fP\fIport\fP[,\fIport\fP[,\fIport\fP...]]
346 送信元ポートが指定されたポートのうちのいずれかであればマッチする。 フラグ \fB\-\-sports\fP は、このオプションの便利な別名である。
347 .TP 
348 \fB\-\-destination\-ports \fP\fIport\fP[,\fIport\fP[,\fIport\fP...]]
349 宛先ポートが指定されたポートのうちのいずれかであればマッチする。
350 フラグ \fB\-\-dports\fP は、このオプションの便利な別名である。
351 .TP 
352 \fB\-\-ports \fP\fIport\fP[,\fIport\fP[,\fIport\fP...]]
353 送信元ポートと宛先ポートが等しく、 かつそのポートが指定されたポートの
354 うちのいずれかであればマッチする。
355 .SS mark
356 このモジュールはパケットに関連づけられた netfilter の mark フィールドにマッチする (このフィールドは、以下の \fBMARK\fP
357 ターゲットで設定される)。
358 .TP 
359 \fB\-\-mark \fP\fIvalue\fP[/\fImask\fP]
360 指定された符号なし mark 値のパケットにマッチする (mask が指定されると、比較の前に mask との論理積 (AND) がとられる)。
361 .SS owner
362 このモジュールは、ローカルで生成されたパケットに付いて、 パケット生成者のいろいろな特性とのマッチングをとる。 これは \fBOUTPUT\fP
363 チェインのみでしか有効でない。 また、(ICMP ping 応答のような) パケットは、 所有者がいないので絶対にマッチしない。
364 これは実験的なものという扱いである。
365 .TP 
366 \fB\-\-uid\-owner \fP\fIuserid\fP
367 指定された実効ユーザー ID のプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
368 .TP 
369 \fB\-\-gid\-owner \fP\fIgroupid\fP
370 指定された実効グループ ID のプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
371 .TP 
372 \fB\-\-pid\-owner \fP\fIprocessid\fP
373 指定されたプロセス ID のプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
374 .TP 
375 \fB\-\-sid\-owner \fP\fIsessionid\fP
376 .\" .SS state
377 .\" This module, when combined with connection tracking, allows access to
378 .\" the connection tracking state for this packet.
379 .\" .TP
380 .\" .BI "--state " "state"
381 .\" Where state is a comma separated list of the connection states to
382 .\" match.  Possible states are 
383 .\" .B INVALID
384 .\" meaning that the packet is associated with no known connection,
385 .\" .B ESTABLISHED
386 .\" meaning that the packet is associated with a connection which has seen
387 .\" packets in both directions,
388 .\" .B NEW
389 .\" meaning that the packet has started a new connection, or otherwise
390 .\" associated with a connection which has not seen packets in both
391 .\" directions, and
392 .\" .B RELATED
393 .\" meaning that the packet is starting a new connection, but is
394 .\" associated with an existing connection, such as an FTP data transfer,
395 .\" or an ICMP error.
396 .\" .SS unclean
397 .\" This module takes no options, but attempts to match packets which seem
398 .\" malformed or unusual.  This is regarded as experimental.
399 .\" .SS tos
400 .\" This module matches the 8 bits of Type of Service field in the IP
401 .\" header (ie. including the precedence bits). 
402 .\" .TP
403 .\" .BI "--tos " "tos"
404 .\" The argument is either a standard name, (use
405 .\" .br
406 .\" iptables -m tos -h
407 .\" .br
408 .\" to see the list), or a numeric value to match.
409 指定されたセッショングループのプロセスにより パケットが生成されている場合にマッチする。
410 .SH ターゲットの拡張
411 iptables は拡張ターゲットモジュールを使うことができる: 以下のものが、標準的なディストリビューションに含まれている。
412 .SS LOG
413 マッチしたパケットをカーネルログに記録する。 このオプションがルールに対して設定されると、 Linux カーネルはマッチしたパケットについての
414 (IPv6 における大部分の IPv6 ヘッダフィールドのような) 何らかの情報を カーネルログに表示する (カーネルログは \fIdmesg\fP または
415 \fIsyslogd\fP(8)  で見ることができる)。 これは「非終了タ ーゲット」である。 すなわち、ルールの検討は、次のルールへと継続される。
416 よって、拒否するパケットをログ記録したければ、 同じマッチング判断基準を持つ 2 つのルールを使用し、 最初のルールで LOG ターゲットを、
417 次のルールで DROP (または REJECT) ターゲットを指定する。
418 .TP 
419 \fB\-\-log\-level \fP\fIlevel\fP
420 ログ記録のレベル (数値て指定するか、(名前で指定する場合は)
421 \fIsyslog.conf\fP(5) を参照すること)。
422 .TP 
423 \fB\-\-log\-prefix \fP\fIprefix\fP
424 指定したプレフィックスをログメッセージの前に付ける。
425 プレフィックスは 29 文字までの長さで、
426 ログの中でメッセージを区別するのに役立つ。
427 .TP 
428 \fB\-\-log\-tcp\-sequence\fP
429 TCP シーケンス番号をログに記録する。 ログがユーザーから読める場合、セキュリティ上の危険がある。
430 .TP 
431 \fB\-\-log\-tcp\-options\fP
432 TCP パケットヘッダのオプションをログに記録する。
433 .TP 
434 \fB\-\-log\-ip\-options\fP
435 IPv6 パケットヘッダのオプションをログに記録する。
436 .SS MARK
437 パケットに関連づけられた netfilter の mark 値を指定する。 \fBmangle\fP テーブルのみで有効である。
438 .TP 
439 \fB\-\-set\-mark \fP\fImark\fP
440 .SS REJECT
441 マッチしたパケットの応答としてエラーパケットを送信するために使われる。
442 エラーパケットを送らなければ、 \fBDROP\fP と同じであり、TARGET を終了し、
443 ルールの検討を終了する。 このターゲットは、 \fBINPUT\fP, \fBFORWARD\fP,
444 \fBOUTPUT\fP チェインと、これらのチェインから呼ばれる ユーザー定義チェイン
445 だけで有効である。以下のオプションは、返されるエラーパケットの特性を
446 制御する。
447 .TP 
448 \fB\-\-reject\-with \fP\fItype\fP
449 type として指定可能なものは
450 .nf
451 \fBicmp6\-no\-route\fP
452 \fBno\-route\fP
453 \fBicmp6\-adm\-prohibited\fP
454 \fBadm\-prohibited\fP
455 \fBicmp6\-addr\-unreachable\fP
456 \fBaddr\-unreach\fP
457 \fBicmp6\-port\-unreachable\fP
458 \fBport\-unreach\fP
459 .fi
460 .\" .SS TOS
461 .\" This is used to set the 8-bit Type of Service field in the IP header.
462 .\" It is only valid in the
463 .\" .B mangle
464 .\" table.
465 .\" .TP
466 .\" .BI "--set-tos " "tos"
467 .\" You can use a numeric TOS values, or use
468 .\" .br
469 .\" iptables -j TOS -h
470 .\" .br
471 .\" to see the list of valid TOS names.
472 .\" .SS MIRROR
473 .\" This is an experimental demonstration target which inverts the source
474 .\" and destination fields in the IP header and retransmits the packet.
475 .\" It is only valid in the
476 .\" .BR INPUT ,
477 .\" .B FORWARD
478 .\" and 
479 .\" .B PREROUTING
480 .\" chains, and user-defined chains which are only called from those
481 .\" chains.  Note that the outgoing packets are
482 .\" .B NOT
483 .\" seen by any packet filtering chains, connection tracking or NAT, to
484 .\" avoid loops and other problems.
485 .\" .SS SNAT
486 .\" This target is only valid in the 
487 .\" .B nat
488 .\" table, in the 
489 .\" .B POSTROUTING
490 .\" chain.  It specifies that the source address of the packet should be
491 .\" modified (and all future packets in this connection will also be
492 .\" mangled), and rules should cease being examined.  It takes one option:
493 .\" .TP
494 .\" .BR "--to-source  " "\fIipaddr\fP[-\fIipaddr\fP][:\fIport\fP-\fIport\fP]"
495 .\" which can specify a single new source IP address, an inclusive range
496 .\" of IP addresses, and optionally, a port range (which is only valid if
497 .\" the rule also specifies
498 .\" .B "-p tcp"
499 .\" or
500 .\" .BR "-p udp" ).
501 .\" If no port range is specified, then source ports below 512 will be
502 .\" mapped to other ports below 512: those between 512 and 1023 inclusive
503 .\" will be mapped to ports below 1024, and other ports will be mapped to
504 .\" 1024 or above. Where possible, no port alteration will occur.
505 .\" .SS DNAT
506 .\" This target is only valid in the 
507 .\" .B nat
508 .\" table, in the 
509 .\" .B PREROUTING
510 .\" and
511 .\" .B OUTPUT
512 .\" chains, and user-defined chains which are only called from those
513 .\" chains.  It specifies that the destination address of the packet
514 .\" should be modified (and all future packets in this connection will
515 .\" also be mangled), and rules should cease being examined.  It takes one
516 .\" option:
517 .\" .TP
518 .\" .BR "--to-destination " "\fIipaddr\fP[-\fIipaddr\fP][:\fIport\fP-\fIport\fP]"
519 .\" which can specify a single new destination IP address, an inclusive
520 .\" range of IP addresses, and optionally, a port range (which is only
521 .\" valid if the rule also specifies
522 .\" .B "-p tcp"
523 .\" or
524 .\" .BR "-p udp" ).
525 .\" If no port range is specified, then the destination port will never be
526 .\" modified.
527 .\" .SS MASQUERADE
528 .\" This target is only valid in the 
529 .\" .B nat
530 .\" table, in the 
531 .\" .B POSTROUTING
532 .\" chain.  It should only be used with dynamically assigned IP (dialup)
533 .\" connections: if you have a static IP address, you should use the SNAT
534 .\" target.  Masquerading is equivalent to specifying a mapping to the IP
535 .\" address of the interface the packet is going out, but also has the
536 .\" effect that connections are 
537 .\" .I forgotten
538 .\" when the interface goes down.  This is the correct behavior when the
539 .\" next dialup is unlikely to have the same interface address (and hence
540 .\" any established connections are lost anyway).  It takes one option:
541 .\" .TP
542 .\" .BR "--to-ports " "\fIport\fP[-\fIport\fP]"
543 .\" This specifies a range of source ports to use, overriding the default 
544 .\" .B SNAT
545 .\" source port-selection heuristics (see above).  This is only valid
546 .\" if the rule also specifies
547 .\" .B "-p tcp"
548 .\" or
549 .\" .BR "-p udp" .
550 .\" .SS REDIRECT
551 .\" This target is only valid in the 
552 .\" .B nat
553 .\" table, in the 
554 .\" .B PREROUTING
555 .\" and
556 .\" .B OUTPUT
557 .\" chains, and user-defined chains which are only called from those
558 .\" chains.  It alters the destination IP address to send the packet to
559 .\" the machine itself (locally-generated packets are mapped to the
560 .\" 127.0.0.1 address).  It takes one option:
561 .\" .TP
562 .\" .BR "--to-ports " "\fIport\fP[-\fIport\fP]"
563 .\" This specifies a destination port or range of ports to use: without
564 .\" this, the destination port is never altered.  This is only valid
565 .\" if the rule also specifies
566 .\" .B "-p tcp"
567 .\" or
568 .\" .BR "-p udp" .
569 であり、適切な IPv6\-ICMP エラーメッセージを返す (\fBport\-unreach\fP がデフォルトである)。 さらに、TCP
570 プロトコルにのみマッチするルールに対して、オプション \fBtcp\-reset\fP を使うことができる。 このオプションを使うと、TCP RST
571 パケットが送り返される。 主として \fIident\fP (113/tcp) による探査を阻止するのに役立つ。 \fIident\fP による探査は、壊れている
572 (メールを受け取らない) メールホストに メールが送られる場合に頻繁に起こる。
573 .SH 返り値
574 いろいろなエラーメッセージが標準エラーに表示される。 正しく機能した場合、終了コードは 0 である。
575 不正なコマンドラインパラメータによりエラーが発生した場合は、 終了コード 2 が返される。 その他のエラーの場合は、終了コード 1 が返される。
576 .SH バグ
577 バグ? バグって何? ;\-)  えーと…、sparc64 ではカウンター値が信頼できない。
578 .SH "IPCHAINS との互換性"
579 \fBip6tables\fP は、Rusty Russell の ipchains と非常によく似ている。 大きな違いは、チェイン \fBINPUT\fP と
580 \fBOUTPUT\fP が、それぞれローカルホストに入ってくるパケットと、 ローカルホストから出されるパケットのみしか調べないという点である。
581 よって、全てのパケットは 3 つあるチェインのうち 1 つしか通らない (ループバックトラフィックは例外で、INPUT と OUTPUT
582 チェインの両方を通る)。 以前は (ipchains では)、 フォワードされるパケットが 3 つのチェイン全てを通っていた。
583 .PP
584 .\" .PP The various forms of NAT have been separated out; 
585 .\" .B iptables 
586 .\" is a pure packet filter when using the default `filter' table, with
587 .\" optional extension modules.  This should simplify much of the previous
588 .\" confusion over the combination of IP masquerading and packet filtering
589 .\" seen previously.  So the following options are handled differently:
590 .\" .br
591 .\" -j MASQ
592 .\" .br
593 .\" -M -S
594 .\" .br
595 .\" -M -L
596 .\" .br
597 その他の大きな違いは、 \fB\-i\fP で入力インターフェース、 \fB\-o\fP で出力インターフェースを指定し、 ともに \fBFORWARD\fP
598 チェインに入るパケットに対して指定可能な点である。 ip6tables では、その他にもいくつかの変更がある。
599 .SH 関連項目
600 \fBip6tables\-save\fP(8), \fBip6tables\-restore(8),\fP \fBiptables\fP(8),
601 \fBiptables\-save\fP(8), \fBiptables\-restore\fP(8).
602 .P
603 パケットフィルタリングについての詳細な iptables の使用法を
604 説明している packet\-filtering\-HOWTO。
605 NAT について詳細に説明している NAT\-HOWTO。
606 標準的な配布には含まれない拡張の詳細を 説明している
607 netfilter\-extensions\-HOWTO。
608 内部構造について詳細に説明している netfilter\-hacking\-HOWTO。
609 .br
610 \fBhttp://www.netfilter.org/\fP を参照。
611 .SH 作者
612 Rusty Russell は、初期の段階で Michael Neuling に相談して iptables を書いた。
613 .PP
614 Marc Boucher は Rusty に iptables の一般的なパケット選択の考え方を勧めて、 ipnatctl を止めさせた。
615 そして、mangle テーブル・所有者マッチング・ mark 機能を書き、いたるところで使われている素晴らしいコードを書いた。
616 .PP
617 James Morris が TOS ターゲットと tos マッチングを書いた。
618 .PP
619 Jozsef Kadlecsik が REJECT ターゲットを書いた。
620 .PP
621 Harald Welte が ULOG ターゲット・TTL マッチングと TTL ターゲット・ libipulog を書いた。
622 .PP
623 Netfilter コアチームは、Marc Boucher, Martin Josefsson, Jozsef Kadlecsik, James
624 Morris, Harald Welte, Rusty Russell である。
625 .PP
626 ip6tables の man ページは、Andras Kis\-Szabo によって作成された。 これは Herve Eychenne
627 <rv@wallfire.org> によって書かれた iptables の man ページを元にしている。
628 .\" .. and did I mention that we are incredibly cool people?
629 .\" .. sexy, too ..
630 .\" .. witty, charming, powerful ..
631 .\" .. and most of all, modest ..